先日、夜遅くに仕事帰りの途中で横から飛び出してきた鹿に乗っていた車を軽くぶつけては右側のフロントのフェンダーが逝かれてしまいました。
車屋に見てもらったところ幸いにも板金に出さずに済みましたが、次からはいつ飛び出してもおかしくないよう警戒していきたいと思います。
「(勝てる!!このバトル…勝てる。こうして後ろに着いていると涼介のやろうとしていることが見える。俺は涼介を見切った…。モヤモヤしていた霧みたいなもんは全部吹っ飛んだぜ!!)」
赤城にて激闘を繰り広げる高橋涼介と須藤京一による赤城での下りのバトル。
先行を走るFCの後ろに付き涼介の走りを見た京一は走らせ方が読み取れたか勝つ可能性が高まったことに興奮し。運転するエボⅢのマフラーからパンパンと破裂音を炸裂させてはFCを追いかけ食いついていく。
「(涼介、俺は忘れちゃいねーぜ。一年前バトルで負けた後、お前に言われたことを!!)」
今涼介の得意コースである赤城で車を走らせていく京一は過去に涼介とバトルした日の事を思い出し。その時に涼介との間にあった出来事を振り返るのだった。
一年前 日光 中禅寺湖 畔
『いい気になるなよ涼介…。峠の走り屋なんざァ俺は認めていない。どいつもこいつも碌なもんじゃねえからな…。絶対的な速さを追求するモータースポーツの技術テクニックが、
一年前にバトルしたその日の夜、勝負を終えた京一は地元でのバトルで自分を負かした涼介と向き合っては峠の走り屋を全否定し。モータースポーツのテクニックを身に付けた者こそが本物だと涼介にぶつけるが涼介は表情を崩さず京一に対しこう反論する。
『お前がどう思おうと勝手だが…。峠には峠の技術テクニックがある!!ジムカーナやサーキットだけで身に付けたテクニックだけでは峠を極められない…』
『そんなことはない!!ありえない!!』
『京一…。これ以上お前と不毛な議論をするつもりはない…。いくら言い合っても答えは出ないからな』
『……!!』
モータースポーツを経験するだけでは峠の走る自分を越えることができないと涼介は語っていくが、モータースポーツを真髄とする京一はそれを否定しては考えを崩さないでいた。
『お前の理論の正しさを立証したければ、俺に勝ってみろ…。それが出来なければ机上の空論だ』
『くっ…!!その言葉覚えておくぜ…。次は負けん…。同じ悔しさをお前に味わわせてやる…!!』
自分の考えを貫き通したいのなら、もう一度バトルしては勝ってみせろと涼介に言われた京一は涼介を睨み付け。いつかまた、この手で受けた屈辱を必ず返してやると京一は涼介に誓ったのだった…。
「(俺は忘れちゃいないぜ涼介。お前も多分分かっている筈だ!!今日のバトルは互いの走りに掛ける哲学と信念の全てを掛けたバトルだってことをな!!)」
過去を振り返っては現在に至るまで腕を上げ続きてきた京一は、目前にいるFCを目の敵にしては食いついていく。
「(涼介。お前は峠には峠のテクニックがあると俺に言った…。最短距離を大胆にカットするライン取り…、ヒール・アンド・トゥ。そしてゼロカウンターの4輪ドリフト…!!確かにお前は速い!!だがそれのどこが峠のテクニックなんだ!!お前のやってることはレーシングテクニックそのものじゃねえか!!)」
涼介がしていることはモータースポーツで使われるテクニックと遜色ないと京一は呟き。涼介の走りに合わせながら走り続けて行く京一は言う。
「(速さに拘れば結局行き着くところはモータースポーツのテクニックしかないんだ。俺の信念が揺らぐことはない!!)」
エボⅢはFCに引き離されず、寧ろ完全に貼り付いては快調に走るFCについていき。FCがコーナーをドリフトで切り抜けると、エボⅢもそれに合わせるかのようにドリフトで潜り抜けていくのだった。
「来るぞ、どっちが先だ!!」
「FCかエボⅢか!!」
赤城の中間セクションでバトルを観ていた中里と慎吾は二台が近づいてくるのを待ち構えると、上から二台が猛スピードで走ってきては二人の前を通り過ぎていき。それを観ていた二人は二台の差が開いていない光景を目にする。
