頭文字D 峠の弾丸   作:ペンギン太郎

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 オリ主は台詞だけの登場となっておりますがそこのところはご了承ください。


ACT.57 敗北の予感

 

 秋名山 第一コーナー

 

 

 『二台突っ込んでくるぞ!!』

 

 『エボⅣが後ろだとっ!?』

 

 

 ギャラリーはハチロクがエボⅣよりも前に出てる状況に驚きを見せるが。拓海はギャラリーからの視線も気にせず、一つ目のコーナーに入る手前で減速してシフトを2速に落としてはコーナーを鮮やかに抜けきり。エボⅣを駆る清次もデカい口を叩くだけあってか、拓海と同じ様にシフト操作をしてはコーナーを抜けきり前を走るハチロクの後に続く。

 

 

 「いくらコーナーで頑張ったって、所詮ハチロクはハチロクだろうが」

 

 

 京一が何故シミュレーション③で行けといった理由を清次は未だに理解しておらず、言われるがままにエボⅣのパワーを抑えてはハチロクを後追いしていくが、それでもエボⅣはかつて第二次世界大戦で活躍した零戦を彷彿とさせるような走りをしてはハチロクを追い続ける。

 

 

 「(勝つか負けるかなんて、走ってみなきゃわかんねぇ!!)」

 

 

 拓海もまた先日秋名湖で清次と京一にハチロクだと勝負にすらならないと言われたことを思い出し、その怒りを糧にしてアクセルを目一杯踏み込みハチロクを飛ばしては秋名の下りを攻め込んでいくのだった。

 

 

 

 

 

 秋名山 頂上

 

 

 「タケル、拓海の奴はエボⅣ相手に勝てると思うか?」

 

 「どうだろう…。下りでのバトルとなれば車重の軽いハチロクに拓海のコーナリングの技術が合わさってはエボⅣとやり合えるとは思うけど、コーナーから出る立ち上がり加速に関しては4WDのエボⅣが断トツで速いから今のところはまだなんとも言えないね…」

 

 「そんな…。お前でも拓海は負けるかもしれないって言うのかよ…」

 

 

 ハチロクとエボⅣによるダウンヒルが開始されてから数分が経ち。スタート地点では緊迫な雰囲気に包まれる中でイツキは拓海は勝てるのかとタケルに質問するが、タケルはハチロクでは駆動方式による立ち上がりの差で勝つ可能性は低いと言うしかなかった。

 

 

 「それよりも一番気になったのはエボⅣのスタートダッシュ時の加速だ。いくら馬力の差でハンデがあったとはいえ、あの走り方はまるで涼介さんが僕や拓海とバトルした時にやったのと同じ後ろから観察しながら攻め込むやり方をしてきたのが気に入らないね」

 

 「そうなのか。俺にはそういった走りの違いがわからないけど…。高橋涼介と似てるのがそんなにおかしいのか…」

 

 「考えてもみなよイツキ。見た目からしてあのエボⅣのドライバーは最初から突っ走っては力で抑えつけるタイプに見えるのに。そんな奴が涼介さんみたいに頭脳を使っては攻め込むように思えるか?」

 

 「そうだった…。言われてみればあのエボⅣの男はなんていうかこう頭悪そうだったし…。となるとハチロクを後ろから追うのは誰が考えたんだ…?」

 

 「それに関してはあそこにいる須藤京一って人が作戦を立てたに違いないよ。前に聞いた話だとあの人は走りの腕もあるのは確かで知略にも長けてるって聞いてるから。拓海のハチロクを一目見ては後ろから観察するよう忠告するところからして、あの須藤って人は相当な見聞の広さがあると見ていいと思うよ」

 

 「ほぉ〜流石にそこまで読むとは中々のもんだ。大方お前の言うとおり、清次はシミュレーション③という最もレベルの高い相手に使う戦法で行ってるからな」

 

 

 タケルがイツキと話している横で割って入ってはタケルを褒めちぎる男がいた。タケルはその男を見るや見覚えがあったか声を出す。

 

 

 「あぁ!!あなたはいろは坂のスタンドにいた…」

 

