種!自由!!セッk「やめないか!!!」   作:ゼミル

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続きました。
サブタイは感想から拝借させていただきました(土下座

追加タグで大体察してください。
ヅラはもう完全に公式でムッツリスケベ認定されてるからきっと許される許されて(願望


獅子の娘とその騎士の場合

 

 

 

 

 目が覚めると、カーテン越しの陽光に照らされた愛しい男の顔が目の前にあった。

 

 

 

 

「起きたかカガリ」

 

「アスラァン……?」

 

 

 未だ寝ぼけ気味なのが伝わってくる舌足らずな声で名前を呼ばれたアスラン・ザラは嬉しげに口元を緩めると、カガリ・ユラ・アスハの額へ優しく唇を落とした。

 

 

「んっ、ちょっと、くすぐったいだろぉ」

 

 

 身動ぎするカガリの裸身へ何度も唇を落とす度に少しずつアスランの頭の位置が下へ下へと向かっていく。

 

 首筋、鎖骨、胸元へ吸い付かれて身動ぎしたカガリの胸の谷間でチェーンに繋がれた指輪が揺れた。同じく裸のアスランの胸元でハウメアの守護石も同じように揺れている。

 

 強く吸われ、時には軽く甘噛みされてと甘い刺激を与えられるにつれてカガリの脳は次第に覚醒しつつあった。

 

 

「こら、んっ、ちょっと、それ以上はストップだ」

 

 

 声から甘いものが薄れ、カガリの制止の声が段々と強張ったものに替わっていってもアスランは止まらない。

 

 胸のふくらみの下縁、最近ちょっぴりふっくらになった脇腹、ちょこんと小さなお臍も通り過ぎて更に下へ向かい……

 

 微睡みからとうとう完全に覚醒を果たしたカガリの堪忍袋の緒が切れた。

 

 

「いい加減にしろって言ってるだろバカ!」

 

 

ドゲシッ!

 

 

「ヘァー!?」

 

 

 手加減抜きの一撃によってアスランは奇声と共にベッドから蹴り落とされたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「痛いじゃないかカガリ」

 

「自業自得だバカアスラン!」

 

 

 顔を真っ赤にして声を張り上げるカガリと対照的に、何も悪い事はしていないと言わんばかりにアスランは平然とした顔でベッド上のカガリを見上げた。

 

 上半身を起こしたカガリは体にかかったシーツを持ち上げて自分の裸身を見下ろし、慌ててベッドから立ち上がったかと思うと寝室に据え付けた姿見へ駆け寄った。途中で酷使された腰が砕けそうになったがそこはオーブとアスハ家の長としての意地と根性で何とか我慢。

 

 すぐにまた怒りの籠った悲鳴が上がった。

 

 

「また私の体中に痕を付けてるし! せめて服で隠せない所には付けないでくれって何度も言ってるじゃないか!」

 

「そうだったなスマン」

 

「前なんか打ち合わせで顔を合わせたラクスにも気付かれてすっごく恥ずかしかったんだからな!? 向こうは虫刺されか何かと勘違いしてくれたけど、分かる奴には絶対バレバレだぞこれ!」

 

「だがなカガリ」

 

「何がだがなんだよ!?」

 

 

 

 

 

「こういうのは()()()()()()()()()()()()()()()のが大事なんじゃないか」

 

「真顔で何て事言うんだよこぉんの色ボケバカぁ!!」

 

いひゃい(痛い)いひゃい(痛い)いひゃいぞかふぁり(カガリ)

 

 

 

 

 

 アスランは大真面目な顔でのたまった。カガリはもはや涙目になってアスランの頬を力一杯抓り上げた。

 

 すると唐突にカガリの足腰から力が抜けた。日が昇る直前まで激しく責め立てられた所に寝起きで本調子じゃない状態が重なり、急に動いたせいで限界を迎えたのである。

 

 

「おっと」

 

 

 自分に向かって崩れ落ちてきたカガリの体を、突発的な事態にもかかわらず全く慌てた様子を見せずアスランは優しく抱き止めた。

 

 そのままクルリと回ってベッドの上へ逆戻り。2人して倒れ込むなり今度は後ろに回されたアスランの手がカガリの背筋をそっと撫で、それだけに止まらず「最近大きくなったかな?」と思うようになった彼女のお尻をやわやわと揉んだ。

 

 太股に擦り付けられている存在に硬度が増していくのが伝わってきてカガリは頬の熱が高まるのを自覚した――――()()()()やってまだ足りないのかこの男!?

