ここのところ会話が多いですが次からはバトルをしていきたいと思いますのでよろしくお願いしますね。
「おーっす。今日もまた眠たそうな顔してるね拓海」
「悪かったなー、生まれつきだよこの顔は…」
「今度の土曜日忘れんなよハチロク」
「分かってるよしつこいぞてめー」
タケルが学校に登校するや玄関の靴箱にてイツキが拓海に顔を近づけてはハチロクを持ってくるよう念入りを押す。
「あー楽しみだぜ早く土曜日来ねーかなー」
「お前なぁ…池谷さん達が交流戦に向けて頑張ってるのも知らずによくそんなことが言えるよね」
イツキが土曜日に行われる交流戦を待ち遠しく思う一方でタケルはスピードスターズが苦労してるのに気付かず呑気に楽しみにしているイツキに呆れるしかなかった。
「ドキドキするなー池谷先輩には勝ってもらいたいけど高橋兄弟のパラレルドリフトも見たいし…。俺らもやっぱ走り屋を目指すからにはいつか秋名最速と呼ばれるようになってみたいなー」
「俺、別に…そんなもんに成れなくてもいいよ」
「(拓海は自分では気付いてないかもしれないけど実質秋名最速の走り屋になっているしね)」
「拓海は無理かな目指しても…。池谷先輩の車のリアシートであんな嫌がってるようじゃ才能の欠片もないよ。その辺俺は違うぜ、そりゃちょっとは怖かったけど歯を食いしばってコーナー出口を睨んでたからな。池谷先輩も密かに思ったんじゃねーかー、拓海は見込みねーけどイツキは将来楽しみだって…いっしっしっし」
「拓海。このバカは放っておいて早く教室に行こうか」
「……(こくり)」
イツキが一人ではしゃいでいるのを他所にタケルは拓海と一緒にその場を離れ、イツキは独りで興奮するも周りから笑われてるのに気付いて慌てて二人を追いかける。
「(見えた…?)」
「(お前ホント頭悪いな…)」
「(でもまぁ、悪くはないか)」
3人は階段の前に止まっては上から降りてくる女子をスカートを見ては良いものが見れたと嬉しく思う。
「分かってるよたくぅー!!最近の女子高生は一体何を考えてんだか…」
イツキは口ではけしからんと言いながらも上から降りてくる女子高生のスカートの下を見ては鼻を伸ばし、拓海とタケルもイツキと同じようにスカートの下から見えたものに顔を赤くする。
「拓海君、タケル君おはよー」
「茂木…!!(こいついい足してんじゃん)」
「おはよう茂木さん(相変わらずスカート短めにして大胆だね)」
玄関前の階段にてなつきと会ってすぐさま声をかけられた三人は立ち止まる。
「あっ、そうだ拓海君に話があるの…ちょっと来て…」
なつきは拓海の腕を掴んでは二人っきりで話ができる場所へと連れて行く。
「あれ?確か拓海は茂木さんに嫌われてるんじゃなかったっけ…?あの様子だとなんだかとても仲良さそうに見えたんだけどなぁ」
「なんだよー話が違うじゃねえかァ…」
その場に残ったタケルとイツキは二人が仲良くなってるところに疑問を浮かべては呆然と立っているしかなかった。
「いらっしゃい」
タケル達が学校に行っているその頃藤原豆腐店に池谷がやってきた。
「(この人が秋名下り最速のハチロク乗り…。あの高橋啓介のFD-3Sをちぎるほどの走り屋か…!!)」
「…何にします?お客さん」
「あ…あの、えーと…厚揚げ…下さい(何やってんだ俺は…)」
池谷は当初の目的とは別に厚揚げを注文するが、注文して直ぐ様用件を文太に伝える。
「あの…俺池谷っていう者ですけど…。秋名スピードスターズっていう走り屋のチームやってます!!」
「……」
「俺実はある人から変わった噂を聞いて来たんだけど…それはどんな噂かっていうと…秋名の下りで一番速いのはハチロクに乗ってる豆腐屋の親父だって言うんです!!」
「…どこの誰が言った噂か知らねーけど…。俺じゃねぇなそれは…」
「しらばっくれないでもらいたいな…。群馬中探したってハチロクで配達する豆腐屋なんて…他には絶対ない!!」
池谷は一向に引き下がらず文太に食いつく。
「オイオイ…お客さん。それがもし俺のことだとしたらどうだって言うんだい?まさか秋名最速を賭けて勝負してくれなんて言わねーでくれよな…。ほい、140円だよ」
池谷はお金を渡しては厚揚げの入った袋を貰い話を続ける。
「いや…そんなつもりはないんですけど、ちょっと込み入った事情があって…俺の話を聞いてもらえませんか?」
「困るんだよなー仕事中だからさー」
「ヒマそうじゃないですか客いないし…」
「失礼だなあんた…言いにくいことズバっと…」
「すいません。ちょっと俺も必死なもんで」
「そこまで言うなら話ぐらい聞いてもいいけど…」