 「よぉ少年、久しぶりだな。まさかこんなにも早く再会できるとは思わなかったよ」

 

 「いえ、こちらこそ。あの時は色々と教えていただきありがとうございました。それよりもあなたは一体…」

 

 「そういや自己紹介がまだだったな。俺は篠塚浩二って云ってあそこにいる京一とは同期の間柄なんだ」

 

 「おい浩二!!何勝手にしゃしゃり出てはスピードスターズと話してるんだ!!さっさとこっちに戻ってこい!!」

 

 

 浩二はタケル達に軽く自己紹介をしてはラフに接するも、それを見た京一は声を荒らげては戻ってくるように言う。

 

 

 「ちぇ、相変わらず頭でっかちな奴だな京一は…。まあそんなわけだから今日はよろしく頼むぜ少年…」

 

 「はい、よろしくお願いします(凄え…。ガラの悪そうな連中の中にあんなマトモな人がいたとは信じられなかったよ…)」

 

 

 そう言い残してはエンペラーの陣地に戻っていく浩二だが、それを見たタケルは浩二の度量の広さに感嘆する。

 

 

 「なぁタケル、さっきあいつはシミュレーション③って言ってたよな。それって何なのかわかるか?」

 

 「それは僕にもサッパリだけど、レベルが高い相手に使うって浩二さんが言うところからして多分最もヤバい作戦できたと見ていいかもしれないね」

 

 

 

 

 

 「悪かったな京一。あいつがお前の立てた作戦を完璧に読み切ってたから思わず話しちまったよ」

 

 「お前のその敵味方問わず誰とも気軽に話しかける性格は今に始まったことじゃないから構わねえが、お前らから見てあいつはできる奴に見えたか?」

 

 

 エンペラーのいる駐車スペースに戻ってきた浩二はその場で京一に平謝りし、京一は不機嫌そうな顔を見せながらも浩二を許してはタケルを見ていった浩二にその実力の高さを伺う。

 

 

 「ああ、あいつからはハチロクのドライバーと同じ速い走り屋が放つ独特の(オーラ)が出てたからな。群馬にいる走り屋から聞いた話じゃあいつはブレーキングが上手いって言ってたから向こうでいう大輝と同じタイプと見ていいかもしれねえぞ」

 

 「そうか。下りではブレーキングの出来具合がバトルに大きく関わるからな。このバトルが終わったら次はお前に奴とのバトルを任せるぞ」

 

 「合点承知。向こうじゃ散々FFに乗せられては嫌という程扱かれてきたからな。群馬勢に走り屋としてのレベルの違いって奴を見せつけてやるよ。それよりも京一。清次にシミュレーション③で行けっていったのはハチロク相手に気を抜かせない為だってことであってるよな?」

 

 

 今行われているハチロクとエボⅣのバトルが終わり次第自分が出るという浩二はやる気満々でいたが、話を変えては京一に聞き。その質問に京一は答える。

 

 

 「そうだ。あいつはドラテクは一流でも頭が悪い…。格下相手のバトル相手には勝手当然なだけに油断が出る。それを引き締める為のシミュレーション③だ…!!」

 

 「なるほどな。まああいつは物凄いバカだから理解できてるかが一番の問題だが、いっそのこと、ここらで一度負けちまった方があいつにとってもいいんじゃねえか?」

 

 

 ガシッ

 

 

 「!?」

 

 「忘れたのか浩二?俺達の最終目標は高橋涼介だ。涼介とやる前に負けるなんざふざけたことを抜かすんじゃねえ!!」

 

 

 京一は浩二の口から清次が負けてみてはどうかという言葉に苛ついたか、浩二の胸ぐらを掴んでは睨みつけ、エンペラーのメンバーもその様子に唖然としては押し黙っては見ているしかできなかった。

 

 

 「わ、悪かったよ京一…。お前がそこまで言うからにはそれだけ高橋涼介に勝ちたいと見ていいんだな」

 

 「ああそうだ。わかったなら二度とその言葉を口にしないことだ。俺達がここでしくじるなんざ俺のプライドが許さねえからな!!」

 

 