 

 

「だ・か・ら・い・い・加・減・に・し・ろ・!」

 

 

 アスランの額が丁度良い位置にあったので、カガリは渾身のヘッドバットを繰り出した。

 

 いい音が鳴った。普通にカガリも痛かった。アスランの方はやっぱり平然とした顔だった。ぶつかった部分だけはこちらも赤くなってはいたが、何だか理不尽だ。

 

 

「だから痛いぞカガリ」

 

「朝っぱらか盛るアスランが悪いんだろ! 昨日からどれだけ続けてたと思うんだよお前ぇ!」

 

「そうだな、最後にカガリが気絶した時で確か――」

 

「いや言うな。指折り数えなくていいから。ってかわざわざ数えてたのか!? あとその揉む手も止めろっての!」

 

 

 盛大に溜息を吐きたくなった。目の前の男の色ボケ具合もさる事ながら、口ではこうして文句を言いながら体は……実の所は心の方も緩急織り交ぜて触れられる事に甘い満足感を抱いてしまっている自分自身にも溜息が出そうだ。

 

 

「すまないカガリ。今回は特に長い事こうしてカガリに触れられない時間が長かったからか、俺自身抑えが利かなくなっているみたいだ」

 

「抑えが利かないにも程があるだろう。これじゃあお前、頭ハツカネズミどころか発情期のウサギか山猿じゃないか!」

 

「そこまで言うのは酷くないか」

 

「酷くない、むしろ妥当だろ」

 

 

 鼻を鳴らしてカガリが顔を背けると、背中に回されたままだったアスランの両腕に力が篭もり、そのまま抱き寄せた。

 

 ここまで言ってまだ続ける気かと、今度はこっちが尻を抓ってやろうかとカガリは身構え……しかしアスランはカガリの体温と存在を確かめるかのように密着を強めたまま、それ以上動こうとはしなかった。

 

 熱だけでなく互いの心臓の鼓動まで伝わってくる、そんな状態。

 

 

「アスラン?」

 

「――護れて良かった。カガリも、この国も」

 

 

 先程までとは違う、真摯な囁き声がカガリの鼓膜を震わせた。その一言に万感の思いが篭められているのをハッキリと感じ取れた。

 

 ムッツリした顔で男の欲情丸出しにしていたかと思ったらこれだ。あまりの振れ幅に若い頃は砂漠から絶海の孤島まで潜り抜けてきたカガリ自慢の肉体が風邪をひいてしまいそうだ。

 

 けれど同時に、堪らなく心地良く、暖かく、嬉しかった。

 

 

「そうだな。アスランと、そしてキラやラクスや皆のお陰で私やオーブの国民は助けられたんだ」

 

「俺も宇宙での戦いでカガリには助けられたがな。俺が戦ったシュラという男、悪逆非道の輩ではあったが実力は本物だった。あのキラが、アコードの力によって万全ではなかったとはいえあそこまで追い詰められた位だ。

 こちらを見下し、心が読めるというアコードの能力を過信し、騎士道を気取って真っ当な戦闘に拘るその油断を奇策で突き崩せたからこそ勝てたが、本当にギリギリの戦いだったよ」

 

「戦闘能力だけでもお前やキラ並みでおまけに心まで読めるんだもんな。信じてはいたけど、話を聞いてるだけでも皆本っ当によく勝てたよなぁって思うよ」

 

 

 

 

 

「だから俺があの男に勝てたのはカガリ、君のお陰だ――ありがとう」

 

 

 

 

 

 ぶつけた部分を労わるように額と額を触れ合わせながらアスランが礼を伝えてくる。

 

 心の底からの感謝が伝わってくるまっすぐな瞳が、カガリの視線と心臓を射貫いた。

 

 

(こういう所、なんだろうなぁ)

 

 

 結局の所1度はすれ違い、距離を置いた間柄ではあったが。

 

