頭文字D 峠の弾丸   作:ペンギン太郎

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 更新しました。
 タケルが次の段階に進む為とはいえ、今回はやり過ぎてしまいました。
 P.S 陸の描写に対して口が悪すぎるとありましたので、修正しました。


ACT.71 タケルの敗北

 「なんだとォッ!?京一が負けたァ!?」

 

 「どうやらゴール間近の右コーナーで大外から抜かれては負けてしまったみたいだ…。俺も予想打にしてなかったが、まさか高橋涼介があの京一を負かしてしまうとはな」

 

 

 赤城の頂上にはエンペラーのリーダーである京一が負けたと聞いた清次が驚きを隠せずにいており、浩二も清次と同じ京一が負けたことに悔しさを見せつつ京一を負かした涼介を認める。

 

 

 「信じられねぇ…。京一のエボⅢが峠で負けるなんて…。一体何なんだ…あいつらは…」

 

 「それだけ世の中は広いってことだ清次。今までずっと県内ばかり走っていた俺達には到底敵わなかったってことさ。まあ、今回ばかりは俺達の負けだが…その借りをいつか返してやればいいじゃんかよ」

 

 「けっ、てめえに言われなくてそのつもりだ!!いずれあのハチロクとスイスポをこの手で負かしてやらな俺の気がすまねえからな!!」

 

 

 浩二が悔しさを露わにする清次にリベンジすれば慰めるが、清次は大嫌いな相手である浩二から慰められては癪にきたか反発するのだった。

 

 

 「ウッシャー完全勝利!!ざんまーみろォ群馬エリアにレッドサンズありってなー!!」

 

 

 バコォ

 

 

 「痛ったァ!!早乙女、てめえ何しやがる!?」

 

 「調子に乗るなケンタ。走ってもいないお前がデカい口を叩くんじゃねえよ」

 

 

 レッドサンズの陣地では涼介が勝ったことにケンタがガッツポーズをしては歓喜するが、あまりにも調子に乗った発言をした為、真希がケンタの頭を引っ張ったいては制裁し。上りで浩二に勝った啓介に近づいては話を聞く。

 

 

 「にしても凄いコースレコードを出したな啓介。涼介に至ってもそうだが、どうしてお前ら二人はバトルをやったらあんなに速く走れるんだ?」

 

 「兄貴だって普通のタイムトライアルの時は事故らないように安全マージンをたっぷり取ってるんだ。目一杯ヤバい領域に飛び込んでいけば、これぐらいのレコードが出ることは分かってる。あのエボⅢ、かなり手強かったらな…。ちょっと本気を出しただけさ…」

 

 

 啓介は兄である涼介と同じで、バトルで本気を出せばこれくらいはできて当然だという言い切り、真希とケンタは大きく口を開いては唖然とする。

 

 

 「にくいっすよー痺れますよー。ちょっと本気出しただけだって」

 

 「やっぱお前ら兄弟はすげえよな。別格にも程があるぜ全く…」

 

 

 

 

 

 「ふっ、あの程度の走りで本気を出したってか…。随分とまあ、群馬の走り屋はレベルが低いな」

 

 「あぁ?」

 

 

 啓介達が話をしている横で一人の青年が割って入ってくるや、コースレコードを更新した啓介を褒めるどころか、完全に格下だとバカにしては侮辱し。それを聞いた啓介は顔付きがこわばっては声の主がいる方向に振り向くと。そこにはタケル達と一緒にいた陸がまるで啓介達を嘲笑うかのような目で見ていたのだった。

 

 

 

 

 

 「涼介…。お前に聞きたいことがある…」

 

 「……」

 

 「俺とお前の走りのどこが違うのか、俺が何故お前に勝てないのか…。どうしてもわからねえ…。頼む…教えてくれ」

 

 

 啓介達が陸と鉢合わせしたその頃、赤城の麓ではバトルに負けだ京一が涼介の元に近づいては悔しそうな顔を見せ。

自分が何故峠の走り屋である涼介に負けたのか京一が質問を投げかけると涼介は京一を見つめてはそれに答える。

 

 

 「俺から見て、俺とお前の技術(テクニック)に殆ど差はない」

 

 「気休めを言うのはやめろ…。だったら何が…」

 