「なぁ拓海。今朝早くに茂木さんと話してたみたいだけど何を話してたんだ?」
「そうだよ。どういう話をしたのか聞かせてくれたっていいじゃんかよー」
昼休みの教室にてタケルとイツキは拓海がなつきと何を話してたのか質問をしており、拓海はそっぽを向いては言う。
「別に大したようじゃないよ。ただ、交流戦の次の日に茂木と2人で海に行く約束をしていて、その際新しい水着を買ったから見てみたいかって聞かれただけだよ」
「「なぁにぃ〜っ!!」」
拓海がなつきと二人で海に行くと聞いた二人は大声を出しては驚き、拓海に突っかかっては言う。
「羨ましいよー俺だって海に行きてーよォー抜けがけとは酷いじゃないかよー拓海〜っ!!」
「そうだよ!!僕でさえ茂木さんとは話をする程度で止まってるのに自分だけ水着姿が見れるなんてあんまりじゃないか!!」
「ぐ…ぐるしぃよ二人共…。は、離せってば…」
タケル達は拓海が羨ましいと思ったのか嫉妬心を爆発させてはイツキが拓海の胸ぐらをつかみ。タケルが後ろから首を締め付けては拓海を締め上げる。
「わりーけどなりゆきで二人に声掛けるわけにはいかなかったんだよ。また今度な…勘弁しろよ」
「……」
「拓海、この裏切り者がぁ…」
「本気で泣くなよイツキ。あとタケル、今回ばっかしは仕方なかったんだから」
拓海達が学校にてバカ騒ぎをしているその頃、池谷から話を聞き終えた文太はタバコを蒸しては口を開く。
「なるほどなァ…。昔から赤城の走り屋はうまい奴が多かったなーそういや。あんたの気持ちは分からんでもねーがその話は断るぜ。今更俺みたいな親父が出張っても場違いってもんだろ…。それはお前ら、若いもん同士でどうにかしなきゃいけねぇー問題だぜ」
「なら…せめて俺に秋名の下りの攻め方を教えてくれませんか?」
出てくれないならば自分にコツを教えてくれないかと池谷は文太に頼む。が、
「せっかくだが…それも無理な注文だな。ドラテクってのはたった2、3日でどうにかなるようなもんじゃねーんだ。どうすれば思い通りに車が動いてくれるのかを…トコトン考えてはトコトン走り込むしかない。俺なんざ現役で走ってる頃は夢の中でさえも秋名を攻めてたぜ。寝ても覚めても考えることといえば走りのことだけだったよ。それでちょっとでも思いつくことがあれば夜中でも布団から飛び出して峠で試しに行くんだ。常識では考えられないような素っ頓狂なことも試したな。10個思いついたアイデアの内9つは使いものにならなかったがそれでも懲りずに走り続けたよ」
文太からドラテクについて語られるや池谷は何も言い返せず聞き入れるしかなかった。
「
池谷はその場から立ち去ろうとするが踵を返しては文太に言う。
「俺は諦めてませんよ藤原さん。また来ると思います。俺は秋名で育った走り屋だから…。レッドサンズが秋名の走り屋全部をバカにしてるのが見え見えでそれが一番ムカつくんですよ。秋名にだって本当に実力のある走り屋はいるってことをあいつらに見せつけたいだけなんだ」
「……」
「あんたならそれができる…。赤城最速の高橋兄弟を一度負かしてるんですからね…」
そう言い残しては車に乗っては店を後にしては走り去っていき、その場で立っている文太はおでこを掻いては呟く。
「やれやれ…ホントに俺じゃねぇんだけどな…。池谷とかいったけな…。嫌いじゃねーなああいう奴は…」
秋名山 夜
「(分かんねーぜいくら考えても…。考えても分かんねーからヒントが欲しいんじゃねーかよ)」
池谷は文太から言われたことを実践してはいるものの、どう走ったらいいか分からず考え事をしては秋名の下りを全開走行していた。しかし
「対向車のヘッドライト…!?しまった気付くのが遅かった!?」
考え事をするあまりコーナーの奥から対向車が来るのに気付くも車はアンダーステアを出して対向車とぶつかりかけるも運良く対向車が避けてくれた為衝突は免れる。
だが池谷がホッと一息する間もなく目の前にはガードレールが差し掛かるも避けきることができず車をガードレールにぶつけてしまうのだった。
「ったく拓海の奴、僕を差し置いて自分だけ茂木さんと海水浴を楽しもうとするなんてズルいよ…」
池谷が走っているところから大分離れた箇所にてタケルは仕事を終えた遥香を迎えに行っては秋名の峠を走っており。ブチブチと小言を言っては拓海に怨み節を吐いていた。
「タケル、いくら拓海君が羨ましいからってそういうことを言わないの。タケルだって女の子から誘われたら一緒に行きたいと思うでしょ?」
「そりゃあ勿論そうだけど…」
「だったら拓海君みたいに自分で彼女でも作ればいいじゃない」
