麟「…マジかよ」
そう、白玉楼の剣士・魂魄妖夢が隣で飲んでいたのだ。でも、妖夢の視線はこちらに向いていないので、もう一人隣に誰か居るようだ。
?「分かるよぉ、その気持ち…!」
妖「でしょぉ?」
もう、完全に酔っ払い共の愚痴を吐き出そう大会になってる…。てか、隣の人は誰なんだ?
麟「…久しぶりだな?妖夢」
妖「んあぁ…?誰ですか…って、お久しぶりですねぇ麟さん。うへへぇ…」
酔っ払い妖夢ってこんなにふにゃふにゃになってんのか…。
?「おや?知り合いかい?」
麟「初めまして、俺は華月麟だ。貴女は…」
小「あたいの名前は〖
麟「よろしく、小町」
よく見ると、小町の隣には大きな鎌が置いてある。
麟「もしかして…死神だな?」
小「おっ?よく分かったねぇ!あたいは三途の川にやって来る魂を彼岸まで送る役割を担っている死神さ!いわゆる船頭ってやつだね!」
そんな重要な仕事を任されている死神さんがこんなところでサボっていてもいいのだろうか?
麟「魂を彼岸まで送るのはとても重要な事だと思うけど…こんなところでサボっていてもいいわけ?」
小「まぁまぁ、そんな細かい事は気にしないで飲もうよぉ?」
妖「そうですよぉ…飲みましょうよぉ…?」
小「そうだよねぇ!?(ダキッ)今夜はお互い飲もうよぉ?」
・妖夢と肩を組んでいる
「「うぇ~い!!」」
随分と呑気な死神だな?
バサァッ‼
?「見つけましたよ小町ぃ!!!」 ガォォォォォォッ!!
突然、暖簾が勢いよく開いたと思ったら、どうやら小町の上司らしき人が来たようだ。
小「え、映姫様ぁ!?」
麟(言わんこっちゃない…)
小町の上司の名前は映姫っていうのか。
麟「みすちー、もう一杯もらえるかい?」
ミ「はいはい!どうぞどうぞ~」 トクトク…
映「いつまで経っても霊を運んでこないから見に来てみれば、またこんなところでサボってこのていたらく!此岸が幽霊だらけ花だらけの今だからこそ、三途の川の船頭がいつも以上に働かなければならない時だというのに、貴女はそれを分かっているはずなのにこんなところで!」
小「す、すみません!!すぐにお仕事にとりかかります!!」 スタッ‼
お、叱責されて滞った業務を片付けに行くのか。
映「勤務が終わったらすぐに来なさい!たっぷりと説教をしてあげますから!!」
小「は、はぃぃぃ~!!」 ドタドタ‼
小町は、自分の上司に叱責されて猛スピードで仕事場である三途の川に戻っていった。
ミ「あ!?お客さんお勘定が!?」
麟「あ~いいよいいよ!俺が代わりに払うからさ!」
ミ「え!?い、いいんですか!?」
麟「後で小町には請求しとくから、ついでにそこの剣士の勘定も払うからまとめといて、飲み代」
ミ「は、はい!」 ドタバタ
おうおう…そんなに慌てなくても…。
映「わざわざ、私の部下の分まですみません…」 ペコリ
麟「気にしなくていいよ…」
さっきの厳しい上司って感じのイメージと打って変わって、部下の失態を謝る事が出来る優しい上司って感じに変わったな。あくまでも自分のイメージ内の話だけどね?