「なんだとぉッ!?タケルお前、テツに会ったというのか!?」
「そうなんですよ。結衣さんのお父さん、昔走り屋だったらしくて拓海の親父さんとは昔ながらの知り合いだと言ってましたよ」
「いやあ〜まさかタケルが付き合ってる彼女の父親があいつだったとはな、これほど意外だという言葉が出ないくらいだ」
妙義で行われた交流戦から一夜明けた次の日の朝、スタンドにはタケルを始めとするいつものメンバーが集まっては、タケルが妙義にて結衣の父である哲二と会ったことを聞いた祐一は驚く他なかったのである。
「やっぱり店長もそう思います?その人は今群馬県警の交通機動隊の隊長をしてると言ってましたからね。なんていうかこう凄すぎては頭がこんがらがってしまいますよ」
「確かにな。しかも乗ってる車が34のスカイラインとは如何にも警察って感じがするし。刑事ドラマじゃスカイラインは鉄板なんだからよォ」
「言えてる。モノホンの警察官がスカイラインに乗ってあんな凄い走りをされちゃあ現実なのかと錯覚しちまうくらいだったからな」
レインバトルを観た池谷と健二も哲治が乗るスカイラインを目撃しては、その走りがあまりにも凄すぎた故圧巻されたのは言うまでもなかったのだ。
「ま、お前らがテツの走りに度肝を抜かれるのも当然だな。何せあいつは俺が現役だった頃は後期型のR30のスカイラインに乗っては群馬で幅をきかせてたからな」
「おぉーっ!!結衣ちゃんのお父さん、鉄仮面で有名なあの30に乗ってたのですか!?かぁ〜いいなァ…俺も一度は30型のスカイラインに乗ってみたかったんだよなァ…」
「わかりますその気持ち。80年代の車は個性的なモデルがいっぱいありましたからね」
哲二が以前30型のスカイライン通称『鉄仮面』と呼ばれたモデルに乗っていたと聞いた池谷は同じ日産車に乗る走り屋として羨まし気にいい。タケルもそれに同調しては頷く。
「それはそうとイツキ、お前つくづくおいしい体験したよなァ。雨のダウンヒルでのハチロクの助手席だなんてなー」
「そりゃもう半端じゃなく死ぬほど怖かったすよー。助手席じゃなくリアシートに座されたんですけどねー」
「リアシートォ?」
「なんでまた?」
「さあ、それが拓海の奴もはっきりと意味があったわけじゃないらしいですけどね」
「(ああなるほど…そういうことか)」
ハチロクのリアシートに座っては雨でのダウンヒルを体験したと聞いた池谷と健二はイツキの話に疑問を浮かべ、イツキも拓海のしたことがなんなのかわからずにいたのだが。タケルただ一人だけその理由に気付く。
「はは~んわかったァ。意味ありだね、俺にはわかるよ」
「本当か健二?」
「どんな意味っすか?」
健二は拓海が何故イツキをリアシートに乗せた理由がわかったと言っては二人に自分の考えを言う。
「それはな…」
「「それは?」」
「気が散るからだ」
「「だああ!!」」
健二から突拍子のない答えが出るや、イツキと池谷はその場でズッコケ。タケルはあまりにもくだらなさに呆れるのであった。
「だってそうだろ。イツキみたいなギャーギャー騒ぐのが隣に乗ってたら…」
「はははっ、そりゃ言えてるなー」
「なあんだそうかァ」
「「「あははは」」」
「(そんなわけないでしょう。拓海がイツキを後ろに乗せたのは、重心を後ろにやっては駆動軸のトラクションを稼ぐためだっていうのにさ。多分拓海は頭じゃなく感覚でわかったんだろうけど)」
スピードスターズの三人はイツキがやかましいからという理由でリアシートに乗せたのではと結論付けては大笑いするが、それを聞いていたタケルは健二が言った答えを否定しては拓海がやった理由を推測しては密かに呟く。
「拓海くぅ〜ん」
「茂木…」
「なぁ、あの子って…」
「拓海の彼女っす」