 京一は掴んでいた手を離しては浩二を解放し、浩二も京一に気に障ることを言ったのを詫びては二度と怒らせないと誓うのだった。

 

 

 

 

 

 タケル達が頂上で待っているその頃、秋名山を駆け巡るハチロクはエボⅣを相手にしながらも四輪ドリフトでコーナーを通り抜けていくが、エボⅣもハチロクと同じドリフトを駆使してはハチロクを追い回す。

 

 

 『すんげーインパクトある光景だぜ!!エボⅣが4輪ドリフトでハチロクを追い回すなんて…』

 

 『クルマがヨコ向いてもカウンター当てないんだァ4WDって…。アクセル開けてグイグイ曲がっていくよとんでもねえっ!!』

 

 『ドリフト勝負なら負けなしだったハチロクが…。4WDのドリフトに負けるぞォ!!』

 

 

 エボⅣのドリフトを見たギャラリーもまた、エボⅣの驚異的なスピードに興奮しては観ていき。このまま行けばハチロクはエボⅣに負けてしまうのではと口走る。

 

 

 「(気に入らねえ。ムカついて仕方ねえぜ!!くっそおぉぉ…!!)」

 

 

 後追いでハチロクのケツに付いているエボⅣのドライバーである清次はハチロクのスピードの遅さに苛立ちを募らせていくが、京一からの指示に従ってはハチロクに食いついてすぐにアクセルを緩めては距離を取り、そのままの状態を維持しては走り続けるしかないのだった。

 

 

 「(冗談じゃねえぜ、エボⅣ乗ってて何で時代遅れのハチロクなんかの後ろをチンタラと走ってなきゃならねーんだ!!すぐにケツにつかえては碌に踏めやしねえ!!フラストレーション溜まりまくりだ!!俺とエボⅣの辞書には全開って言葉しかねえんだ!!こんなポンコツ相手に何でシミュレーション③なんだ!?そこまでする程の相手じゃねえぜ京一!!)」

 

 

 京一と浩二が言ったように清次の頭では理解できなかったか、京一の意図を読むことはできず勝手に苛立ちを溜め込んではブチ切れ寸前になる。

 

 

 「(それにしてもこのイラつきはなんだ…ムカついてしょうがないぜ。何で俺はここまでイラついてんだァ!?)」

 

 

 清次は何故こんなにも怒りが溜まっていくのか無知な頭でそれなりに考えていくが、答えを見出すことはできず。フラストレーションを溜めていきながらハチロクの後追いに徹するのだった。

 

 

 

 

 

 

 秋名山 とあるコーナー前

 

 

 「なあ…啓介。涼介はなんて言ってるんだ?今日のバトルのことを…」

 

 「兄貴は別に何も…。ただ、見物にするならこの場所にしろと言ってただけだよ」

 

 「なんだよそれ?随分意味有り気じゃねえか…」

 

 

 今日のバトルを見ようと秋名に来ていたのは啓介をはじめとするレッドサンズのメンバー(史浩・真希・ケンタ)で、啓介は史浩から涼介から何か聞いていないかと質問され特に大したことは聞いていないと言葉を返すが、涼介から指定されたコースに来てはハチロクとエボⅣが来るのを待ち構える。

 

 

 「普通に考えたらハチロクが勝つわけないっすけどね…。今度ばっかしはランエボが相手だもんな」

 

 「よく言うぜ、涼介からの許可なく勝手にハチロクに挑んでは惨敗したお前がそんなデカい口が叩けるな…」

 

 「真希の言う通りだぞケンタ。お前のS14だって普通に考えりゃハチロクよか遅いことはねえんじゃねーか」

 

 「うっ…」

 

 「はははっ、二人共そう苛めるなよ。ケンタにとってハチロクとのバトルはいい経験になったんだからさ」

 

 

 調子こいてはデカい口を叩くケンタに啓介と真希がパワーの大きいS14でハチロクとのレインバトルに負けたことを引き合いに出しては叱り付け、ケンタは啓介達に言われたのが余程効いたかその場でショックを受けては落ち込み。それを見た史浩が啓介と真希にあまりケンタを追い込まないよう窘める。

 

 

