頭文字D 峠の弾丸   作:ペンギン太郎

61 / 101
 更新しました。
 ここ最近リクエストキャラを送ってくださりありがとうございます。
 新たに頂きましたリクエストキャラはどの場面で出すかはまだ未定ではありますが、できる限り出していきたいとは思いますので何卒よろしくお願いします。


ACT.59 スイスポVSエボⅥ

 

 「よっしゃあー!!拓海がランエボに勝ったぁ!!」

 

 

 「「「やったぁー!!」」」

 

 

 スタート地点では拓海がエボⅣより先にゴール地点に着き、まさかの逆転勝利という知らせを聞いてはあまりにも嬉しさにイツキ達はハイテンションになっては拓海の勝利に歓喜し。それを身近にいたタケルもホッと一息ついてはイツキ達と同様に喜びを見せる。

 

 

 「やったねイツキ。これで僕達群馬の走り屋は他所でも通用するってことが見事に証明されたね」

 

 「ああ、拓海に続けてタケルがランエボとのバトルに勝ちさえすれば増々秋名の走り屋は名を挙げるかもしれねえしな。絶対に負けるんじゃねえぞ!!」

 

 「言われなくてもそのつもりさ。拓海が苦労しては勝ち得た流れを止めるわけにはいかないよ」

 

 

 タケルは次に備えては車を出そうとスイスポの停めてあるスペースに向かっていき。その様子を反対側から見ていたエンペラーの走り屋はスピードスターズのいる陣地を忌々しく見ていくのであった。

 

 

 「ちっ…!!」

 

 「落ち着けよ京一。結果はどうであれ俺達は秋名のハチロクに負けたんだ。その怒りは下で待機してるあのバカにぶつけては憂さ晴らしをすることだな」

 

 

 エンペラーのリーダーである京一はまさかの清次の敗北に顔をしかめ舌打ちしてはタケル達を見ていくも、浩二が京一に落ち着くよう宥めては次に集中するよう言い繕う。

 

 

 「浩二。スイスポとやるからには清次みてえな失敗は許さねえからな」

 

 「わかってるよ。清次は相手がハチロクだからと侮っては無様に負けたからな。俺はあいつほどバカじゃねえからそんなヘマはしねえよ」

 

 

 浩二は清次みたいなミスはしないと京一に言い、タケルとスイスポを見ては何かを感じたのか京一にある提案をする。

 

 

 「京一。最初はシミュレーション③で行ってはスイスポを後追いするが中間区間に入ってからはあいつを抜いてもいいよな」

 

 「お前のことだから何かしら考えがあるのなら構わねえが理由を聞かせてもらおうか」

 

 「何、スイスポに乗ってるあいつはどれ程の実力を持ってるかそれを知りたくてな。初っ端から俺のエボⅥがケツについては後ろから見ていってもいいが。それだとあいつがどれだけやれるかわからない部分もあるから、途中俺が追い越しては後ろについたスイスポがどれ程の潜在能力(ポテンシャル)を発揮するかそれを観てみたいっていえば納得してくれるか?」

 

 「…いいだろう。お前の好きにしろ」

 

 「ありがとよ京一。じゃ、早速行ってくるからここで待ってろよな」

 

 

 作戦を聞いた京一は浩二の言う事に納得したのか浩二の立てた作戦を了承し。京一の許可を得た浩二はすぐさま自身のエボⅥをスタート地点に持ってはバトルに出ようと準備に取り掛かるのだった。

 

 

 

 

 

 秋名山 ゴール地点

 

 

 「(なんだろう…やっぱりあのエボⅣに勝ったのがしっくりこねえのか何かこうモヤモヤするな…。タケルならなんて答えてくれるかはわからないけど。何考えてもわからないんじゃあいつがここに来るまでの間ここで待つ他ないか)」

 

 

 エボⅣとのバトルを制した拓海はゴール地点である麓の駐車場にてハチロクのドライブシートに座っては待機し。呑気に欠伸をしてはタケルと浩二のバトルが終わるのをここで待つのだった。

