耐久弱めでいくブルアカ転生   作:草生えるw

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あれっ………?話が……話が一向に進まん…‥?なんで……?おっおかしい……、予定では柴崎ラーメンも、セリカ誘拐もこの話で終わってたはずなのに……あるえぇぇぇぇ!!??囧







予防線なんてなんぼあっても良いと偉い人は言った

 

 

 

 

「じゃあな、しばらくは大人しくしててくれ」

 

 

そう言いながら手榴弾を弾薬庫にぶち込んで離れた後、起爆スイッチを押して爆発させる

 

 

「弾薬庫の破壊を確認、戦闘終了です!お疲れ様でした!」

 

「う、うへぇ………お、お疲れさまぁ……。なんかおじさんの仕事多く無かった?」

 

 

そう言うホシノの顔には疲労が現れていた。事実、ホシノという特記戦力を遊ばせておくのは勿体無い。その為負担が大きめの所を担当してもらっていたのだが………

 

 

「気のせいですよね〜!」

「ん、戦力の多い所に強い先輩を充てるのは当然。別に嫉妬してた訳じゃないけど後で私達と戦ってもらう。持ってる弾薬も少なそうだし」

「いつもありがとう!ホシノちゃん!」

 

 

「うっうへぇ…………」

 

「あそこで変に煽るから………」

 

「ユクエはユクエで、私とお話だから覚悟してね?」

 

 

忘れてなかったのか、と肩を落とすユクエ

 

だったが!!まるで天啓でも降りてきたかの様にその場を切り抜ける手段を思いついたのだ!!

 

 

「俺はモモトークから!後輩、同級生、先輩との予定を召喚!!そのお説教時間を無効にする!」

 

 

そう!あらかじめ予定があると言っておけば先生も『流石に予定を変更してまでやるのはな……』と!時期を変更してくれるに違いない!

故に!!ありもしない予定をでっち上げ説教をなあなあににしてあげるのだ!!

 

 

「トラップカード!今普通は授業中!その召喚を無効にし、魔法カード、追加説教を発動!嘘をついた生徒へダイレクトアタック!!」

 

 

思いついたまでは良かった!!そこまでは良かったっっ!!だがッ!時間帯が悪すぎたッッッ!!ユクエは授業サボってまで予定を詰めるほどの人間では無かったッッ!!

 

 

「グワァァァァァァァァ!!!」

 

「ガッチャ!雑な悪あがきだったね!」

 

 

「なんなのこれ………」

 

「無理な言い逃れをしようとした人の妥当な末路ですかね……」 

 

 

意気消沈したユクエと虎視眈々としたギラギラと輝いた視線を3つ程背後に受けて冷や汗ダラダラなホシノなどの愉快な仲間達はアビドスへと戻って行くのだった

 

 

 

 

 

 

「ひとまず、緊急の課題はなんとかできたわね!」

 

「うん!これで借金についても集中出来そうだし大助かりだよ!ありがとう先生!」

 

 

矢継ぎ早にそう言ったセリカとユメ先輩の言葉にほとんどのものが「あ」と口を開く、理解していないのは何も知らない先生だけだ

 

数瞬たって皆の反応に疑問を浮かべた後、遅れてミスに気づいた二人がダラダラと冷や汗を浮かべる。そんな止まった空気感に一石を投じるのは先生だった

 

 

「ねぇ借金ってなんのこと?ユクエに貰ったノートにも書いて無かったけど」

 

「えっえーと、それはね!!なんと言うかその……!ねっ!?ほら、あれよね!?」

「えっ!?う、うん!そうそう!アレだよ、あれ!ね?ユクエ君!」

 

 

「えっ!?俺!?いや流石に無理だろこれ、どうせ先生の権限とかありゃ調べもつくし、遅かれ早かれの話だよ。諦めてくれ」

 

とんでもねぇキラーパスが飛んでくるも流石にこの状態からの隠蔽は無理筋であると判断したユクエはホシノへ視線を向ける

 

「うーん…まさかこんな形で話す事になるとはね………まっいいか」

 