「「なにいっ!?」」
スタンドの向かい側から自分に呼びかけるなつきの存在に気付いたか、拓海は自転車のベルを鳴らしては自分に呼びかけてきたなつきの元へ向かい。
その様子をタケル達四人が計量機に身を隠し、祐一も側に置いてあったガソリン価格が載っているプレートに身を隠しては二人を見守っていく。
「別に用なんかないんだけど。ブラブラ散歩している内に来ちゃった…」
「そう…」
「迷惑だった?」
「別に…」
「おおっ、思い詰めた目してる…」
「ヤバいなァ…」
「あの二人、なんていうかこう…甘酸っぱい雰囲気になっていますね…」
なつきが拓海をジッと見つめては互いに向き合い。タケル達はそれを密かに見守っていくのだが、祐一が身を潜めるのに持っていたプレートを落としては気をそらしてしまい、折角のムードが台無しになる。
「あ、バイト邪魔しちゃ悪いから帰るね」
なつきは自転車に乗りペダルを漕いでは拓海の前を去っていき、それを見送った拓海はなつきとキスした出来事が脳裏に浮かんでは再びノスタルジーに浸るのだった。
「うわぁ…拓海の奴、キスしたのを思い出しては酔いしれてますね」
「ああ~マジっ!?折角治った拓海の女ボケがまた始まるかもォ…」
「はぁ、こりゃまたどうにかしないとな。タケル、イツキ。お前ら二人でなんとかしろ」
「なんとかしろったって、そう都合よく交流戦なんてやってないっすよォ」
「とにかく来週は高橋涼介とのバトルだからな。女ボケなんかしてる暇ねえぞ」
「イツキ、これはもうあれでいくしかないよね?」
「わかってるよ!!やっぱそうなるよな、おーい拓海ィ、今日は三人で秋名に走りに行くぞォ!!」
イツキはやけくそになっては拓海に呼びかけ。今晩秋名へ走りに行こうと誘うのであった。
夕方
スタンドを後にしたタケルは自宅に帰宅しては乗ってきたスイスポを家の車庫に閉まい、自宅に入る。
「ただいまー」
「あ、おかえり。タケル、さっきあんた宛てに電話が来てたわよ」
「僕に?一体誰から…」
プルルルル
「あ、また電話だわ。はい…。あ、今帰ってきましたので変わりますね…。タケル、あんたに変わってって」
「はーい」
家の玄関先に置いてある固定電話が鳴ってすぐに遥香が出ては話をし、そこからタケルに受話器を渡しては変わる。
「もしもし?どちら様で…」
『おう、タケルか。俺だよ俺、お前が乗ってる31スイスポの元オーナーの勇だよ』
「あ、勇さんでしたか。お久しぶりです」
電話の相手はタケルのスイスポ(ZC31S)の元オーナーである古関勇からで。過去に軽井沢で開かれたスイフトのオーナーズミーティングで勇と出会っては同じスイスポ乗りとして意気投合し、仲良くなった間柄である。
『いやあ、俺はついこの間までインドに行っていてな。昨日の夜に日本へ帰国してすぐにタケルがあの高橋涼介とバトルするって親父から聞いてはこうして電話したんだよ』
「そうでしたか。勇さんのところまで知れ渡っていたとはやっぱり涼介さんの知名度は高いんですね」
『そりゃお前、高橋涼介はプロの世界でもある程度知られてるんだから俺が知らないわけないだろ。実際、奴がサーキットで走ってるのを生で観たことがあるが、あれはもう別格だったからな。あ、そうそう。俺は今晩久々に秋名を走ろうと思ってるんだが、もし良かったらお前も一緒に来ないか?』
「お、いいですね。僕も拓海達と秋名を走りに行く予定でしてたので、ご一緒させていただいてもいいですか?」
『全然いいぞ。お前の友達には例の秋名のハチロクがいたんだよな。俺もハチロクに乗っているのがどんな奴か会ってみたいと思ってたとこだから連れてきてもいいぞ』
「わかりました。それじゃあ今晩秋名でお会いしましょうか、ではここで失礼しますね」
