SAO=ブラッド・キルバス・エボリューション=   作:鐘楼卿(ベル卿)ベルフェスティフ

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Part3:とある街に存在するカフェ【nacita】

「「ジャンケンポン!あいこでしょ!あいこでしょ!!」」

 

二人の男女がとある建物で壮絶なジャンケンを繰り広げる。

 

「ッシ!私の勝ちだね!!」

 

「もうだめだぁ…おしまいだぁ…」

 

「はい終わり終わり。万丈、負けたんだからしっかり払ってね」

 

隣で座っていた男が話しかける。

 

「なんでここで負けるんだよぉ…」

 

みじめにしゃがみ込んでいる万丈を少女、エボルトは上から万丈を見下ろしてドヤ顔を披露する。

 

「ヘヘーン!私には勝てないっていつになったらまなぶのかなぁ?バ~カ!」

 

「というか万丈、なんでこんなシステム使ったんだ?」

 

キルバスは万丈に少し不思議そうに聞く。

 

ちなみにシステム。とはじゃんけんでエボルトみ三連勝すればタダになるが、エボルトが三連勝連勝すれば代金が倍になるというモノである。

 

「ああ…戦兎が物価が上がるとかなんとか言ってたからプロテインラーメン買いこもうとしたら間違えて1000個じゃなくて1000箱頼んじまったんだよぉ…金がぁ…」

 

万丈は悲痛そうな声を上げて訴える。

 

「フゥーン?…ねぇ兄さん?」

 

「ダメだ。例外は作らない」

 

「ぶー…先読まないでよ」

 

そんな風に三人が話しているとカフェの扉が開く。

 

「おっ。いらっしゃーい、自由に座っていいよー」

 

上下黒の少年は黙ったままに端の席に座る。

 

「さってと。ご注文はこのメニューから…決まったらそこのベルで呼んでくれ」

 

「…おススメ。みたいなのは?」

 

「ンー。そうだね、例えば…そうだ。昼時だしオムr「プロテインラーメン!」黙っとけ筋肉馬鹿!」

「…まぁオムライスとか。コーヒーだけは乗ってはいるけど絶対頼まないほうがいいよ。心からマズイ」

 

「兄さん酷ーい!」

 

エボルトがケラケラと嗤いながらキルバスに言う。

 

「ま、いいさ…ああ、そういえば少年。此処は子供の悩み相談所みたいなのも合わせてるんだけどさ、なんかあるかい?」

 

「とりあえずはおススメのオムライスを…」

 

「そ、じゃァ作ってくるから…そうだ。テレビつけてもいいかい?そろそろ午後5時のニュースがやるんだ」

 

「どうぞ」

 

少年は一切気にしない感じに承諾してくれる。

 

「さて筋肉馬鹿はそろそろ帰れよ」

「明日給料日ってことでツケにしといてやるから」

 

「マジで⁉ありがとな!」

 

「おーう。明日研究所まで取り立てに行くからな」

 

その言葉で体が固まったようになってから崩れ落ちた万丈をキルバスは店の外に放り投げてから厨房に行く。

 

「ねねねぇねねぇねねぇ」

 

「…なんですか?」

 

「キミ、悩みあるでしょ」

「私が聞いてあげよう!」

 

自分の好奇心を抑えきれない。といった様子のエボルトに少し恐怖してなのかどうなのかはわからないが、

ともかく少年は自分の悩みを話し出すのだった。

 

<><><><><><>

 

「ふぅーん。家族と血がつながってないのを知っちゃった…ねぇ?」

 

「はい」

 

「いいんじゃない?別に気にしなくても」

 

エボルトは実に軽くそういう。

 

「…ハ?」

 

「だーかーらー。いいんじゃない?って。別にさ」

 

「いや…だからそれの意味が…」

 

「気にするほどのことじゃないよ」

「私と万丈さんも血のつながり何てなくても仲いいしさ」

「それまでは知らないままに楽しかったんでしょ?」

 

エボルトは少し隠すような表情*1をしながらそういう。

 

「それは…」

 

「それでいいんだよ。現代日本においてね、血のつながりなんてのは意味がなくなり始めている」

「争いがない今、仲間という枠組みの方法が血のつながり以外にたくさん生まれているんだ」

「キミは例えば…オンラインゲームをやってる?例えばSAOの体験版とかさ」

 

「えっと…その例えばのSAOを…」

 

「ホント⁉凄すぎなんだけど⁉」

 

エボルトは悩みなんか忘れた感じにSAOに驚く。

 

「あ、あぁ…まぁなんか…「見苦しいところを見せたね」兄さん⁉」

 

エボルトが思い出して興奮したのを恥じているところにキルバスが皿一枚を持ってくる。

 

「ごめんね少年。ちょっと白米を炊くのを忘れてて…早炊き15分モードで炊いていたんだ」

 

そして机に特大のオムライスがドンッ!と乗せられる。

 

「さて、エボルトもしっかり悩みを聞いてあげなよ。俺はチョット店の前で沈黙してる万丈を研究所に送ってくるから…」

 

キルバスが窓の外を見ながら言うので少年も窓を覗くと、燃え尽きたように真っ白へと変色している万丈が見えたのですぐに窓を覗くのをやめた。

 

「で、ゲームの続きなんだけど…」

 

エボルトが話しを元に戻した時にはキルバスはすでに机を離れていた。

 

「それでフレンドッているでしょ?それも一種のつながり。この現代日本は、家族よりゲームのフレンドを大切にするような人間もいるような世界だ」

「そんな風に世界が成っている以上、もはや仲間。というのは自分が一緒にいて楽しいか。が重要な部分になるんだ」

 

「……………」

 

その言葉に少年は両手を机について考え始める。

 

そして思い立ったようにオムライスを食べ始めるのだった。

 

<><><><><><>

 

「ありがとうございました」

 

「いやいや。こちらこそ妹の相手をしてくれて助かったよ…まぁニュースは見れなかったがよしとしよう」

 

「じゃぁねー!また来てね!」

 

少年はそこで一度会釈をする。

 

「というか…よかったんですか?お代って…」

 

「いやいや…愚妹を制御しといてくれただけで十分おつりがくるくらいだね。それに…」

 

「私がキミを気に入ったもんねー!」

 

「ということだな」

 

キルバスの呆れたような感じを完全に無視して楽しそうにエボルトは嗤う。

 

「そうだ少年…妹も私もSAOを買おうとしているんだが…買えたらフレンドになってくれないか?」

 

「おお!兄さんにしてはいい意見!ということでキミ!LINE交換しよ!」

 

「え?あ?はい?」

 

「よし!じゃァこれ読み込んで!」

 

エボルトは少年にLINEのQRコードを見せる。

 

それを少年がスマホで友達登録をしたのを確認してから満足げにスマートフォンをしまう。

 

「じゃァまた機会があったら!」

 

その声にもう一度少年は軽く会釈をして去っていくのだった。

 


色々と設定とか

===

エボエル遺伝子

今のところは自意識の覚醒はしていない。

理由としてはパンドラボックスそのものに万丈が触れてないから。というのがある。

つまり触れてしまったら…

===

15分で炊ける炊飯器

戦兎謹製の特別なもの。普通にこの世界にそのレベルはそれ以外存在しない。

===

万丈

研究所に勤務している元教師の女性といい感じ…⁉

===

作者の一言

設定今回は少なめ!あと文字数は多め!次回からもこのくらい書きたいなぁ…

===

*1
万丈には前の世界からエボルトの遺伝子が入り込んで残ってるから

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