「まっいっか、じゃないわよホシノ先輩!!確かに色々助けて貰ったりはしたけど、結局先生は部外者じゃない!!」

 

「おーいここにも部外者いるぞー」

 

「ユクエ先輩は例外でしょ!?名誉アビドス生みたいなものじゃない!ややこしくなるから黙ってて!!」

 

「(´・ω・`)ショボーン」

 

 

話の腰を折った挙句、後輩からの叱咤で気を落としたユクエであった

 

 

「とっ、とにかく!だめなものはだめなのっ!!」

 

 

そう言ってセリカは教室から出ていってしまった、教室は静寂に包まれる

 

 

「ご、ごめんねみんな………私が口走っちゃったから………」

 

「別に大丈夫ですよユメ先輩。先生なら空いた時間に調べそうですし、それが早まっただけです。むしろ良い機会です、言っちゃいましょう」

 

「そうかな………うん。そうだね、ここまで来たらって話だし、先生もそれで良い?」

 

「うん、それで再度聞くけど借金ってなんの事なの?」

 

 

先生の問いにアヤネが答えた

 

 

「……先生は、何故アビドスが衰退したかの理由についてはご存知ですか?」

 

「大規模な砂嵐の多発……だよね?」

 

「はい、その通りです」

 

 

原因不明の砂嵐の連発。ある時から何年と規模は拡大し、それと伴い被害も増大。学区はその対策へと動いた………が

 

 

「対策も虚しく、状況は悪化して行くばかり。それにその対策の資金源は悪徳な金融業社から融資でして………」

 

「それが今では約10億ぐらいある。正直、利息で精一杯なのが今の状態」

 

「おっ…おぉう………話してくれてありがとう」

 

 

話を聞いた先生が頷きながらそう発言した。その実、先生はアビドスの借金について知らなかった。と言うより少し失念していた

 

何故ならばご丁寧にもユクエから贈られたノートがあったからである。情報を与えられたが故にそこからさらに調べると言う行動が綺麗さっぱり消えていたのだ

 

ノートには確かに以前はゲヘナやトリニティと同等以上の規模を持った学園だったが砂嵐により衰退した、と言うところまでは書いてあった

 

 

では何故借金について知らなかったか、それはノートの内容、その六割がある所の情報で埋まっていた為である。

 

率直に言おう。アビドス砂漠はマジでトラウマである、あんな所にいる奴ら(カイザー)の精神状態おかしいよ、頭狂ってんのか?

 

 

「まぁ、よくある話ではあるよ。こう言う話はね。でも、これで借金に集中できる様になった訳だし、今後の事は気にしなくても良いよ?もう十分助けて貰った訳からね」

 

 

そうホシノは発言する。もちろん、これは本心でもあるが揺さぶりも兼ねて選択肢を提示した

 

未だ測りかねている大人への揺さぶり。ユクエが信じる大人がどの様な答えを出すのか、今までの大人とさほど変わらないのか、それとも……

 

 

「ううん、気にしないでって言われてそのままにはしておけないよ。生徒を助けるのが先生だし、私は対策委員会の顧問。みんなの一員だから」

 

 

答えは間を挟む隙もなく先生の口から語られた。ただ先生であるからと言う理由だけでホシノ達を助けると、そう言ってのけたのだ

 

 

「そっそれって、これからも先生が手伝ってくれるって事!?やったー!!」

 

「ん……ユメ先輩苦しっ………!」

 

 

ユメが喜んだ拍子に近くにいたシロコに抱きついた。シロコは胸に埋もれて窒息した、これが格差社会である

 

 

「良かったなホシノ。先生が手伝ってくれるってよ」

 

 

ユクエがホシノへと近づき頭を撫でながらそう話しかける。そのホシノの顔つきはは先ほどまでと比べて、どこか、安心した様な目付きで先生を見据えていた

 

 

「………うん…うん。そうだね、いやー良かった良かった!これで一息つけるねぇ〜」

 

「ほんとな」

 

 

そう言って顔を見合わせて一息ついた二人に手が伸び、それに反応した二人が後ろを向く

 

