耐久弱めでいくブルアカ転生   作:草生えるw

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この辺にぃ……できるだけ早く投稿したいとか思いながら1ヶ月投稿してないカスがいるらしいっすよ?
許せんなぁ……しかもいつもより短けぇじゃねぇか……じゃけん土下座しましょうね〜


まことにごめんなさい……ゆるして





アビドスの平均戦闘力は異常なんだってはっきりわかんだね

 

 

 

車から降りて砂漠を駆け出す。踏み出すたびに鳴る砂の音、放出される熱が足元を照らしながら、私は目的の戦車を見据えた

 

数は先生が確認した限り8台ほど。全てを対処しろと言われたならばキツすぎる問題だが1、2台ほどならば今の武器類でもなんとか対処できるかもしれない

 

もちろん容易にとはいかないだろうが……

 

 

「セリカ、撃破するのは全部じゃない。ホシノ達に連絡は入れたし時間を稼げればホシノかユクエが戻って来れる」

 

インカム越しに先生からそう言われるが、その通りだ。今戦車の撃破に必死になるのは対処可能な人員の手が回らないからだ。故にそれまでの時間を稼ぐ、その手段として戦車の撃破を選んだ、ただそれだけのこと

 

 

………いや、自分でそう理屈付けたがそうではない。そうではないのだ。確かに理屈が通り、自身の納得に一役買っているのは事実。たがそれは決して根幹ではないのだ

 

 

「やられた分は、やり返してやらないと気がすまないのよ………!!」

 

 

この我儘を押し倒したい。この我儘を押し倒さずにはいられない。この怒りをそのままにしておく事なんてできない

 

『力は我儘を押し倒すためにある』

 

いつだったかユクエ先輩にそう言われた。場合によってはとても身勝手で乱暴な理論だったが何処か腑に落ちたのを覚えている

 

砂漠を走る。信頼する同級生の操縦技術に疑う余地はない。だから後は自分の問題だ

 

ユメ先輩の様に防御が得意なわけでも、ユクエ先輩やシロコ先輩の様に近接が得意なわけでもない。ホシノ先輩の様に出鱈目に強い訳でもない。アヤネちゃんの様な支援も苦手だ。どれを取っても二番手以下の私が密かに誇れるものに全てを委ねる

 

走行する戦車が数秒後に通過するであろう場所にドローンが飛来する。それは寸分の狂いなく爆弾を投下し、重力にしだがって落下していくそれを私はスコープ越しに見つめる

 

 

心臓が高鳴り、強張っていく体とは裏腹に頭の中は澄み切っていた。視界に映る全てがいつもと変わらずに動いているのに、何処か遅く感じる

 

自由落下して行くそれをとらえた瞬間——

 

「ッ…!!」

 

 

銃口から光を放たれ、それに追従するかの様に弾丸が放たれた。回転しながら青空の元を進んでいくそれは寸分違わず、落下する爆弾へと命中した

 

光が弾け、つんざくように音があたりに響き、衝撃により舞い上げられた砂に思わず目を覆う

 

 

砂が収まった頃、目を開く。そこにあったのは衝撃と自重により180度回転した戦車がそこにはあった

 

 

「よっっっしゃぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

瞬時に脳内を駆け巡る快感、今までの体の状態が重い鉛を背負わされていたのかのように感じられるほどの開放感

 

気分はそのままに、脳内でまとわりついていた熱が、汗ばんだ体を風が冷やすかのごとく冷めていく感覚が全身を貫いていく

 

「どうよ、見事に仕返ししてやったわ!!敵に回す相手を間違えたわね!!」

 

気分爽快といった面持ちで笑い上げたのち、まだこちらに続いて接近してくる戦車へと目を向けた

 

「さて、もう何台でも壊してやるわよ!かかってきなさい!!ホラホラホラホラッッ!!!」

 

「せっセリカがハイになってる……」

 

 

ひっくり返った戦車の中から這い出てきた敵を連続ヘッドショットで物言わぬオルガ団長にした。もしもBGMがあったのならそれはもう盛大にフリージアが流れていただろう

 

ストレスや圧倒的達成感により最っ高にハイッ!てやつダァァァァ!!!状態のセリカが肉食獣じみた笑みを浮かべ、それに戦々恐々しながらも先生達は戦車を破壊していくのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

「なぁ……」

 

「うん………」

 

「戦車ってさ、めっちゃ強いよな」

 

「うん、戦えって言われたら逃げる」

 

「それがさ、10台弱あったじゃん?」

 

過去形である、悲しい。何処か遠い目をしながら、同じような状態の仲間に話しかける

 

