SAO=ブラッド・キルバス・エボリューション= 作:鐘楼卿(ベル卿)ベルフェスティフ
エボルトとキルバスのスマホに配達完了の通知が送られてくる。
「やったー!キター!!」
「ハイハイ。でもちょっと二本とも買えるとか運よすぎるよなぁ…」
「まぁ私達の反応速度に限界なんてないしね!」
この他の人間からしたらだいぶ嫌な状況に少し苦笑しながらも、全力でゲームを楽しむために速攻で戦兎に連絡を取る。
「至急、ナーヴギアの中身を調べてくれ」と。
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「で、調べた結果はいろいろあるんだが…まぁ一番重要なところを話そう」
戦兎から解析と改造が終わったという連絡を受けて研究所に来たエボルトとキルバスは、特別な部屋に案内される。
「そしてこれには異常な点が何個もあった…まぁ説明してると時間を食うし、此処は割愛しておく」
そして戦兎は椅子に腰かける。
「そして内部から鑑みて…おそらくナーヴギア。というかSAOでは、デスゲームが行われると思う」
「その根拠は?」
「色々あるが…一番は理論上人を殺せるように設計されていて、製作者が意図してこれを消さなかったのは明白だと感じる構造になっていたこと。明らかに無駄な構造の部分があって、そこを削ればそれを消せたはずだからな。二番目にその設計者とSAOの開発者が同じだから。そして最後に…勘だ」
マジメな顔で勘だという戦兎をエボルトがケラケラと嗤う。
「笑うな!というかこの勘が鍛えられた理由お前だからな⁉」
「前の世界の私なんて知らなーい」
戦兎の言葉もどこ吹く風。といったように返答するエボルトに呆れたのか戦兎はタブレットを開いて見せる。
「で、まぁお前らは死なないし、デスゲームが起こらない可能性だってある。そしてこれが改造したところね」
タブレットのディスプレイには完全に体内までスキャンできるようにした部分と、だいぶ大型化した全体像が書かれている。
「そしてこれが俺が改造した最高のフルダイブマシン…」
戦兎は立ち上がって部屋に不自然にかけられたカーテンの元へいく。
「名付けて!完全全身スキャンフルダイバー!すごいでしょ?最ッ高でしょ?天才でしょ⁉‼」
戦兎の言葉を無視しながらエボルトとキルバスは改造ナーヴギア。完全全身…長いのでここからはフルダイバー。とすることにしよう。
まぁ二人はフルダイバーに座る。
「っておい!無視するなよ!」
「断る。じゃ、ソフト入れて…っと。行ってくるよ。サービスは15分前に始まっているんでね!」
「私も行ってきまーす!」
「「リンク・スタート!」」
そして、二人はナーヴギアを被ってVR世界に入るのだった。
2022.11.06 午後1:15 エボルト キルバス 共にデスゲーム会場へと入場
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キャラメイクはスキップしてゲームに入り、二人は始まりの町の噴水で少年。キリトと合流した。
「よーっす。キリト…でいいんか?ってか伸長結構上げてるなぁ」
「久しぶりー!少年!」
「あ、ああ。俺がキリト。で、こっちがこのゲームで一応最初のフレンドのクラインdムグゥッ⁉」
そこまでキリトが言うと、クラインと紹介された男がキリトの口を押えて離れていく。
そして少し裏に入ったようなところまで連れていくと、
「おいキリト!お前あんな美人さんと知り合いなのかよ⁉引きこもり同然だって言ってたじゃねぇか⁉」
「そ、それは前一回別ゲーのフレンドに紹介されたカフェで会って…」
「問答無用だコノヤロー!」
「わぁぁ待て待て待て!あっちもSAO初心者だしお前もレベルを早く上げたいって言ってたじゃんか!」
その言葉でクラインも落ち着き、二人の元へ戻る。
「さ、さて。とりあえずフレンド登録だけしたいんだけど…プレイヤーネームは?」
「私は
「俺は
「⁉リアルネームはヤバイって⁉」
キリトはリアルネームであることに驚愕して焦る。
「大丈夫だって!私達の安全は…」
「あの国家宇宙エネルギー特別研究所に守られているから。な」
「「国家宇宙エネルギー特別研究所⁉⁉」」
キリトとクラインは現時点でおそらく世界で最も宇宙に対する研究が進んでいるといわれ、世界一と言われる天才、桐生戦兎が所属している研究所という超ビッグネームに驚く。
「ニュースをあんまり見ない俺でも知ってるくらいの超ビッグネームじゃねぇか!」
「ああ。ニュースなんて一月に一回くらいしか見ない俺でも知ってるし…」
「ヘヘーン!崇め奉ってくれてもいいんd「やめんしゃい」ひでぶっ!」
エボルトがそれを自慢しようとするのをキルバスが頭を叩いて止める。
「と言っても、戦兎含めて適度にバカで親しみやすい奴らだしな。お前らも多分逝ったらなじめると思うぞ?」
「エート…感じが違うような気がしたのは…」
「気にするな!まぁあそこはシンプルに過労死必須なクソ環境を喜んで自分から作る研究馬鹿どもしかいない場所だ。行かないのをお勧めするよ」
キルバスが遠い目をしているのを微妙な表情になってキリトとクラインが見る。
その視線を感じるとキルバスは顔を戻して話を本筋に戻す。
「さて。ここらで立ち話はやめにして…レベル上げと行こうじゃないか?」
