華月麟の幻想記   作:華月麟

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道を照らす 白銀の焔

ヒュゥゥゥゥ…スタッ

 

 

残「魔狼…貴様っ…!」

 

魔狼

『ふははははっ!俺の望む姿にならないから、こんな目に合うのだ!一条の光も差さず、身も心も凍る闇の地獄に死ぬまで閉じ込められるのだ!!』

 

日「だからって…死の領域に追放するのはどうかと思いますわよ?」

 

魔狼

『そんなもの…俺の知った事か!ふはははっ!』

 

 

ズドァッ!!

 

ギュウゥゥンッ…!!

 

 

魔狼

『ん?』

 

 

ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァンッ!!!

 

 

魔狼

『ぐぉぁっ!?』 ドサッ…ズザザァッ…!!

 

 

シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…

 

 

魔「てめぇ…っ!」

 

魔狼

『(ムクリ…)なんだぁ…?貴様…!』

 

霊「り、麟を…返しなさい!」

 

魔狼の所業に堪忍の尾がはち切れた霊夢と魔理沙は、遂に魔狼へ対しての攻撃を放ってしまった。

 

魔狼

『あの人間を返せだと…?ふははっ!そう言われて、はい分かりましたともう一度死の領域を開くバカがどこにいる!』

 

魔「開かないってんなら…力づくで開かせてやる!」

 

霊「今度は私達があんたの相手をしてやる!」

 

魔狼

『ほう…?面白い事を言う人間共だ…!少しは歯ごたえがありそうだ』

 

八千慧

「無茶です2人共!貴女達が敵う相手ではありませんよ!」

 

魔「それでも私達はやってやる!」

 

霊「麟を取り戻す為に…!」

 

魔狼

『ほう…?この魔狼とやり合う気か…いいだろう…!』 ザッ…

 

 

ズン…! ズン…! ズン…!

 

 

霊・魔

(ザザッ…!!)

 

 

霊夢達と魔狼が一触即発状態に発展してしまった。一方、死の領域に飲み込まれた麟は?

 

 

~死の領域~

 

 

オォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ…

 

 

麟「いたたたたた…(ムクリ)ボケっとしてたら油断しちまったぜ。えっとここは〜…」 キョロキョロ

 

死の領域に吸い込まれた麟が周りを見渡すと…そこにはほんの僅かな光すらない、真っ暗闇な空間が広がっていた。

 

麟「うっわぁ…本当に何にも無いんだな…死の領域って。あのクソ老犬(やろう)、自分の領域に客をもてなすなら茶の一つや二つくらい用意しとけってんだ…」

 

動物霊達の命を賭した行動が、麟の壊れかけていた心を元通りに修復したおかげで、麟はこんな状況でもくださいジョークを息を吐くように喋るくらいには余裕だった。

 

麟「ま…一度飲み込まれたら二度と出れないとかあいつは言ってたけど、正直ここから出られないまま死ぬっていうビジョンが思い浮かばないんだよな」

 

 

ザッ…ザッ…ザッ…

 

 

彼は、まるで道が見えているかのようになんの躊躇もなく死の領域内を歩いていた。

 

 

麟「ふふっ…なんでだろうな…?そこには誰も…何もないはずなのに、まるでそこに誰かがいるみたいに感じる」

 

 

ザッ…ザッ…ザッ…ザザッ…

 

 

そしてある程度歩くと、その場で足を止めた。

 

麟「ここだ…この先にあいつらはいる」

 

と、彼は言っているが…彼の見ている先は暗闇が続いているだけだった。本当にそこに誰かがいるのかは分からないし、そもそもこの空間を出れるのかすら不明だ。

 

麟「待ってろ魔狼…今そっちに行ってやる!」 グッ…!!

 

バヴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!

 

麟「道を(しめ)せ…天照!」

 

 

ガオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!

 

 

「「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」」

 

 

 

 

 

 

 

ズン…ズン…ズン…!!

 

魔狼

『ふふふふふふふふ…』

 

 

ザザッ…!!

 

魔「霊夢…この勝負、勝ち目はあると思うか?」

 

霊「あろうが無かろうが…やれるだけやるわよ!」

 

魔「へへっ!だと思ったぜ!」

 

 

ズンッ…!!

 

 

霊・魔

「「…!」」 ザッ…!!

 

魔狼

『ほう…?この俺を前にして戦意喪失をしないとは…手負いの人間の割にはいい度胸をしている。嬲り殺しがいがありそうだ!』

 

魔「やれるもんならやってみろ!火傷しても、私達は知らねーぜ!」

 

魔狼

『いいだろう!ならば遠慮なく殺して…』

 

 

パキッ…

 

 

魔狼

『…ん?』 ピタッ

 

霊・魔

「「…?」」

 

魔狼

『なんだ…今の音は?』

 

 

霊「な、なんか…急に動きが止まったわよ…?」

 

魔「こ、攻撃するか?」

 

霊「そ、それも悪くはないけど…」

 

 

魔狼

(今…何かが割れるような音が聞こえたような気が…。いや…気のせいか…?)

 

 

パキパキッ…

 

 

魔狼

『…!気のせいではない…俺の後ろから聞こえてくるぞ…!』 バッ!!

 

 

魔狼が霊夢達を手にかけようとした瞬間、謎の異音が突如として鳴り始めた。その異音が自分自身の背後から聞こえてきた為、魔狼が背後に視線を向けると

 

 

パキパキッ…

 

パリンッ…

 

 

その場にガラスなんて物があるわけないのに、その場には謎のヒビが現れていた。

 

魔狼

『な、なんだこのヒビは…?』

 

 

 

「「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…!!」」

 

 

 

魔狼

『こ、声が聞こえる…!しかも…このヒビの向こう側から…!?』

 

かなり小さくだが、確かに誰かの声が聞こえてきた。その声が聞こえてきたと同時に

 

 

パキッ…パキパキッ…

 

 

魔狼

『ん…!?』

 

空間に発生したヒビの進行が更に進み始めていた。

 

 

パキッ…パキパキ…

 

 

魔狼

『ま、まさか…っ!?』

 

 

 

「「だぁっ!!」」

 

 

バリィィィィンッ!!!

 

 

魔狼

『な、なにぃっ!?』

 

 

霊・魔

「「麟っ!?」」

 

残「死の領域から脱出しただと!?」

 

慧ノ子・美天・ちやり

『えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!?』

 

日「一度入ってしまったら、二度と出る事は出来ないというあの死の領域から!?」

 

早鬼

「???」 ( ゚д゚)ポカーン

 

八千慧

「う、うぉぉぉ!?あまりにも理解不能な事が起きている…!」

 

饕餮

「ダメだ…深く考え過ぎたら頭が破裂しそうだ…」

 

なんと、死の領域から無傷で天照が帰還。これには全員が驚きを隠せなかった。

 

魔狼

『む、無傷で死の領域から脱出しただと!?』

 

麟「おらぁっ!!」 グァッ…!!

 

バギャッ!!!!

 

魔狼

『ぐぉぁっ!!?』

 

麟「ぶっ飛べ!」

 

バゴォンッ!!!

 

魔狼

『ぐあぁっ!!!』 ギュンッ!!!

 

 

ドガァァァァァァァァァァッ!!!

 

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

 

 

麟「ふんっ…」

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