最近、ChatGPTにハマっては画像生成に取り組んでおり。登場人物欄に私がイメージするオリキャラの画像を載せましたので宜しければご覧いただけますか?
リクエストキャラも作ろうかなとは思いますが、その時はメッセージか感想欄にてご報告ください。
「斎藤があのFD2に負けた!?」
「ええ…麓にいる奴の話じゃ秋名の弾丸はFD2に全然敵わなかったらしく、思いの外あっさりと引きちぎられては負けてしまったみたいなんですよ…。しかも、そのFD2はつい先程涼介さんとエンペラーの須藤京一がバトルした時に出たタイムを上回っているとの連絡があったんです…」
「……!!」
赤城の頂上では啓介を含むレッドサンズのメンバー達がタケルが地元ではないとはいえ、バトルに負けただけに飽き足らず、自分達でさえ本気で走っては更新した赤城のコースレコードをいとも簡単に塗り替えられてしまった事実に衝撃を受ける。
「そ、そんなバカな…!!あの涼介さんが全力で走っては出した記録を、こうも簡単に抜くなんてことが…ありえるはずが…!!」
「ケンタ…。お前が信じたくないのも分かるが、実際にコースレコードを塗り替えられてしまったからには受け入れるしかないんだ…。あの中嶋って奴が口先だけ達者な奴じゃなかったってことにな…」
「……!!」
自分達を散々煽ってはレベルが低いとバカにした陸が、有言実行してはチームの誇りとも呼べるコースレコードを更新し。その実力が本物であることを認めるしかなかった啓介は口を開けつつ押し黙るしかないのだった。
赤城山 麓
赤城の麓には涼介を始めとするレッドサンズの他にエンペラーの須藤京一やそのNo.2である清次と浩二。他にも風間瀬名といった者達が集っては打ちひしがれるタケルを見ていくのだった。
「お、おいタケル…そう気を落とすなよ。負けたとはいえ、いいバトルをしたんだからよ…」
「そうだな。いくらスイスポに乗ってるとはいえ相手はFFじゃあ滅法に速いって言われてるほどの車なんだし敵わないのも無理はないんだ。次やる時にもっと速い車に乗り換えれば済むかもしれない…」
「違う!!」
「「!?」」
打ちひしがれるタケルに池谷と健二が寄り添い。負けてしまったのは仕方ないとフォローするが、タケルは突如大声を出しては二人の意見を否定し、自分が何故陸に負けたかを話す。
「僕が負けたのは、車の性能以前の問題なんです……。あの人と僕のテクニックの差が、段違いでした。もう全然敵いませんでしたよ」
「お前がそこまで言うってことは、あいつの走りはよっぽど凄かったんだな……?」
「凄いなんてもんじゃありませんよ。直線が速いのはもちろん、コーナリング、ブレーキング、立ち上がり……全部の質が僕と別物でした。今まで戦ってきた相手とはレベルが違いすぎて、正直別次元って言っても大げさじゃないです…」
「「……!!」」
「ザマぁないな〜。あんだけ自信満々やった顔が、嘘みたいに青ざめてるわ。まぁ、ハナからお前が陸と勝負にすらならないってわかってたけどな」
「なんだと!?」
身を持って味わったことを池谷達に話していくタケルは如何に陸が凄かったかを説明しては今までやってきたことを否定されたような気分に陥ってしまい。その様子を近くから見ていた久保がニヤけた顔をしてはタケルに近づき、タケルに辛辣な言葉を発する。
「陸はな、ガキの頃からモータースポーツの聖地であるイギリスに留学しては本物の走りを学んだサラブレッドなんだ。鈴鹿で行われてるシビックのワンメイクレースにも出ては結果を出しとる陸を相手に峠で車を走らせてるだけのひよっ子が相手になるわけないだろ」
「そういうことだったか。今になってようやく思い出したよ。中嶋陸っていや、GP2シリーズにも参戦したことがあるドライバーとして名高い奴だったからな」
突如として現れたのはレッドサンズのリーダーである涼介は陸について聞き覚えがあったのか説明を開始する。
「中嶋陸。幼少の頃からカートを習ってはイギリスにある名門ロイヤルドニントンパークレーシングスクール(RDRS)に留学、走りの
「なんだと!?じゃあ…あいつは、実質プロのレーサーそのものだってことなのか!?」
