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ネウロみたいって言ったそこの君、正解です。神秘の補給云々とかカケラのくだりとかネウロ参考にして設定考えました。
ネウロ×ブルアカもちょっと面白そうですね。(キヴォトスだと死人が全然出ないので原作ネウロになりそうだけど)
あと君らデス桃イモ好きすぎだろ
桃イモは原作にちゃんと出てきた食材ですからね!
アイスヘルから帰還して2ヶ月、小松はひたすらセンチュリースープの再現に挑戦し続けていた。
長く険しい道のりになることは最初から分かっていたことだ。それでも一歩一歩確実に近づくことができているという実感が小松の中に確かにあった。
そんなある日、小松の元に一つの知らせが届く
「えっ‼︎グルメ界の食材が入ったって……本当ですか⁉︎」
-グルメ中央卸売市場-
そこは
「うわぁ〜、すごい人の数だ……」
休むことなく食材の取引が行われており一年中常に賑わっているこの市場だが、通常の何倍もの人々で溢れかえっていた。
(有名な美食屋や資産家、それにランキング上位の料理人まで……本当にグルメ界の食材が入荷されたんだなぁ……)
賑わっている理由は当然、グルメ界の食材の噂を聞きつけた人々が世界中から駆けつけてきたからである。何としてでも手に入れようとする食の関係者、グルメ界の食材がどんなモノなのか一目見ようとする観光客、この一大ニュースを逃すまいと集結したメディアなどなど……
珍しい食材が集まるこの市場でもグルメ界の食材が取引されるなんてことは滅多にない。それゆえにここまで大勢の人々がこの市場に押し寄せたのだ。
「グルメ界の食材……確かに気になるけどスープを先に完成させないといけないしスープの材料としても何か違う気がする……」
この日小松がグルメ中央卸売市場へと足を運んだのはグルメ界の食材が気になったからというよりは、懇意にしている卸売商からスープの材料として目をつけていたいくつかの食材が入ったと知らされて買いに来たと言う方が正しい。(珍しい食材ということで気になってはいる)
「えっ!?こんな値段で良いんですか!?」
「良いんだ良いんだ、どーせ今日はみーんなグルメ界の食材を買いに来てるんだ。新鮮なうちに持ってけ、その方が食材も嬉しいだろ?どーせアンタ以外には売れねーだろーからちょっとでも儲けが出れば御の字なのよ。持ってけ持ってけ、おまけにこれも付けてやるよ」
「あ、ありがとうございます!!」
その日の取引の注目はグルメ界の食材に集まっており、小松は
「アシュフエビ*1に、バンクオクトパス*2、それに希少なゴールドマグロ*3まで…… こんな高級食材が相場の半分の値段で手に入るなんて、やっぱり今日来て良かった……!!」
――
『さあさあ会場にお集まりのみなさん!!いよいよ本日のメインディッシュ、いやデザートと呼ぶべきか!?』
市場に人が入りきらないため市場前の広場に特設ステージを作り、まるでオークションのように競りが行われていた。そのステージの上で司会が声を張り上げ、会場のボルテージは上がっていく。
『グルメ界のとある場所に生息しているという幻のフルーツ!!人間界に存在する同名種とは美味しさも捕獲難易度も大違い!!IGOによれば推定捕獲レベルは驚愕の”318”!!』
『”デス桃イモ”の登場だぁああぁぁああぁ!!!!』
「デス桃イモ…… そういえばハルナさんが言ってた食材だ」
『5000万!!』
『7500!!』
『1億だ!!!!』
ものすごい速度で価格が上昇していくデス桃イモ、熱狂に包まれたステージを小松は遠巻きに眺めていた。
「あっという間にボクが手の出せない値段に……恐ろしい、でもグルメ界の食材はいつか料理してみたいなぁ……」
「でしたら今度は小松さんの分も持ってきましょうか?」
「えぇーっ!?良いんですか!?」
背後から声をかけられて振り返る小松、そこに立っていたのは羽と尻尾が生えている銀髪の女の子。小松の記憶にこの特徴に該当する人物は1人しかいなかった。
「ハルナさん!?」
「お久しぶりです。だいたい2ヶ月ぶりですかね?」
――
世界中の注目を集めたデス桃イモ、それを持ち込んだのはハルナだった。
「この虫を買うのに少しばかり活動資金が必要でしたので売りに来たのですが、ここまで騒ぎになるとは……」
ハルナはこの世界中から食材が集まる市場で昆虫を大量に買い漁っていた。抱えている箱の中からはカサカサと大量の昆虫が蠢く音が聞こえる。もし逃げ出してしまったら大惨事になることは想像するまでもない。
