仮面ライダーNEXT555   作:桂ヒナギク

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6.555 in Okinawa

 その日、休暇中の健は、聡美と共に商店街に繰り出した。

 先日の商店街で買い物をした際にもらったくじ券で、聡美がくじに挑戦すると一等賞が当たった。

「おめでとうございます! 一等賞です! あなたには二泊三日の沖縄旅行を差し上げます!」

 スタッフが聡美に旅行券を渡した。

 旅行券には二名で参加できる旨の説明がある。

 そこに、雅人が現れる。

「沖縄旅行か」

 と、聡美の旅行券を強引に奪い取る雅人。

「これは正に俺と聡美が行くのに相応しい」

「誰もあんたとなんて行かないわよ」

 聡美は旅行券を取り上げる。

「一緒に行くなら城之内さんと行くわ」

「聡美、こんなやつより俺と行った方が楽しいぞ」

「はあ……」

 聡美は頭を抱えた。

「おい、神崎」

 助け船を出す健。

「沢田さんはお前とは行きたくないんだよ」

「城之内 健。聡美には近付くなと言ったよな?」

 神崎はカイザフォンを取り出した。

「待て。公衆の面前で戦うわけにはいかない」

「ふん!」

 去っていく雅人。

 

 

 旅行当日。

 健と聡美は空港に来ていた。雅人というおまけをつけて。

「結局来るのか、神崎」

 二人は旅行券で行くが、雅人は自腹で同行するという。

 搭乗時間になり、三人は飛行機に乗り込んだ。

 乗客が全員乗ると、飛行機は大空へと飛び立つ。

 二時間半のフライトで、三人は沖縄に到着した。

「私、沖縄初めてー」

「俺もだ」

「精一杯楽しもうな、聡美?」

「一人で楽しんでな。私は城之内さんと回るから」

「城之内、お前どっか行け」

 ハエを払うようなしぐさで健に言い放つ雅人。

 二人はそんな雅人を無視して、レンタカー店へと足を運ぶ。

 車を借りて沖縄を巡る旅が始まった。

 二人は早速、沖縄の観光名所に……ではなく、マップアプリの通知があった現場へ来ていた。

「こんなところに来てまでオルフェノクとはな」

 灰と化した人々の残骸は残ってるが、オルフェノクの姿が見えない。

 マップには確かに反応があるのだが。

「透明なオルフェノクだったりして」

「透明なオルフェノク?」

 聡美の一言に健はカイザドライバーが盗まれたときの状況を思い出した。

「そうか。透明になれるオルフェノクがいるんだ」

「あ、あんたたち、今すぐここを離れたほうがいい」

 その声に振り返ると、灰と化しかけている中年の男性がいた。

「う……」

 男性は灰と化してしまう。

「どこだオルフェノク!?」

 その問いに応えるかのように、カメレオンオルフェノクが姿を現した。

「こんなところにまで追ってきてしまうのですか」

「そ、その声!」

 カメレオンオルフェノクは坂田だった。

「お久しぶりですね、沢田 聡美さん」

「よくも私をオルフェノクにしたわね?」

「ふふふ」

「あなたの目的は何なの?」

「言ったじゃないですか。オルフェノクの研究だと」

 それでは――と、カメレオンオルフェノクは忽然と姿を消した。

「逃げられた」

「放っておこうぜ。そのうちまた会えるだろう」

「次会ったら灰にしてやるわ」

「そういえば、神崎がいないな」

「ああ、すっかり忘れてた」

「迷子になってないだろうな」

「どうでもいいわ、あんなやつ」

「そっか」

「とりあえず、今日泊まる宿にチェックインしましょう」

 二人は宿泊先の旅館へと足を運んだ。

 チェックインを済ませ、部屋の前へとやってくる二人。

 中に入り、一息つく。

「城之内さん、来る前にネットで調べたんだけど、このホテルって温泉がすごいらしいね」

「ふーん」

 興味なさそうに答える健に対して眉間に青筋を立てる聡美。

「女の子と一緒に入れるのよ。嬉しくないの?」

「混浴なんて興味ないね」

「私は、入りたいんだけどなあ」

「誰と入るんだよ」

「城之内さん」

「へ?」

「もっと早く言おうと思ってたんだけど、私、城之内さんのことね――」

 言いかけたところで、爆発音が聞こえてきた。

「何だ?」

 健が部屋を飛び出す。

 廊下には黒煙が舞っていた。

「うわ、すんごい煙!」

 と、聡美が言う。

 マップに通知が出る。

「オルフェノクか」

 二人は爆発の元へ急いだ。

 広間でオルフェノクが火球を飛ばして暴れている。

 宿泊客やホテルマンは避難が完了していた。

「こんなホテル、破壊してやる!」

「何してるんだ!?」

「あ?」

 振り返るオルフェノク。

「何だ、客か。俺はホテルを破壊したいだけだ。客は引っ込んでな」

 健はファイズフォン20Plusを取り出す。

「破壊活動は見過ごせないな」

 健は555ENTERとタップする。

 STANDING BY。

「変身」

 健はファイズフォン20PlusをファイズドライバーNEXTにセットする。

 COMPLETE。

 光に包まれた健がネクストファイズに変身する。

「何者だ?」

「ネクストファイズ。覚えなくていい」

「ネクストファイズだと? 聞いたことあるな。人を襲うオルフェノクや破壊活動をしているオルフェノクを倒して回ってるって」

「知ってたか」

「せっかくだ。力を思う存分使わせてもらうぞ」

 オルフェノクが駆け出し、ネクストファイズの懐に潜って攻撃する。

「ぐ!」

 オルフェノクの重い拳がネクストファイズの腹部に決まり怯む。

(行ける!)

 オルフェノクはネクストファイズを拳で乱打し始めた。

 重たい拳の連撃がネクストファイズを追い詰める。

 ネクストファイズは連撃の隙を突いて、ファイズフォン20Plusのバーストモードアプリをタップした。

 BURST MODE。

 ファイズフォン20Plusを銃型に変形させてオルフェノクを銃撃するネクストファイズ。

 怯んで後退するオルフェノク。

 ネクストファイズはファイズエッジアプリをタップした。

 FIZEEDGE MATERIALIZE。

 ネクストファイズの手にファイズエッジが出現する。

 態勢を立て直したオルフェノクがネクストファイズに向かってくる。

 ネクストファイズはファイズエッジを振り回し、オルフェノクに叩き付ける。

 縦横無尽に繰り出される攻撃に手も足も出ず後退するオルフェノク。

 オルフェノクは最後に出された攻撃を見切ってかわし、火球をネクストファイズに投げつけた。

「うお!」

 間一髪のところで回避するネクストファイズ。

「危ねえな!」

 ネクストファイズはエクシードチャージアプリをタップした。

 EXCEED CHARGE。

 ファイズエッジによる必殺のスパークルカットがオルフェノクを一刀両断する。

 オルフェノクはφの出現と共に青い炎に包まれて灰と化す。

 ネクストファイズは変身解除アプリをタップして健の姿に戻る。

「こんなんじゃ宿泊できないな。クーリングオフして他のとこ行くか」

 健と聡美はホテルマンに話し、別のホテルへ移動したのだった。

 




うーん……現状のネクストファイズ/健が強すぎる。
強い敵出したいなあ。
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