「FCが頭か!!」
涼介のFCが先行を取っては突き進んでいくが、後ろから貼り付くエボはここで抜こうとしたか動きに変化が生じる。
「(見せてやるぜ涼介!!この一年間の走り込みの成果をな!!)」
エボⅢは中里達が見てる前で左側から追い抜きを始め、FCと一直線に並んでは突き進んでは次のコーナーへと突入する。
「(ここからだ。ミスファイアリングシステムと四駆の真価は!!)」
コーナーで勝負を決めようとした京一は、エボⅢが持つハイパワーでFCよりも先に行ってはコーナーを曲がるや、そこからミスファイアリングシステムによる立ち上がり加速と四駆のトラクションを使ったカウンターアタックでFCを抜き。頭を取っては先行ポジションを取っていく。
「ぬ、抜かれた…高橋涼介が抜かれた!!」
中里は涼介のFCがエボⅢに抜かれた光景に衝撃を受け、慎吾も中里と押し黙ってはいるが涼介が抜かれたことに驚きを隠せないでいた。
「ものの見事にカウンターが決まったぜ…!!呆気なさすぎてぐうの音も出ねえ…!!」
「とんでもねえ車だぜ、あのランエボ…。横並びからぐいっと前に出ていくあのトラクション。どんだけパワーがあってもFRじゃ真似できない…」
「全くだ。駆動システムの違いからくる絶対的な性能さながらだ。これは涼介にとって苦しいバトルになったな…。もう一度前に出るチャンスがあるかどうかだ…!!」
「絶望的…」
「涼介…。お前は群馬の走り屋全員の誇りと期待を背負っているんだ!!負けるんじゃねえぞ!!」
中里は拳を握りしめては涼介達が過ぎ去っていった方向を観ていくや、何が何でも涼介が勝つことを祈るが慎吾が言うように駆動システムの違いによるトラクションとパワーの差で敵わない以上涼介はどんな手を使っては京一に勝つというのだろうか…。
「(モヤモヤしていた峠コンプレックスが吹っ切れたぜ。カリスマなんて俺は認めない。そんな迷信見えたイリュージョンは白日の元に引っ張り出してしまえば…。その正体は俺が考えていた通り…。
前に出た京一はFCを追い越しては溜め込んでいたコンプレックスを掃き出しモータースポーツを真髄とする自分の考えが正しかったと認識し。マフラーからパンパンと火花を炸裂させながら赤城道路を突き進めていくのだった。
「なぁタケル…。今、高橋涼介と須藤京一がバトルしてるんだし、ここらで喧嘩するのは止めといた方がいいんじゃねえか」
「健二の言う通りだ。走り屋ならお互いにバトルで勝負を決めに行けばいいのをここでやり合おうというのなら俺も流石に黙ってはいないぞ」
涼介達が激闘を繰り広げていたその頃、タケルがメンチを切っては陸に対して火花を散らしており、雌雄を決するバトルが行われている状況で問題を起こすべきではないと池谷と健二がタケルに言っては宥めていた。
「そうでしたね。僕達は涼介さんと須藤のバトルを観に来たのもありますし、これを送り付けてきた奴が誰かを確かめに来たんですから、変に揉め事を起こすわけにはいかないですしね…」
「ふっ、高橋涼介か…。噂には聞いていたが、群馬じゃあ赤城の白い彗星と呼ばれてはカリスマと崇められていた男で群馬エリアの走り屋で唯一俺と張り合えるかもしれないって北条が言っていたな。その赤城の白い彗星とやらがどれだけやれるか見てやらんとな」
「(こ、こいつ…!!なんて偉そうな口を…!!僕でさえ地元の秋名とはいえ、紙一重の差で勝てたというのに…!!)」
涼介を評価しつつも甘く見てるであろう陸にタケルは憤りを見せるが、その瞳には確かな自信とそれを裏付けるキャリアがあるのをこの時のタケルはまだ知らないでいたのだった。
「(いい車に仕上げたな京一…。4WDとは思えない程よく曲がる足にどこからでも加速するピックアップの良さ…。クルッと回ってドカンと立ち上がる加速競争じゃ…手も足も出ない…)」
涼介は後ろからエボⅢの走行する姿を見ていっては京一がこの日の為に車を完璧に仕上げてきたのに感服する。だが、バトルとなれば話は別、涼介はエボⅢに追いつこうとペースを保っては京一の走りに合わせていく。