 

 

 「ふぁ〜あ〜(早く帰ってぐっすり寝たいけどタケルがバトルしてる今、勝手に秋名を離れるわけにもいかねえしなぁ…)」

 

 

 コンコン

 

 

 「ん?」

 

 「ねえ、そこの君。ちょっとお話したいんだけどいいかしら?」

 

 

 エボⅣとのバトルがまだ尾を引いてたのか、拓海は勝ったにも関わらずボーっとしてはタケルが降りてくるのを待っていると、ハチロクのドライブシート側の窓を叩く音が聞こえたので振り向いてみるや、そこには勇と一緒にバトルの観戦に来ていた七菜が微笑みながら拓海に呼びかけており。

 拓海はドライブシートの右側のレギュレーターハンドルを回して窓を開けては七菜の呼びかけに答える。

 

 

 「はい…何でしょうか?」

 

 「あなた…藤原拓海君よね。先程のエボⅣとのバトルを見させてもらったわ。ハチロクであれだけ凄い車を相手に勝ち逃げするなんて結構やるじゃない」

 

 「そうですか?俺は別に何もあなたが言うほど凄いことをしたつもりはないのですけど…」

 

 「そんなことはないわ。パワーの劣るハチロクでランエボとバトルしては勝つなんて前人未到のことをしたんだから少しくらい誇ったってバチはあたらないと私は思うわ」

 

 「あのー褒めてくれるのはありがたいですけどあなたは一体…」

 

 「あ、いけない。私の事まだ何も話してなかったわね。私は松橋七菜っていって、あなたと同じハチロクに乗っている走り屋よ。今後ともよろしくね♪」

 

 「はぁ…」

 

 「そうだ。あなたに話したいことがあるんだった。拓海君、出会ってすぐで申し訳ないんだけどあなたの車のエンジン、私に見せてくれないかしら」

 

 

 七菜の明るく朗らかな雰囲気に拓海は飲まれつつあるが、七菜は本題を思い出しては話を切り替え拓海にハチロクのエンジンである4A-Gを見せてくれるよう頼むのだった。

 

 

 

 

 

 秋名山 スタート地点

 

 

 「頑張れよタケル!!ランエボに負けんじゃねーぞ!!」

 

 

 イツキはスタートラインに立つタケルを応援してはバトルに勝つよう鼓舞をし。タケルは目の前にいる浩二と対峙するや話をする。

 

 

 「先日の清次の件に関してはすまなかったな。あの藤原って若者がハチロクに乗ってるからと甘く見ては負けちまったが。今からやるバトルにおいては油断しないよう徹底的にやるから覚悟しておくことだな」

 

 「ええ、別に構いませんよ。こちとらパワーの劣るスイスポに乗ってるとはいえあなたに負ける気は更々ありませんので。お互い全力を尽くしてはいいバトルをしようじゃありませんか」

 

 「ふっ、そう言ってくれるとは嬉しいじゃねえか。なら、俺も本気でいってはお前を負かしてやるよ」

 

 

 浩二は清次が拓海達にハチロクを侮辱したことを謝りつつ、今から行うバトルにおいては全力を尽くすといい。その言葉を聞いてはこっちも負ける気はないとタケルは強気に返しては話を進める。

 

 

 「改めて自己紹介といこうか俺は篠塚浩二。お前は?」

 

 「斎藤丈瑠。以後よろしくお願いしますね」

 

 「じゃあタケル、スタートに関してだが先程と同じハンディキャップ方式でお前が出た後に俺がスタートダッシュを始めるがそれでいいよな?」

 

 「ええ、いいですよ。僕が先に行ってはスタートしますからちゃんとついてきてくださいね」

 

 

 浩二は先程のバトルと同じハンディキャップ方式で開始してもいいかとタケルに聞くと、タケルはそれを承諾しては車に乗り込み。いつでも出れるようエンジンを掛け回していってはマフラーを吹かしていき。