その言葉に三人は同意し、四人そろって町からフィールドに出るのであった。
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おおよそ午後5:30分ごろ、ようやくクラインがVRに慣れて最初のモンスター。《フレンジー ボア》、通称青イノシシを始めて倒し、それに次いでキリトの片手剣スキルがフォローのせいで5まで上がったところでクラインが気持ちよさそうな草原に倒れ込む。
「ッハー!やっと倒せたー!」
「さてと。勘がつかめるまでもう少し狩るか?」
「ったりめえよ!。と言いたいところだが…」
クラインは少し申し訳なさそうな顔をする。
「そろそろ落ちて飯食わなきゃならねぇんだよな。五時半にピザの配達を頼んであるんだ」
「準備万端だなぁ…」
「私たちはもう少し狩ろっか!」
「おーう。頑張れよー」
クラインはウィンドウをタップしてログアウトボタンを探しながら適当に応援する。
最初はエボルトが美少女であることも相まってガチガチだったにしてはだいぶ距離感が安定したのであろう
だが、そこで異常が起こった。
「…ン?ログアウトボタンが…ねぇぞ⁉」
「ボタンがねぇって…そんなわけないだろ?」
「…いや。キリト、本当に無い。これはだいぶマジな話だ」
キルバスの言葉で重要度を感じたのか、キリトも即座にウィンドウを開いてログアウトボタンがあったであろう場所を見る。
「…本当に…」
「ま、今日はサービス開始日だしこんなバグがあってもおかしくないよなぁッ⁉」
時刻は五時半を回り、突然鐘の音が鳴り響く。
「どうなってるの⁉」
「分からん。が、準備しておけエボルト…これはおそらく戦兎が危惧していた…」
その言葉の途中で全員を青い光が包み込む。
「デスゲームだッ!」
四人の姿は、そこから消えうせた。
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《Warning》 《System Announcement》
全プレイヤーが飛ばされた始まりの町、そこでは喧騒の中、空にその文言がつづられた。
それによって喧騒は静まり、皆が耳をそばだてる。
が、それはプレイヤーの予想を裏切り、大きな血の雫が如きものが空から生まれ、空中で形作る。
「なん…だよあれ…」
何処からかそんな声が聞こえた。
二十メートルもあろうかというほどのその液体の巨人は話を始める。
『プレイヤーの諸君。私の世界へようこそ』
その言葉が発せられた瞬間、キルバスとエボルトは体内からロストドライバーとボトルを生み出す。
「行くぞッ!」
キルバススパイダー!!
コブラ ライダーシステム エボリューション!
俺たちは持ち手を回す。
Are you reade?
Are you ready?
「変身!」「
スパイダー スパイダー! キルバススパイダー!!
コブラ コブラ! エボルコブラ!! フッハッフッハッハッハッ!!
「「フェーズⅠ、完了!」」
そしてそのままの勢いで空中に飛び上がり、攻撃を加えようとすると、不思議な力で完全に空中に固定される。
「なッ!」
「なに…これ⁉」
その言葉を無視して巨人は言葉を紡ぐ。
『私の名前は茅場晶彦。今やこの世界を操作できる唯一の人間だ』
『プレイヤー諸君はすでにログアウトボタンが消失していることに気が付いていると思う。が、これはバグではない』
『ソード・アート・オンライン。本来の仕様である…繰り返す。これはバグではなく、仕様である』
『諸君は、この城の頂を極めるまでこの世界から自発的に抜けることはかなわない』
『また、外部からの強制的な停止が行われた場合…』
『ナーヴギアから高周波マイクロウェーブが射出され、君たちの命は、潰える』
そこでキルバスとエボルトを支えていた謎のエネルギーと変身が解除される。
「チィッ!茅場ァ!俺はこの世界に…帰ってくるぞォ!!」
その言葉が終わると同時に、エボルトとキルバスは地面に落ち、安全地帯である街にもかかわらず、高所落下による絶命が起こるのだった。
色々設定
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フルダイバー
体内構造の細胞1つまで完全に再現するためスキャン能力を底上げし、巨大化させたもの。
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国家宇宙エネルギー特別研究所
この世界でパンドラボックスのためだけに生まれた研究所。創設者は玄徳さん
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変身道具
体内の記録体に情報を完全記録してそれを中で細胞によって生み出した。
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強制落下死
茅場が変身はさすがに駄目だから出てって。って感じに邪魔だったから消された…わけじゃない。
普通に生き残るってのを予想したうえで一応のペナルティとして殺した。
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