ゴォォォォォォォォォ…
吹き荒れる紅葉の中で霊夢は
文「てことでして…こちらとしても守矢神社を叩いてほしいわけなんですよ!」
…天狗に交渉を持ちかけられていた。
霊「つまりは…どちらか勝つ方につけばそいつらに利益が回る、それを阻止したいけどまさかの麟まで動き出してさらに被害を出しているわけね?」
文「あはは…まぁ…そうだとも言えますが…。もう一度言いますが、私は博麗神社側なのでどちらかというとあの守矢神社を叩いてほしいんですよ!」
霊「で、勝った側についていた自分が利益を得る…という事でしょう?」
文「ギクッ!?」
霊「虫の良い事言ってんじゃないわよ!!」 バッ!!
「「夢想封印!!」」
キィィィィィィィン…‼
文「あー…そうなりますよね…」
カッ…‼ ドガァァァァァンッ!!!!!
文「ぎゃっはぁっ!?こ、今後もごひいきにぃぃぃぃぃっ…!!」 ヒュゥゥゥゥン…
霊「はぁ…どうして天狗はすぐ美味しい方へ逃げようとするのかしら…っていけない…!麟を追わないと!」 ビュンッ‼
~妖怪の山、山頂~
麟(ブアッ…‼ スタッ)
「ここが…守矢神社か…」
あの永夜異変の時に感じていた違和感は…やはり大正解だったようだ。本当に妖怪の山・山頂に新たな神社がそこに存在していたのだ。誰が何の為にここに神社を設置したのかは謎だが…。
麟「まあいいや、焼き芋でも食べて体力回復だ!」 ハムハム♪
とりあえず考えてる時間ももったいないので、腹ごしらえと体力回復の為に買った焼き芋をほおばって休むことにした。
~八雲紫のスキマ内~
藍「ゆ、紫様…!起きてください!」 ユサユサ
紫「んん…藍…そんなに声を荒げてどうしたのよ…?」
藍「妖怪の山・山頂に…」
紫「やっと霊夢が来たのかしら?」
藍「い、いえ…。その…麟が…!」
紫「麟が来たのね…麟…麟!?」 ガバッ‼
〖麟〗という言葉を聞いた八雲紫はあまりの衝撃に起き上がっていた。
藍「は、はい…どうやら麟も今回の件に介入している様子で…」
紫「しまった…それは誤算だったわね…仕方ないわ。今回は霊夢と…そして麟の闘いぶりを見るとしましょう…」
~山頂~
霊「(ブアッ…)ここが守矢神社…いつの間にこんな場所が…」
麟「おーい、霊夢ー!」
霊「あ!麟!無事だったのね!?」 タッタッタッ…
麟「おうよ俺は傷一つ無く無事だ…」
霊(グアッ…!!)
バギィッ!!
麟「あいたぁっ!?」
霊夢と再会した矢先に頭に強烈な一発を食らった。何しやがる!?
霊「あんたねぁ…いきなり飛び出すから心配したのよ!?おまけに先に妖怪の山に行ってしまうもんだから私もすぐにバレたし…」
麟「い、いってぇ…(ヒリヒリ)わ、悪かったよ…博麗神社が急に壊されたからつい怒りが止められなくて…」
霊「そこまで思ってくれたの…?」
麟「当たり前だろ!?博麗神社は"今の俺"が還ることが出来る唯一の家みたいなものなんだから!」
霊「そう…ありがとう麟」
麟「へへっ、お礼なんていらないさ」
ヒュゥゥ…
早「山が騒がしいと思ったら貴方達ですか。3日の猶予を与えたのに、その日のうちに来るなんて…そんなに私達の手で廃業させられたいのですか?」
霊「3日もいらないわよ。それに答えは最初から…」
麟「決まっていたからな」
霊・麟
(ギロリ…!!)
