頭文字D 峠の弾丸   作:ペンギン太郎

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 ようやく書ききれては更新することができました。
 この話が終わったらすぐさまsecond stageへと突入しますので期待しててください。


ACT.52 峠の弾丸

 秋名山 スタート地点

 

 

 『涼介さんのFCが前に出た!!』

 

 「何だとっ!?どういうことか説明しろ!!」

 

 『そ、それが…スイスポがコーナーに入る途中でドアンダーを出してはその間に涼介さんのFCがスイスポを追い抜いては前に出たんだ!!』

 

 「(スイスポがドアンダー!?)」

 

 『凄いですよ!!今度こそ絶対に涼介さんは勝つかもしれないすよ!!』

 

 「(くっ…。あいつが負けるのは腹立たしいが、兄貴が相手である以上おそらく勝ち目はないと言い切れるかもしれねえからな!!)

 

 

 中継地点からの報告に啓介は疑問を浮かべるも、実際にそのシーンを見たメンバーが本当である以上受け入れるしかなく。もしかしたらタケルは負けてしまうのではないかと啓介は歯軋りをしては悔しそうにするも。涼介が相手であるからにはもう勝ち目はないと思い込みバトルの結果を待つ。

 

 

 「げぇぇ〜!!タケルが抜かれたんですかァ!?」

 

 「やはりタケルでさえ持ち堪えられなかったか。高橋涼介に抜かれてしまったからには、最早勝ち目は薄くなったかもしれねえ」

 

 「で、でもですよ池谷先輩、ここはタケルが得意としている秋名ですから後半はきっと何かどんでん返しをしてくれるんじゃないっすかァ?」

 

 「どうかな、先週拓海が勝ってるとはいえあの時と同じように追いつけるかどうか正直な所怪しいからな。元々車の性能差が大きいのもあるがそこに高橋涼介との実力差がケタ違いである以上このバトルはタケルの負けは確実と言っていいかもしれない…」

 

 「そんな…」

 

 

 池谷は涼介とタケルの間ではドラテクの差があるのは勿論、車の性能がかなり開いている為このバトルには勝てないのではと不安を露わにする。そんな中まだ勝負を諦めていない人がいた。

 

 

 「あの〜池谷先輩、タケルが負けたと決めつけるにはまだ早いんじゃないすか?」

 

 「拓海…」

 

 「タケルの走りに関してはマトモに見てない俺の口からはなんとも言えませんけど、あいつは自分なりにここを走っては腕を上げてきたんですからまだ勝つ可能性があるのではないかと俺は思いますよ」

 

 「そうはいうけどな拓海。お前は一度勝ってるとはいえ、同じ事が起こるわけじゃないんだ、もうこればっかしはどうしようも…」

 

 「そうですか?タケルの車はなんていったからいいかその…あの白のRX-7より一箇所だけ勝っているところがあるからそこを突けば勝てるのではないかと」

 

 「スイスポがFCより勝っている箇所だと?」

 

 

 この中に誰もが負けてしまうのではないかとネガティブな雰囲気を晒すが、拓海ただ一人だけがバトルはまだ終わったと決まったわけではないから結果が分かるまでタケルを信じたらどうだと言い切り。それを聞いた池谷達はタケルが無事に降りてくるのを待つのであった。

 

 

 

 

 

 「(くそっ!!5連続ヘアピンを前にして抜かれてしまった。このまま行けば前と同じ展開になっては二の舞になってしまうというのに…)」

 

 

 FCに抜かれては大きく引き離されてしまった今どう攻めていこうかタケルは考えながら車を走せていくが、涼介を相手にするからには小細工が通用しないのは分かっていた為どうするべきか頭を悩ませ、ある策を思いついたか頭を軽く横に振っては運転に集中し直してはFCの後ろに付く。

 

 

 「(もう後がないからには5連続ヘアピンでどうにかしてはFCとの距離を縮めるしかない!!そこで追いつけなきゃもう勝ち目はないからね!!)」

 

 

 スイスポは一歩先を行くFCの走行ラインを辿ってはタケル独自の攻め方でコーナーを攻めていき。車を走らせていく中でタイヤのグリップの感覚を得てはあることに気付く。

 

 

 「(走りの感覚からしてまだタイヤは温存できている。こうなったら残りのコーナーをタックイン気味で突っ込んでは最短距離でカットしながら攻めていくしかない!!)」

 

 

