SAO=ブラッド・キルバス・エボリューション=   作:鐘楼卿(ベル卿)ベルフェスティフ

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Part6:一層攻略会議

トールバーナの広場、その場で一層の攻略会議の時が来る。

 

「みんな!もうちょっとこっちに、、よし!」

 

青髪。おそらくはゲーム内で染めたであろうその鮮やかな色の髪を風で揺らして男は指示を出す。

 

「今日は、俺の呼びかけに応じてくれてありがとう!」

「俺はディアベル。ロールは気持ち的に騎士(ナイト)やってまーす!」

 

その言葉に「ホントは勇者って言いて―んだろー!」だとかみたいな野次が周りから飛びかう。

 

「さて、現状このゲームではおおよそ2000人ほどの犠牲者が出ている!」

「このペースではおおよそ四か月もあればほとんどのプレイヤーが死ぬ計算になる」

「そしてその半数がこの世界に絶望した自殺者だ!」

 

そうディアベルは感情の乗った声で力説する。

 

「だからこそ!この世界に希望をもたらすためにこの一層を攻略しなくちゃならない!」

「それが、今この場所にいるオレたちトッププレイヤーの義務なんだ!そうだろ、みんな!」

 

単刀直入でない話し方。というか言ってしまえば無駄の多い話し方。だが人心掌握に長けているようで、話終わると拍手が鳴り始める。

 

そうして、拍手が数秒続いた時、低い声が流れた。

 

「ちょお待ってくれへんか、ナイトはん」

 

その男は、言葉だけでなく文字通りの意味で頭にとげが生えているようなファッション。正直ダサいとその場にいる複数人は心の中で思う。

 

「その前にこれだきゃ言わせてもらわんと仲間にゃなれへんな」

 

「ん?なんだい?新しい意見は大歓迎だよ!」

 

そしてディアベルは一歩下がり、中心のステージにトゲトゲ頭が登る。

 

「ワイはキバオウ言うもんや。ワイが言いたいのはな?ここにいるかは知らんが一人くらいはいるんちゃうか?βテスターども!あんたらに対してや!」

 

「あんたらが情報を出さんかったせいでここまでで2000人も死んだんとちゃうか⁉」

「情報の独占なんぞ言う行為を犯し負ったアンタらには賠償でもしてもらわんと気が済まへん!独占しとるアイテムと情報全部出しいや!」

 

その心の底から身勝手ととれる言葉を言うが、大多数のプレイヤーはそれに賛同する。

 

そこでキルバスが口を開く。

 

「…君、ずいぶんと身勝手なことを言っているけどその自覚はあるのかい?」

 

「なんやお前、お前がβプレイヤーなんか⁉」

 

「いいや?俺はβじゃない…だが、君の身勝手な行動は目が余る」

 

「どこがや!全部妥当やろ!」

 

キバオウはキルバスが何を言いたいのか理解できず、大声で問いかける。

 

「まず情報に関しては、無料で発行。配布されていたパンフレットがある…情報屋出版で、現時点で大分確度の高い情報だ」

 

「どこにんなもんあったんや!ワイは見とらんぞそんなもん!」

 

「話は最後まで聞け!ガキかお前は…」

 

そして俺はため息を一つつく。

 

「そのパンフは各街の武器屋などに置かれていて、誰でも手に取れる状況だった…なのにそれを得なかったというのは本人の情報収集能力の問題だ。βを攻めるべき案件じゃない」

 

「グッ…」

 

キバオウは完全に反論する手立てがなくなり、黙り込む。

 

「さて、話すことが終わったならどいてほしい。俺も話したいことがあるんだ」

 

「…分かった。今はどいたるが…絶対に許さへんでお前」

 

そしてキバオウが降りた段の上にキルバスは

エボルトと共に乗る。

 

「さて。こいつの話は終わったし、君たちには見せたいものがある」

 

大多数が不思議そうな顔をしてキルバスたちを見つめる。

 

「行くぞエボルト」

 

「分かった兄さん」

 

そして二人はドライバーを装着してボトルを装填する。

 

キルバススパイダー!!

 

 

コブラ ライダーシステム エボリューション!

 

俺たちは持ち手を回す。

 

Are you reade?

Are you ready?

 

「変身!」「変身(ヘンシィン)…!」

 

スパイダー スパイダー! キルバススパイダー!!

 

コブラ コブラ! エボルコブラ!! フッハッフッハッハッハッ!!

 

その姿に全員が驚愕の表情を見せる。

 

「…これでわかったか?俺たちは、【死なない】…と言っても俺たち二人だけだ」

 

「なんでや…!全員が死なないとかそういう話しちゃうんか!」

 

「いいや。残念だが違う。そして今から信じがたいことを話すが、総てを真実として受け取れ」

 

その言葉で全員が息をのむ。

 

「俺たち二人は別の星から来た異星人…ブラッド星から来たブラッド星人ってやつだ」

 

「そーゆーこと!電気信号程度じゃ死なないのです!」

 

エボルトもピースをしながら軽く言い放つ。

 

「…エボルト、今はそんなに軽い雰囲気じゃないんだ。ふざけてる場合じゃない」

 

「はーい。ごめんなさーい」

 

ケラケラと笑うエボルトに反省の色など見えない。

 

「ま、とにかくそういうことで、俺たちは死なない…よって俺たちはボスに最初に特攻する役目を貰うべきだと思う」

 

「幸いボス戦は外から見えるし、私たちの戦いをみて対策考えてねーってこと!」

 

「だが、それで倒しても文句は言うなよ…?」

 

俺は俺自身が獰猛な笑みを浮かべていることを感じる。

 

「以上だ。さて、ディアベル。続きを頼む」

 

「あ、ああ。分かった」

 

ディアベルはそう言って、引き攣った笑みのまま前に出てくるのだった。

 




関西弁が合ってるかわからん…間違ってるようなところご指摘お願いします。
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