「はぁーー?! どういうことっスか?!」
「説明は後だ。それと君に頼みがあるんだ。」
花京院は腹に爆弾を抱えている状態だ。いつまた穴があいて意識がなくなるか分からず喋れる時間は限りがある。それを理解した仗助は口に手を当てて、首を縦に振った。
「ふふ、ありがとう。こんなことを君に頼むのは心苦しいんだが…… 理科準備室から"こっそり"ルミノール試薬を作って、5階の自販機と消化器周辺のルミノール反応の結果を写真に撮ってきてくれないだろうか?」
「…?」
「起きた後、化学の教科書を見つけてね。これを見ればルミノール試薬を作ることができる。そして血液に反応してルミノール試薬は発光する。これをルミノール反応という。この反応を使って5階を調べて欲しいんだ」
「血が出たんなら犯人が拭き取っちまったんじゃあないっスか?」
「血液中に含まれるヘモグロビンは、少量でも残っていればルミノール反応が起こる。 だから、血液を拭き取ってきれいにしても、そこにルミノール試薬を加えれば、青白い発光が起こるというわけさ。
この試薬を作る時、使う時は、先生にもバレないようにしてほしいんだ。理由は先生も容疑者の1人だからだ。
発光を見る時に必要になる黒い布は、窓を塞いでいるのを使ってくれ。あれが1番適している。
良かった。ここまでは確実に言いたかったことなんだ」
一気に言い切ると花京院は言葉を切った。
「ここからは補足のようなものだが、僕たちはスタンドが使える」
* * * * * *
「はぁあああ〜〜??! 補足っていうか重要なことじゃあないっスか!! あんたの腹治せるんすよ!!」
「使える、と言っても随分と弱体化してしまっているんだ。 だから僕のお腹が治るかは分からないし…」
「早く教えてくださいっス!! 治るか分かんなくても治すんで!!!!」
「はは…そんなに怒らないでくれ。分かったよ。まだ話せる時間は残っているようだ。続けていくよ。
スタンドはエネルギーのイメージ化した姿だ。小さい状態を想像するんだ。こんな風にね」
花京院の手のひらの上に緑色のスタンドが現れた。
「おお! きらきら光ってて綺麗っスね !! 戦隊レンジャーみたいでかっこいいっス!! 」
手のひらのハイエロファントグリーンがふよふよと浮き上がると嬉しそうに花京院に頬擦りした。
「ありがとう。そう言って貰えると僕も嬉しいよ。
さて、僕の言いたいことはすべて言えた。
さあ、質問の時間といこうか」
花京院は上品に微笑んだ。