 タイヤがまだ保っている今なら巻き返しができると判断したタケルはFCに引き離されないよう5連続ヘアピン独自のU字状のコーナーをタックイン気味で攻め込んでは最短距離をカットしつつ、少しずつではあるがその差を縮めていくのだった。

 

 

 

 

 

 秋名山 旧料金所跡

 

 

 「何寝ぼけたことを言ってんだよ拓海!!スイスポのどこがFCに勝ってるっていうんだよォ!?」

 

 

 タケルがFCに引き離されないよう必死で走っているその頃、拓海がスイスポにはFCに勝っているところがある為そこを突けば勝てるかもしれないと聞いたイツキは拓海にデマカセではないかと反論するが。拓海はいつものようにボーっとした顔をしながらもその理由を皆に話す。

 

 

 「いや。俺はただ、今日タケルがバトルするのを親父に話したら、スイスポはコーナーリングでFCに敵わないのならコーナーから出るところで差を付ければ勝つかもしれねえと親父に言われたんだよ」

 

 「なんだと?それは一体どういう意味なんだ?」

 

 「それなんですけどね池谷先輩。親父の話じゃスイスポは車体が軽くコーナー出口から出るスピードが速いからそこを上手く使えば秋名の峠の下りでFCに勝つかもしれないと言ってましたよ」

 

 「コーナーの出口から出る速さだと?」

 

 「俺もRX-7に関してはそんな詳しくないからなんとも言えませんけど、『FCは速い車だが、搭載されているロータリーエンジンは高速域でないと本領が発揮されないから、5連続ヘアピンで勝負を決めに行けばあいつは勝つかもしれない』と親父が言ってましたので。もしかしたらそこを突けばタケルは勝てるのではないかと」

 

 「そうか、確かに秋名の5連続ヘアピンじゃFCのハイパワーが出にくいし。タケルのスイスポはスーパーチャージャーが付けてあるからヘアピンを抜けるのにターボよりも効果が発揮しやすい。ってことはこのバトル、もしかしたらタケルは高橋涼介に勝てるかもしれないってことになる!!」

 

 

 拓海の口から勝機を見出だせるかもしれないと聞いては安堵した池谷。タケルのスイスポは拓海が言ったようにFCに追いつけるだろうか。

 

 

 

 

 

 秋名山 5連続ヘアピン

 

 

 「(これがスイスポの…FFの本領を発揮した走りだ!!)」

 

 

 バトルが終盤戦に近づき、FCが先頭を突き進んでは駆け抜けていくや、その後をスイスポが後ろから食いついては後を追う。

 スイスポはFCが通ったライン取りを見ては同じ道筋を通りつつ、コーナーを抜けきるのにFCが外側からドリフトで攻め込むが、スイスポはヘアピンの入り口をタックインで突っ込んではコーナーを攻めていき。そこから左足ブレーキでアンダーを消しては、荷重移動でスイスポをコントロールしながらヘアピンを最短距離でカットしては突き進み。スイスポは少しずつではあるがFCへ近づいていく。

 

 

 

 

 

 「…FCがスイスポに食いつかれてる。パワーではFCが勝ってる筈なのにどうして?」

 

 「それはね藍璃。ヘアピンが続くここでロータリーの欠点である低速トルクの細さが出ては差が縮まってるからだよ」

 

 「トルクの細さ?」

 

 

 スイスポがヘアピンを抜けてはFCに接近するのを目の当たりにした藍璃はスイスポが追いついてくことに疑問を抱くも。それを隣で見ていた龍我はその理由が分かっていたのか藍璃に説明する。

 

 

 「ロータリーエンジンは排気量が1300ccしかないけど高速域でのアクセルレスポンスは高く最大トルクが大きい反面、ブレーキングからの加速に必要な低速トルクが細いから立ち上がりにおいてはスイスポに遅れをとってるんだ。それにスイスポはFCよりも車体重量が200kg近く軽くダウンヒルでは駆動軸である前輪に重力が加わってはトラクションが掛かりやすいからFCとの距離を縮めることができたんだよ」

 

 「…そうなんだ…。でも」

 

 「ん?まだ何か気になるところでもあったか?」

 

 「…ううん。今日のバトルであの時と同じ羽が見れなかったのは残念だった。ただそれだけよ…」

 

 

 龍我の推測を聞いては涼介のFCが何故スイスポに追いつかれたのか理由を聞いた藍璃は納得するも、今日のバトルで期待していた羽が見れなかったのを悔んでは、ヘアピンを通り過ぎていく二台が走り去った方向を見ては求めていたものが見れなかったことを残念に思うのであった。