勇との話を終えたタケルは電話を切り、腕時計の時刻を確認しては姉に言う。
「姉ちゃん。今晩秋名を走るから帰りは職場の人に送ってもらうよう頼んどいてくれる?」
「わかったわ、後でお願いしておくわ。本当にタケルはお父さんに似ては走り好きだね」
「へへっ。車を走らせるのってめちゃくちゃ楽しいんだしさ。そうだ。時間が余ってることだし今のうちにスイスポを洗車しておこうっと」
スイスポは昨日の交流戦で雨に当たっては激しく汚れてたので、秋名を走る前に洗車しようとタケルは物置からブラシとバケツを取り出してはスイスポを洗っていくのであった。
秋名山 夜 麓 駐車場
「ようタケル。こうして会うのは久しぶりだな」
秋名山の麓の駐車場にてタケル達三人が車を停めては勇を待っていると、温泉街側から一台の車がやってきてはタケル達が停めてるスペースに来ては車を停め、中から勇が出てきてはタケルと久しぶりの再会を果たす。
「お久しぶりです勇さん。前に会った時より大分日焼けしてますね」
「まあな。向こうは日差しが強くては結構暑かったからこれぐらい焼けてしまうのは無理もねえからな」
久しぶりに再会した勇はインドから帰国したというだけあってか、顔や腕周りがこんがりと焼けては褐色になっており別人のような感じになっていた。
「勇さん。折角再会できたことですし紹介しますね。僕の隣にいるのが秋名のハチロクこと藤原拓海で、その隣が僕と拓海の友達のイツキです」
「どうも」
「はじめまして」
「ほぉ〜お前があの秋名で有名なハチロク使いの走り屋かぁ…。噂は聞いてるぜ、ハチロクに乗っては数々の強敵を相手に負かしてるってな」
「いえ、俺が勝てたのはたまたまというか、ただ運が重なっただけですけど…」
「そう謙遜するなよ。タケルから粗方のことは聞いてるぜ。5年前から秋名を走り込んではドラテクを身に付け、そっから走り屋として活動してはあの高橋涼介の弟の啓介やナイトキッズの中里、碓氷峠に行ってはそこで最速を誇る真子ちゃんと沙雪ちゃんを負かすんだから、拓海の腕は本物だってことは確かなんだからよ」
「はぁ…」
勇から褒められては謙虚に振る舞う拓海であったが、自信を持つように言われては内心嬉しそうにする。
「勇さん、お話してるところ悪いですけど折角合流したんですので早速秋名を攻めて行きましょうか」
「お、そうだったな。見たところそいつはハチロクのトレノじゃなくレビンみたいだがそいつは拓海の車なのか?」
「いえ、このレビンはイツキの車でして。一見ハチロクに見えますけど中身は3AUを載せたハチゴーのレビンなんですよ」
「ほぉ〜ハチゴーかぁ。まさかハチロクじゃなくハチゴーに乗る走り屋がいたとは珍しいな」
「でしょうやっぱそう思います!俺のハチゴーは拓海のハチロクやタケルのスイスポには負けないくらいいい車なんですよ!!」
「よく言うよ。レビンに拘るあまり、型式を言わなかったおかげで間違ってハチゴーを買わされたくせに」
「ゔっ…!」
「なるほど、そういう理由でハチゴーに乗っていたのか。今日はこれに乗っては秋名を攻めようってか?」
「はい。俺はついこの間までヒール&トゥの練習をしてきたんすよ。それで今日は特訓の成果を見せたいと思います!!」
「へぇ~、じゃあイツキがどれだけ上手くなったか後ろから見させてもらおうかなぁ(強気に言ってるところ悪いけどさイツキ。その技は基本中の基本だからあまり得意気に言っても大して意味はないからね)」
麓の駐車場にて待ち合わせをしては拓海がイツキのハチゴーに相乗りし、タケルは勇が乗ってきた32Sに乗せてもらっては秋名の峠を攻め込むのであった。
32S 車内
「勇さん、一つお聞きしたいことがあるのですが」
「んっ、何だ?」
