華月麟の幻想記   作:華月麟

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人鬼の贖罪

~博麗神社~

 

 

紫「な、なんですって!?り、麟が…不老不死になってしまった…ですって…!?」

 

霊「ええそうよ…」

 

現在、博麗神社では昨日に畜生界 基 新地獄にて何があったのか、そして麟の身体に起きてしまった変異について詳細に説明している最中だった。

 

隠「霊夢、魔理沙、本当に…麟君は不老不死になってしまったんだな?それは間違いないんだな?」

 

魔「間違いないぜ…私達は、あいつが輝夜や妹紅と同じ能力〖リザレクション〗を使う瞬間をこの目で見たんだ…」

 

霊「餓者髑髏に消し去られたはずの麟が…焔を纏って再生する瞬間を、私達はこの目で確かに確認したのよ…」

 

隠「なるほど…君達2人の表情から察するに、彼が不老不死なってしまった事実は本当のようだな。それにしても…まさか幻想郷中の魂達が行方不明になっていた原因が…新地獄の支配者・日白残無の策略によって引き起こされていたとはな…」

 

幽々

「これで冥界やら色んな所で魂の数が減少していた原因が判明したわね〜」

 

藍「紫様…餓者髑髏とは、確か先代の巫女が封印したはずの…」

 

紫「ええ…数多の怨念が融合して産まれた、最悪の怨霊妖怪の事よ。先代の巫女・博麗霊華が唯一苦戦を強いられた、危険な存在だわ…。でもまさか…たった1人の妖怪に、その封印をあっさり解かれるなんて…。でもそんな事はどうでもいいわ…今の問題は、麟が不老不死になってしまったという事象の方が大問題だわ…!」

 

神「しかし…どうやって麟は不老不死になったんだ?永琳が蓬莱の薬を麟の為に作ったって事は考えられないし…」

 

永「当たり前でしょう…蓬莱の薬なんて物、今更作ったところで何のメリットも無いのよ?」

 

依「で、では…師匠は如何なる方法で不老不死に…?」

 

 

「「んなもん簡単だ、不死鳥のスペルカードを使って不老不死に生まれ変わっただけだ」」

 

 

皆『っ!?』 ガタッ!!

 

霊「り、麟っ!?」

 

魔「も、戻って来てたのか!?」

 

麟「ああ、俺が不死鳥のスペルカードを使うまでに追い詰めた張本人も連れてきてな」

 

 

ザッ…

 

残「かっかっかっ…何とも手厳しい紹介よ…」

 

 

隠「に、日白…」

 

「「残無っ!!!」」 ドゥッ!!

 

幽々

「ゆ、紫っ!?」

 

 

紫「貴様っ!!」 グオォッ…!!

 

ガシッ!!

 

グイッ!!

 

残「[グイッ!!]うぉっ!?」

 

紫「よくも…よくも私の息子を…っ!貴様ァっ!!」

 

残「…」

 

 

隠「紫!」

 

霊「やめなさい紫!」

 

豊(あの八雲紫があそこまで怒るなんて…初めて見たわ)

 

純「…」

 

ヘカ

「うんうん、当然の反応よねん」

 

耳「理解するぞ、あの怒り」

 

 

紫「日白残無…っ!貴様だけは…今ここでこの私が殺してやるっ!」

 

残「ふんっ…儂は不老不死の化け物じゃぞ?お主が何度儂を殺したとしても、儂はすぐさま甦るのじゃよ」

 

紫「ならば…貴様を跡形も残さず消しさって…!」

 

麟「まあまあ、落ち着けって義母さん」 ポンッ

 

紫「落ち着けですって…!?貴方…今の自分がどんな状況に陥っているか分かっているの!?」

 

麟「分かってるさ。分かってるから、俺は決心して博麗神社(ここ)に戻ってきたんだ。それに…残無だって、ただあんたを煽る為に博麗神社に来たわけじゃない」

 

紫「なんですって…?」

 

残「…息子は、儂のせいで不老不死になってしまったんじゃ。全ての責任は、この日白残無にある。罪を償えと言うのなら、どんな罰でも受ける所存じゃ。それが…息子を不老不死にしてしまった者の贖罪である」

 

紫「そんな申し開きの言葉を並べたところで…この私が許すと思うのか!」

 

麟「そんなにカッカしたところで、俺が不老不死になったという事実が覆ることは無いぜ」

 

紫「麟…貴方…!」

 

隠「まあまあ…お前の気持ちはよく分かるぞ紫。だがこうなってしまった以上…どうする事も出来ないのだよ…」

 

紫「く…っ!」

 

残「息子よ…儂は、本当に博麗神社に来るべきだったのか…?」

 

麟「新地獄に籠るくらいなら、罪と向き合う為に博麗神社に来る方がマシだと思うぜ?」

 

残「ふっ…じゃな」

 

隠「麟君…昨日、新地獄にて何があったのか…君の口で説明してもらえるかな?」

 

麟「ん?いいよ」

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