・はい←
・いいえ
・〖いいえ〗←
照焔の決断
残「さあ…お主の選択はどうだ!」
麟「…」 ユラ…
ザッ…ザッ…ザッ…
魔狼
『…!』
日「あら…」
霊・魔
「「!?」」
八千慧
「なっ…!?」
饕餮
「まさか…!?」
早鬼
「あいつ…まさか本気で…」
残無と魔狼の投げかけられた言葉に…彼はゆっくりと足を進め始めていた…。
麟「…全てを変える…幻想郷を変える…何かを守る為には力がいる…どんな犠牲を払ってでも…厳正な態度でこの幻想郷に望む…それが…」 ブツブツ…
霊「麟!ダメっ!」 ダキッ!!
麟「霊夢…」
霊「あいつらの言葉を鵜呑みにしてはダメよ!分からないの!?あいつらは…貴方を都合のいい手駒にしたいだけなのよ!」
麟「うるさい…離せ…」
霊「嫌よっ!絶対に離さないわ!」
麟「離せっ!」 ドガッ!!
霊「あぁっ!!?」 ドサッ…!!
魔「霊夢っ!(バッ!!)麟…お前!」
麟「…」 ザッ…ザッ…ザッ…
しつこくしがみつく霊夢を、麟は乱暴になぎ払って引き剥がした。麟はゆっくりと歩み、着々と玉座に近づいていく。
魔狼
『いいぞ…!遂に…待ちに待った時がやって来るのだ…!』
残「ふふふふふ…これで彼奴は、我が手中に…!」
長い時、この瞬間を待ち望んでいた残無と魔狼は、麟が玉座に座る事を確信した。
ザッ…!!
麟「…これが、支配者の玉座…!」
遂に麟が玉座の前に到着。だが…その玉座に腰をかけようとした瞬間だった
『『させるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!』』
麟・残・魔狼
『!?』
ギギュウゥァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!
ブァッ…!!
ザッ…!!
オオカミ霊
『ダメだ兄貴!
カワウソ霊
『先程、博麗の巫女はこう言いました…奴等は貴方を都合のいい手駒にしたいだけだと!それは全て本当なのです!』
オオワシ霊
『このままあんたがここに座れば…あんたは奴等の傀儡として生まれ変わってしまうだけだ!』
『『この玉座には、絶対に座らせない!』』
餓者髑髏から開放されたオオカミ霊とカワウソ霊、そしてオオワシ霊が麟の前に立ちはだかったのだ。
麟「邪魔をするな…!邪魔をするなら…お前らをまず消してやるぞ…!」
オオカミ霊
『本当はあんただって理解してるはずだ!この玉座に座ったところで、何も手に入らないと!全てを失うだけだと!』
カワウソ霊
『貴方がこの玉座に座っても、何も帰って来る事はありません!』
オオワシ霊
『それが分からないなんて…言わせはしないぞ!』
麟「っ…!じゃあ他にどうしろって言うんだ!これ以外に方法があるのかよ!?」
『『ある!!』』
麟「は…!?」
カワウソ霊
『たった1つだけ…方法ならありますよ』
麟「たった1つだけ…!?そ、それは…一体…」
オオワシ霊
『麟さん…俺達3人の魂を使ってください!』
麟「っ…!?い、今…なんて言った…?お、お前ら3人の魂を使えだと…!?」
オオカミ霊
『それが…この玉座に座るよりも、もっと良い結論だ!』
麟「そんな事をしたら…お前達はどうなる…!?」
オオカミ霊
『ふっ…言わなくても、兄貴なら分かるだろ?』
麟「そうだろう…!?お前らがその生命を俺に差し出したら…お前達は死ぬんだぞ…!?」
オオワシ霊
『今更こんな生命、惜しくもないですよ』
カワウソ霊
『まったくです、こんな生命…惜しくもなんともないですよ』
麟「どうしてお前らは、そんな簡単に全てを差し出せるんだ…!?」
オオカミ霊
『畜生界の組員だった俺達は…今まで誰の役にも立てなかった…!でも今は違う…今は…あんたの役に立ちたいんだ!』
カワウソ霊
『麟さん、俺達の生命を使ってください!そうすれば…未知なる力を覚醒出来るはずです!』
麟「よせ…やめろ…!」
オオワシ霊
『やめろと言われて、本当にやめるバカがどこにいるよ?』
麟「やめろっ!!」
オオカミ・カワウソ・オオワシ
『『華月麟…』』
ギャンッ!!