「(手がつけられない程の戦闘力だな。間近で見せつけられると改めて舌を巻くぜ!!だが、今初めて気がついたというわけじゃない…。昨日の段階で分かっていたことだからな!!)」
涼介は京一のエボⅢに追いつこうとペースを上げていき、コーナーを抜けていくのにフロントをガードレールに擦り付けるように走ってはエボⅢを追っていく。
「あの涼介さんがガードレールを擦ったァ!?」
「いや、ミスったんじゃない。そこまでしないと攻めていけないんだ」
「え?」
「この区間タイムを見ろ」
中継地点でタイムを計測していた史浩がタイムを記録したストップウォッチをメンバーに見せるや、涼介が今まで見たことないようなタイムで走っては赤城のコースレコードを更新していることに唖然とする。
「涼介が遅れてるんじゃない。
涼介がここまで本気の走りをしてるのも須藤京一という強敵がいてこそここまで発揮すると史浩は言い。このバトルに涼介が本当に勝つのか心配しては過ぎ去っていった方向を見ていくのである。
赤城山 頂上
『もしもし。こちら35コーナー付近、以前として先行はエボⅢ!!』
「了解」
上で待機してる啓介達に無線を通じてはメンバーから報告を受けるが、涼介がエボⅢに遅れをとっている事実に啓介を含むレッドサンズのメンバーは静寂に包まれるのだった。
「啓介…。涼介は本当に大丈夫なのか?ランエボのスピードは全然衰えてはいないみたいだし。ゴールまでそんなに無い。そのまま突っ走っられてしまうんじゃ…」
「心配するな。兄貴ならこの局面を打開できる。確かに須藤は速い。今日集まってる殆どの奴は、須藤がここまでやると思っていなかったろう…。俺もそのうちの一人だ…。だけど兄貴は違う…。昨日あのエボⅢが秋名のハチロクとやり合った時何箇所で取ったデータがある…。俺が見てもピンとは来ないが、兄貴の頭脳なら須藤の実力を把握できてる筈だ。だから、俺は信じる!!兄貴は負けねえってな!!」
啓介は兄の涼介が負ける筈はないと真希に強く言い放ち、必ず京一に勝つかもしれないと豪語するが涼介は先日の夜、京一が拓海とバトルした時に記録していたのはどんなデータだろうか…。
「(ミスファイアリングシステムと4WDの恩恵は絶対だな…。低いギアでのフル加速だと置いていかれる。だが高速コーナーならば付け入る隙はある…)」
啓介達が涼介が勝つのを信じている最中、涼介は後ろから京一の走りを観察してはエボⅢの戦闘力を分析し、走っていく途中コーナーを抜けていくエボⅢの動きに妙にイン側を空けていることに気付く。
「(ラインを変えて仕掛けてくる気配はない…。何故だ涼介。何もしてこないとこが返って不気味だぜ。投げたのか?有り得ない…。お前がそういう奴じゃないことは俺が一番分かっている。必ずどこかで
京一もまた、バックミラー越しに追ってくるFCを見ては涼介が仕掛けてこないことに警戒しながらエボⅢを走らせる。
「(絶対有利な立場でいるのは分かっているのに…何故か追い詰められたような気分になるぜ…。俺の中の涼介に対するコンプレックスがまだ残っているのか…。勝てばそんなもん消えてなくなる!!どこからでも来てみろ涼介!!タイヤにはまだ余力がある!!がっちり食いついてるぜ!!)」
「(ゾクゾクするぜ、最高のゲームだ!!伸るか反るかワンチャンス!!チラチラと見え隠れする針の穴の様な突破口を突く!!)」
両者は相手の出方を伺いながら赤城道路を下っていき。拮抗した状態を保ち続けてはゴール直前まで攻め込んでいき。確信を得た涼介は勝利への糸口を掴んでは京一とのバトルに決着を付けに行こうとするが。涼介は京一にどう仕掛けようというのか。
『涼介さんはピッタリと食いついてます。でも…先行のエボⅢはめちゃめちゃ速い!!ペースは全然落ちていません!!』
「ヤバいよォ…高橋涼介…大苦戦だ…。このコーナー過ぎればゴールはすぐそこだよ…」
「苦戦どころか敗色濃厚ってヤツだよこれは…」