「私にとってはこのクワガタぐらいの入手難易度ですし、セツ婆が作った桃イモのタルトのほうがおいしいと思ってましたので、ここまで大騒ぎされるような食材だとは思いませんでしたわ」
「それはハルナさんだからですよ!!」
グルメ界に入って食材を獲って無事に帰ってくることのできる美食屋など世界中でもほんの一握りだ。グルメ界の食材というだけで価値は跳ね上がり、食べることはおろか見ることすら叶わない食材なども存在する。
そんな食材を昆虫が欲しいからなどといった理由で持ってきたとはあのステージで必死になって購入しようとしている人々は思いもしないだろう。
ハルナとの思いがけない再会を喜ぶ小松だったが、それと同時にあくまで推定とはいえ捕獲レベルが300以上もある食材をそんな軽い気持ちで採りに行けるハルナの本来の実力の底知れなさを感じ取っていた。
『おっとぉ!!ここでついにデス桃イモの落札が決まったぁぁああぁぁああ!!!!』
そのタイミングで司会の声が響く。
『落札者はカーネル・モッコイ氏!!おめでとうございまぁす!!!』
『120億か……思ってたより安く済んだな』
落札したのは美食屋たちにスープを取りに行かせたあのカーネル・モッコイだった。
「あいつ……!!私たちを置き去りにしておきながら楽しそうに買い物を……!!」
「わあああ!!ハルナさん落ち着いてください!!」
落札したのがハルナたちをアイスヘルに置き去りにしたカーネルと知るや否や銃を取り出して襲いかかろうとするハルナ、そしてそれをなんとか止めようとする小松。
捕獲レベル300越えを軽い気持ちで採りに行けるようなハルナにここで暴れられたら堪ったものではない。それに世界中からデス桃イモを求めて人々が大勢集まっているのだ、ハルナが暴れたら大惨事になることは分かり切っていた。
「落ち着きましたか?」
「そうですね……すみません少しばかり熱くなってしまいました」
「分かってくれたみたいで何よりです」
(気持ちを落ち着かせる薬草のリラッ草を食材のおまけとして貰っておいて良かった ……こんなに早く使うことになるとは思わなかったけど)
何とか騒ぎになる前に収めることに成功して小松は胸をなで下ろす。
「あそこにいるのが本人ではないことをすっかり忘れていました。襲っても何のメリットもありませんでしたね」
「そ、そういうことじゃないですよ!!」
相変わらずな発言に小松の額を冷や汗が伝う。”グルメテロリスト”の異名は飾りではないという事実を改めて噛み締めていた。
――
「そういえば聞き逃しちゃったんですけどその昆虫、一体どうするつもりなんですか?」
「当然、食べるためです」
「えっ、でもほとんど食用の虫ではないと思いますけど……」
ハルナが抱えている箱の中に大量に入っている虫たち、なかなか仕入れが難しい昆虫ではあるが食用としては適していない種類ばかりである。
「小松さんよく見てください。このクワガタはアイスヘルで私たちを襲ってきたのと同じジョンガルクワガタです」
「本当だ……もしかしてハルナさん、気に入ったんですか?そういえばアイスヘルでは食べてた記憶が……」
「いえ、違います」
確かにハルナはアイスヘルでトミーロッドが放った寄生昆虫たちを食べていた。しかし、それはあくまで生命力の高い昆虫を確実に仕留めるため、そして氷の世界で貴重な栄養を確保するためだった。
他に選択肢が無かったから食べたようなモノであり、その味は正直に言って声を大にして”おいしい”と言えるものではなく、むしろマズイと言いたくなるような味だった。
「ですが、食べられないモノでは無かったんです」
「なるほど?」
ジョンガルクワガタも”おいしくない”だけで食べられない食材ではない、それがハルナの美食への探求心に火をつけてしまった。
「あの時はそのまま齧ることしかできませんでした」
世界には昆虫食の文化はありふれている。アイスヘルでは調理する時間も方法もなかったためそのまま齧ることしかできなかった。
「ならば‼︎きちんと調理すれば美味しくいただけるのではないでしょうか‼︎」
美味しく食べられそうな食材があるならば世界の果てまで追いかけ続けるのが美食屋だ。それはハルナも変わらない。
「なるほど……」
小松はハルナのそんな熱意に心を打たれ、少しの間考え込む。そして……
――
「はい、どうぞ。とりあえずボクの知っている範囲だけですが昆虫の調理法とそれを使ったレシピをいくつかまとめておきました。何かの参考になればいいんですけど……」
