ここのところ低評価が付けられては今作を続けていこうか考えていましたが、執筆意欲が湧いているうちは可能な限り続けて行きますのでよろしくお願いいたしますね。
赤城山 夕方
レッドサンズの地元である赤城山の麓にある駐車場にて高橋兄弟が新旧RX-7を並べており、涼介が独自のチューニングを施したFCを仕上げては啓介に説明する。
「仕上がったぜ。今度のバトルに勝つための足回りとエンジン」
「何馬力ぐらいまで上げたんだ兄貴?」
「そうだな。馬力にしたらMAXで260ってところかな…」
「260馬力!?それじゃあデチューンじゃないかよ。今までは350はあった筈だ!?態々遅くしてどうするんだよ!?」
「覚えておいた方がいいぞ。速く走るためには馬力を下げることもある。それが
涼介がまさかのデチューンをしてはパワーを落としたことに啓介は疑問を抱くが、涼介は馬力を下げたのは峠を速く走るのに必要なことだと弟の啓介に説明していく。
「今までの俺は上りでも下りでもトータルに速い車を目指してFCを仕上げたつもりだった…。ビッグパワーを下りでも振り回せる自信があるからこそタービンを変え、過給圧を上げてそれがここにきて…。車の
「つまり秋名のハチロクと弾丸はそれ程の相手ってわけか」
「こんな気分にさせられる相手に出会えたことが嬉しいぜ。久しぶりに走り屋としての血が騒ぐ」
自分を満足させる程の強敵に出会たことが嬉しいのか、涼介は走り屋としての闘争本能を騒ぎ立てると言うや仕上がったFCに乗り込み、リトラクタブルのヘッドライトを点灯させては弟の啓介と共に早速赤城を走り込むことにするのである。
「ん?なあ風間、あのFCは涼介の車じゃねえのか?」
「そうだな。見たところ弟の啓介と一緒にここを走り込んでるみたいだが…。あの走りから察して涼介は車を徹底的に仕上げてきたみたいだな」
赤城のとある駐車場にて真希を連れては走りに来ていた瀬那は赤城の公道を駆け抜けるFCと後追いするFDを見かけるや。涼介の乗るFCが変わっていることに気付く。
「えっ、仕上げたってあのぐらいの走りでか?以前の涼介ならもっと速く走れた筈だが…」
「いや、
「なんだと!?じゃあ…今度の秋名でのバトルはもしかしたら…」
「おそらくハチロクと弾丸は負ける可能性が高まったと見て間違いはないかもしれないな。俺とここでバトルした時でさえ半分の力しか出さなかった涼介が今度の土曜に本気の走りをすると思うとゾクゾクするよ」
真希に涼介のFCがどう変わったか説明していった瀬那は今度のバトルにて拓海と勝負する涼介に期待を寄せては楽しみにするのである。
「(今の俺はレッドサンズの高橋涼介じゃない…。一匹狼だった頃の赤城の白い彗星の高橋涼介だ!!明日のバトル、絶対に勝つ!!)」
涼介は明日行われるバトルにて拓海との勝負に鼓動を鳴らしていくのだった。
バトル当日 夕方
「ただいまー」
「おかえりタケル。さっき政志さんからちょっと工場に来てほしいって連絡があったわよ」
「おじさんが?何だろう、この前勇さんから頂いたパーツについての話なのかなぁ…」
学校生活を終えては颯爽と帰ってきたタケルは荷物を玄関先に置いては制服を着たままの姿で政志の工場へと入っていき、そこにはツナギを着ては車を整備をしている政志に呼びかける。
「おじさん。僕に用があるって聞いては来たんだけど、一体何の用があって呼び出したか聞かせてくれる?」
「おうタケルか。いやな、遥香にお前が戻ってきたら呼ぶように言ったのは俺なんだが、その理由については俺じゃなく若大将の方から聞いといてくれ」
「若大将って?」
「俺のことだよタケル、お前を呼んだのは他でもない俺だからな」
「あ、勇さん。一体僕に何の用があるのでしょうか?」
工場に来たタケルに呼びかけてきたのはまさかの勇で、勇は政志と同じツナギを着ては車の整備に取り掛かっていたのであった。
「今夜拓海と高橋涼介のバトルが終わったら次はタケルが高橋涼介とバトルをするんだろ。だったらそれまでの間、お前に特訓をつけてやろうと思ってな」