 

「じゃ、ユクエ。私とちょっとお話しようね」

「ホシノ先輩?屋上行きましょうね?」

 

 

「「へ???」」

 

 

そんな反応をしている間にホシノはノノミに抱き抱えられ、そのまま教室から出て行こうとする

 

 

「ちょ!?ちょっと待ってノノミちゃん!?もしかして襲撃行く前のやつの事!?あれってその場の冗談じゃ!?」

 

「抜け駆けの罪は重いですからね〜、キッチリ精算していただきます⭐︎」

 

「おおお、落ち着いて!ねっ!?やるならフェアで行こう!?おじさんまだ銃すら持ってないから!?」

 

「ホシノ先輩、相手をどんな風にしたら楽に勝てるか、ユクエはなんて言ってたか覚えてる?」

 

 

ユメの窒息から復活していたシロコがホシノへとそう問いかける。するとどうだろう、ホシノ冷や汗を流しながら目を逸らし続けた

 

 

「えっ、えっと〜………、相手が全力を出せない状態にする事……」

 

「ん、だからホシノ先輩、銃禁止ね」

 

「うがぁーーーーー!!!!」

 

「あと四対一で対決だから」

 

「多勢に無勢だよ!?流石にキツいからね!?うわぁーー!!!ユクエー!助けてーーー!!後輩達がいじめてくるーー!!」

 

「えっと………ホシノちゃん。ユクエ君、もういないよ?」

 

「えっ?」

 

 

 

 

「先生、ちゃうんすよ。違うやないっすか。ね?これは必要経費ってやつでして、アーーーーッ!!?!?待って下さい!モモトークの内容だけは!」

 

「あっ、なんだよかった。流石先生、分かってらっしゃ……だからって写真がOKなんて言ってない!!??!」

 

「先生だってユウカに怒られてるクセにーーーー!!!!!今度ユウカに会ったらチクってやるー!うわぁーーー!!!囧」

 

 

甲高い叫び声を上げながら廊下で引き摺られて連行されているユクエの姿に愕然としながらギギギ……と錆びたロボットの様にノノミへ向き直るホシノ

 

 

「えっえっと………許してくれたりは……」

 

 

「「「「無理」」」」

 

 

「だよねー………」

 

 

この後屋上でステゴロ合戦した。ホシノはオルガった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ところ変わって別室へ連行されたユクエは椅子に座り、先生と対面した

 

 

「さてユクエ。何でこうなってるか理由は分かるね?」

 

「まぁ、待っ「ユクエ?」不特定多数の女の子と仲良くしすぎてるからです………」

 

「うん、よろしい」

 

 

今回、と言うか先生が薄々感じ取っていた問題とはユクエの交友関係である

 

まだ先生と当番をしていた時は距離感が近いぐらいだと思われていたものがアビドスにて事態は急変した

 

ユクエがシロコの体を抱き寄せ、頭を撫でまわし、手をがっしりと絡み合わせ、限りなく体を密着させながら好きと囁いた、アレ、である

 

 

あの行動は完全に家族としての領域を超えていた。いや、シロコやホシノ達がユクエにお熱なのは「ん!?」とはなりつつもまだ納得も理解もできた。ホシノから経緯は知らされたし……ユクエのことだ、シロコへ深い愛情を持って接していた事は想像に難くない

 

ユクエに夢中になるのも理解できる………が

 

 

これらは『ユクエに』対してのもので、あって本題は『ユクエから』の対応だ

 

ハッキリ言ってしまうとこの状況はよろしくない。生徒同士の関係に口出しするのはあまりよろしくない事だが、規模が規模である。

 

既にユクエの発言や行動からアビドスだけでなくトリニティでも似た様な接し方をしているのだろう、モモトークのトーク内容を隠そうとしたのがその証拠。

 

 

認識を改めさせるぐらいの改善をしなければなるまい………そのあとはユクエが判断する事だけど……

 

 

「と言う訳で、ユクエにはいくつか質問をします。いいね?」

 

「あっ、はい」

 

