~病室~
麟「…やっちまったぜ」
…結局こうなりました。
俺は、永遠亭の病室に居ます。あの後、永琳さんにブチ切れられて『手術が終わった患者は安静にしていなさい!!』と思い切りぶん殴られて病室にぶち込まれました。あ、ちなみに霊夢達は無理矢理〖ご帰宅〗させられました。なんでも…『貴女達が居ては麟はゆっくり休めません!帰りなさぁぁいっ!!』って物凄い剣幕で追い出してたなぁ…。
麟「あの時の永琳さんは怖かったな…。まさに仏の顔も三度だね…」
ガララッ
永「何か言ったかしら…?」 ニコニコ…
おっと、危険信号だ!
麟「いえ、何も…で、結局どのくらいここに入院しそう?」
永「思っていた通り…姫様が満足するまで入院生活が続くかもしれないわ」
麟「デスヨネー」
だと思ったわ畜生め!…まずいなぁ、霊夢達が知ったら軽い戦争になりそうな予感しかしない!
永「姫様がわがままでごめんなさいね?」
麟「最悪でも一週間くらいがいいです…」
永「任せて…私も最善は尽くすわ♪」
なんて頼りがいのあるお方。僕感動!
麟「よろしくです…」
永「ええ、それと貴方にお客が来てるわ」
麟「客?誰でしょ?霊夢達は帰ったはずだし…」 ウーン…
永「入っていいわよ♪」
ガララッ
メディ「兄ちゃ…!」 ピョ~ン!!!
麟「メディ!?…ってあわわわ!?」
突然、メディが病室に入って来たと思ったらこっちに向かって飛んできた!?
麟「う、うおおお!」 ダキッ!!!
メディ(ギュー!!!)
あ、あぶねぇ…なんとかキャッチに成功したよ!?
永「ふふっ、それじゃあごゆっくり♪」
おい待て、その言い方はやめろ。
麟「さてと…メディ?急にどうしたんだ?」 ナデナデ
メディ「さっきはひどいこと言ってごめんなさい…。私…兄ちゃの事、他の人間と同じだと思ってた…。他の人間みたいに嘘つきで私の事を騙してると思ってた…」
だいぶ、すごい思われ方してたんだなぁ俺…。
麟「それで?今はなんで抱きついてるのかな?」 ナデナデ
メディ「に、兄ちゃなら…信用出来るかなって…。あの背中の傷を見て、『この人間なら信用しても…ううん、信じてみたい』って思ったの…。兄ちゃは嘘つきじゃないって思ったの…!」
麟「俺は…メディが思ってるような優しい人間じゃないよ…。つらい思いに耐えきれずに逃げ出した、弱い人間だよ」
メディ「そ、そんな事無いよ!さっきの羽根が生えた姿だってすごい力を感じたもん!兄ちゃは弱くなんかないよ!」
麟「メディは優しいな…」 ワシャワシャ
メディ「えへへ♪」 スリスリ
麟「なぁメディ、一つだけいいか?」
メディ「な-に?」
麟「なんで俺の事、兄ちゃって呼ぶん?普通に『麟』で構わないんだよ?」
メディ「うーん…名前で呼んでもいいんだけど…私の中ではどちらかというと兄ちゃって呼ぶのがしっくりくるの!」
麟(つまり、フラン達みたいに俺が兄貴っぽいって事か)
「ふーん…つまりはメディも俺にとっては可愛い義妹ってことになるのか」
メディ「ぎまい…って何?」
麟「血はつながってない妹って事だよ。ふふっ♪メディは俺の可愛い義妹みたいだなって」 ナデナデ
メディ「…!えへへ♪兄ちゃ!」
麟「どうした?メディ」
メディ「大好き!」
麟「あららぁ…これは参ったな。敵が増えちまったわけだ」
メディ「?」 キョトーン
麟「えっとね…」
~少年、説明中~
メディ「むぅ…それじゃ…その妖怪達も兄ちゃを狙ってるの?」
麟「あはは…そういうこった。でも安心して?だからってメディの事を見ないなんてことはしないから」
メディ「ほんと?嘘ついたら私…怒るよ?」 ギュ…
麟「もちろん…嘘じゃないよ♪」
メディ「わーい!」 ギュゥゥゥゥゥ!!!
麟「(ズキッ!)いてて…さあ!もっとメディとお話がしたいな!」
メディ「うん!私ももっとお話したい!」
今日、俺には『メディスン・メランコリー』という4人目の義妹が増えた。メディは他の妹達と比べて、世間知らずの新米妖怪といったところだ。雑に扱ってしまえば、彼女はまた人間不信の妖怪に戻ってしまう…。慎重にコミュニケーションを取らないとな。
~病室の外~
<アハハハハッ‼
妹「うーん…敵が増えてしまったな…」
輝「でも、メディはまだ幼い妖怪…下手なことは出来ないわ」
廊下では蓬莱人二人が病室の会話を盗み聞きしていた。
永「貴女達…」 ゴゴゴゴゴゴゴゴ…
妹・輝(ギクッ‼?)
永「この病室に近づくんじゃありませぇぇぇぇぇんっ!!」 ドカーン!!!
妹・輝「「ご、ごめんなさぁぁぁぁぁい!!」」 ピュ~ン!!!
~病室~
ドカーン!!!
麟・メディ(ビクゥッ⁉)
ガラッ…
永「うふふっ♪ごめんなさいね?」
パタンッ…
メディ「び、びっくりした…」 ギュー
麟「…廊下で何があったんだ?」