 「車をコントロールする技術(テクニック)の問題じゃないと言っているのさ…。お前の弱点は右曲がりだ…。右コーナー全部というわけじゃなく、ある特定の右曲がりに限ってお前の弱点が顔をのぞかせる…」

 

 「み、右だと…?」

 

 

 京一は右コーナーを曲がるのに弱点があると涼介は指摘し、それが何故弱点であるのか京一に説明を開始する。

 

 

 「センターラインの右側というのは本来対向車が通るデッドゾーンだからな…。インデッドに攻めれば対向車がいつ飛び出してくるのかわからない予感が付きまとう…。誰でも100パーセントではいけない。だが、経験と努力次第でそれを100に近づけていくことができる」

 

 「……」

 

 「わかるか…京一。そこが違いだ…。モータースポーツでは対向車を処理する技術(テクニック)なんぞ必要ない。ジムカーナのコースやサーキットでは対向車は来ない。そしてお前のホームコース…。日光いろは坂も同様に一方通行で対向車はないんだ」

 

 

 「!!」

 

 

 「お前のカウンターアタックは必ず右コーナーで(アウト)になるように組み立ててきた…。インに苦手意識があるからと俺は読んでいた。秋名のハチロクとのバトルで俺に手の内を見せすぎたことがお前の敗因の一つだ」

 

 「ふっ、負けたぜ涼介…。見えたと思ったお前の背中がまた霞んでいく…。お前はまさに公道(ストリート)のカリスマだ…」

 

 

 京一はモータースポーツやいろは坂という限定された峠で走ってきたからか対向車を処理する技術(テクニック)がなく、その為、センターラインの右コーナーを曲がるのに弱点が露呈してはそれで勝ったと聞かされた京一は、涼介の言っていることが当たってるだけに悔しながらも納得するしかないのだった。

 

 

 パンパン

 

 

 「流石は高橋涼介、赤城の白い彗星と呼ばれてるだけのことはあるな。勝負後半の右コーナーの大外から追い越しては次のコーナーで勝負が決まるあの瞬間は中々のもんやったぞ…」

 

 「失礼、あなたは…?」

 

 「おっと、自己紹介がまだやったな。俺は久保英次って言って車のチューニングショップを経営しとるんだが。今日はお前さんにちょっと頼みがあって声を掛けたんや」

 

 「頼み?」

 

 

 手を叩いて拍手しては涼介と京一が話している横で加わってきたのは、まさかの久保で。久保は涼介を褒めちぎるや本題に入ろうとする。

 

 

 「いやな、この後に俺が連れてきた走り屋を秋名の弾丸と名乗るタケルっていう若者とここでバトルさせたくてな。それで赤城を取り仕切ってるというお前さんを訪ねては許可を貰いにきたってわけだ」

 

 「なんだと…?斎藤をあなたが用意したドライバーとバトルさせると…」

 

 「まぁ、ここはあんたらの地元やさかい。秋名の走り屋である弾丸がバトルするのは筋違いかもしれんが、おたくらの交流戦はもう済んだことだし、別に使っても構わへんやろ?」

 

 

 久保の口からタケルを自分が用意した走り屋、つまり陸と赤城でバトルさせたいと久保は涼介に申し込み。涼介はその提案を聞いては考える。

 

 

 「…いいでしょう。あなたが連れてきた走り屋がどれ程の実力を持ってるかはわかりませんが、俺達のバトルはもう済みましたので。後はご自由に赤城を走っていただいても構いませんよ」

 

 「そうかいありがとよ。んじゃ、早速上に上がってる陸にOKをもらったと伝えておかんとな」

 

 

 涼介から了承を得た久保は上に上がっている陸に報告をしようと携帯を取り出しては連絡をしていき。

 二人のやりとりを見ていた京一は久保について心当たりがあったか、京一は涼介に近づいては言う。

 

 

 「(涼介、こいつはもしかすると…モータースポーツの界隈では有名なあの久保英次って奴かもしれんぞ)」

 

 「(そうなのか?京一、そのことについて詳しく聞かせてくれ)」

 

 

 京一はこくりと首を縦に振り、久保について話し出す。

 

 