「特訓?まさか勇さんが僕にドラテクの指導をしてくれるというのですか!?」
「そういうことだ。ただし、走る場所に関してだが秋名だとお前に関する情報がすぐ向こう側にバレてしまう恐れがあるからな。別のとこへ行ってはそこで俺が特訓をつけてやるよ」
「え?別のとこっていうのは一体…」
「タケル、群馬には一ヶ所だけそこら辺にある峠とは違い、合法的に走れる場所があるのは知ってるか?」
「合法的に走れる場所ですか?」
勇がいう合法的に走れる場所がなんなのかタケルは考えくねるが、心当たりがあったか手をポンと叩いては気付く。
「もしかして勇さんがいう走れるとこって
「ようやく気付いたか。そこなら対向車を気にすることなくいくらでも車を走らせることができるからお前が特訓してることが漏れる心配もないし、まさに千才一隅のチャンスだと知ったからこそお前に教えようと思ってはここに来たってわけなんだよ。どうだタケル、俺の出したこの案に乗る気にはなったか?」
「勿論ですとも。今のままじゃ涼介さんに勝てないんじゃ残された時間を有効活用しては僕自身腕を上げないといけませんからね。その提案乗らせていただきます!!」
タケルは勇がとある場所で特訓をつけてくるという案に乗るや、やる気を見せては涼介とのバトルに向けて意気込む。
「そうか、やる気になってくれたのならこいつを明日までには走らせるよう仕上げておかないとな」
「えっ、こいつって…。ああっ!!これっ、僕のスイスポじゃないですか!?なんでリフトに上げられては整備を受けてるの!?」
「なんでって、俺が遥香からスイスポの合鍵を預かってはここに持ってきたからに決まってるだろ。その間遥香には若大将が持ってきた代車を渡してあるから今日の間だけそいつで遥香を職場まで送ってやることだな」
リフトに上がっていたのはタケルが乗ってるスイスポであり、ここに持ってくるのに政志が遥香から合鍵を預かっては工場に持ってきてすぐに整備に取り掛かったと説明するのである。
「ま、そういうわけだから今日拓海と高橋涼介のバトルを見届けた後、ここに戻って来てはすぐさま特訓する場所に向かうから準備だけはしておけよな」
「了解です。明日はよろしくお願いしますね勇先輩!!」
「おいおい、いつから俺はお前の先輩になったんだよ」
「別にいいじゃないですか。勇さんは僕が今通ってる高校の卒業生なんですし実質的に先輩とみておかしくはないですから」
明日から勇に特訓をしてもらうことになったタケルは、今夜行われる拓海と涼介のバトルを見届けようと整備をしているスイスポを政志に預けては代車で遥香を職場まで送った後、決戦の舞台となる秋名山へと行くのだった。
秋名山 夜
「やっぱり物凄い数のギャラリーが出たなァ」
「俺が拓海の立場だったら逃げ出したくなるよ。こんな大勢の前で走るなんて膝が諤々もんだ」
池谷は健二の180に乗せてもらっては頂上へと向かっていくが、秋名には拓海と涼介のバトルを観ようと今まで以上のギャラリーが集まっており、中には県外から来たのか栃木や宇都宮ナンバーの他に新潟ナンバーの車が止まっているのを見かけた池谷は想像以上の数を相手に自分ならまともに走れないと弱気を見せる。
「ところで今日のバトル、真子ちゃん達も見に来るって言ってたよな?どっかで待ち合わせでもしてるのか?」
「いや、真子ちゃんは沙雪ちゃんと一緒に適当なとこに車を停めてはバトルを観戦するって言ってたからな。俺達はいつもの場所で拓海の走りを見届けるとするか」
池谷達が頂上に行っているその頃、真子と沙雪はシルエイティを適当なとこに停めてはバトルを見るに適したスポットを探している真っ最中であった。
「そうねえ、この辺がいいよ。複合コーナーでの駆け引きが見れるかも」
「うん」
「ところで真子、あんたは一体どっちを応援するのかなァ?」
「えっ、どっち?」
「ま、今日はハチロクでしょ。あたしも同じよ。何せ碓氷峠であたし達を負かしたあのハチロクとスイスポには不思議な魅力がある。バトルで競り合った者にしか感じられない魅力が…。負けても何故か応援したくなるような…」