「ふざけんなよ!!そんなヤベえ奴を峠に連れてくるなんざ、タケルが敵わないのも無理もねえ話じゃんかよ!!」
「おいおい。俺は別に陸がプロのドライバーだなんてひと言も言ってないんだし。そもそもバトルを引き受けたのはそっちだろ。なら、お前らがそこまで言う筋合いはないと俺は思うがな…」
「くっ…!!」
涼介の話から陸がプロ並の実力を持ってると知っては驚きを隠せず動揺する池谷。健二もプロそのものである陸をタケルとバトルさせたことに憤怒するが。それを見た久保はにフンと鼻を鳴らしてはこの場にいる走り屋全員に言う。
「ま、これでわかったやろ。所詮お前さんらがやってたのはただ車を滑らせてはドリフトするだけの遊びだってことがな。これを機に少しは自分達がやってることを見直したらどうなんだ。いくらお前らがモータースポーツをかじってるとはいえ結局のところは井の中の蛙であったことに気づいてなかったからな…」
「野郎…!!どこの誰だか知らねえが好き勝手言いやがって…!!」
「止せ清次、そいつの言うことに腸が煮え繰り返るのは俺もそうだが、久保が言っていることは至極真っ当なのに間違いはねえんだ。俺達がいくら反論したところで何も意味がねえ…」
久保から散々言われては腸が煮えくり返ったか、清次は久保に飛びかかろうとするが京一に抑えられては静止するしかなかった。
「とりあえず、目的は達成したことだし。そろそろ帰るとしようか…。陸、お前から言うことは何かあるか?」
「別に…。強いて言うなら、ここにいる全員、調子に乗るのもほどほどにしろってことくらいですかね」
「……!!」
「おうおう、随分とキツイことを言ってくれるな」
「当然ですよ。イギリスではモータースポーツは神聖なものですから。こっちではあいつらみたいな遊び半分でやってはデカい面したいだけの奴らと同列にされるなんて、俺からしたら最悪ですし、一緒にされたくありませんよ」
陸は冷たいひと言を放つや、この場にいた走り屋達が苦々しく陸を睨みつけるが、陸はそんなことを一切気にせず乗ってきたFD2に乗り込んでは赤城を颯爽と立ち去っていき。久保も陸に遅れては自分の車に乗っては赤城を後にするのだった。
「……」
陸達が去っては涼介を含むレッドサンズのメンバーと京一率いるエンペラーの軍勢がこの場に残っては立ちすくむしかなく。
FRでも4WDでもない。FFというスポーツ走行には向かない駆動方式の車でこうも簡単にコースレコードを塗り替えられてしまっては自分達が先程やってきたことを否定されたような雰囲気になるのも無理はないのであった。
「おい斎藤!!てめぇ…なんてことをしてくれたんだ!!」
赤城ではとてつもなく重い雰囲気に呑まれる中。啓介のFDを筆頭に数台の車が降りてきてはタケル達の前に止まり。その内の1台であるS14からはケンタが降りてはタケルに近づき怒鳴り散らす。
「お前が負けたお陰でレッドサンズだけじゃなく、群馬の走り屋全体の面子を潰されてしまったじゃねえか!!」
「……」
ケンタは打ちひしがれるタケルを無理矢理立たせてはの胸ぐらを掴み。タケルが負けたせいで群馬の走り屋としてのプライドがズタズタに引き裂かれたように言うが、タケルは陸に負けたのがかなり効いたか、目の輝きがなく反論できる状態ではなかった…。
「おいケンタ!!タケルは今それどころじゃねえのがみてわかんねえのか!!今のタケルには何を言ったって通じねえからそれくらいにしてやれよ!!」
「うるせえお前は黙ってろ!!なんとか言えよ斎藤!!お前の所為で俺達のやってきたことが否定されたようなもんなんだぞ!!どう責任を取ってくれると言うんだ!!」
ケンタは真希の制止を無視してはタケルを責め立て。最早暴走している状態で誰もがそれを聞いてたその時、
バキィ
「なっ!?」
突如、ケンタは何者かに拳を叩き込まれては軽くぶっ飛んでしまい。殴られた方向を見るとそこに立っていたのは自分が尊敬するであろう啓介であり。ケンタは自分が啓介に殴られたと気付いては急に落ち着きをみせる。
「いい加減にしろケンタ!!斎藤だって全力を尽くしてはバトルに負けたんだ!!それをただ見てただけのお前が斎藤を批判する資格がないことぐらいわかんねえのか!!」