 「ま、いいけどよ。エンペラーだかなんだか知らねえが…。一つだけはっきりと言えることがあらァ…この秋名の下りであの二人とやるなら、ストレートの遅さに焦れて前に出たら駄目なんだ…。そのパターンで皆やられてる。兄貴でさえもな」

 

 「前に出たら…負ける…?」

 

 「そうだ…。分かるかケンタ、この矛盾が」

 

 

 啓介は何らかを解答を求めるかのようにケンタに問うが、ケンタも清次と同様に頭が悪いのか啓介の言う矛盾が何なのか理解できていなかった。

 

 

 

 

 

 「(秋名のコースではこの直線が一番長い…。抜こうと思えば軽々と前に出れるぜ)くそったれがァ我慢できねえ!!行っちまえ!!」

 

 

 清次はもう限界寸前だったか、直線(ストレート)の長いコースに入ってはハチロクの横を左側から大きく追い越してハチロクを抜き去っては前に出始める。

 

 

 「シミュレーション③じゃなくたってよォ京一!!勝ちゃあ文句ねえんだろォ!!」

 

 

 そこから更に加速を増しては引き離しに掛かるエボⅣはそのままハチロクの前に付き。そのまま突っ走っては勝ち逃げすればいいだろうと強気な態度でいう清次だが。ここでハチロクを抜き去ったのが大きな誤りだったことに気付かないでいた。

 

 

 「(見たかァ。格の違いを知るのを思い知るのはこれからだ。このままハイテンションの全開走りかまして…バックミラーから消してやるぜ!!見てろよハチロク!!)」

 

 「(速ええ…)」

 

 

 京一の立てた作戦を完全に無視した挙句、自分の腕はかなりのものだと見せつけようとする清次。だが、啓介が言っていたようにハチロクの前に出たのが大きく裏目に出るとは思いも寄らなかった。

 

 

 

 

 

 秋名山 スタート地点

 

 

 「何っ!!清次がハチロクを突き放しに掛かってる!?」

 

 「よっしゃあ!!それでこそ清次だ。後はイケイケだ!!」

 

 「ハチロクなんか目じゃねえぜ!!」

 

 「ああ、清次は顔に似合わずテクニシャンだからな絶対に負けやしねえぜ!!」

 

 

 スタート地点である頂上にてエンペラーのメンバーが中継地点から清次のエボⅣがハチロクを抜いたと報告を受けては歓喜する。しかし、

 

 

 「バカめっ!!」

 

 

 エボⅣがハチロクの前に出たと聞いた京一は自分の指示を完全に無視してはハチロクの前に出た清次に腹を立て、口に咥えていたタバコを地面に放り投げては踏みつけ怒りを爆発させる。

 

 

 「こ、怖え…。他のメンバーが喜んでるのと違ってあの須藤って奴はめちゃくちゃ怒ってるみたいだけど、どうしてあんなに怒ってるかお前には分かるか?」

 

 「さあね。でも、エボⅣが前に出たってことはこっから先、拓海の真骨頂が発揮するとみていいかもしれないよ」

 

 「へ?」

 

 「だって、拓海は相手が前に出た時に本領を発揮するのはイツキも知ってるでしょ?多分あの須藤京一って人も拓海が持つ潜在能力の高さを把握するのにエボⅣを後ろに付かせたつもりが、自分が思ってたよりも早く前に出てしまったことに怒りを出したのかもしれないしね」

 

 「そ、そうだったな…。拓海はいつも、相手を追いかけていく時だけ本気で行く奴だったな。でも、エボⅣが前に出た今ではもう勝ち目はないんじゃ…」

 

 「その心配をする必要はないよ。いくらエボⅣがターボに4WDを装備しては速いとはいえ、直線が短い上にコーナーが続く秋名の下りを力任せに攻め続けたらタイヤは最後まで持たないからね」

 

 「え?」

 

 

 イツキは理解できていなかったかタケルの言うことに?マークを浮かべてはチンプンカンプンな顔をするが、その予想通りといっていいだろうか、エンペラー側のスペースで突っ立ている京一は苦々しい顔を見せては隣にいる浩二に言う。

 

 