 

 

 

 

 スイスポがFCの後を追っては最後のヘアピンに入る直前、タケルは拓海が先週やったのと同じ立ち上がり重視の溝落としで一気に差を縮めようとする。

 

 

 「(ここだ。行っけぇぇ!!)」

 

 

 グシャァ

 

 

 ヘアピンを抜けきるのにスイスポは、イン側の溝にタイヤを落とし。そこからコーナーリングフォースを得ては加速していきFCとの距離を縮めていく。

 

 

 「(あれはハチロクが俺の後ろに付いた時と同じ攻め方…!!まさかスイスポは、立ち上がり重視で溝を落とし込みそこから遠心力を得ては俺の走りに追いついてきたとでも言うのか!?)」

 

 

 涼介はスイスポが立ち上がり重視の溝落としをしては自分に追いついてきたと予測し、スイスポに追いつかれまいと引き離さそうと試みるが龍我が指摘した低速トルクの細さがある関係でFCはコーナーを曲がっていく途中で距離を広げられず、スイスポに後ろから食いつかれてしまうのだった。

 

 

 「(ここに来てFCの弱点であるトルクの細さが出てしまったか。いくら馬力を下げてコーナー出口からの脱出速度が速くなったとはいえ、トルクの太さにおいて俺のFCではスイスポには敵わない。こうなった今、ヘアピンを抜けたあそこで決着を着けるしかないようだな!!)」

 

 

 この局面で打開するには最後のコーナーである複合コーナーで勝負を決めようとしたか、両者は一定の距離を保ったまま秋名の下りを攻めていく。

 

 

 

 

 

 秋名山 複合コーナー

 

 

 秋名山ゴール直前に控えた最後のコーナーである複合コーナーにて、ある走り屋が勝負をひと目観ようと観戦に来ていた。

 

 

 「どうやらここに来てるのは俺達しかいねえみてえだな」

 

 「ああ、ギャラリーの殆どはスタート地点か5連続ヘアピンに行ってるが、ここをどう攻め込むかで勝負が決まると行っても過言じゃねえ」

 

 

 「ほぅ〜どうやら君達はそこらの走り屋とは違って、それなりの知識と技量は要してるみたいだ。流石はレッドサンズと肩を並べると称されるナイトキッズの走り屋なだけのことはあるね」

 

 

 先週と同じナイトキッズの中里と慎吾がここを観戦スポットにしては勝負が決まる瞬間を観ようと待ち侘びていると、中里達の他にここを見る場所に決めた走り屋がいたらしく二人に近付いては話しかける。

 

 

 「なぁお前は誰なんだ?見たところここを見る箇所に選ぶところからしてかなり腕に覚えがある奴みてえだが…」

 

 「僕かい。僕はレオっていって君達と同じ走り屋をしていてね。今日はここを走るっていうスイスポとFCを観に来たんだよ」

 

 

 中里や慎吾と同じようにここを観戦スポットにしていたのは前にタケルと秋名でバトルをしたレオで。前回不戦勝とはいえ、自分を負かしたであろうタケルのバトルを一目みようと応援に駆けつけてきたのだ。

 

 

 「なあ毅。こいつのことを知らねえのか?」

 

 「俺が知ってるわけないだろ。でもま、ここを選んだところからして相当見聞の広さがあるに違いねえからな」

 

 「ほほぉ。君、なかなか言ってくれるじゃないか。まあ今は目の前のことに集中するとして、タイヤの音がここまで近付いてるところからあの二台がここを通過するのはわかりきってるでしょ?」

 

 

 中里達が勘ぐる中レオは二人にバトルに集中するよう言い聞かせては目の前にある公道を観るよう促す。

 

 

 「そうだったな。だが、秋名の弾丸が高橋涼介のFCに食いついていけてるかが一番の問題なんだが」

 

 「それについては心配ないよ。FCはここまで来るのに200馬力以上ものスピードで走ってるんだ。そんなスピードで攻めていたら途中タイヤが熱ダレを起こしては動きが鈍くなるからね」

 

 

 哲治が予測しては待っていると、上からタイヤのスキール音とエンジン音を響かせてはFCとスイスポが降りてきては最後の勝負に出る。

 

 

 「っしゃあ!!スイスポはケツに食いついてるみてえだ!!」

 

 「こっからどう行くつもりだ!?イン側を抑えつけないとこの勝負は勝ち目がない!!」

 