「うん」

 

「私たちが今乗ってるコレが最後の一台だってさ」

 

「………そっか」

 

 

脳内を駆け巡る仲間達との思い出、依頼を受ける時の額を見た時のお祭り騒ぎと言ったら今でも耳に残っている。購入した戦車を並べた時なんかは思わず記念撮影さえした物だ

 

だがそんな思い出……そんな時間経ってないな………まぁ思い出の詰まった戦車もコレが最後、敗北は確定……となればやる事は決まっている

 

 

「……………これで逃げるか!!」

 

「……………そうだな!!」

 

 

現実は無慈悲、こんなの勝てるわけがないよ。もうまじむり……逃走しよ……損切りは大事って誰かが言ってた

 

 

「ハハハハハっ!これが盗んだ戦車で走り出すってやつか!」

 

「結構悪くないもんだな!!」

 

 

「「ハハハハハハハハハハ!!!!!」」

 

 

上から来るぞッ!!気をつけろッ!!!

 

 

「一体、何処へ行こうと言うのかな………?」

 

「「ひょ?」」

 

現実逃避の真っ最中だった走行中の戦車に降り立ったのはうっすらと笑みを浮かべながらそう問いかけるアビドス最強、小鳥遊ホシノ、その人であった

 

 

なぜ、ホシノが上空から飛来したのか。それはホシノの上空を飛行している物体にあった

 

爛々と輝く太陽の光を反射し、その白いボディを照らしながら、プロペラを旋回させホシノを送り届けた。そう、シロコのドローンである

 

砂場による移動の制限をドローンにぶら下がる事で回避したのだ

 

元々このドローンはシロコ本人がぶら下がれるほどの力がある。ならば、シロコより体重の軽いホシノを運べないなどと言うことはあり得ない。追加でいうならミサイルを使い果たしその分、重量が軽くなったことも挙げられるだろうか

 

 

「さて、私のかわいい、かわいい後輩に手を出しておいて、挙げ句の果てに自分たちだけ逃げようとか虫が良すぎない?」

 

にっこりと笑顔でそう言うホシノの目は全く笑っておらず、むしろショットガンに手をかけながらこちらに語り掛ける姿は恐怖でしかない

 

「アッアッ……」

 

「おじさんさぁ……悲しいよ………」

 

「アッアッアッ……!」

 

「なんでこんな事するの……」

 

「もうだめぽぉ……」

 

 

 

「——もうヤるしかなくなっちゃったよ」

 

 

戦車の入り口のドアを引っ剥がし、身動きも取れずガタガタと震える乗員に銃口を向けて発砲し誘拐事件は幕を閉じたのだった

 

 

 

 

 

「いや〜〜〜!!!スッキリした!!!」

 

清々しそうにそう言うセリカには、まだ戦闘時の高揚が抜けきっていないのか何処かハイテンションだ

 

「ヒエッ……セリカがなんかハイになってる………なんで……?」

 

「なんでって、そりゃあ盛大に仕返ししてやったんだもの!!テンションも上がるわよ!フフフッ……あっはっはっはっはっ!!」

 

「えぇ……」

 

 

説明をされたがそれでも何がおかしいと考えたユクエはよくよく観察してみた。

 

いつものセリカの歩き方や姿勢と比べて、歩く時なんかの足を上げる動作が小さいし、姿勢も猫背気味……と言うか疲労感がMAXの時の体勢をしている

 

 

不意にチラリと先生の方を見やる。先生も先生で疲れがあるようでへなへなになっていたが、先生も気づいているらしい

 

「……先生、ちょっといいか」

 

「ひぁっ!」

 

耳元で先生に問いかけるとびっくりしたのか、へなへなの姿勢が急にピンッと起き上がり自身の耳に手を当てながらこちらを向いた

 

仕草がかわよい。守護らねば………

 

「なっなに?どうかしたの?」

 

内心ユクエに囁かれた先生の心臓はドクドクと鼓動を高鳴らせていた

 

顔が近い!距離が近い!そんな良い声で囁いてきたらびっくりするでしょ!!ユクエに対してはまだまだ慣れないなぁ……!あっ、待って、やめてとは言ってない

 

 

「あぁ、その…セリカの事なんだけど……」

 

チラリとセリカを見やると未だハイテンションの状態で皆と会話を続けている

 

「あぁ……もしかしてユクエも?実は、私もおかしいなとは思ってて……」

 

「だよな、なんというか深夜テンションっぽいんだよ」

 

フハハハと高笑いをしながら移動するセリカの目は眠気を感じないと言うか、眠気を感じる所を通り越した様な雰囲気がする。ユクエもそれを察したのか、自身の上着を脱いで先生に渡した

