狂って歪んで   作:むきむき

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 エイプリルフール!





 わたしは高校生探偵、西園寺琴乃。

 姉妹で恋人の西園寺詩織と遊園地へ遊びに行って、黒ずくめの男の怪しげな取引現場を目撃した。

 取引を見るのに夢中になっていたわたしは、背後から近づいてくるもう一人の仲間に気づかなかった。

 わたしはその男に毒薬を飲まされ、目が覚めたら……体が縮んでしまっていた。

 西園寺琴乃が生きているとヤツらにばれたら、また命を狙われ、周りの人間にも危害が及ぶ。

 亜笠博士の助言で正体を隠すことにしたわたしは、詩織に名前を聞かれてとっさに……

「江戸川コトノ」

 と名乗り、やつらの情報をつかむために、父親がサラリーマンをやっている詩織の家*1に転がりこんだ。

 博士は小さくなったわたしのためにいろいろなメカを作ってくれた。

 最初は時計型麻酔銃
 ふたについた照準器を合わせてボタンを押せば、麻酔銃が飛び出し、人を瞬時に眠らせることができる。
 これによってお姉ちゃんが好きな、ダメっ……そこで〇〇が寝てるのにっ……! シュチュエーションが再現可能だ。ちなみにわたし達は「受け」と「攻め」両方の性質を併せ持つ♠︎

 次に蝶ネクタイ型変成器
 裏についているダイアルを調整すれば、
 大人から子供までありとあらゆる声を出せる。
 こいつはせいぜい父親に成り代わって難事件を解決するくらいしかできないのであまり使わない。無能だ。

 必殺のアイテムならキック力増強シューズ
 電気と磁力で足のツボを刺激し、筋力を極限まで高めてくれる。
 百合の間に挟まろうとする男のゴールデンボールはこいつでイチコロさ。

 外で遊ぶならターボエンジン付きスケートボード
 いっぱい外で遊んで泥だらけのくったくたになったらお風呂に入れてもらってその膝で甘やかされながら眠りにつく口実ができる。おぎゃるなんて小さくなかったら恥ずかしくてなかなかできない。

 他にもいろいろあるけど一番の武器はやっぱりここさ。

 小さくなっても頭脳は同じ

 迷宮なしの名探偵

 たった一つの真実見抜く

 見た目は子供、頭脳は大人

 その名は──

 名探偵コトノ! 



 すいません適当に考えました
 本編どうぞ

*1
実家




交わる視線

 

 

 

 

 世界が輝いて見えるぜ……! 

 

 こんなにも美しかったのか……この世界は……! 

 

 まぁお姉ちゃんの方が綺麗だけどね! 

 

 

 すりすりと抱きしめた腕に頬を擦り付ける。

 いつもより五割増しくらい引っ付いて登校しているため歩きにくい。けどそんなことどうでもいーや! もっとくっついちゃえ! 

 

 たのしいよぉ! イチャイチャするのたのしいよぉ! 

 

「ちゅーして?」

 

「……あの、琴乃……み、見られてるから……」

 

 横目で周囲を窺えばたしかに通行人たちの視線を独占している。

 うんうん、こんな美少女がいちゃついてたら視界に収めたくなっちゃうよね。わかるよ。

 そしてお家だと変態なのにお外だと照れちゃうお姉ちゃんかわいいやったー! 

 

「でもさっきおっぱい吸わせ……」

 

「わわー! わー! わ、わー!」

 

 恥ずかしくなってお姉ちゃんの顔真っ赤っか! 

 

 わたしも思い出しちゃって顔真っ赤っか! 

 

 きゃ〜!! ふたつ並んでさくらんぼみたい!! おいしそ〜!! 

 

 

 ♢♢♢♢♢♢

 

 

 はい。

 

 落ち着きました。お見苦しい姿を見せてしまって申し訳ない。公衆の面前でちゅーねだるとかなに考えてんだまじで。まるでわたしが変態みたいじゃないか。とゆうかわたしは理性的でクール、性欲で我を失うなんてことはない。そんなの解釈不一致だ。よって先ほどのはわたしが見せた幻覚だ? え? わたしが見せた幻覚にわたしが引っかかってでもわたしは幻覚をかけててわたしわたしわたしわたしがいっぱいだぁ! 

 

「おはよう」

 

 パラレルワールドの存在を観測しながらクラスメイトと喋っている陽菜乃に挨拶をする。自分から! ここ重要です。いつまで経っても受け身な人間はダメなんだよ! 孤高の人間(笑)になるぞ! そんでもってそういうやつこそ「友達なんていらねーし」とか「わたしには家族がいるしー」とか抜かしてんだ。ダセー! 

 

「!? お、おはよう」

 

「……なに驚いてるの」

 

「いや、琴乃ちゃんから挨拶するの珍しいなーって」

 

「ねー、西園寺さんって孤高の人っぽいし」

 

 ……わたしは過去は振り返らない質なんだ。神兵長ヤマもそう言ってた。そして名も知らぬクラスメイト、おまえの目は腐っている。わたしはキャッチープリティーフレンドリーの塊だぞ! 

 まぁわたしは理性的でクールなので怒ることなく会話を打ち切り黙って踵を返す。大人の対応というやつだ。

 

「……拗ねてたね」

「西園寺さんって意外と……」

 

 席についていつものように寝る準備をする。まったく、陽奈乃にことの次第を報告してお礼を言うつもりだったのに……。後でいっか、陽奈乃後ろの席だし。

 

 日差しがいいからいつもと逆むきに顔を向けて机に突っ伏して春の陽気を感じる。あったかくて気持ちがいい。ちなみに日焼けはしない。体質と対策の賜物だ。素晴らしいね。さすがに夏にこれやったら影響ありそうだけど……やっぱり不安になってきたから逆向こう。さよなら春の陽気。君のこと、嫌いじゃなかったよ。全部紫外線ってやつが悪いんだ。

 

 麗らかな日差しとの別れを惜しみながら瞳を開ける。めちゃくちゃ横のやつと目が合ったわたしはそっと瞳を閉じた。

 

 ……なんかめっちゃ見られてたんだけど

 

 

 

 

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