「け、啓介さん…」
ケンタは尊敬するであろう啓介から殴られたことにショックを受けつつ、殴られた頬を擦る。
啓介も握りこぶしを解いてはここにいる全員に言う。
「もう過ぎたことは仕方ねえんだ。あそこまで言いように言われて負けてしまったからには…奴にリベンジを果たしてやるだけのことだ…。そうだよな…兄貴?」
「ああ。俺としてもまさかコースレコードを破られるとは思ってすらいなかったからな。この屈辱は…斎藤が自らの手で方をつけるのが筋ってもんだ」
「そうだな…。斎藤…この件に関しては貸しにしてやる。だから…今度あの中嶋って奴と今度バトルする時は絶対に負けるんじゃねえぞ」
高橋兄弟はタケルに自らの手でケリを付けるよう言い残すや、乗ってきた車に乗り込んでは赤城を走り去っていき。その場に残された他の走り屋も、続々と引き返して行ってはタケルを含む秋名の走り屋である池谷達だけがその場に残るのだった。
「タケル…立てるか?」
「……」
池谷に帰るよう施されたタケルはふらつきながらも立ち上がってはスイスポに乗ろうとする。しかし、
ポツリ…
まだ負けた余韻が引いていたか、タケルは手を滑らせては車のキーを落としてしまってはまともに走れる状態ではなく。それを見た池谷はスイスポのキーを拾い上げるや自分がスイスポのドライブシートの扉を開けては言う。
「タケル…。帰りは俺が運転してやるよ。お前は疲れてるだろうからナビシートに乗ってはゆっくり休め…」
「池谷。お前、タケルのスイスポを運転できるのか?」
「ああ、問題ない。普段からFFにも乗ったりしてるからな。それくらい平気だよ」
池谷がスイスポを代行運転してくれることになってはタケルがナビシートに乗り。健二も池谷なら任せられると判断してはスイスポの後ろに付き。池谷がエンジンを始動させ、健二の180と共に渋川市へと車を走らせては赤城を後にするのだった。
「……」
スイスポを運転する池谷の横で、タケルは目の輝きこそ失いかけてはいるが、その心の奥にはまだ火が灯し火をチラつかせ。ここからどう立ち上がっていくのかはタケル次第であった。
鈴木自動車工場
「ふぅ〜…ようやっとエンジン載せ替えたぜ。あとは足をどう弄るかだな…」
リフトに上げられたAE86のエンジンルームには文太がどこからか入手した新しいエンジンが収まっており。政志が作業着の袖を拭きながら、工場シャッターの外で一服しては。隣に立っては政志と同じくタバコをくわえている文太に聞くと文太はフゥーと白い煙を出しては言う。
「足回りに関しては俺好みにさせてもらうぞ。そうせな、拓海の下手くそには勿体ねえからな」
「おいおい文太。お前の息子はあんだけの走りをしておきながら、それを下手くそって言うのかよ…」
静かに煙を吐きながら足回りは自分でやるといっては拓海を下手くそと言い切る文太に政志は呆れ果てるしかなく。拓海の走りを間近で見た政志は文太の実力は最早化け物に達してるのではと思うのであった。
キキィーッ――
「ん? なんだタケル、思ってたより早く戻ってきたじゃねえか。…って、どうした。えらく落ち込んでるみたいだが何かあったのか?」
政志たちが話しているその脇を、スイスポが通り過ぎ、工場の前で止まる。
ナビシートから降りてきたタケルは。普段からは考えられないほど沈んだ表情を浮かべていて、政志はすぐに異変を察する。
「あ、すみません政志さん……。タケル、赤城でバトルをしたんですが、そのときに相当ショックを受けたみたいで……」
「ほぉ……。なら、何があったのか詳しく聞かせてもらおうか。ちょうど文太もいることだしよ」
「……けっ。勝手に人を巻き込むんじゃねえよ。
まぁ、聞くだけなら聞いてやるがな」
そこから池谷と健二が、簡単に事情を説明する。赤城でバトルが行われ、タケルが敗れたことを聞き終えた政志と文太は、どこか納得したような表情を浮かべ、口を開いた。
「なるほどな……。それが本当なら、タケルが落ち込むのも無理はねえ話だ。文太、お前もそう思うだろ?」
