ギュアァーンッ…!!!
魔「ようやく…全て終わったんだな…」
霊「ええ…ようやく全てが終わったわ。でも…」
ギュアァーンッ…!!
麟「…」
霊「…麟の事、紫達にはなんて説明したら良いのかしら」
魔「…それなんだよ。あいつらに『麟が不老不死になっちゃった』なんてバカ正直に話したところで…あいつらは納得すると思うか?」
霊「事の経緯を詳細に話せば…多少は」
麟「お前ら、俺の心配をしてくれるのは凄くありがたいけど、全ての判決を下すのは賢者達だ。いくらお前らが弁解してくれたところで、賢者達が非の判決を下したらそれが俺の運命だ」
霊「で、でも…!」
魔「不可抗力ってものがあるだろ!?」
麟「不老不死になる事のどこに…不可抗力なんて言葉が存在する?不老不死なんかにならなくても、もっと方法はいくつかあったはずだろ」
霊・魔
「「…」」
麟「お前らが俺の為に、賢者達の判決をどうにかしようとしてくれる気持ちは凄く嬉しい。でもな…」
「「俺の人間としての人生は、あのスペルカードを使った時には…既に終わってたんだよ」」
ガギュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ…!!!
~地上~
隠「こ、これは…一体どういう事だ…?」
藍「そ、それはこちらのセリフですよ…!?」
紫「どうして貴女達までここに…?」
幽々
「もしかして皆、同じものを感じ取ってここに来たのかしら〜?」
永「きっとそうでしょうね。…でも、まさか純狐とヘカーティア、それに綿月姉妹まで来るとは思ってもみなかったわ…」
神「それに命蓮寺の僧侶に神霊廟の主までいるぞ」
聖「とても…危険なものを感じ取ったので…」
耳「ここまで急行した次第だ」
純「あの気は…我が息子の気だった…!我が息子は何処に…!?」
ヘカ
「どこにも見当たらないわね?」
依「まさか仙界にまであのオーラが届いていたのか…」
豊「でも…そのオーラを放っていた張本人は見当たらないけど?」
ガギュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ…!!!
隠「…!下から何か来るぞ!」
皆『!?』
ブァッ…!!
霊「へっ!?ゆ、紫!?それに隠岐奈!?」
魔「そ、それだけじゃないぞ!?幽々子に永琳に神奈子…はぁっ!?なんで純狐にヘカーティア、綿月姉妹までいやがるんだよ!?」
皆『霊夢!?魔理沙!?』
藍「そ、そういえば…博麗神社に赴いた時、誰も居ませんでしたね…?」
紫「あ、貴女達…何処へ行っていたの!?」
霊「ど、何処って…少し畜生界で問題が発生したから、私達3人は畜生界に行っていたのよ…」
依「私達3人…ということは、師匠も同伴していたのね?」
魔「お、おうよ…」
純「我が息子は!我が息子はどこに居るのですか!?」
魔「り、麟の奴は…」
ヘカ
「麟は…?」
ガギュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ…!!!
ブァッ…!!
麟「俺を呼んだか?」
紫「り、麟!無事だったの…っ!?」
藍「ゆ、紫さ(チラッ)…っ!?」
隠「なっ…!?」
幽々
「…あら」
麟
「…」 オォォォォォォォォォォォォォッ…
永「こ、これは…!」
神「あ…あ…!?」
聖「な、なんという…!?」
耳「凄まじい神力だ…!?」
ヘカ
「あら…よく見たら、また知らない力を身につけてないかしら?」
豊「ええ…私も月で彼の力を見せてもらった事はあるけれど、あの力は見た事がないわ…」
純「む、息子よ…!?」
依「し、師匠…一体何があったのですか…!?」
麟「話せば長くなる…が、正直俺の言葉から説明出来るほど…今の俺は精神が回復しきれてないな…」
隠「精神が回復しきれていない…?麟君…畜生界で、一体何があったんだ…?」
麟「その説明は…霊夢と魔理沙が詳細に説明してくれる。2人共、後は任せてもいいか?」
霊「ええ…貴方はゆっくり休んでちょうだい」
魔「あとは私達がなんとかしとくぜ!」
麟「じゃあ…俺はしばらく姿を消させてもらう。…まだ心の整理が出来てないんでな…!」 ドゥッ!!
「「レディ!!」」
カッ…!!
グオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!
隠「い、いきなり何を…っ!?」
紫「ま、眩しすぎるわ…っ!」
藍「なんて凄まじい神力を…!?」
バサッ…!! バサッ…!! バサッ…!!
耳「くっ…(チラッ)っ…!?」
依「あ…!?」
Take off complete!
ZEUS!
麟(巡航形態)
『クアァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!』
READY?FIGHT…!
The strongest wings bearing the fire of soul.
(魂の焔を纏いし最強の翼)
ブワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ…!!!
麟『…』 バサッ…バサッ…バサッ…
神「レ、レイズナーとは全く別物の姿なのか…!?」
幽々
「あらあら〜?なんだかとても暖かい炎ね〜♪」
豊「お、思わず魅入ってしまいそうだわ…」
聖「な、なんと美しい…」
霊「麟!」
麟『…』 チラッ…
魔「あとは私達に任せとけ…!」
麟(コクリ)
『『クアァァァァァァァァァァァァァァッ!!!』』
キィィィィンッ…!!!
ガギュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!
純「む、息子よ!?」
依「し、師匠!?何処へ行くのですか!?」
紫「ま、待ちなさい麟!まだ貴方から何も話を…!」
霊「(バッ!!)お願い紫…!今は…麟を1人にさせてちょうだい…!」
紫「!?」
藍「れ、霊夢!?」
魔「今のあいつは…まだ心の整理が出来てないんだ。色々と畜生界であったんでな…」
隠「霊夢…魔理沙、畜生界で何があったのか詳しく聞かせてもらおうか…?」
魔「ああ…」
霊「ええ…その前に、博麗神社に戻ってから話をしても良いかしら?」
紫「ええ…」
新地獄で起きた様々な出来事があった。麟、霊夢、魔理沙はその全てを目にした。とても1日では心の整理がつけないほどに…特に麟は誰よりも心に深い傷を抱えていた。心の整理をする為に、新たな巡航形態へと変身した麟はあっという間に何処かへと飛び去ってしまった。
しかし…その日の夜
~妖怪の山頂上~
白狼天狗
『た、隊長…!あそこを見てください!』
椛「ん?(チラッ…)な、なんだあれは…!?」
?
『…』 オォォォォォォォォォォォォォッ…
『あ、あれは…我々と同じ白狼…?』
椛「いや…あれは我々のような下っ端白狼天狗よりも遥かに尊き存在だ…」
妖怪の山頂上に、謎の白狼が鎮座しているのを現地の白狼天狗達が目にしていた。
『『アオォォォォォォォォォォォォンッ…!!!』』
そして…その気高き遠吠えは、妖怪の山全体へ、幻想郷中へと木霊する。
The Noble Soul climbs the top of the highest mountain of rock.
(気高き魂は高き岩峰の頂へと至る)