 悩み惑い易い部分はあっても、性根はどこまでも真摯な人柄の持ち主だからこそ、こうして欲望をぶつけられてもむしろ嬉しさすら感じてしまう程度には、カガリ・ユラ・アスハはアスラン・ザラという男に惚れこんでしまっていると、改めて自覚させられてしまうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……等と自分の感情を再確認していたカガリだったが、地球と月を跨いだ一大決戦の記憶を思い返す内、次第に金色の瞳へ再び怒りの感情が宿っていった。

 

 

「ところでアスラン、そのシュラってヤツと戦ってた時について聞きたい事があるんだが」

 

「ん? 何の事だ?」

 

「とーぼーけーるーなー! 読心された時、お前何考えたかのか正直に言ってみろ! あんな時に破廉恥って言われるなんてよっぽどの事だぞ!」

 

 

 するとアスランの目つきもまた真面目なものから優しくも悪戯めいたものへと即座に切り替わる。

 

 

「そんなに知りたいのか? こういう事なんだが」

 

「あっ、待てお前また……」

 

 

 抗議の声は唇同士に塞がれて途切れた。仕方ないと言いたげにカガリは瞼を閉じると、侵入してくる舌も甘んじて受け入れた。

 

 透明な糸を引いてアスランの唇が離れた頃にはカガリは息も絶え絶えで、頬と耳は酸欠に加えて別の理由で酷く紅潮していた。アスランの顔もやや赤くなってはいたがこちらはまだまだ余裕がありそうな様子。

 

 

「……続けたいんだが構わないか?」

 

「いやもういい、じゅーぶん分かったから」

 

 

 瞳を蕩けさせながらも唇を尖らせて顔を背けるカガリの反応に、アスランの中で獲物を前にした肉食獣じみた衝動が危うくもたげそうになった。

 

 

「何でだろうな、不思議とカガリを前にした時だけは俺の中にある男としての本能が我慢出来なくなってしまうんだ」

 

「大真面目に女に向けて語るような事じゃないだろうそれ! もう朝なんだから我慢しろって――」

 

 

 不意にカガリが動きを止めた。からくり人形の中にある重要なパーツが一斉にズレて鑑賞してしまったかのような、不自然な固まり方だ。

 

 

「朝……あさ……あ゛ーっしまったー!!?

 

 

 甘い雰囲気をかなぐり捨てて絶叫するカガリ。

 

 わたわたとベッドから抜け出し、ふらつく足腰に喝を入れて予備の下着やら首長としてのトレードマークである深紫のレディーススーツを収めたクローゼットへ飛びつく。

 

 

「今日は朝一で他の氏族や関係者と一緒に今後の復興やコンパスの処遇についての会議があったんだった! すっかり忘れてた!」

 

 

 公務用の服類一式を引っ張り出すとそのままカガリは寝室に備え付けのバスルームに飛び込んだ。情事のアレコレの処理をしないまま執務に向かわないだけの冷静さはまだ残っていた。

 

 

「あーもうこんな時間じゃないか! アスランのバカバカバカ! こんな時間になる位ならマーナやトーマも呼びに来てくれれば良かったのに!」

 

 

 もはや涙声で愚痴る恋人の慌てふためく後ろ姿をぼんやりと眺めていたアスランはおもむろに口を開いた。

 

 

()()()()()()()()()()

 

「………………………はぁ?」

 

 

 再びカガリの体が凍り付いた。駆動超過で崩壊寸前のMSよろしくぎこちない動きでアスランに振り返った。

 

 

「2人が、来たのか? 本当に?」

 

 

 震える声でのカガリの質問に、アスランはあっさりとこう答えたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ああ。『カガリは疲れてまだしばらくは起きてこられないだろうから会議には遅れると伝えてくれ』とちゃんと伝言を頼んでおいたぞ」

 

「こぉんの大馬鹿やろーぉ!!!」

 

 

 

 

 見事な打撃音が朝の寝室に響いたのだった――――

 

 

 

 




自分の中での現在のヅラのイメージは四十路になって嫁との制服プレイに目覚めたcvイザークな元軍曹です。

ラクス・ミーア・メイリンと比べてもアスランが男としての反応見せたのってほぼカガリ限定なんですよね…w
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