「知らねえよ。相手が悪かったとはいえ、今回ばかりはそこにいるガキにとっちゃ、いい薬だったんじゃねえか。それくらい痛い目を見なきゃ、自分の立ち位置なんて分からねえだろ」
「ちょっ、それは言い方がきつすぎませんか!?いくらタケルにも非があったとはいえ、それはいくらなんでも……」
タケルの敗北を良い経験だったと切り捨てる文太に対し、池谷は思わず声を荒げる。
しかし文太は意に介した様子もなく、もう一度煙草をくわえると、短く息を吐いた。
「自分が一番だと思ってるときに、上には上がいるってのを、身をもって教えられたんだ。しかも真正面からな。運が悪かった? 相手が強すぎた?違うな。…お前がまだ、そこまでだったってだけだ」
文太は未だに引きずっているタケルに対し更に追い討ちをかけては言う。
「勘違いしたまま勝ち続けるより、今ここで叩き潰されたほうが、よっぽどマシだ。立ち直れねえなら、それまで。悔しいなら、ハンドル握って考えろ」
文太の言っていることが的を得ているだけに何も言い返せなかったか、タケルは悔しそうな顔をしては堪えるも、文太を見てはあることを聞く。
「藤原さんは、父さんなら僕の車にエンジンを載せ替える時に同じことを言っていたと僕に言ってましたよね」
「ああ。あいつとは走りのスタイルも考え方も違ったがな……根っこの部分は、似たようなもんだ。今のお前にエンジンを載せ替えるのを反対するのは、当たり前だ。負けた経験が、まだ圧倒的に足りねえからな」
「そう…ですか…」
「まぁ、今のお前さんなら…。走り続けていくのに大切なことは何なのか身を持って味わったんだし。そっから先はお前さん次第ってところだ。まぁ…今のお前じゃ、まだ父親の足元にも及ばねえけどな…」
今のタケルではまだ父親である勝には敵わないという文太に対し、タケルは面と向かっては文太に聞く。
「藤原さん。…僕の父さんはそんなに速かったのですか?」
「当たり前だ。今のお前なんか比べもんにならねえくらい速かったぞ。何せ、秋名で俺の本気の走りについてこれたのは、あいつだけだったからな」
「!?」
自分の父親が、本気で走る藤原文太に最後まで食らいついていた。その事実を突きつけられ、タケルは言葉を失った。
目標として追い続けてきた父の背中は、自分が思っていた以上に、はるか遠くにあった。そして今、漸く理解する。自分はまだ、そのスタートラインにすら立てていないのだと。
「…マジかよ。タケルの親父さんが、そこまでやれる人だったなんて……」
「ほ、本当なんですか、その話……?タケルのお父さんが、そんなに凄い走り屋だったなんて……」
「嘘じゃねえ。文太の言ってることは本当だ。俺も文太と勝が走ってるところを、数えきれねえくらい見てきたが…あの二人は、当時から別格だったよ」
政志が肯定したことで、それが本当のことなのだと知ったタケルは、もはや何も言葉を発することができなかった。やがて踵を返し、文太に向かって静かに告げる。
「分かりました……。僕は次にするべきことが見えてきましたので、今日はここで失礼させていただきます。今夜は、いろいろとご指導いただきありがとうございました」
タケルはそう言い残すと、先ほどまで池谷が運転してくれていたスイスポに乗り込み、エンジンをかけて政志の整備工場を後にした。
「すいません。俺達もここらで失礼させていただきます。健二、帰るぞ」
「ああ…。タケルにばっかし迷惑をかけるわけにはいかねえんだ。俺達もあいつに追いつけるよう頑張らねえとな」
池谷も健二の車に乗ってはタケルに続けては工場を後にし。それを見送った政志は文太を見ては言う。
「お前の言い方は、相変わらず容赦ねえが…ああやって背中を押すのは、文太にしかできねえよ」
「…どうだかな。本当に伸びるかどうかは、次に負けたとき、どう走るかで決まる。あいつが拓海と同じ走り続けるなら…それで十分だ」
文太はいつものように煙草を吹かしてはタケル達を見送るが、いずれにせよ。タケルが自分の息子である拓海と同じ自分を越える存在になることを密かに期待してたのはここだけの話であった。
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