「うん」
「それにあの二人って…可愛いじゃーん!!真子もそう思う?」
「もう、沙雪ったら…」
拓海を熱烈に応援しようとする沙雪に真子はため息をついては呆れるものの、今夜のバトルに期待を寄せていくのであった。
「けっ、態々新潟から観に来たってのによりによって走るのがハチロクとFCとは群馬の走り屋は昭和のまま止まってんじゃねえのかよ」
ギャラリーに混ざっては今晩バトルする二人を観に来た一人のオールバックの髪型が特徴の走り屋が悪態をつくように呟くと、傍にいたギャラリーがその走り屋に怪訝な目を向ける。
「なんだよあいつは、群馬じゃ名高い秋名のハチロクと高橋涼介を知らないってのはもぐりじゃないのか?」
「見たところ県外から来たみてえだが、今夜バトルする二人を知らないってのはバカと言いようがないな」
「ああ?おいお前、俺のことを侮辱したな?ちょっくら顔を出せよ」
「なっ、顔を出せってお前今の話聞いてたのか…ってうわ!!」
自分のことを悪く言われては癪に障ったか、傍にいたギャラリーに近づいては胸倉を掴む。
「そういうてめえこそ俺を知らねえとはいい度胸してるな。俺は新潟じゃ最速の走り屋なんだ。群馬じゃお目にかかれねえかもしれないがこの際言ってやろうじゃんかよ。俺は
健吾と名乗る走り屋はギャラリーの一人に強烈なパンチを見舞ってはその場にいた他のギャラリーに威圧感を与え、それを見た他の人達は健吾の凶暴な一面に戦慄する。
「で、デストロイヤー健吾って…!?まさかこいつ、あの新潟で有名な…」
「ほう…俺を知ってる奴がいたとは名は通ってるみてえだな。ここにいる奴は覚えておくことだな、群馬の走り屋なぞ所詮この俺には敵わねえってことにな!!」
そういった健吾はその場にどっしりと構えるや今夜のバトルを観ておこうと公道を堂々と観ていくが。自信過剰なその態度が果たしてバトルを観た後でどう変わるのであろうか。
秋名山 下り スタート地点 旧料金所跡
「もうすぐ9時半だ。いよいよっすねぇ…。ああもうめちゃめちゃ興奮しますよ!!」
下りのスタート地点である秋名の頂上の旧料金所跡にはイツキを始めとするいつものメンバーと多数のギャラリーが集まってはバトルをする二人を待ち構え。イツキに至ってはバトルが待ち遠しいのか、独りでに興奮していってはバトルをする二人を待つ。
すると、車の走る音が近づいては白のFCがヘッドライトの灯りを灯しながら先頭に立っては複数の集団で来た。
「来たぞ。レッドサンズだ!!」
レッドサンズのリーダーである高橋涼介を筆頭に啓介のFDと真希の8、ケンタのS14が頂上にたどり着くと、ギャラリーから歓声が沸めいては盛り上がりを見せる。
「いよいよ来たか。高橋涼介…」
「後は拓海が来れば役者が揃うな」
池谷と健二は拓海が来るのを待っていると、反対方向の秋名湖の方から一台の車が近づいて来る。
『おおっ!!あれはスイスポじゃねえか!!ひょっとして秋名の弾丸がここに来たのか!!』
『いや、ちょっと待て…。あのスイスポ…色は弾丸と同じ黄色だがヘッドライトの形が異なっているぞ!?』
『ホントだ。よく見りゃあれは31のスイスポじゃなくその次に出た32の方じゃねえか!!』
ギャラリーはスタート地点に来たのがタケルの乗る31のスイスポじゃなく32のスイスポが来たのに疑問を抱くが、32のスイスポは着いては池谷達が停めてるであろう駐車場に車を停め、中からはどういうわけかタケルが出てくるのであった。
「ちーっす池谷さん。さっきまで姉ちゃんを職場に送っていましてここに来るのに遅れてしまいました」
「タケル、お前いつものスイスポはどうした?まさかそいつに乗り換えたというんじゃないよな?」
「いえ、この車は勇さんから借りている代車でして、僕が乗っているスイスポはおじさんの工場でチューニングをしている関係で持ってこれなかったんですよ」
「そうだったのか。ん、お前今スイスポを弄ってるって言ったよな?まさかスイスポを弄ってる理由ってのは…!?」