 「浩二、付き合いの長いお前は熟知しているとは思うが…。ランエボを速く走らせるにはどうすればいいか心得てるよな?」

 

 「当然、曲がりにくい4WD車でドリフトするにはギリギリのハイスピードで入っては荷重移動を起こさないといけなく。ドリフト状態に入ればアクセルはベタ踏みで姿勢制御は全てステアリング操作で行わないといけないからな。ハチロクみたいなFRのようにアクセルを抜いてコントロールしようとすれば逆にアンダーを出してしまっては挙動が乱れるからアクセル全開が4WDドリフトの基本なんだろ」

 

 「その通りだ。四駆を操る上で一番難しいのはそこだ。生半可な技術(テクニック)じゃあ到底振り回すことなんざできねえ。しかし、それを一度手懐けちまえばどんな車も敵わねえ圧倒的なハイスピードのコーナリングができる。清次なら心配ねえ筈だ…(だが…何なんだ、この不安感は…?)」

 

 

 京一はランエボを操るには高い技量を要すると話し、清次の腕なら負ける心配はないと言うが心中では途轍もない走り屋を相手にしてしまったのではないかと武者震いするのだった。

 

 

 

 

 

 「(ハイスピードで突っ込んで、全開で曲がる。ポンコツFRのカニ走りとは根本的に違うんだ。精々良く見ておくんだな。最も見える距離にいればの話だがな…ゔっ)」

 

 

 清次は後ろにいたハチロクはもう追いついては来ないだろうと勝った気でいたが、後ろから照らされるヘッドライトの灯りに気が付いてはバックミラー越しに見ると、そこには引き離したつもりのハチロクが追いかけて来てはエボⅣの後ろに張り付いていた。

 

 

 「(離れるどころか張り付いてやがる!?そんなバカな…。俺のドリフトについて来れるのか!?想像以上にやって(・・・)くれるじゃねえか!?そういうことかい…)」

 

 

 清次は自分が思っていた以上にハチロクが食いついてくるのに衝撃を受け、ハチロクを引き離そうとアクセルを全開に踏み込んでは四輪ドリフトで走り続けるが、ハチロクは一向に離れず四輪ドリフトで食いついて来てはエボⅣの走りについてくる。

 

 

 「(わかったぜ…。俺がムカついてた理由が…。ストレートでアクセルを開けられないフラストレーションじゃない。本当の理由は、ハチロクの後ろについてる時から薄々気付いてたんだ…。)」

 

 

 

 

 

 「(認めたくねえが…俺の方が…コーナーでは僅かに遅いんだ!!)」

 

 

 ここにきてようやく気づいたか、清次はハチロクにコーナリングで負けているという事実に痛感し。ハチロクから振り切ろうとするも、ハチロクはエボⅣに食いついたままその後に続く。

 

 

 「(ここまでは、何とかついていけてる…。)」

 

 

 拓海もまた、ステアリング操作をしながらもエボⅣについていこうと必死になり。引き離されないよう食らいつく。

 

 

 「(振り切れない理由はもう一つある…。このあたりは浩二が言っていたように秋名のコースの中でも直線が短くてパワーの差が出にくいんだ。だが見てろ、これから先のハイスピードセクションで今度こそバックミラーから消してやるぜ!!ランエボ使いのプライドにかけてもぶっちぎる!!)」

 

 

 清次は次のセクションで勝負を決めに行こうとアクセルを全開に踏み込み。アフターバーナーを吹かしては逃げ切ろうとする。

 

 

 「(だらだらと、スピードの乗る直線(ストレート)のドンツキには必ずヘアピンカーブが来る、それが峠の約束だぜ!!これから先は車の性能じゃなくドラテクの差でつけてやる)」

 

 「は、速い…。やっぱ速い!!すげえ速えぇ車だ…」

 

 

 エボⅣがヘアピンを力任せにステアリング操作をしては四輪ドリフトでクリアし、それを見た拓海もまたそれに引き離されまいとアクセルを踏み込んでは四輪ドリフトでヘアピンをくぐり抜けエボⅣに続く。

 

 

 そして勝負はいよいよ終盤へと入るが拓海はエボⅣ相手に勝てるだろうか…。




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