「ユクエはアビドスの子達と同じ様な接し方をトリニティの子達にもしてる?」

 

「う、う〜ん………まぁ……はい……かな?」

 

「………2つ目ね。何でそう言う接し方をするの?それ以外のコミュニケーション方法が分からないとかある?」

 

「いえ、特には。………なんでかぁ……。………みんなが可愛いから?」

 

 

うーん………出来るのか。…………そっかぁ………出来るけどかぁ……つまり今までのは意識的にって事だよね……そっかぁ………

 

まずい、本格的にまずい。無意識かと思ったら意識的にやってた。そりゃあ劇物になるよ、男性観も木っ端微塵だよ、どうしよこれ

 

 

うーん、と先生が頭を悩ませている間もユクエは質問の回答に思考を巡らせていた。先程のだけでは言い表せていなかった内容を言語化するためだ

 

 

「あー………後はだな………」

 

「?みんなが可愛いから以外にあるの?」

 

「う〜ん……、あ………る……」

 

 

先ほどまでとは打って変わり歯切れの悪さが表情にも現れる。言うべきか迷っている、と顔に現れている様だ

 

顔を顰め、前傾姿勢で手で口元を覆いながら言うべきか迷った末、唸り声の様な声を出しながら頭を悩ませ続けていた

 

そうした行動の後、目を瞑り決心する為に大きく息を吐き出してからその答えを言う

 

 

「………疲れるんだよ、死なないように生きるの」

 

 

ただ、重く、心の内に抱えていた暗くへばり付く様なソレを吐き出した様子に思わず息を飲んだ

 

忘れていた、とは言わない。けど、ユクエは贔屓目無しで強かった。圧勝しているところしか私は見た事が無い。だからこそ、私の中で薄れていた事だ

 

 

 

———ユクエはみんなと違う

 

 

 

「それ、は………」

 

「まぁ、言ってしまえば……気を抜いたら死ぬと思って生きてるんだ。実際キヴォトスじゃ、俺はそういうものだしな」

 

「その気になればどこにでもいる人が俺を殺せる。殺そうと思ってなくてもな。みんなが気軽に撃ってんのはそう言うものだから………そりゃあ警戒するさ」

 

 

銃。近代人類が、個人が携帯出来る範囲の大きさで、いかに効率良く人を殺傷するか、それを突き詰めた一つの解である

 

それを住人のほぼ全てが所有し、それをなんの葛藤も躊躇もなく使用できる。くだらない喧嘩で、好奇心に突き動かされて、ストレスを発散したくて

 

そんな理由でユクエにとって致命傷になり得る武器を振るう

 

もしかしたら、たまたま隣にいた人が急に銃口を向けて、発砲してくるかもしれない。悪ふざけで設置した爆弾に巻き込まれるかもしれない。何かしらの戦闘の巻き添えを受けるかもしれない

 

その荒唐無稽と言いたくなる様な出来事が日常と化しているキヴォトスにおいて、ユクエにとって、警戒を緩める事は自殺行為にも等しいと、今までの人生で実感を持って知っている

 

 

「まぁ、昔よりは大分マシになってるけどな。前の予防線と言えるのは再生能力だけで頭の防御が無いから余計にな」

 

 

仮面が使える様になってからは大分楽になったものだ。以前は頭だけはどうしようもできなかったから

 

事実、バリア機能と元々の防御性能が合わさり、よほどの狙撃銃やツルギクラスの攻撃でなければ一撃で壊れることもない、実に素晴らしい性能だと今でも思う

 

 

「だけど、解決までには至らなかったよ。自分を守る手段を身につけて、力をつけた。人脈を作った、そのツテを使って外付けの防御を得た。それでも、そこまでやっても、不安は消えなかった」

 

 

戦争中の軍人が精神病を発症するように、命の危機とはそれだけ人にストレスを与えるものだ。ましてやそれが、いつでも、どこでも起こりうる

 

となれば心が休まる時間は当然擦り減っていく、活動範囲が狭かった中学時代は家周辺の治安が良かったし親も協力してくれたが高校からはそうとはいかなかった

 

