詳細は後述って言ってから半月放置しちゃってたな 申し訳ねえ おまけ的説明回に近いよ
「キミは行かないのかい?日依」
「…そう、だね」
あわただしく走っていく蛍(&パイモン)から、微笑むウェンティさんに向き直る。
…自分がこれからどうするかは、正直まだ決めかねていた。冒険者協会所属の肩書きがあるし、いちおう栄誉騎士の肩書きもあるから*1、路頭に迷って困窮することはまずない。けど…兄を探しているという、蛍の旅に帯同するかと言われると……悩む。
諸事情あって話し合う時間なんて作れなかったけれど……このテイワット産ですらない部外者EXが、果たして"兄を訪ねて三千里"なんてプライベートな活動に深入りしていいのか――まあ、そんな懊悩はひとまず
「けどその前に…ウェンティさん。あなたについて、私も確かめたいことがあったので」
「日依が、ボクに?」
「まあ、確かめるだけなら簡単なことなんですけど――『闇より出でて闇より黒く、
「…やっぱり」
詠唱を中断。空から下りようとしていた
「日依、今のは…」
「自分の周囲に結界を張るだけです。頑張れば6人は入れられそうなくらいの」
「あ、そうなんだ?」
「はい…やっぱり見えるんですね。すみません、試すようなことをして」
「いいよ、ちょっと焦ったけどね!でも…本来は見えないものなんだね?日依の
「「呪い!?」」
――ああ、この人もこれをそう感じ取るんだ―――そう感慨にふける間もなく、聞き覚えしかない声が、背後から……
「え…?あれ!?ほ、蛍、パイモン!?急ぐんじゃ…!?」
「さっきキミが結界を張ろうとしたときにはもういたよ?」
「そっ…そんなすぐに!?」
「そうだよ!忘れものしたからワープで戻ってきたんだけど…日依、どういうこと?呪われてるの?」
「いやその、呪われてるといえば呪われてるけど、違うから!一旦落ち着いて!」
…そ、そういえばここに来たとき、あそこの大きな石像*2のお膝元だった…蛍はアレをワープの目印にしてたんだ。とか納得してる場合じゃないんだわこれ…せ、説明しろってこと?…説明しろってことね…。
「私の中の
「余波…体質…?」
「この"呪力"っていうのは本来みんな、知覚できなくても持ってるものなんだけど…テイワットに来てからは、私以外に全く同じものは見てない。なんというか…世界線というか、
結局…ある程度は説明しなきゃダメと言われ*3、私は折れた。私も私で全部を把握できてるわけじゃないんたけど…世界線越えた以前に詳しくない作品だし、説明下手な感覚派だし。
それにしても、改めて考えると不思議。この世界にそぐわないとして電気⇒雷元素に変わるなら、私の中の呪力も淘汰されてしまいそうに思えるけれど……個人の範囲だから関係ないってことか?民事不介入的な…?
「呪力…ウェンティは見えてるって言ってたけど、どんな感じなんだ?」
「ボクにとっては…日依の中で、青黒い何かが渦巻いてる…そんな風に見える。ボクもこのテイワットで長いけど、そんなのは見たことがなくてね…けれど、よくないものだとはわかった」
「…初対面の一瞬だったけど、あの表情がずっと引っ掛かってた。結局、確かめるまでこんなにかかっちゃったけど」
「気づいてたんだ。目
「うぇ!?そうなのか!?」
「そうだよ、私はずっとこれで戦ってた。呪力単体でも…あそこの細い木なら蹴り折れるくらいの威力は出せるけど、私は生まれつき呪力を変化させられる特性を持ってる。呪力を電気…雷元素に、はたまた雷元素を呪力に」
「雷元素を呪力に…あっ!前、雷スライムから電気もらってたのって」
「うん、そういうこと。それからトワリンと戦ってたとき、自分に雷落としたのも」
「あの雷!?そんな無茶してたの!?」
「回復するのに必要だったから…回復自体は私の特性じゃなくて、呪力の応用編だけど」
普段聞かないような驚きの声をあげる蛍をよそに、思わず遠い目になってしまう………そう、私は長いこと反転術式で自身を回復させることはできなかった。けれど、反転術式を使ってはいたのだ。ずっと……世にも珍しい、
