狂って歪んで   作:むきむき

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傾国の美少女

 

 小学生になったぜ! いやー見渡す限りいっぱいに無垢の塊がうようよと蔓延っている光景は壮観ですね! 楽しそうにしているが君たちは今から勉強という拷問を最低9年は受けなくてはならないのだよ。わたしは覚えているから関係ないけどね。今までは優劣なんてあまりなかったかもしれないが学校に入れば明確な優劣が出来る。そうして少しずつ劣等感や嫉妬、優越感や傲慢さを身につけていくのだ。そんな貴重なシーンを間近で見ることが出来るなんて……! まったく、小学生は最高だぜ! 

 

 ニコニコと笑ってそんなことを考えながら、教室へ向かう。別に笑わなくてもいいのだが、いっぱい笑ってる方が無邪気でかわいい。それに通りすがりの男子の初恋を奪うのは面白いからね。

 今日も沢山の視線を感じる。チラリと視線を確認すれば真っ赤になってどこかに走り去ってしまった男子。それを見てどうしたんだろう? と小首を傾げれば罪な女の完成だ。

 まぁかわいいからね! わたし! 

 遺伝的なものもあるがマイシスターを誘惑するため、日々自分を磨いているので雰囲気や細かい仕草までバッチリだ。

 こんなかわいい子がニコニコしていたら恋に落ちてしまっても仕方がない。まぁわたしはマイシスター一筋なので叶うことはないがな! がはは! 

 わたしは哀れな男どもを嘲笑してニコニコがニッコニコにレベルアップ! 

 男どもはかわいいわたしの笑顔が見れてウキウキな心がウッキウキにレベルアップ! ウキー! 

 誰も損をしていない。Win-Winというやつだ。

 

 今日も愉しい朝を迎えたところで教室に入る。

 

「おはよー!」

 

「「「ことのちゃんおはよー!」」」

 

 わたしがかわいく挨拶すればみんなが笑顔で答えてくれる。一部を除いて。

 わたしの挨拶を無視する無礼者はわたしがちやほやされていることが気に食わないというひとでなしだ。性格が終わってる。わたしを見習えよ。

 

 彼ら彼女らはきっと幼稚園では一番かわいいかっこいいと言われてみんなにちやほやされたのだろう。なのに、小学校ではわたしという超絶美少女がみんなにちやほやされて、自分たちはあまりちやほやされないのがプライドを傷つけてしまったらしい。

 

 誰かを傷つけてしまう自分のかわいさが憎い……! 

 

 そういうやつには意図的にあまり話しかけないようにしている。みんなわたしの周りに寄ってくるので、やつらは必然的に孤立するという計算だ。ぼっちになったわけではないが元人気者には辛いに違いない。かわいそー。

 

 ゆっくりでもいいから、どんどん劣等感と嫉妬に狂ってね。

 わたしは見守ってるから。

 いつかわたしに手を出してくることを期待しているよ。

 

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