「まさか須藤京一があそこまでやれるとは思いもしませんでしたよ。涼介さんを相手に赤城であんなに完璧な走りをされては手も足も出ないですからね…。拓海が負けてしまうのも無理はありませんよ」
「ふっ、地元を走ってる割にそこまで追い詰められるとは所詮この程度か…。高橋涼介って奴も案外レベルが低い奴だったんだな」
無線を通じては涼介が京一のエボⅢに先を行かれていくと聞いた池谷達は悲観な気持ちになるしかなく。タケルも京一が自分が思っていたよりも速く走れる奴だと痛感するしかなかった。だが、それを聞いていた陸はタケル達とは違い笑みを浮かべては余裕綽々とした顔で涼介の実力の低さにガッカリする。
「あのさ…。あなたがどれだけやれるか知りませんけど、今真剣勝負を繰り広げるている人に対してそれはあんまりじゃありませんか」
「だったらなんだと言うんだ。この勝負、お前には一体何の意味があると?」
「別に意味なんてありませんよ。ただ…今バトルしてる二人は自分なりのプライドを掛けては必死にやり合っているんですから、それをバカにするようなことは走り屋としてだけじゃなく、人として問題があると僕は思いますよ」
「知らねえよ。いくらその二人がジムカーナやサーキットを多少かじってるとはいえ、
「本物?それってどういうことですか?」
「陸、ここにおったか。探したぞ」
陸が言う本場という言葉にタケルは疑問を抱き、それが何なのか聞こうとするとある人物が二人の間に割って入ってきた。
「久保さん…」
「全く。いくら俺が昔ラリーをやってたとはいえ、現役から退いている今じゃお前さんに追いつけないことくらいわかるだろうに…。少しは追いかける側の身にもなれってんだ」
タケル達が勝負の行方を見守る中、陸に近づいてきたのは陸を呼び寄せた男である久保で。久保は先走っては自分を置いてけぼりにした陸を窘めるのだった。
「すみません。初めて走る場所でつい武者震いしては全開ドライブをしてしまったんですよ…」
「そうか、それは仕方ないな。で、そこにいるのが前に勇の言っていたタケルっちゅう若者か…」
「ちょちょちょ…待ってください。あなたは勇さんの事を知ってるのですか!?」
久保の口から古関勇の名前が出てきては意外そうにするタケル。キョトンとするタケルを見た久保は自分が何故勇のことを知ってるのか理由を話す。
「そりゃあ知ってるさ。あいつにモータースポーツのいろはを教えたのはこの俺だからな」
「なんですって!?…じゃあ、前に勇さんが勤めてたショップの社長ってのはあなたのことなんですね…」
「ま、そういったところや。にしても免許取って間もない若造が群馬では随分と幅を利かせてるみたいやな。だが、勇が言っていたようにお前さん、まだまだ未熟な奴だってのは間違いじゃあなさそうやな」
「なっ!?」
久保はタケルはまだ甘いと断言し。それを聞いては苛立ったかタケルは久保を強気な目で睨みつけていく。
「いくら地元である秋名であの高橋涼介を負かしたとはいえ、腕に関しては甘い箇所があるのは粗方聞いているからな。そんなお前さんが群馬の頂点に立つということは、群馬の走り屋は所詮レベルの低いド素人の集まりだと言ってるのも同然のことやろ」
「こ、この野郎…!!言わせておけば…!!」
「落ち着けタケル。こいつがどれだけ凄い奴かは知らないが…。今ここで下手に挑発に乗っかるな」
「ああ、何処の誰だか知らねえが、俺達群馬エリアの走り屋をバカにするなんざムカつく野郎だぜ…!!」
陸に続けては久保にバカにされては爆発寸前になっているタケルを池谷が抑えつけては落ち着かせる。池谷達もそれなりに体裁を繕ってはいるがタケルと同じ様に内心腸が煮えくり返る思いで久保を睨んでいく。
「ほぅ…随分と嫌われてしまったみたいやな…。まぁ、そんなに俺のいう事が信じられんというのなら。試しに陸とここでバトルしてみるっちゅうのはどうや」
「は?」
久保は自分の見立てが正しいかどうか確かめるのに同伴した陸とバトルをしてはどうかと提案を持ち掛け、突如出された話にタケルは困惑する。
「お前さん群馬エリアはレベルが高いというのなら、陸と相手するくらい容易いことなんだろ?それとも怖気づいてはバトルしないなんて抜かしてしまうんじゃないよな」