 「(そこにいる久保っておっさんは、元々は大手のメーカー系のチューニング部門で働いては、独立して自分のショップを経営しているんだが。デモカーを作ってはサーキットで走らせ、そのノウハウで得たデータを元にパーツを作っては開発してるんだ…。俺が昔いた東堂塾でも久保のパーツを使ってる奴がいて、そいつから聞いた話ではかなり性能がいいとの評判だったそうだ…)」

 

 「(そうか…。だが、その男が何故赤城に来てるんだ?)」

 

 「(それは俺にもわからんが…。久保が連れてきたというからにはおそらく、神奈川エリアの走り屋なのは間違いないだろう…)」

 

 

 京一から久保に関する情報を聞いた涼介はそんな男がどうして赤城に来てはタケルとバトルさせようとするのかと久保を警戒する。

 

 

 

 

 

 赤城山 頂上

 

 

 「誰だてめえは…!!啓介さんに向かってレベルが低いなんて生意気なことを言うなんざ、お前…何様のつもりだ!!」

 

 「俺か?俺がどこの誰だろうがなんだっていいだろ…。そもそも俺はお前らに用があってここに来たわけじゃないからな」

 

 「なんだとォ…!!」

 

 「落ち着けケンタ。そこにいる奴が誰なのかは知らないが…俺達にそんなことを言うからには…相当腕に自信があるってことだな?」

 

 「ふっ、俺ならお前よりかは速く走れるに決まってるさ。何せ、タイヤのコントロールがまともにできてもいないお前ごときが叩き出した記録なぞ、俺からすれば然程難しくもないからな」

 

 「ほぉ…デカい口を叩いてくれるじゃねえか…。てめぇ…一体何者だ?」

 

 

 陸がレッドサンズは大したことがないと煽っていくと。それにケンタはブチギレては暴走しがちになるが、啓介がケンタを宥めつつ、怒りに満ちた目つきで陸を睨み付けていくと。陸はフッと鼻で笑っては生意気な口を叩く。

 

 

 「別に誰だっていいだろ。まっ、折角ここに来て会ったのも何かの縁だし。教えてやるよ…俺は中嶋陸、神奈川の走り屋さ」

 

 「…そうか。そんな遠いとこから態々こっちに来るとはお前、暇人か?」

 

 「まあな。親の金で車を弄くり回しては好きなように走らせてることに関してはお前と一緒ってところかな」

 

 「くっ…!!」

 

 

 「(ん?中嶋陸だと…?その名前、前にルドルフから聞いたことあるぞ…。確か…イギリスの名門であるRDRSに物凄く速い東洋人がいたと…)」

 

 

 まるで啓介が親のスネをかじっては遊び呆けてるとでも言ってるような発言をしては啓介を挑発し。ますます怒りを露わにした啓介は陸を睨みつける。陸のフルネームを聞いた瀬名はその名前に聞き覚えがあったか。陸について思い出そうと頭を張り巡らせていくのだった。

 

 

 

 「ちょっと、もういい加減にした方がいいんじゃないですか。あなたは僕に用があってはここに来たのでしょ?なら、それ以上余計なことを言っては敵を作るなんて真似は止めた方がいいのでは…」

 

 「ふっ、群馬の走り屋は敵とは仲良しごっこしては車を走らせてると言いたいのか。この程度の煽りですぐに怒るようじゃドライバーのレベルが低いことが見て取れるよ」

 

 「こ、この野郎…!!どこまで俺達を侮辱すれば気が済むってんだ…!!」

 

 「斎藤。そいつのことを知ってるみたいだが、お前とはどういう関係なんだ?」

 

 「いえ、僕もついさっき知り合ったばかりで然程仲がいいというわけではありませんよ。何せ、僕に対しても素人と抜かしてきたんですからね」

 

 

 啓介から陸について聞かれるも、タケルは陸とは親密な関係ではないと即座に否定し。自分にも侮辱をかましてきたと啓介を含むレッドサンズのメンバーに話し。タケルは手に持っている紙切れを陸に見せつける。

 

 

 「一応お聞きしますけど、あなたが僕ん家にこれを送りつけたのですね?」

 

 「そうだ。と言ってもお前んとこにそれを送ったのは俺じゃなくて久保さんなんだけどな。で、お前はどうすると言うんだ?」

 

 

 陸はそれを見ては否定もせず寧ろ挑発するように言ってはタケルを煽り。タケルは手紙をポケットに入れては陸を見つめる。

 