「僕と電話した時に勇さんはインドへ行っていたと言ってましたよね?ひょっとして観光でもしてたのですか?」
「いや、俺は大学時代にお世話になった先輩に会いに行ってな。その人は今スズキに就職してはインドにある子会社に出向していて、現地で生産している車両を日本に輸出するからお前も観に来たらどうだって誘われてはそれを一目見ようとインドに行ってたんだよ」
「へぇ~そうでしたか。インドじゃスズキの車はかなり売れてると聞いてますからね」
「そうだな。インドにはアルトやワゴンRといった軽自動車は勿論、日本には導入されていないセダン型のスイフトもあったからそれを初めて見たときは驚いたよ。まさかスイフトにセダンがあったなんてな」
「おぉっ、スイフトのセダンですか!?僕も一度は見てみたいですよ…!!」
勇からインドにはスイフトのセダンがあると聞いたタケルは興味を示したか目を輝かせるのだった。
その一方、タケル達の前を行くハチゴーに乗っている拓海とイツキはというと、
「初めの頃に比べるとかなり上達したよイツキ」
「そうか、本当にそう思う?いやァ~拓海にそう言われるとマジで嬉しいよなァ。俺もグリップ走行でかなり走り込んでるんだぜ!!」
「へぇ~」
ハチゴーを運転するイツキは前よりかは腕が上がったと拓海から称賛されては嬉しそうな顔をするが。しかし、
「それじゃあ特別に、私の練習の成果。華麗なるテクニックをお見せしましょう…」
「えぇ?」
「幻のヒール&トゥ!!」
ガクンガクン
「あっれえおっかしいなァ?昨日はちゃんとできたんだけどなァ…」
拓海に褒められては調子に乗ったイツキは拓海の前でヒール&トゥをやってみせるが、クラッチを繋ぐのに回転数が合ってなかったか、ノッキングを起こしてはぎこちない走りをするのだった。
「あれでよくヒール&トゥができたと言えたねイツキは…。練習が足りないんじゃないの?」
「言えてるな。それができなきゃドラテクなんてもんは身につけるわけないんだからな」
ハチゴーの走りを後ろから見ていたタケルは勇が運転する32Sに乗せてもらってはイツキのテクニックに辛口をいい、勇もイツキにはまだ基礎から学ばせないといけないのではと苦言を呈するのであった。
「イツキ。後ろから見ていて思ったんだけどさぁ。もう少し回転数を合わせてからクラッチを繋ぐ練習をしたらどう?」
「そうだけどよォ…。俺だって拓海やタケルみたいにかっこつけたかったんだからそこまで言わなくったって…」
「お前なァ…。本気で僕や拓海に追いつこうって言うのなら、もう少し自分のレベルを把握しろっての」
ある程度の走り込みを終えたタケル達は秋名のロッジの前に車を停めては近くの自販機で飲み物を購入し一息つくも、タケルから走り込みが足らないと注意されたイツキは強気に言い返すが、そこから痛い一言を突き付けられるのだった。
「でもまぁ、タケルの言ってることもそうだが、ハチゴーは非力だがハチロクと同じドラテクを鍛えるには丁度いい車であるのは確かだからイツキには合ってると俺は思うぜ」
「えっ!?本当ですか!?」
片手に缶コーヒーを持った勇がイツキのハチゴーを褒め。イツキは自分の愛車がいい車だと聞いては嬉しそうにする。
「何せハチゴーはハチロクと同じ電子制御が無いから乗り手を育てる練習車として優秀だからな。たとえパワーがなく非力でも足のチューンと少しの軽量化だけでスイスポと同じように下りは速くなるから、後は腕でカバーするのが走り屋の仕事であるんだし、そっからどうするのかはイツキが決めることだからな」
「勇さん…。俺、頑張ります!!こんなにも俺のハチゴーを褒めてくれる人がいたなんて感激です…!!」
「そうか?俺はただ…ハチゴーはハチロクと同じ腕を上げるんに丁度良い車だと褒めただけなんだがな…」