 

 「(ふむっ。FCはまだタイヤが温存できてるのかスムーズに走れているし、後続するスイスポもフロントタイヤが保っているからか動きに乱れがない。ここをどう攻め込むかでバトルの結果が決まるかもしれない…)」

 

 

 そう言っては三人が目の前のコーナーを注視しては二台の走りを見る。

 FCが先行しては複合コーナーに差し掛かる直前でフルブレーキングしてはブレーキングドリフトで行くのに対し、スイスポはブレーキングからの立ち上がりで攻め込もうとするが、スピードが乗り過ぎたかアンダーを出しては膨らんでしまう。

 

 

 「くそったれ!!ここに来てアンダーを出しちまったか。あれじゃあ巻き返すのは不可能だ!!」

 

 「いやまだだ、FCがコーナーからを抜けるのに僅かだがスイスポにワンテンポ遅れを取ってる!!」

 

 

 中里はFCがフルブレーキングからの立ち上がりがワンテンポ遅れているといい、その隙をつこうとスイスポが後ろから追い上げ。その展開は前回ここでレオのプジョーとバトルした時と瓜二つであった。

 

 

 「(前に僕とやった時はプジョーがエンジンブローを起こしては負けてしまったけど、同じシチュエーションになった今、どう攻め込むのか見せてもらうよタケル君…)」

 

 

 レオはタケルがどう抜け切ろうとするのか見ていき。アウトから攻めたスイスポは立ち上がりでFCと並んでは、イン側を抑え付けようと前に出る。

 

 

 「あいつ、アウトから一気に攻め込んでいくつもりか。出だしはいいが高回転の加速じゃあFCには敵わねえ!!」

 

 「いや、そうでもない!!スイスポは真っ直ぐ直進してはイン側に入ろうとしている!!」

 

 

 レオがそう言っては二台を見るや、FCはフロントタイヤが攻めていく途中熱ダレを起こしては僅かに動きが乱れ、その隙をついてはスイスポがイン側を抑えつけたその瞬間、タケルのスイスポがFCを抜き去っては勝負が決まった。

 

 

 「「「……!!」」」

 

 

 先週のハチロクに続きスイスポがFCに勝ったところを観た三人はあまりに衝撃的な光景を目の当たりにしては驚いたか、走り去っていく二台を見送っては静止するしかなかった。

 

 

 

 

 『聞いて驚くなスイスポが勝ったぞ!!それだけじゃねえ…バトルで出たコースレコードは先週には及ばねえがすげえタイムがでたぞ!!』

 

 

 「兄貴が弾丸に負けただと…」

 

 

 頂上にてバトルの結果を聞いた啓介は、涼介がハチロクに続きスイスポに負けたと聞かされては余程信じられなかったのか、動揺を隠し切れないまま通信機を片手にその場で落ち込む。

 

 

 

 「や、やりましたよ先輩!!タケルが、タケルが勝ちましたよォ!!」

 

 「「おおっしゃあ!!」」

 

 

 啓介達レッドサンズが涼介が負けたことに動揺する一方、タケルが勝ったという報告を聞いたイツキは涙を流しては大喜びし。それに続いては池谷達スピードスターズも盛大に喜んでは皆で抱き合うのであった。

 

 

 「やったな池谷!!まさかタケルが高橋涼介にリベンジを果たすとはな!!」

 

 「ああ、こればっかりは俺も夢じゃねえかと思いてえくらい嬉しいぞォ!!」

 

 「拓海ィ!!お前の予想通りタケルの奴が、勝っちまうなんざ信じられねえぜ本当に…あれ?」

 

 「……」

 

 

 イツキが興奮のあまり側にいた拓海に顔を向けると、拓海はタケルの勝利を喜ぶどころか。神妙な面持ちをしては佇んでいた。

 

 

 「どうしたんだよ拓海ィ?タケルが勝ったことが嬉しくねえのか?」

 

 「いや、別にそういうわけじゃないんだ…ただ…」

 

 「ただ?」

 

 

 拓海は夜空を見上げながらイツキに自身が考えていた思いを打ち明ける。

 

 

 「俺はただ…いつの日かタケルとは決着を付ける時が来るかもしれないなってそう思っただけだよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 最後のバトルを終えた二人は秋名を離れては車を近くに停めては対峙し、互いに向き合っては話をする。

 

 

 「まさかハチロクに続けてお前に負けるとは。秋名のコースに適したチューニングをしたつもりが、最後の大一番で抜かれるとは思いもしなかったからな」

 