 

 「だったら尚更その挑戦から逃げる気は更々ないですよ。これでもレベルが高いと自称する群馬エリアの走り屋の一人として走ってきてますからね」

 

 「ふっ。群馬の走り屋はレベルが高いか…。どうやら俺が思ってた以上にお前は頭が悪いとみていいかもな…」

 

 「なんですって…」

 

 「どれ程の実力を持ってるのかは知らないが、群馬の峠を走ってるだけでレベルが高いと思い上がってるお前に俺との走りの違いって奴を教えてやるよ。そこで如何に自分が無知なのかを思い知ることだな」

 

 

 自信満々に言うタケルに対し陸は偉そうな態度をとるも。それを見ては頭にきたか怒りを見せては陸に対抗する。

 

 

 「そこまで言われたからには黙ってるわけにはいかないすよ。涼介さんと須藤京一のバトルに決着がついたとこですし、もうレッドサンズもエンペラーも関係ありませんからここでバトルをしてはどっちが速いか勝負を付けようじゃありませんか」

 

 「いいだろう。お前がFFのスイスポで来ると云うのなら、俺も同じ駆動方式がFFのFD2で相手をしてやるよ。その方がどっちが如何にFFを乗りこなせているのか見分けがつくからな」

 

 

 陸は乗ってきたFD2でタケルとバトルすると宣言し。タケルもスイスポで陸を負かしてやろうと闘争心剥き出しの感情を露わにしては陸を睨みつけていくのであった。

 タケルは近くに停めていたスイスポを始動させてはスタートラインへと持っていき。陸も乗ってきた車をスタートラインに持ってこようと早速乗り込むや、セルを回しエンジンを吹かしては前に出す。

 

 

 「FD2ときたか…。どうやら奴が口先だけじゃないのは確かみてぇだ」

 

 「あぁ…。あの車は性能を発揮するのにドライバーの腕を試される車だからな。それなりの技術(テクニック)がないと乗りこなせない車に乗ってデカい口をするからにはかなりの自信があるに違いねえぜ…」

 

 「なんすかあれは?あいつはセダンに乗ってますけど…。あれで秋名の弾丸とやり合おうっていうんすか…?」

 

 

 今からタケルとバトルするであろう陸が乗る車、FD2を見た啓介と真希は陸が只者でないと感じ取るが。ケンタはFD2について全く知らないようであった。

 

 

 「ばーか…。お前はあれを見てその恐ろしさが分からんのか?FD2を峠に持ってくるってことは乗りこなす自信があるに決まってるだろうが」

 

 「え?啓介さんはあの車がどんだけヤバいのか知ってるんすか?」

 

 「ったく。どこまで無知な奴だよお前は…。ケンタ。お前でも流石にシビックのタイプRについては聞いたことはあるだろ」

 

 「シビックのタイプR?ああ、FFとはいえサーキットじゃ滅法に速いっていうあれですよね。どっちかというとシビックはスイスポと同じハッチバックのイメージがありますので全然気づかなかったすよ」

 

 

 ケンタがあまりにも無知だったのか、啓介は深く溜息をついては陸が乗るFD2について語り始める。

 

 

 「あれはFD2型シビック・タイプRっていってボディがハッチバックからセダンになってはいるが、コーナーリングにおいてはFRみたいに曲がっていくのは勿論、トルクが太くなっては立ち上がり加速も格段とアップしてるんだよ」

 

 「はぁっ!?FFなのにFRみたいに走れるんすか…?大体スポーツカーっていったら大抵はFRの筈じゃあ…」

 

 「どアホ、そんな古い知識はもうドブに捨てておけ。お前が言うスポーツカー=FRなんて考えはもうとっくに過ぎてるんだからな」

 

 

 ケンタがまるでFRじゃない車はスポーツカーとは呼べないと口を滑らせるも、真希からそれは浅知恵だと叱りを受けては萎縮する。

 

 

 「んじゃ、改めて自己紹介といこうか。俺は中嶋陸、去年までイギリスにいては先月帰国したばかりの帰国子女って奴だ。今は神奈川の箱根で走ってはいるが負ける気はないからな」

 

 「斎藤丈瑠…。こちらこそあなたを負かしては群馬が凄いってことを見せつけてやりますよ…」

 