ズドンッ!!!
麟「ごあ…っ!!?」
キラッ…
『使命を全うしろ』
その言葉を麟に託した3人の動物霊は、麟の制止の言葉を無視して彼の中に消えていった。餓者髑髏から救ってもらった恩を、3人は自分自身の命を賭する覚悟で返そうとした。
全ては…自分達のような、ならず者を命懸けで助けてくれた恩人の為に
そして3人の動物霊が自分の身体の中へ入り、3人の命が消え去る瞬間を目にし、自分自身こ身体で体感した麟の目からは
麟(ポロ…ポロ…ポロ…)
大粒の涙が溢れ出して止まらなかった。
麟「どうして…!どうして俺なんかの為にお前らは…!」 ギリッ…!!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!!
残「な、なんじゃこの揺れは…!?」
日「し、地響き!?」
魔狼
『いや…違う!こ、この揺れは…』
麟
「「ぬうぅぅぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」」
バヴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!
霊・魔
「「り、麟っ!?」」
早鬼
「い、いきなりどうしたんだ!?」
八千恵
「な、なんて凄まじいオーラだ!?」
饕餮
「
慧ノ子
「あわわわわわわわわわわっ!?」
美天
「や、やばいやばい!?一体全体何がどうなってんのーっ!?」
ちやり
「ち、ちびっちゃいそうっす〜っ!!?」
自分なんかの為に命を賭した行為をさせてしまった自分の無力さに、麟は行き場のない気待ちを大爆発させた。その感情はまるで咆哮に近しいものだった。
バヴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!
麟「ぬうぅぅぅぅぅぅぅぅっ…!!」
カッ…!!!
麟(キッ…!!)
「「だあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」」
グオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!
皆『!?』
しかし突如、麟が噴き出していた炎が黒から白銀へと色を変えた。
バヴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!
魔狼
『く、黒き炎が…白銀へと色を変えただと…!?な、なんだあれは!?』
ブァッ!!!
麟「はぁ…はぁ…はぁ…」
ようやく、麟の身体から噴き出る炎は静まり返った。
オォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ…
残「な、なんじゃったんじゃ…今のは?」
魔狼
『分からん…だがあの炎、あれは我ですら初めて見るものだった…』
麟「…」 ザッ…ザッ…ザッ…
残・魔狼
「『…!』」
霊「麟…だめっ…!」
魔「あいつ…本気でなるつもりか!?」
ほんの少しの静寂が訪れた後、麟は再びゆっくりと玉座に近づいた。
ザザッ…!!
麟「…」
玉座の前に立つと、彼はそのまま静止してしまった。
魔狼
『華月よ、何をしている?早くその玉座に座らないか』
残「その玉座に座り、全てをその手に掴むのじゃ!」
麟「…日白残無、魔狼…」
残・魔狼
「『ん?』」
麟
「「これが俺の答えだ!!!」」
バッ!!
ジャキンッ!!
ギュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンッ…!!
麟(キッ…!!)
ズキュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンッ…!!!
カッ…!!
ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!
残「な…っ!?」
魔狼
『っ…!?』
ガラガラッ…
麟は遂に決断を下した。
彼は、支配者の玉座を木っ端微塵にするという選択をしたのだ。玉座を木っ端微塵に破壊した彼の目には
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
麟
「…」
再び光が灯されていた。