「くっ…!!そこまで言うのならその挑発、乗って上げますよ…。そこにいる人がどれだけやれるか分かりませんけど、バカにされたからには尚更逃げるわけにはいかないですからね…!!」
「ほう…受けて立つ気になったか。ほんなら、今行われとる高橋涼介と須藤京一のバトルが終わってからお前ら二人のバトルといこうやないか」
久保の挑発に乗せられたとはいえタケルは陸とのバトルを引き受けてしまい涼介と京一のバトルが終わった後でやることになるのだった。
「ところで久保さん。俺とこいつがバトルするのはいいですけど、あなたから見てFCとエボⅢのバトル、どちらが勝つと思いで?」
「そうやな。高橋涼介の実力に関しては申し分ないし、その相手をしてる須藤京一って男もモータースポーツに携わってるだけあってかジムカーナは勿論サーキットを走り込んでは腕を上げてきてる以上並の相手じゃ敵わんやろ。しかし、いくらモータースポーツを経験してはいろは坂という限定された場所を走ってる須藤って奴にはある欠点が浮かび上がってくるからな…」
「(何だと…!?ランエボに乗っては合理的な走りをする須藤京一の走りに弱点があると言ってるけど、どこに弱点があるのかを分かってるのか!?)」
「どうやらタケルっちゅう奴は俺の言ってることをにわかに信じてなさそうやな。まぁ見てなって、俺が高橋涼介の立場だとするならば…すぐそこにある
久保は涼介は勿論のこと、京一についても調べていたからか京一の走りについて語っていっては、涼介がゴール直前の右コーナーで勝負を付けに行くかもしれないと予想を立てていき。それが当たるかどうか、タケルはにわかに信じられない気持ちでいるしかないのだった。
「おいお前ら、来たぞ!!」
「やっぱりエボⅢが頭だ!!」
「(あの涼介さんがあそこまで追い詰められるなんて…。浩二さんが言っていたように須藤京一って凄い人だったんだ…。でも、久保ってエセ関西弁を話すおっさんはすぐそこの右コーナーで涼介さんが勝負を決めに行くと言ってるけど、そこでどう決めると言うんだ…)」
久保と話をしていた途中で池谷の言葉に引き寄せられてはコース上を観ていくと、エボⅢが前に出てはマフラーからパンパンと破裂音を出し、それに続いてはFCがエボⅢの後ろに張り付いてはタケル達の目の前を通り越していき。そこからどう展開するのかタケルは通り越してはすぐそこにある右コーナーを抜けようとする二台を観ていくことに。
「(突破口は右だ…)」
後ろからエボⅢを追っていた涼介は、エボⅢが右コーナーへ入ろうっては曲がろうとしたその直後に行動を起こす。
「(京一お前の弱点は右サイドへの恐怖心が克服できてないことだ。ハッキリ言えば!!右コーナーが下手くそだってことさ!!)」
「(何!?)」
神憑りの進入スピードで大外から大きくかぶせてはエボⅢをインサイドに押さえつけ。涼介はエボⅢのラインの自由度を奪いとるのだった。
「(クソっ!!こっちは四駆のトラクションもミスファイアリングシステムもパワーを発揮できねえ!!)」
インサイドに張り付かれてはアウトサイドへスペースを与えられない京一はエボⅢが持つ性能を発揮することができず。FCはエボⅢの頭を抑え立ち上がっては勝負を決めに行く。
「行けえ高橋涼介!!行けえ…行けえ…行ってくれー!!」
池谷が声を出しては涼介がエボⅢを追い抜いていくのを願うや、FCは次の左コーナーへ進入するやアクセルをベタ踏みしてはエボⅢを突き放していく。
「行ったーっ!!逆転だあー!!」
この瞬間、涼介が前に出ては勝敗が決し。京一のエボⅢに逆転勝利した涼介はゴール地点に辿り着くと同時に赤城のコースレコードを大幅に更新するという快挙を成し遂げたのであった。
今回は高橋涼介と須藤京一のバトルで、次からはタケルの出番になりますが。そこでタケルがどうなっていくかご期待ください。
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