早「っ…!」 ゾクッ…
?「よい、早苗」
早「あ…」 サササッ…
早苗という巫女はある人物の声を聞くと、そさくさとその場からどいた。
麟「あんたは?」
神「初めまして。我こそは守矢神社の神・
麟(こいつ…よく見ると注連縄を装備している…。そうか…!?こいつがお空の奴を…!)グググッ…!!
霊「私は博麗に巫女・博麗霊夢。こっちは華月麟よ。まぁ…麟はただの居候ってところだけど」
神「…」
神奈子とやらは一言も発さず、ただこちらを静かに見ていた。
紫「風神・八坂神奈子…外から招いた守矢神社の主神…ね」
藍「はい、土着神と戦ってこれを下し、守矢神社を奪い取った、文字通りの武神といたところです。そして風祝の巫女・東風谷早苗。こちらも外の人間ですが、八坂神奈子の加護を受け、自らも神の血を引く現人神!博麗の巫女にも麟にも劣りません」
紫「そう…」
八雲紫はただ、じっと傍観していた。
神「神なき神社など神社にあらず。我らはその信仰を取り戻す為に来たったものである。博麗の巫女、そして華月よ、我が軍門に降れ。さなくば廃業せよ」
麟「…」
霊「はぁ…あんた、博麗の巫女は言わばこの幻想郷の法そのもの。それを降伏だの廃業だの、意味が分かっているのよね?その意味が!」
神「然り。そちに代わりて我らが幻想郷を支配しよう!」
霊「はぁ…別に支配なんてしてないんですけど…」 頭ポリポリ…
麟「くくくくく…ははははははは!!」
麟が突然高笑いを始めた。
早「な、何がそんなにおかしいのですか!?」
麟「支配だと?常識が通じないこの世界を支配!?貴様ら…博麗の巫女がどれだけ大変かを分かっていないな。博麗の巫女はそんなくだらない事の為の存在しているんじゃない、この世界の均衡を保つ為に存在しているんだ。支配だと?貴様らがこの世界を支配する事なんて出来やしないさ!それと八坂神奈子とやら…」
神「ほう?我に何か?」
麟「一時、地底には訪れたか?」
神「地底…?ああ、訪れたが…それがどうかしたというのか?」
麟「霊烏路空…地底の烏妖怪に核融合エネルギーの力を与えたな?」
神「ああ…あいつか。いい道具として役立ちそうだったというのに…まさか暴走してしまうとはな…」
霊「じゃあ…あの異変はアンタが起こしたも同然…!?」
神「そうなるか?」
麟「やっぱりか…俺の友人を狂わせ…そして還る場所を攻撃…許せねぇな…!」 ゴゴゴゴゴゴゴゴ…
神「ふっ…その帰る家とやらも、我が軍門に降れば存続するのだ。簡単な話だろう?」
こいつ…どこまでも…!
霊「はぁ…まあいいわ。異変を起こして、うちに宣戦布告した。だったら退治するのみ!それが私の…いえ、私達の仕事よ!」
神「…提案を断ると?」
麟「ああ、そうさ。俺の大切なもの達を傷付けた貴様の軍門には決して降らない!それに…」
神「…それに、なんだ?」
麟「たとえ神にだって俺は従わない…!」 カッ‼
・力を開放
カァァァァァァァァッ…‼
早「ま、眩しい…!?神奈子様!」
神「抵抗するのならば…奪い取るまで!しかし…あの輝きはなんだ…?」
キィィィィィィィン…‼
「「ファータモガーナ・フォーゲル!!」」
麟「だぁっ!!」 バォォォォォォォォォォォッ‼
・蜃気楼の鳥、最大出力
オォォォォォォォォォォォォッ…!!!!!
早「た、ただの人間のはずなのに…加護を受けていない人間のはずなのに…なんという力を!?」
神「面白い…あの青年の力も欲しいな…我が守矢に!」
麟「貴様らが何者だろうと」
霊「私達がやる事は一つ!」
麟・霊「「仕留める…!!」」 ドウッ…ギャウゥゥゥッ!!!!!