 

目的のため行動範囲を広げた。見知らぬ土地、見知らぬ人、土地勘も治安の良し悪しすらわからぬまま行動をする

 

警戒する、観察する、警戒する、観察する、警戒する、観察する、警戒する、観察する、警戒する、観察する、警戒する、その繰り返し

 

 

新しいこの体は才能に溢れている。目的に合った努力に、忠実なまでに答えてくれた。そして、成果を出してきた。それが杞憂ではなく、正しいものだったと、結果が肯定した

 

 

心は擦り切れ、壊れ果てるはずだ、最低でも何かしらの症状がでてもおかしくないほど。だがそれは起こらなかった、それは何故か?答えはただ一つである

 

 

「そこでだ。先生は、アニマルセラピーってわかるか?」

 

「猫とか犬を見て癒される、あの?」

 

「そう、それだ。要は可愛い物を見て癒されるってのが内容だろ?」

 

「………まさか」

 

 

 

 

「………女の子って可愛いよな!!」

 

 

心が疲弊し切って壊れる前に女の子に癒されて回復ゥ!!そしてまた行動ォ!永久機関が完成しちまったなァァァァァ!!!これでノーベル平和賞は俺のモンだぜぇぇぇぇぇ!!!

 

 

よくよく考えれば対策は近くにあったのだ。右を見れば、左を見れば、後ろを見れば、前を見れば………

 

どこかしこにも……それはそれは可愛らしい女の子がいるではないか!!しかもッ!動く!動くのだ!服を揺らし、なびいた風に呼応した髪が、コロコロと変化する表情が!!

 

それだけじゃねぇぞ!全員CV付きだ!!他作品でもメイン張れる様な可愛らしい女の子が、そこらかしこで横暴闊歩してやがる!なんだここは!?天国か!?あっごめん嘘、流石に治安が厳しいです、前言撤回

 

 

それはそれとして、やはり女の子と関わって仲良くなるたび垣間見える新しい側面や挙動全てが愛おしい!なんて事だ!?こんなモノを見せられて、癒されないヤツはいねぇ!!死のストレスが相殺されるほどの精神回復がユクエを貫いた!

 

 

ユクエは歓喜した。これなら頑張れると、そう思えた。そして、行動範囲が広まるたびに見つかる新しい女の子と関わるたび、その関係が深まるたび、癒されていった。そして!それを何度も繰り返していった。その結果——————!

 

 

「こうなったって訳」(半ばヤケクソ気味)

 

「えぇ…………」

 

 

昼ドラもびっくりのドロドロになるかも知れない?知るかボケェ!!数年後の後処理はどうすんのかって?知るかボケェ!!数年後が存在する時点でリセットポイントを乗り越えているのでヨシっ!!全て……問題無し……っっ!!!

 

 

そんな中、先生の中では様々な感情が渦巻いていた。ユクエの心境に気づかなかった自分への怒り、ユクエに対する驚愕、庇護欲、心配。理由が理由なだけにどうしようもできなくなったユクエの対人関係。それが先程まであった先生の感情を、その全てを薙ぎ払った

 

その結果、出てきたのは困惑の声である

 

 

「だからまぁ……仕方がなかったってやつなんだ。何もかも仕方がなかったんだよ、このキヴォトスではな……」

 

 

そう、全て———仕方の無いことだったんだ

 

 

「だから、これも、必要なことなんだ」

 

 

日も暮れて、辺りの街灯が道を照らす時間になった頃、一つの車に近づいた

誰にも見つからない様に、だれも自分だと分からぬ様に変装して、ソレを路上に駐車している車へと貼り付ける。スマホを見ると位置情報が表示された、すぐ後に複数の発砲音が聞こえてきた

 

 

すぐさまその場を離れて隠れると数人が気絶したであろう黒髪の生徒、セリカを運んでいる場面を発見した

 

特に何をするでもなく、ただただその光景を眺めて……

 

 

「そう………これも、仕方ないことなんだ」

 

 

そう言って何かに言い訳するかの様に俺は帰路につく

 

 

 








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