イツキは自分が乗ってるハチゴーが褒められたのがよっぽど嬉しかったのか感激するも、勇は嬉しそうな顔をするイツキにタジタジするしかなかった。
「ところで拓海。今日茂木さんと話をしてたよね。何を話したか聞かせてくれる?」
「俺は別にそんな大層なこと話してねえよ。ただ、俺がバイトしてるのを観に来ただけだと言ってたからな」
「そうだったか。いやァ安心したよ拓海ィ。お前の女ボケがまたぶり返したかと心配してたんだ」
「女ボケって…なんだそりゃ?俺は女ボケなんてしてないよ」
「だってよォ、絶対変だったぜ」
「前にも言ったろ、考えてるんだって…」
「ふう~ん、拓海は一体何を考えてたのか聞かせてよ?」
タケルからの質問に拓海は神妙な顔をしては考えてたことをこの場にいる全員に言う。
「俺はただ…高橋涼介と戦って…。勝っても負けてもその先に何があるかなって…考えてたんだ…」
「そうか。拓海はバトルを終えた先に何があるかわからないのに悩んでたんだな」
「なんだよ。バトルの先に何かなきゃいけねえのか?別になにもなくたっていいだろうが。今のままでも充分速いんだからさお前は…」
「速くなんかねえよ」
「何言ってんだよ。速いだろうが!!今のお前はタケルと同じ連戦連勝の負け知らずだぜ!!」
「そうかな…?自分で自分がどうなっていくのかわかんねえよ」
「拓海。悩んでいるとこ悪いけどさ、今は涼介さんとのバトルに勝つことだけに集中したらどう?その後のことは僕やイツキ、勇さんが相談に乗ってあげるから今後のことを考えるんじゃなく目の前に起こることが大事だと僕は思うよ」
「そうだな…。高橋涼介か…」
拓海は何を思ったか、秋名から見える夜景を眺めては高橋涼介とのバトルに専念しようと決意するのであった。
秋名での走りを終えた四人は麓の駐車場で現地解散しては拓海達が帰っていき。駐車場にはタケルと勇の二人だけが残る。
「ところでよタケル、お前はいつ高橋涼介とバトルするんだ?」
「僕ですか?僕は拓海と涼介さんがバトルした次の土曜にやる予定なんですけど」
「そうか。なら今のうちに言っておいた方が良さげだな。俺が見る限りじゃ今のお前の腕と31Sじゃ高橋涼介には絶対敵わないぞ」
「えっ、どうして僕のスイスポじゃ涼介さんのFCには勝てないと言えるのですか…?」
勇は先程とは打って変わっては真剣な表情を見せてはタケルが涼介に勝てないであろう理由を話す。
「高橋涼介は地元である赤城でのバトルにとどまらず、ジムカーナやサーキットでもコースレコードを塗り替えては不敗神話を築き上げてるのもそうだが。信じられないことに今までのバトルで奴は本気で走っておらず、持てる力の半分以下しか発揮してないって噂が立つくらいだ。それを相手にするからには半端な腕じゃ太刀打ちできないからな」
「!? 噓でしょ…持てる力の半分以下…ですって…」
過去に涼介とバトルをしたタケルはその実力の高さを知っていたつもりが、まさかの半分以下で負かされたと聞いてはかなりのショックを受ける。
「タケル。お前には酷なことかもしれないが、本気で高橋涼介とのバトルに勝つ気でいるのなら31Sを徹底的に改良するだけじゃなく。お前自身が今よりも上手くならな奴には敵わないということだけは覚えておけよな」
「……!!」
勇から強烈な一言を浴びせられては押し黙ってしまうタケル。果たしてタケルは涼介との決戦までの間にどこまで自分の腕を上げることができるだろうか。
というわけで次回はタケルのスイスポを改良するのもそうですが、そこからタケルがどうやってドラテクを上げていくかに焦点を当てていこうと思います。
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