ヒュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…
ドシャッ!!
魔狼(通常形態)
『ぐおあっ!!がはっ…!』
慧ノ子
「ま、魔狼様っ!」 ドゥッ!
白銀の一撃を受けた魔狼が地に墜落、その凄まじいダメージはビーストモード状態だった魔狼の変身を解除するほどのダメージ。いくら不死身といえど、このダメージはかなりこたえたようだ。
スタッ…
ダッダッダッ…!!
慧ノ子
「魔狼様!大丈夫ですか…!?」
魔狼
『ああ…かはっ…!』
慧ノ子
「魔狼様…っ!」
魔狼
『ふ…ふっふっふっふっふっ…!』
慧ノ子
「ま、魔狼様…?」
魔狼
『ふはははは…!はっはっはっは!』
慧ノ子
「!?」
魔狼
『見事だ見事だ…実に見事だぞ、華月麟!はっはっはっはっはっ!』
しかし…魔狼の表情はどこか清々しいものだった。まるで、今までの鬱憤等の思いが全ては綺麗さっぱり消えたかのように清々しい顔をしていた。そして満足そうに高笑いし、再び麟に称賛の言葉を送った。
美天
「い、いつも不敵な笑みしか見せた事のない…あの魔狼様が…!?」
ちやり
「…あの魔狼様が」
残「こ、心の底から笑っておる…!?」
日「そんな天地がひっくり返るような事…あるのですね」
<はっはっはっはっはっ!
饕餮
「お、おい…魔狼の奴、なんであんなに嬉しそうなんだ?」
早鬼
「麟の奴に負けたのが…笑えるくらい悔しかったのか?」
八千慧
「どう考えても違うでしょうが…魔狼様はようやく見つけたのですよ、自分の全てを受け継いでくれた後継者をね」
魔「その後継者ってのが…今の麟なのか?」
霊「男の考える事って…よく分からないものね。あれを俗に言う〖男同士の友情〗とでもいうのかしら?」
魔狼
『ふっはっはっはっは!最初はこんな結果は、断固として認めんと思っていたが…どうやらそれは俺の勘違いだったようだ。俺の求めていた後継者は…
麟「(スタッ…)狂喜狂乱してるところ悪いが、俺はお前の後継者になったつもりはないし、なるつもりも無いぞ」
魔狼
『構わん構わん!お前がどう思おうと、その天照とかいう力が証明してくれているのだ!』
麟「論より証拠…ね」
(こいつ…俺の事を貴様呼ばわりからお前呼ばわりに変わるくらい、心を開いたっていうのか…?これも天照の力によるものなんだろうか…?)
魔狼
『俺の後継者が嫌だと言うのなら、俺の息子にならないか?お前程の存在であれば、喜んでお前の義父となろう』
麟「やめてくれよ…?俺はそういうのは求めてないんでね」
魔狼
『俺のような父親はお呼びでないか?』
麟「その前に…きっとそんな事をガルムさんが耳にしたら、すんごい顔しながらあんたをぶっ殺しに来るだろうぜ?」
魔狼
『ふっ…彼奴如き、どうとでもしてくれるわ』 尻尾ブンブン♪
麟「やれやれ…」
魔狼
『というわけだ残無、悪いが…俺はここで貴様の計画から手を引かせてもらうぞ』
残「な、なんじゃと貴様っ!?」
日「残無様を…裏切るおつもりですか魔狼様!」
魔狼
『裏切るだと?人聞きの悪い事を言うな!俺は最初から、自分自身の後継者を探す為だけに動いていただけだ。偶然、残無と俺、互いに目を付けた存在が同じだっただけの事…。互いの目的がほぼ同じだったから、俺は残無の計画に乗ってやっただけだ。だが…結果はどうだ?俺の求める
残「っ…!き、貴様ぁっ…!」
魔狼
『まあ…お前が俺の求める存在になるまで、色々と紆余曲折あったがな?華月麟』
麟「ああ…おかげで、罪のない魂達が大勢殺された。てめぇらのせいでな…!」 ギロリ…
魔狼
『…後でどんな罰も受けよう、それでお前の怒りが収まってくれるのならばな』
麟「…随分と潔い奴だな?」
魔狼
『ふはははっ!俺の後継者が『罪を償え』と言うのであれば、それに従うまでよ!』
麟「そりゃ聞き分けの良い事で…」
残「純霊弾!」 ズドドァッ!!
キィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィンッ…!!!
魔狼
『…あ?』
麟「(バッ!!)グレイズ!」
シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ…!!
残「くっ…!?」
魔狼
『…!』
フゥッ…
麟「ふぅ…危ねぇ危ねぇ」
残「き、貴様っ…!?なんのつもりだ!」
魔狼
『わざわざ残無の凶手から守ってくれたのか?そんな事しなくとも…あれ程度であれば自分でどうにか出来たものを…』
麟「勘違いすんな…俺はさっきの戦いで消費した体力を回復する為に吸収しただけだ。
魔狼
『ふっ…では助けてもらった礼はしなくてはな』
麟「別に助けたわけじゃ…」
魔狼
『そう遠慮するでない!ふはははははっ!♪』
麟「…(汗)」
<はっはっはっ!
残「お、おのれぇ…!儂は…ようやくここまでこぎつけたんじゃぞ…?それなのに…こんな結果、認めてなるものか…!こうなれば…もう一度華月麟を絶望の淵に叩き落とし、儂の計画を完遂させるだけじゃ!」
日「私もお供いたしますわ残無様!」
魔狼
『やれやれ…無駄だというのに…』
麟「ああいう頑固者は、一度やるといったらやり切るまで諦めないもんだよ」
魔狼
『なるほどな…?どれ…お前と残無の邪魔をさせない為にも、俺は豫母都日狭美を抑え込むとするか』
麟「…勝手にしろ。でも礼は言わないからな?」
魔狼
『礼などいらん!♪てなわけだ…豫母都日狭美!貴様の相手はこの魔狼がしてくれよう…』
日「ふんっ…手負いの獣如き、この豫母都日狭美の相手ではありませんわ!」
魔狼
『確かに…俺は華月麟との戦いでかなり消耗した。しかし…貴様如き、真の姿へ変身しなくとも十分だ…!』
日「へぇ…?それならば、手負いの状態でどこまでやれるのか楽しみですわ!」 ドゥッ!
魔狼
『この魔狼を舐めるなよ…このアマ!』 ドゥッ!
日・魔狼
「『はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!』」
ギギュウゥゥゥァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!
ドガガガガガガガガッ!!!
何故か麟サイドについた魔狼は、麟の邪魔をさせない為に豫母都日狭美と戦闘を開始。絶対に、日狭美には2人の戦いの邪魔はさせないという強い意志すら感じる。