 スイスポの隣にいるエボⅥに乗る浩二はスイスポのエキゾースト音を聴いてはどれほどやれるのかがわかったかスイスポに乗ってるタケルにアイコンタクトを送る。

 

 

 「(いつでも行きな…。お前にとことんついていってやるよ)」

 

 「……(こくり)」

 

 

 浩二からの合図を読み取ったか、タケルはスイスポを加速させスタートダッシュを開始しては先頭を突っ走り。その後に浩二が乗るエボⅥがスタートダッシュを始めてはスイスポの後ろに付く。

 

 

 「(さあて…、秋名の弾丸とやらがどれだけの実力を持ってるのか。じっくりと見させもらうぜ!!)」

 

 

 エボⅥに乗ってる浩二は強敵との遭遇に興奮したかアドレナリン全開でアクセルを踏み込んではスイスポとのバトルに臨むのだった。

 

 

 

 

 

 秋名山 ゴール地点

 

 

 「俺のハチロクのエンジンを…ですか?別に見せるのは構わないですけど、俺にはそんな車に関する知識は全然ですから何も答えられないすよ」

 

 「全然構わないわ。こう見えて私は車の整備士をしているからそれなりの知識と経験は持っているからね」

 

 「そうですか…。じゃあボンネットを開けますよ」

 

 

 拓海は七菜のリクエストに応えてはハチロクのボンネットを開け、ボンネットステーで固定してはハチロクの中に搭載されている4A-Gを見せ。七菜は整備士の顔に切り替わるやマジマジとハチロクの中を見ていっては拓海に聞く。

 

 

 「拓海君、この車に乗ってどれくらい経つか分かる?」

 

 「え…。そうですね…かれこれ5年は乗ってますけど」

 

 「なるほどね。あなた、然りげ無く言っているけどそれは立派な無免許運転だからあまり言いふらさないよう忠告しておくわ」

 

 「あ…」

 

 「まあそれは置いておくとして、今までこんな状態になっていながら走り込んで行けたわね。中を見るからに普通ならいつ壊れてもおかしくないのにここまでやって来れたのが不思議なくらいよ」

 

 「そんなに…ですか?俺、車のメンテに関しては全て親父に任せてたからそんな風になってるだなんて全然知らなかったっすよ」

 

 「呆れた。よくそんなんでハチロクに乗っていられたわね。普通は車のメンテの一つくらい自分でやらないといけないのに、それすらやらないなんて走り屋として失格よ」

 

 「ゔ…」

 

 

 七菜から厳しい指摘をされては拓海は苦い顔をするしかなく。その後も七菜は拓海のハチロクの中を見ていっては相当走り込んできたことに驚きを見せながらハチロクの状態を語ってき。エンジンを見終えてはボンネットをゆっくりと下ろし。先程とは打って変わるや七菜は真剣な顔を見せては拓海に残酷な事実を告げる。

 

 

 「結論から言わせてもらうけどね拓海君、このハチロクに搭載されている4A-Gは大分ガタがきてはそろそろエンジンがブローしてしまうかもしれないわよ」

 

 「エンジン…ブロー?何すかそれは?」

 

 「まあ、車に詳しくないあなたにわかりやすく言うとこの車は寿命が近づいてる。つまり、ハチロクはもう二度と走れなくなるかもしれないってことよ」

 

 「!!」

 

 「言っておくけど私の見立ては本当よ。何せ車のメンテに関してはレッドサンズのリーダー高橋涼介のFCの整備を担当している松本さんって人から直々に教わっているからね」

 

 

 七菜の口からまさかのハチロクが走れなくなるという話に拓海は耳を疑うも、プロの整備士である七菜の表情から察して本当のことだと信じる他ないのだった。

 

 

 「まあ今すぐ壊れるってわけじゃないからそれだけは安心して。でも、この先ハチロクで走り続けるっていうのなら少し覚悟をしておくことよ」

 

 

