仮面ライダーNEXT555   作:桂ヒナギク

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1.ネクストファイズ

 沢田(さわだ) 聡美(さとみ)がオルフェノクに襲われている。

(なに、なんなの?)

 そこへ、ネクストファイズが現れる。

「ふ!」

 ネクストファイズが聡美を庇うようにオルフェノクと応戦する。

 ネクストファイズはオルフェノクの攻撃をかわしながら、カウンターを浴びせて追い詰めていく。

 オルフェノクが怯み、そのすきに、ネクストファイズが、ファイズフォン20Plusのエクシードチャージアプリをタッチする。

 EXCEED CHARGE。

 オルフェノクの正面に赤い三角錐型のポインターが現れ、ネクストファイズのクリムゾンスマッシュが炸裂する。

「ぐわああああ!」

 オルフェノクは悲鳴を上げながら灰と化した。

 ネクストファイズは聡美を見やると、そのまま姿を消した。

 聡美は帰宅すると、先ほどのことを思い返した。

 あの怪物は何だったのだろうか。

 あの戦士は何者だったのだろうか。

 考えても何もわからない。

 そもそも、なぜ聡美が襲われたのかさえも。

 

 

 城之内(じょうのうち) (たける)は大企業SMART BRAINの駐輪場にバイクを止めた。

 社内に入り、スペシャリスト部に入室した。

「おかえりなさい、城之内さん。任務はどうでした?」

「全然大したことないね。あと、女の子が襲われていた。しかし、なぜオルフェノクが人を襲うようになったのか。ちょっと前まで共存しようとしていたのにな」

「あなたは襲わないのね」

「……………………」

「あら、もしかして襲いたくなる時もあるのかしら?」

「別に」

 その時、健のスマートフォンの通知音が鳴る。

 取り出してみると、オルフェノクの情報が地図アプリに表示されていた。

「行ってくる」

 健を部屋を飛び出し、駐輪場に向かって走り、バイクにまたがって目的地まで駆る。

 健は左手にスマートフォンを持つと、ブラインドタッチで555ENTERと押した。

 STANDING BY。

「変身!」

 手にしたファイズフォン20Plusをファイズドライバーネクストにセットした。

 COMPLETE。

 健は光に包まれるとネクストファイズに姿を変えた。

 ネクストファイズは愛車のオートバジンの速度を上げた。

 目的地に着くと、聡美とその弟がオルフェノクに襲われていた。

 ネクストファイズがオートバジンでオルフェノクに体当たりをした。

 オルフェノクは吹っ飛び、工事現場のフェンスに突っ込んで地面に転がった。

 ネクストファイズは停車させたオートバジンから降りると、オルフェノクに向かって(おもむろ)に歩き出した。

 バーストモードアプリをタッチするネクストファイズ。

 BURST MODE。

 ネクストファイズは拳銃型に変形したファイズフォン20Plusの引き金を引いてオルフェノクを銃撃。

 オルフェノクは迫りくる無数の弾丸を浴びて怯む。

「お前はどうして人間を襲うんだ?」

 ネクストファイズの問いにオルフェノクが答える。

「人を殺すことに快楽を感じるからだ」

「そうか。共存する意思はないんだな?」

 ネクストファイズはエクシードチャージアプリをタッチした。

 EXCEED CHARGE。

 ポインターがオルフェノクをとらえる。

 ネクストファイズはクリムゾンスマッシュをオルフェノクに叩き込んだ。

「ぐわああああ!」

 悲鳴を上げて灰と化すオルフェノク。

 ネクストファイズは変身解除アプリをタッチし、健の姿に戻った。

「お兄ちゃん強いんだね」

 と、小さい男の子が話しかける。

「え?」

 振り返る健。

「あなた、さっきも襲われていたところを助けてくれたよね?」

 と、聡美が(たず)ねる。

「え……ああ、君はあの時の」

「今の怪物って何なの?」

「オルフェノクのことか。奴らはもともとは人間だったが、何らかの影響で人ならざるものになってしまったやつらだ。ちょっと前までは人間と共存しようとしていたが、それが今は全くだ」

「オルフェノク? その怪物は襲う相手を選ぶの?」

「いや、ランダムで襲っている」

「あ、そうだ。私、沢田 聡美」

「城之内 健だ。……沢田? もしかして、流星塾の?」

「知ってるの?」

「オルフェノクのことを調べてるときに出てきた」

「え?」

「流星塾とオルフェノクには何か関連があるんじゃないかと思ってるんだ」

「それじゃ、私は塾生だから襲われたってこと?」

「それはわからない。だが、俺はもっと調べるつもりでいる」

「ねえ、私のそばにいてくれない? その力があれば、安全だわ」

「そうだな。また襲われても困るし、いいだろう」

 健と聡美が話していると、男の子が割って入る。

「お姉ちゃん、お兄ちゃんと付き合うの?」

「「は?」」

 目を点にする二人。

「ううん、違うよ。私をボディガードをしてもらうだけだよ?」

「この子は?」

「弟の(たくみ)

「よろしくな、巧くん」

「よろしくね、お兄ちゃん」

 

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