なんだか字面がややこしいけど、私の『博雷術式』は"呪力⇒電気"が通常の流れ、つまり術式順転。だから、いつも何気なくやっていた給電…"電気⇒呪力"のあれこそが術式反転で――私は長い間、それとはまったく気づかずにマイナス×マイナス=プラスの呪力を扱っていたってことだ。
あの土壇場でふとそれに思い当たったから、一か八か、給電の瞬間に神経を研ぎ澄まして―――どうにか、感覚を捉えることができた。…360°雷雲とかいう
…前述した"マイナス×マイナス=プラス"が示す通り、反転ってのは本来呪力消費が大きくなるはずなんだけど……気づかないわけだ。やってることは呪力の補充なんだから。これが灯台
「いろいろ気になるけど、あの木もそんなに細くねーぞ…」
「え、そう?…まあそれはいいや。ウェンティに見えてる理由は正直わからない。まあ神だから特別なんだろうな程度に思ってるけど…なーんかいろいろイレギュラーだし、蛍もそのうち見えるようになりそうな気がするよ…」
「そう?私、むしろ見たいな。日依の戦い方の全貌!」
「…そう思ってたら、いつか見れるかもね…」
わーすっごいおめめキラキラしてらっしゃる。蛍…そういうとこで厄介ごとに好かれてるんじゃないかな……まあいいか。蛍は蛍だし…
「私の話はこの辺にしとく。蛍、忘れものがあるんでしょ?急ぐなら早く取りに行きなよ」
「うん、だからここに来たの」
急ぐらしいし、長話をするのはいけないだろう。そう思って切り上げたんだけど……がしっと手首を掴まれて、顔を上げたら…虎杖君あたりでしか見たことないような真っ
「日依、一緒に行こう!」
「えっ…えっ?」
「あははっ、そうじゃないかと思った!」
いま、なんて?…目の前の蛍と、楽しげに笑うウェンティを、何度か…3往復ぐらいして………
「…い、いいの…?蛍ってお兄さん探してるんでしょ?私、部外者もいいとこだけど」
「全っ然!日依がいてくれると心強いし!」
「…ほんとに、戦うくらいしか能ないけど」
「それでも充分だよ。仲間が多いほうが、きっと世界の見え方も広がる。それに…日依を残していくのは、ちょっと心配だし」
「そうだぞ!オマエ、ほっとくとまたご飯忘れて倒れるだろ?そんなこと、オイラがもうさせないからな!」
「んぐぅっ…」
…そ、それを言われると弱いな…私も自分で問題視してるけど、すっかり身体に染み着いた
…けれど、それを抜きにしても……これからどうするか、正直ちょっと悩んでたところだし、こうして向こうから誘われたなら――
「…わかったよ。これからもよろしくね、蛍、パイモン」
「っ――うん!」
「おう!」
「日依も日依なりに、この世界をたくさん見ていくといいよ。そして二人とも、気が向いたらいつでも戻っておいで。二人の土産話を、ボクが詩にしてあげるよ!」
「ユニークなサービスだね…わかった、また来るね!約束!」
「…私も。安易な約束は避けるようにしてるんだけど」
「そうなのかい?」
「"呪術師"は色々とややこしくて…けどまあ、モンドの空気は気に入ってるので。また来ます。では」
「またな!吟遊野郎~!」
元気いっぱいなパイモンの声*4を聞きながら、ウェンティさんと"英雄の象徴"に背を向け――たところで、ワープ特有の浮遊感に包まれる。
…
「それじゃあ行こう!岩神の国、『
・日依
イカれた(?)設定を紹介するぜ!のコーナーがやって参りました
あんまり詳しくないけどたぶんちゃんと反転術式にはなってるはず
『博雷術識』の"給電"は元々、先代(にして初代)である父が若くして編み出したもの。2代目にはデフォルトで受け継がれた(たぶん珍しい)パターン
横文字苦手でもプライベートは知ってる
・蛍
日依の帯同を決定 どちらかといえば心配のほうが本分
・パイモン
日依の帯同に全面同意
気がつけばすっかり食べ物に目がない子という認識になってたな
・ウェンティ
旅人たちを見送った
なんか見えてる人は欲しくなってしまう病なのでなんか見えてる人()を任せました
日依の初見技でちょっと焦った (ちょっとなんだ)
これにてようやく序章が終幕です これで序章なんだ…(遠い目)
次はあんまり書きためできてないんで気長にお待ちください