 「いえ、僕だって正直なところ勝てるかどうか怪しかったですし、最後のコーナーで抜くことができたのもスイスポのタイヤがギリギリ保っていたからこそできただけですからね」

 

 「そう謙遜しなくていいぞ斎藤。理由はどうであれ俺の負けであることに変わりはないからな」

 

 

 涼介はタケルに敗れはしたものの、最高のバトルができたことに喜びを感じたのか。その表情は晴れ晴れとしては満足に満ちていた。

 

 

 「お前はつくづく面白い奴だ。藤原と同じ秋名にとどまらず世界を広げていくことを俺は勧めるよ」

 

 「そうですか。僕なんかじゃ拓海みたいには慣れっこありませんよ。何せあいつは生粋の峠のスペシャリストですからね」

 

 「そうでもないさ。お前は自分じゃあ気付いていないが、お前自身藤原や弟の啓介とはいずれ肩を並べる奴になると俺は信じてるからな」

 

 

 涼介はタケルがゆくゆくは拓海や啓介と同格の走り屋になるかもしれないと可能性を見出し、タケルに精進するよう言う。

 

 

 「また会おう斎藤。次に会ったときはお前がどれだけ腕が上がっているか俺は期待してるぞ」

 

 「ええ、もし涼介さんと再びバトルするならば。あなたの地元の赤城山でやらしてもらいますからね」

 

 「いいだろう。その時が来るのを楽しみにしておくよ」

 

 

 涼介はタケルに別れの言葉を告げては車に乗り、その場を走り去っては遥か彼方へ過ぎ去っていき。

 この場に残ったタケルは夜空を見上げては言う。

 

 

 「僕が拓海や啓介さんみたいになるかもしれないか…。そこまで言われちゃあますます走り込まないとね。おっし、すぐさまスイスポをおじさんの元に持って行った後でもう一回秋名を走るとするか!!」

 

 

 涼介に期待されていることがあまりにも嬉しかったかタケルはもう一度車を走らせようと政志の元に持っていこうとするのであった。

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「どうだい京一。なかなかいいものが見れただろ?」

 

 「……」

 

 「ん?どうしたんだ。涼介が負けたことが受け入れられないって顔をしてるけど…」

 

 「ああ、瀬那。お前スイスポとハチロクとは知り合いだったよな?」

 

 

 バトルが終了しては高峰展望台付近にて結果を聞いた瀬那は一緒に観に来ていた京一に感想を聞き、京一は自分の手で負かそうとした涼介が敗れた事実を認めたくなかったのか。瀬那を見ては言う。

 

 

 「そうだけど何か伝えたいことでもあるのかい」

 

 「もしそいつらと会う時が来るならこう伝えといてくれ、いずれ近いうちに俺達エンペラーがお前ら群馬勢に全面戦争を仕掛けてやるとな!!」

 

 

 京一は涼介の他にタケルと拓海を自分の手でケリを付けると言い放ち、そのことを二人に伝えるよう瀬那に伝言を授けては自分が乗ってきたエボⅢに乗り込み、颯爽とその場を去るのだった。




 ここに涼介戦での仕様を載せておきます。


 スイスポ 最終決戦仕様

 最高出力:160馬力
 エンジン:水冷直列4気筒DOHC16バルブ(M16A)
 駆動方式:FF


 外装パーツ

 MONSTER SPORT カーボンフード
 MONSTER SPORT カーボンリアウイング


 足回り

 サスペンション:SUZUKI SPORT Racing ストリートコンフォートサスペンション
 デフ:SUZUKI SPORT Racing TDX100
 クラッチ:SUZUKI SPORT Racing スポーツフライホイール
 ホイール:SUZUKI SPORT Racing TYPE-VX
 ブレーキパッド:SUZUKI SPORT Racing ブレーキパッド
 

 吸気系統

 過給機:MONSTER SPORT MX160
 エアクリーナー:MONSTER SPORT PFX400
 マフラー:MONSTER SPORT チタニウムマフラー606Ti


 内装パーツ

 フルバケットシート: RECARO RS-G ブラック✕レッド
 ステアリング: MOMO COMMAND 2R
 メーター: HKS DIRECT BRIGHT METER


 政志と勇によって対涼介用にチューニングを施されては仕上がったスイスポ。
 これにあと一つ、コンプリートエンジンを搭載しては完成するというが果たしてどんなエンジンを載せるのだろうか。





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