パサァ
麟「おいっす~」
?「あ、いらっしゃい!貴方は初めてのお客さんだね?」
なんか羽根を生やした桃色の鳥妖怪(?)がこの屋台を切り盛りしてんのかな?相変わらずのカオスっぷりである、この幻想郷は。
麟(この見た目でこの屋台を切り盛りしてるなんて…すごすぎんだろ)
「は、初めまして。華月麟です」
ミ「初めまして!この屋台の女将・ミスティア・ローレライです!皆からはミスティアとかみすちーって呼ばれてます!麟さんも好きな呼び方で呼んでくださいね♪」
麟「じゃあ、みすちーで。一つ質問していいか?みすちー」
ミ「何ですか?」
麟「八ッ目鰻って…あの鰻?蒲焼きとかの…」
ミ「あー…そっちの鰻じゃなくて…どちらかというと川魚に近い方の鰻ですかね」
つまりはドジョウとかそっち系なのか。なんだ…ちょっと残念。
麟「なんだ、そっち系か…」
ミ「もしかして八ッ目鰻はお嫌いですか…?」
麟「いや、俺が勝手に期待しすぎただけ」
ほんとに申し訳なさすぎるな、勝手に期待して失望するって。
ミ「でも、食べたら気に入ったりするかもしれませんよ!あと、八ッ目鰻が取れない時はドジョウとか普通の鰻とかも提供してますので!冬にはおでんも!」
まさになんでも屋台だな。
てか、八ッ目鰻が取れない時は普通の鰻や泥鰌で代用したりとか中々アコギな事をしてんなこの妖怪。それでも、皆から好かれているのならいいか。
麟「では早速、一本もらっても?」
ミ「もちろん!おあがりよ!」
なんか聞いたことあるセリフだな?
麟(ハム…モグモグ…)
ミ(ドキッドキッドキッ…!)
麟「…!美味い!この鰻、すごく美味いよ!!」 ガツガツ
麟は慌てて他の鰻にも手を出して食べ始めた。
ミ「わあわあ!?気に入ってくれたのは嬉しいですけど、そんな一気に食べられたら無くなっちゃいますよぉ!?」
はっ…!いかんいかん…我を忘れて全部食い尽くす所だった…。
麟(モグモグ…)
「ふまんふまん…」
[すまんすまん]
ミ「余程、お腹がすいていたんですか?」
麟(ゴクン…)
「ああ…今、この幻想郷では色んな季節の花が咲いてるだろ?それの調査で色々と右往左往してて…」
ミ「だいぶお疲れなんですね?あ、お酒は飲まれますか?」
ここは普通に水を飲みたいところだけど…せっかくの屋台飯だ、雰囲気に合わせよう。…もちろん量は加減してね?
麟「もらうよ。あ、俺は酒に弱いから少しずつで頼むよ」
ミ「わっかりましたぁ!」 コトッ… トクトク…
みすちーがおちょこを出して、そこに酒を注いでくれた。
麟「ありがとう、みすちー」 ゴクゴク…
ミ「いかがですか?」
麟「飲みやすいね…カパカパいけそうだから飲み過ぎ注意だな…」
ミ「それは何よりです!」
初めての屋台飯…俺は人生を謳歌しているぞぉ!!
?「はぁ…そりゃぁ私は未熟者ですよぉ…でも、「妖夢は黙って私の言う事を聞いてればいいのよ」なんてひどすぎませんか!?」
…急に隣から愚痴が聞こえて来た。しかも、この声も聞いたことがあるぞ?