萃「妖怪の山にもう一つの神社、もう一人の巫女!古巣の山がそんな事になっているとはねぇ…。どうするかは…もう決めてるんだろ?霊夢」
霊「当たり前でしょう!思案に3日もいらないわ!自分達が何に喧嘩を売ったのかを分からせてやるわ…!もし、妖怪の山全体が守矢神社とやらに味方するのであれば…山ごと全部退治してやるわ!今から戦争よ!…それに…麟にあんな事言われたし…///」 モジモジ…
さっきまでかっこよくキメていた霊夢が、麟に言われた事を思い出してモジモジし始めてしまった。
萃「それさぁ…もしかして後者の理由で行こうとしてないかい…?」
霊「(ギクッ)そ、そんな事無いわよ!?」 アタフタ
萃「なんでそこまで慌ててんのさ…」
「「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」」
ドウッ‼
ギャウゥゥゥッ‼
突然、けたたましい叫び声と共に何かが飛び去る音がした。
萃「あ、麟の奴が1人で妖怪の山に向かったね」
霊「はぁ!?」 ドタドタ‼
霊夢はその一言を聞いて慌ただしく外へ
ギュアアーーン…‼
既に麟は妖怪の山へ向かっていった後であった。
霊「麟のバカ…!一人じゃ危険よ!」 ドウッ‼
ビュゥゥゥゥン…‼
萃「頑張れよぉ~」 フリフリ
~妖怪の山付麓~
ズォォォォォォォッ!!
麟(守矢の奴らめ…この手で叩き潰す!)
麟は全速力で妖怪の山へと向かっていた。
?「おっと!ここから先は人間が行っちゃダメだよ!」
?「ここから先は神々の住む世界!人間が入っていい場所じゃないよ!」
麟「(キキィッ‼)な、なんだ?あんたら」
目の前には明らかに秋の味覚を運んでくれそうな2人組が行く手を塞いでいた。何故、相手が秋の味覚を運びそうと思ったかって?だって頭の帽子にブドウを一房乗っけてるし…。
静「私は秋静葉!こっちは妹の…」
穣「秋穣子よ!」
麟「初めまして、華月麟だ」
静「初めまして。では早速…ここから先は人間が立ち入ってはいけない場所。それなのに貴方はどうしてここへやって来たの?」
どうやら本当にここから先に行かせたくないようだ…。
麟「山の頂上にある神社と戦争だよ」
穣「ま、まさか守矢神社と!?やめといたほうがいいよ!?あそこの神様はとても強いの。人間である貴方では太刀打ち出来ないわ!」
そう忠告してくれるのは嬉しいのだが、俺にはどうしても気になる事が。
麟「そういうあんたらだって神様なんだろ?」
穣「へ!?」
静「まさか…初めから知ってたの!?」
麟「い、いや…なんとなくそんなオーラを感じてたからそう思っただけだよ?察するに…幻想郷の秋を司る神様なのかな?服装の色も秋色だし…」
静「やったよ穣子!私達の事を神様って認知してくれる人間が居たよ!」
穣「やったね姉さん!しかも秋を司る神様とも認知してくれたわ!」
キャッキャッ♪
どうやら、正体を暴かれたのが相当嬉しかったようだ。
麟「とりあえず…その先に行かせてくれ。さもないと…」
バッ…キィィィィィィィン…
静「わわぁ!?まさかやる気!?」
麟「邪魔をするなら…(クンクン…)あ、なんかいい匂いが?(グゥ~)…あ」
しまった…どこからともなく、美味しそうな芋の香りがしてきて腹の虫が泣いちゃった。どこから香ってるんだ?
穣「お腹がすいてるの?(ゴソゴソ…)はいどーぞ!」
そう言って神様が懐から取り出したのはサツマイモちゃんだった。
麟「え、もらっていいの?」
穣「もし美味しかったらいくつか貴方に売ってあげる!」
ちゃっかり商売の話…こいつらしっかりしてんなぁ。
麟「それじゃあ…お言葉に甘えて…いただきます(パクッ ホクホクゥ)ん~♪んまぁ♪」
物凄くホクホクで甘い…こいつでスイートポテトやら煮付けやら作ったら最高じゃん!?
穣「ふっふん!当然だよ!私達の自信作だもん!ねっ?姉さん!」
静「そうだよぉ?私達が丹精込めて作った作物だもの!」
麟「(ゲフッ)美味かった…あと2本くらいもらえたりする?お金は払うから」
穣・静「「毎度あり!!」」
ヒュゥゥゥゥン…
麟「まさか2本買ったら通してくれるなんて…。後で山頂に着いたら一本食おう…♪」
さっき言ったとおり、神様達からさつまいもを2本ほど購入したら、2人は上機嫌になって先へ通してくれた。…随分と現金な神様だったな?まぁ…無駄に体力を使うよりは遥かに楽な方法で通過できたと言えるだろう。
麟「…後でまた会えたら果物も買おう」