「うぐ…。そう言われるとなんも言い返せねぇ…」
遥香から説教を受けては渋々と走り続けるタケル。すると
ドゴォアアン
「!? 姉ちゃん。今何かが衝突したような音が聞こえなかった!?」
「えぇ聞こえたわ。すぐ近くみたいよ」
前方から何かがぶつかったような大きい音が響き渡る衝突音を聞いたタケルは目を見開かせて衝突音が響いたであろう事故現場へ車を走らせそこには左車線にて対向車が向きを変えて傾いて停止し。反対側の車線には池谷の車がガードレールにフロントをぶつけていたのだった。
「姉ちゃん。あれ…」
「い、池谷君…。まさか死んでるんじゃ…」
「バカなこと言わないでよ!!僕は中の様子を見てくるから姉ちゃんは救急車に連絡をして!!早く!!」
「わ、分かったわ…」
遥香はタケルから救急車を呼ぶように言われてすぐさま携帯を出しては119番通報をする。タケルは車から降りて中の様子を確認する為にS13に近づいては運転席を見る。
「大丈夫ですか池谷さん!?」
「あ、あぁ…タケルか…すまねえな…みっともねえとこ見せちまって…」
「今はそれどころじゃないでしょ!!姉ちゃんが今救急車を呼んでいますからしっかりしてください!!」
運転席には池谷が頭から血を流しては朦朧としており、タケルは必死に声をかけては池谷に呼びかけ続けるのだった。
「ええぇーっ!!池谷先輩が事故ったァ!?いつですか!?」
次の日スタンドでバイトしてたイツキは健二から池谷が事故を起こしたと聞いて激しく驚き、接客を済ませた拓海も二人の元に駆け寄ってはその詳細を聞く。
「昨日の夜、秋名の下りでガードレールに…」
「それでケガは?」
「幸いにもその場に居合わせたタケルの話だと4点式のシートベルトで体を固定してたから軽いムチ打ち程度らしいんだけど…精神的には相当参ってるみたいだったな…。車の方はかなり逝っちゃってるらしいんだ…」
「直るんですか先輩のS13は!?」
「直ることは直るけど…これで土曜日の交流戦は絶望的だよ。とにかく池谷の代役を立ててチームの誰かが下りを走らなきゃな。誰が出ても高橋兄弟に勝てっこねーけど…」
「ごめんください。藤原さんはおられますかー?」
池谷の見舞いをしたタケルは拓海の実家である藤原とうふ店に来ては店主である文太を尋ね。店の中に入るや奥の方から文太がタバコを蒸しては出てくる。
「いらっしゃい。ん?お前は確か前にどっかであったような気が…」
「初めまして藤原さん。僕は斎藤丈瑠といいまして、拓海の友達です」
「斎藤?ひょっとしてお前が政志が言ってた勝の息子なのか?」
「はい。斎藤勝は僕の父です」
「そうか。お前さんと初めて会ったのは勝の葬式だったがあのとき見かけた坊主があれから随分とデカくなったもんだ」
タケルが軽く自己紹介をするや文太はタケルを見るや物思いにふける。
「で、勝の息子であるお前が何の用があってウチに来たんだ?」
「実は秋名最速の走り屋である藤原さんに折り行って頼みがあるのですが宜しいでしょうか?」
「なんだ言ってみろ」
タケルは軽い挨拶をすましては真剣な目付きをしては文太に用件を言う。
「僕は今どうしても勝ちたい走り屋がいましてその人達に一泡吹かせたいんです。ですので僕にドラテクの指導をしていただけますか?」
「……」
「お願いします藤原さん。僕に車の走らせ方を教えてください!!」
その場で店の店主である文太に頭を下げ。文太は必死になっては頼んでいるタケルを見るや、はあとため息をついては口を開く。
「悪いがそれは無理な話だ。お前さんが必死なのは理解できるがドラテクってのは教えたくらいでそう身につくものじゃねえんだ。お前の父親も昔は俺と一緒に必死に秋名を走り込んでは腕を磨いたんだからな。例え攻め方やコツを教えたところですぐさまものにできたりはしねえよ」
「そうですか…」
「でもま…ドラテクの指導はできねえが代わりに腕を磨く為の方法を教えてやるよ。これは毎朝拓海に豆腐の配達をさせてる際にやってることなんだがな…」
「本当ですか!?是非教えてください!!」
「おいおい。やけに切り替えが早え奴だなお前さんは…」
文太から指導を受けることができず歯軋りをするタケル。しかし文太は悔しそうな顔をするタケルを見ては何を思ったか、練習方法を教えるといい、その話にタケルは激しく食いついて耳を傾け、文太は表情が変わったタケルの変化の速さに呆れつつもタケルに拓海にやらせている練習方法を教えるのだった。
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