 

 自己紹介を済ました二人はすぐさま車に乗り、そっから赤城を舞台としてはスイスポとFD2による下りのバトルが始まるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 タケルと陸のバトルが開始されては数分が経過し。先程涼介と京一のバトルを観ていた場所で池谷と健二がタケル達のバトルについて語る。

 

 

 「池谷…。タケルがあのFD2とバトルしてるんだが、タケルの奴は勝てると思うか…」

 

 「それについては俺にもわからねえよ…。あの中嶋って奴はムカつくくらい態度がデカいのあるが、なんとしてでもタケルに勝ってもらわな群馬エリアの走り屋として面子が保たれんからな」

 

 「まあそれはそうかもしれんが…。あのFD2っていや、FF最速とも呼び声が高いって評判だし、中嶋って走り屋がどれ程のものかキッチリと見ておかねえと…」

 

 

 ンバアアアア

 

 

 池谷達がタケルのスイスポが下りてくるのを待っていると、上り方面の道路からはスイスポとは違う車のスキール音とエンジン音が合わさっては近づいてくる。

 

 

 「お、おい…!!これってVTECサウンドだよな。てことは…!!」

 

 

 いつも聞き慣れてるスイスポのエンジン音とは違い、ホンダのエンジン独特のVTECサウンドが上から降りてくるのに気付いた二人がコース上を観ていくと、そこで起こっていたのは…。

 

 

 

 

 

 陸のFD2がタケルのスイスポを大きく引き離しては圧倒する姿であった…。

 

 

 「「……!!」」

 

 

 まさかのタケルが、陸のFD2に引き離されていく光景に二人は目を疑うも。現実に起きているのはタケルのスイスポが陸のFD2に食いつくことすらできずに大苦戦を強いられてる姿で。

 FD2はまるでスイスポを嘲笑うかの様に次の右コーナーに入る手前でフルブレーキングしては鮮やかに曲がっていき。コーナー出口からの立ち上がりで瞬時に加速をしてはスイスポとの距離を更に引き離していく。

 

 

 「う、嘘だろ…。タケルがあそこまで引き離されるなんて、俺初めてみたかも…」

 

 「ば、バカ野郎!!何呑気なことを言ってるんだ!!あのタケルが限界まで攻め込んでいるのに追い付くことすらできないってことは…、あいつの実力が口先だけじゃないってことになるんだぞ…!!」

 

 

 池谷と健二はタケルが圧倒されている姿を信じることができずにいるが、実際に起きているのは紛れもない現実であり。この勝負はもう決まったも同然であったのだった…。

 

 

 

 

 

 「おい聞いたか!!秋名の弾丸がFD2に敗れたぞ!!」

 

 「そ、そんな…秋名のハチロクに続けて弾丸も他所者に敗れてしまったというのか…!?」

 

 

 赤城では陸のFD2がタケルのスイスポを負かしてはギャラリーにとてつもない衝撃を与え。更にとんでもない事実が判明する。

 

 

 「お、おいどうした!?何、ストップウォッチを片手に手を震わせてるんだ」

 

 「そ、それが…あらかじめ涼介さんに言われてはスイスポとFD2の記録を測ったんだが、信じられないコースレコードが出ちまったんだ…」

 

 「ど、どうだったというんだ…?」

 

 

 ストップウォッチを片手に持つレッドサンズのメンバーは震える手を片手にこの場にいる全員にストップウォッチに表示されているタイムを見せ、口を震わせては言う。

 

 

 「あのFD2…。ついさっき、涼介さんと須藤京一の出したコースレコードを…更新しやがったんだ…」

 

 

 「「「!!」」」

 

 

 なんと陸はFFのFD2で涼介と京一のバトルで出たコースレコードをいとも簡単に更新させ、エンペラーを含む赤城にいた走り屋達にとてつもない衝撃を与えるのだった。

 

 

 「まさか、この程度の走りで群馬はレベルが高いと語るとは、思いの外拍子抜けだな…」

 

 「……」

 

 

 車から降りた陸はタケルを見てはあまりにものレベルの低さにガッカリし。

 タケルは陸とのレベルの違いに絶望したか、大きく膝を着いてはその場で打ちひしがれるのであった…。




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