「勿論。来週に控えてる涼介さんとのバトルに備えてのチューニングに決まってるじゃありませんか。今までの状態じゃまともにやり合えないと勇さんに指摘されましたので、それに備えてはスイスポを改造しているわけなんですからね」
タケルのスイスポ(ZC31S)は政志の工場にて弄っている関係で今夜は持って来れなかったみたいで、その代わりとして勇からお借りしたスイスポ(ZC32S)に乗ってきたと池谷に説明するのだった。
「あのハチロクまだ来てないようだな」
「いつものことさ、あいつは最後の最後土壇場になって現れる」
車から降りてきた涼介はギャラリーに来ていた女性ファンから黄色い歓声が上がるがそれを気にも留めず。ハチロクが来るのを待ち構える。
「啓介、これはずっと前から考えていたことだが。もし
「え、何を言ってんだ!?兄貴が負けるわけねえじゃねえか!?」
「まあいいから聞けって。引退といっても走りを辞めるわけじゃない。最前線を退くって意味だ。今までとは違った意味でチームには参加するさ…」
「レッドサンズの関東最速プロジェクトはどうなるんだよ。兄貴が走ってくれなくちゃ絶対無理だ…」
「情けない顔するな…、俺はまだここで負けるつもりはない…。ただこれだけは覚えておけ、世代交代は必ずある…いつか俺も誰かに負ける!!」
「……!!」
啓介は前線から引くと宣言する涼介に自分が辞めてしまったらチームがどうなるんだと反発する。しかし涼介は慌てふためく啓介に自分はいつか必ず負ける時が来るかもしれないと話すのだった。
「ついでだから言っちまうが、こいつにはいつか抜かれるなって俺に思わせた走り屋はこの世に三人しかいない。そのうちの一人が啓介…お前だ」
「俺?」
「そうだ。お前には天才的な閃きを感じる。間違いなくお前は速くなる!!そして…もう一人は…あいつだ」
「あいつって、まさか!?」
涼介が視線を向けた先を見た啓介が見かけたのは、イツキ達と一緒に拓海が来るのを待っていたタケルで。啓介は再度涼介の方を振り向いては聞く。
「あいつが兄貴を抜かすかもしれないってのか!?冗談きついぜ兄貴、前にあいつをここで負かしたのは兄貴が最初で最後だろ。だったら尚更あいつに抜かれる理由がどこにあるっていうんだよ!?」
「啓介。確かに俺は初めて秋名に来た時はあいつを負かしたが、奴は俺に負けて以降ここを走り続けてはお前や他所の走り屋を負かす程まで腕を上げてきたんだ。奴が持っているポテンシャルの高さはお前や秋名のハチロクを超える程だと俺は思う」
「秋名の弾丸が…。俺やハチロクを上回る可能性が高い…だと…」
「ああ。今はまだ未熟なところはあるが、そっから更に腕を上げていけばいずれ必ず、奴はとんでもない走り屋になると俺は踏んでいる。そして、最後の一人は…」
自分が思っていた以上に兄がタケルを評価していると知った啓介は愕然とするも、涼介は残りの一人について語り始めようとしたその時、
『おおっハチロクが来たァ!!』
涼介が最後の一人を話そうとした矢先に、ハチロクが4AG独自の排気音を響かせては頂上に近づいていき。ギャラリーがハチロクの登場に興奮しては盛り上がっていく。
「兄貴、俺や弾丸に続く後一人ってのは…あのハチロクか?」
「ふっ、今はまだ誰にも負けはしない。今日は本気の全開ドリフトだ!!」
涼介は今向かってくるハチロクを見ていっては今日のバトルに勝つと言い放ってはハチロクを待ち受けることに。秋名のハチロクこと藤原拓海と赤城の白い彗星高橋涼介による群馬最速を決める頂上決戦は一体どちらの手に渡るであろうか。
今回はエナジーマン様のリクエストキャラの坂口健吾を出させてもらいました。
登場したといっても悪魔でギャラリーに混ざっての参加でありますので、今後の登場につきましてはしばらく先になるかもしれません。
次回は拓海と涼介による一騎打ちですが、何卒宜しくお願い致します。
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