華月麟の幻想記   作:華月麟

1000 / 1036
手に入れてしまった戦力

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

 

 

早鬼

「しっかし…案外あっさりと陥落させられましたね、この霊長園」

 

レーヴァテイン

「所詮は前菜程度のレベルだ。あまり良い味の前菜とは言えんがな…」

 

八千慧

「レーヴァテイン様、お早めに造形神の神力をお奪いください…。あまり放置し過ぎると、造形神の神力が消え去ってしまいます」

 

レーヴァテイン

「おっと…そうだったな」 ゴソゴソ…

 

スッ…

 

レーヴァテイン

「ラーニング開始」

 

 

シュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ…

 

 

早鬼

「おぉぉっ!?あの造形神からみるみる力が吸収されていくぞ!」

 

八千慧

「それもかなりの量だ…腐っても神というわけか」

 

 

シュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ…

 

フゥッ…

 

 

レーヴァテイン

「これで全て吸いきったな…」 チラッ

 

 

ギンッ…!!

 

オォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ…

 

 

レーヴァテイン

「ふっ…どうやら完成したようだな」

 

 

造形神・埴安神袿姫の神力を全て吸収しきった宝玉は、不足分のエネルギーを袿姫の神力によって補われた事で、遂に完成。残無から手渡された時よりも禍々しいオーラを放っていた。

 

八千慧

「レーヴァテイン様、計画は成功ですか?」

 

レーヴァテイン

「ああ…残無より手渡されていた宝玉は遂に完成した」

 

早鬼

「おお!それは朗報ですね!」

 

レーヴァテイン

「さて…あとは…ん?」

 

 

ザワザワザワ

 

 

人間霊

『お、おい…あそこに倒れているのは…』

 

『埴安神様!?それに…周りにいるのは、畜生界の組長達…!』

 

『で、でも…真ん中に立っている奴は誰だ!?』

 

 

レーヴァテイン

「おい八千慧…あいつらが、例の閉じ込められていた人間霊達か?」

 

八千慧

「はい…そうです。かなりの数がいますので、それなりに戦力は補強出来るかと…」

 

レーヴァテイン

「そうか…」 ザッ…ザッ…ザッ…

 

早鬼

「レーヴァテイン様?」

 

 

ザッ…ザッ…ザッ…

 

 

『お、おい、こっちに1人来るぞ…!』

 

ザッ…!!

 

レーヴァテイン

「ふん…造形神の信仰集めに利用され続けていた人間霊(どれい)共か…」

 

『ど、奴隷だと!?俺達の守護神でもある袿姫様を侮辱するか!』

 

レーヴァテイン

「ふはははは…!では、その埴輪神はお前達に何を授けてくれた?お前達を保護するという名目で、ただこの檻に幽閉され続けていただけじゃないのか?」

 

『そ、そんなことは無い!袿姫様はお前達のような畜生から、俺達人間霊を保護し続けてくれていた!』

 

レーヴァテイン

「ほう…?ではお前達は、何故その安全地帯である檻の中から脱出した?霊長園から脱出したら、また畜生共に襲われるというのが目に見えているだろう」

 

『そ、それは…』

 

レーヴァテイン

「お前達も心の中で思っていたはずだ『造形神は自分達を保護するという名目で、ただ自身の信仰を集める為だけに幽閉しているに過ぎない』という事をな…」

 

『『…』』 シーンッ…

 

レーヴァテイン

「だが…この俺ならお前達を裏切るなんて事はしない」

 

『ど、どういう意味だ…?』

 

レーヴァテイン

「俺は…数週間後には地上を攻める、真に平和な世界をこの手に収め、誰もが平等に生きる事の出来る世界を作る為にな」

 

『真に平和な世界…?』

 

 

レーヴァテイン

「Peace through tyranny」

訳:圧政による平和を

 

 

『つまり…俺達の自由を奪う気か!?』

 

レーヴァテイン

「王からの賜物を有難く受け取り、王に絶対服従をすれば…真に自由な世界を生きる事が出来るぞ」

 

『そ、そんな言葉に…俺達が乗るとでも…!』

 

『俺はあんたに着いて行くぞ!』

 

『なっ…!?』

 

『俺も着いて行くぞ!ここで野垂れ死ぬくらいなら、あんたに着いていってあんたが作る世界で生きる方がマシだ!』

 

『造形神の道具にされるくらいなら、あんたの配下として生きて死ぬ方が良いと思うぜ!』

 

『お、お前ら…正気か!?あいつが作ろうとしている世界は、自由を失った世界なんだぞ?』

 

『あいつに従って生きれば死ぬ事はない。それに圧政によって真に平和な世界が出来るのなら本望だろ?』

 

『それに…あいつが建国する時に俺達が関われば、建国後の地位も確立で来るだろ!?』

 

レーヴァテイン

「ふっ…その通りだ。俺の建国に力を貸し、無事に真に平和な世界が出来た暁には、お前達にもそれなりの地位を確立する事を約束しよう」

 

『ほ、本当に…あんたに着いて行ったら、俺達の地位を確立してくれるのか…?』

 

レーヴァテイン

「ふっふっふ…約束しよう」

 

『『おぉっ!!』』 ザワッ…!!

 

『なあ、あの御方はなんてお呼びすれば良いんだ?』

 

レーヴァテイン

「俺の名はレーヴァテインだ!」 クワッ!

 

『レーヴァテイン様万歳!』

 

『『レーヴァテイン様万歳!』』

 

 

 

『『レーヴァテイン様万歳!!!』』

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。