小松は自分が知っている範囲で参考になりそうな調理法やレシピをハルナに提供した。ハルナが料理しようとしている昆虫はそのほとんどが主に観賞用や娯楽のために取引される種類ばかりであったため、さすがの小松でも調理するとなれば今挑戦するスープほどではないが頭を抱えるだろう。
それでも、手を貸さない理由にはならなかった。
「小松さん、ありがとうございます。これならあの虫たちも美味しく食べられるかもしれません!!」
頭を下げて礼を言うハルナ、小松はそんなハルナに笑顔で返す。
「一人の料理人として当然のことをしたまでです。誰かが料理に挑戦するなら少しでも手助けしたいだけですから」
「小松さんには助けられてばかりですね……」
「いやいやいや、アイスヘルではハルナさんが居なかったらボクもトリコさんも皆さんも無事に帰れるか分からなかったですし助けられたのはこっちの方ですよ!!」
謙遜している小松だが、ハルナは小松に感謝していた。
まだ口にできていないがスープの下にたどり着けたのはあの船の上で小松がグレイトレッグを調理してくれたおかげでもあり、実際にスープの下にたどり着き、選ばれたのは小松なのだ。
「そうです!今度お会いしたらこちらを渡しておこうと思っていたんでした。こちらをどうぞ、私からのささやかなお礼です」
「これは……」
ハルナは小松に2キロはありそうな重量感のある袋を渡した。中には粒状の何かが入っているようで動かすとジャラジャラと音がする。
小松が中を覗き込むとピンク色の六角形の結晶が大量に入っており、キラキラと輝いているそれはまるで宝石のように思える。
「小松さんはまだ知りませんでしたね、失礼。それは『神名のカケラ』と呼ばれるものでして私たちの故郷で手に入る調味料みたいなものです」
「へぇー…… あ、トリコさんが言ってたあれですか?」
「そうですね、トリコさんのような人が食べれば全身のグルメ細胞が活性化する凄い奴です。スープの材料にはならないと思いますがおいしいですよ?」
「そうなんですね、ありがとうございます……」
(思いがけずグルメ界の食材……食材で良いのかな?とにかく貴重そうなものをこんなに貰っちゃったなぁ……)
小松に渡されたのは大量の神名のカケラだ。ハルナは何かの役に立てば良いなと思い渡したものだが、その価値までは知らない。
グルメ細胞を一時的ではあるが”適合食材でなくとも”活性化させるようなものが人間界においてはどんなものなのかハルナも小松も分かっていなかった。
「では、ボクはこれからスープの調理に戻るのでこれで失礼します」
「ええ、私はスープの完成を気長に待ちながら故郷でゆっくり体を休めておきましょうか…… 私の故郷の
「グ、グルメ界の人からも期待されてるのかぁ……なんだか緊張してきたなあ」
「ふふっ、心配はいらないと思いますけどね?何でもおいしく食べてしまう人ですから」
「そ、そうですか……また会いましょう!! ハルナさんもおいしく昆虫が食べられるといいですね!」
小松は笑顔で手を振り、調理に取り掛かるために去っていった。
(いつかまた……)
小さく手を振り返して見送るハルナの頭の中にはスープを囲んで楽しそうにしているトリコやマッチといったアイスヘル出共に過ごした同志たちの姿が浮かんでいた。当然、その中にはハルナ自身も含まれている。
__ハルナは小松に会って確信した。スープの完成はそう遠くはない
【オリジナル食材図鑑のコーナー】
「アシュフエビ」捕獲レベル40
堅い装甲のような殻を纏ったエビ。反応速度に優れており、まるで未来を見ているかのように動くため捕獲は困難。複雑な地形に追い込んで逃げられないようにして捕獲するのが一般的である。
「バンクオクトパス」捕獲レベル26
海底に沈んだ船などから金属を集め、体内でコインのように加工して保管しているタコ。その生態から”海の銀行”と呼ばれている。知能がかなり高いため裏をかかれてまんまと逃げられてしまう美食屋が後を絶たない。
「ゴールドマグロ」捕獲レベル60
黄金に輝くマグロ、その希少さゆえに詳しい生態は分かっていない。あまりのおいしさに研究よりも食べることが優先されてしまい研究が全く進まず、研究者たちは頭を抱えている。
「デス桃イモ」捕獲レベル318
人間界にも生息している桃イモがグルメ界で進化したもの。危険な猛獣から身を守るため鋭利な包丁のような葉を回転させながら飛ばしてくる。危険度は高いが人間界のものとは比べ物にならないほどおいしいらしい…?
こいつらの元ネタはブルアカやったことあるなら分かるはず
ゲヘナがありそうな場所は?
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