 

 

「先生、俺がセリカの体制を崩すから、次にこれを被せてくれ。ああいうのは情報を遮断されたら一気に眠くなるものだし、多分寝る、おそらく寝る、きっと寝る、俺の勘がそう言ってる」

 

 

確かにセリカをこのままの状態にしておくのもなんだかなぁ……と思った先生はそれを同意した

 

 

「よしやろうか」

 

そう言って決意を固めた様子でユクエに答える

 

「OK。セリカ、ちょいと失礼」

 

 

素早い足取りで、それでいて自然とセリカの背後に立つとユクエは両手でセリカの耳——猫耳の方ではない方を塞いだ

 

「うぇ!?ちょっなにして…!」

 

突然の行動に驚くセリカはこの行動の主犯を、手の大きさや直前の行動からユクエだと推定した

 

「はい膝カックン」

 

「ぬぉ!?」

 

その推定から行動を移す暇もなく、膝裏に衝撃が与えられ、関節が曲がると同時にユクエからした方向に力が加えられそのままユクエに膝枕される形になる

 

「そぉい!!」

 

間髪入れず先生によって上着をかけられ、目による情報を遮断する

 

「いや先生も先輩もなに…して……ん、の………」

 

 

「…………」

 

 

「すぅ、すぅ……」

 

 

上着をかけられて数十秒後、今までの調子が嘘の様に寝息を立て始めた

 

「やっぱり、無理しすぎてたみたいだね。あんまり寝られてないだろうし、その環境も良いとは言えなかっただろうし……」

 

「あ、あ〜……!そうか、そうだよね……セリカちゃん襲われてたし……襲われた時のダメージも残ってるだろうからそりゃあそうだよね……」

 

周囲の人間の被弾率が低かったり最高レベルの耐久力を誇る自分を基準にしていたばかりに、すっかりダメージについて頭から抜け落ちていたホシノであった

 

 

「ホシノちゃん……?ユクエ君とかホシノちゃん自身の基準で判断してるからかなりズレてない?」

 

「うぐっ………言い返せない……」

 

「死ぬ事以外かすり傷の俺、かすり傷も負わないホシノとユメ先輩だからね。仕方ないね」

 

そんな事を言っているとブルブルとズボンのポケットからスマホの振動が伝わり、疑問に思いながらも未だ震えるそれへと手を伸ばす

 

「ん?誰だ、予定とかは入れてなかったはず……もしもし?」

 

 

 

「あれ、ナギサ?どうかした?シャーレの活動レポートとかならちゃんと送ってるはずなんだけど……」

 

 

電話の先から聞こえてきたのはナギサの声であった

 

実は、シャーレの活動についてのレポートを書く事で学校を休み続けてアビドスに訪れていたのだが………ナギサから連絡が来るという事は何かしらの不備があったのだろうか

 

 

「ん………?なんて……?俺がいなくなって学園全体が落ち込んでる……?ハッハッハ。まっさかカーニバル、そんなことあるわけ、うわぁ……し、死んでる……」

 

送られた写真をみる。そうすると見渡す限りの人、そのほとんどが生気がない。目が死んでいるし完全に机に倒れ伏していたり……こいつら本当にお嬢様か?という感想が出るほど弱りきっている

 

 

「うん……うん、そうっ……まって今何吸った?はい?体臭?香水?ぬいぐるみ?いつの間にそんなもん作ってんの?そんなの聞いてないが?」

 

電話の向こう側から流れ出てくる情報の洪水に溺れかけながらも、必死に理解を拒もうとする脳に状況を理解させる

 

そうするたびに口元が歪んでいき、ぎこちない笑顔になっていくのがわかる

 

「ちょ、ちょ、ちょ待てよ。分かった、分かった、うん……はい、じゃあそういう事で。こっちでもなんとかするから……はい……はーい……」

 

 

ふぅ………と一息つき、頭の上に?マークをつけるアビドスの面々と先生へ向き直り一言———

 

 

 

「すまん……皆……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺、トリニティに帰るわ!!」

 

 

何処かヤケクソ気味の声量と共にストレスによる涙を流しながら、ユクエはそう言い放つのだった……

 







うーん……正直アビドス編の序盤はほぼほぼ変化ないんだよなぁ……ここでオリチャー発動!!

最近買った健全ツルギ本の可愛さとバンドナツの可愛さを融合し!トリニティ臨時帰還回を執筆ッ!!ターンエンド!!

高評価くれると承認欲求が満たされて誠に嬉しい。
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