 七菜はそう拓海に言いつけてはその場から離れていき、拓海は七菜から聞いた言葉に強いショックを受け、拳を固めてはその場の電柱に叩きつけては怒りを当たり散らす。

 

 

 「……!!」

 

 

 今までずっと乗り続けてきたハチロクがもう走れなくなるかもしれないという現実を受け入れることができないのか拓海はその場でただ一人悔しさを露わにする他ないのだった。

 

 

 

 

 

 バトルが開始してから数分が経過し、先にスタートを始めたスイスポが前を陣取ってはその後にエボⅥが続き。両者は均衡状態を保っては秋名の峠を駆け巡り。

 タケルはヒールアンドトウしてはシフトを2速に落とし、いつもながらのコーナリングをしては第一コーナーをクリア。浩二も負けじとヒールアンドトウをしシフトを落としては四輪ドリフトでコーナーを抜けきり、スイスポの走りを後ろから見ていく。

 

 

 「(ほぅ…スイスポは然程パワーを上げず徹底的に足回りを弄ってはタイヤが路面に食いつきやすいように施してるみたいだな。確かにそれなら高速コーナーが続く秋名の下りのコースに適している。あそこまで完璧なセッティングをするからには秋名のコースは勿論車を熟知した人間が施したとみて間違いなさそうだ。どうやらここはシミュレーション③で様子見してから抜いた方がいいみたいだな)」

 

 

 後ろからスイスポの走行する姿を見た浩二はスイスポのセッティングを瞬時に見抜いては観察を続け。指定している中間区間に突入するまでは後追いを徹底する。

 バックミラー越しに後ろから追ってくるエボⅥの走りを見たタケルは相手がどれだけやれるか見ていくも、エボⅥは一定の距離を保ちつつスイスポとは距離を取っていく。

 

 

 「(速い!!流石は世界ラリーで活躍するだけあってか、僕のスイスポよりも立ち上がり加速が断然速い!!前にここでバトルしたレオさんのプジョーよりもパワーがあるし、フロントタイヤの食いつきが凄すぎる!!流石に四駆の技術じゃあスバルと対等に並ぶ三菱自動車が誇るマシンなだけはあるか…。念の為おじさんにリアが出やすくなるよう剛性ロールバーを入れてもらっては旋回性が上がってるけど、立ち上がりにおいてはどうしても駆動方式の差で向こうに分があるからそこばっかしはどうしようもないね…)」

 

 

 政志の整備工場で対ランエボ戦用にスイスポの旋回性能を上げてもらってはそれで対抗しようとするタケル。だが、タケルが相手してるであろう浩二が乗るランエボもまた、スイスポに負けず劣らず性能を誇っており。浩二は前を行くタケルに向かっては呟く。

 

 

 「(今更言っとくけどなタケル、俺のエボⅥは清次のエボⅣとは性能が段違いだぜ!!ボディサイズがワイド化しては3ナンバーになってはいるが、その分空力性能と冷却機能がアップしては走りに磨きがかかった至極の一台だ。三菱が誇る4G63エンジンも改良が加えられパワーが上がっては重力も増えているのはネックだが、この自慢のエボⅥでお前と最高のバトルといこうじゃねえか!!)」

 

 

 浩二は自慢のエボⅥに乗りながらも清次ほど過信せず、車の性能差と自らが持つドラテクを駆使しては勝ちに行こうという気迫を見せ。タケルは後ろから迫りくるエボⅥから強いプレッシャーを感じたか緊張感を持ちながらも冷静にステアリング操作を続けてはスイスポを走らせる。

 

 

 「(そうだ…。ここに来る前、勇さんが教えてくれたあれ(・・)を使ってみるか。勇さんが云うにバックミラーの死角をついては最短距離をカットするというあれをどこで決めるかはまだ決まってないけど、ランエボを相手に勝つにはそれを使って勝つしか方法はない!!)」

 

 

 タケルは勇から教わったある技でランエボに勝ちに行こうとするが果たしてそれはどんな技であろうか。




 評価・感想をお願いします。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。