華月麟の幻想記   作:華月麟

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全ては信仰の為に

八坂神奈子達を倒した俺と霊夢は、何故こんな異変を起こしたのか、事の事情の説明をしてもらっていた。

 

神「我ら守矢神社はな…外の世界では信仰が失われつつある…」

 

八坂神奈子はとんでもない事を暴露してきた。外の世界?こいつらは外の世界からやって来た神社なのか?

 

麟「あんたら…もし本当に外の世界からやって来たというのなら…どうやって神社ごとここまで来たんだ…?」

 

霊「そんなの簡単よ、紫の奴がここまで転送したんでしょ?」

 

諏「あらま、分かってたのかい?」

 

魔「そんな事出来る奴なんて限られてるからな」

 

…なんか普通に魔理沙が会話に混ざっているが、その理由は神奈子を倒した後に、魔理沙が遅れて現場に到着したのが理由である。

 

神「信仰されない神は力を失い、消えるのみ。守矢神社に祀られている私達は消えていくだけの運命だった…。人間に必要とされないのであれば、それも良いと…」

 

霊「運命を受け入れていたと…」

 

神「そうだ…だが、それを変えてくれたのが…早苗なのよ。幻想郷に来ればもう一度信仰を取り戻せる、そう言ってここに私達を連れて来てくれた…」

 

それはいいが…気になる点があるとすれば…

 

麟「早苗はどうやって奴に出会ったか、そこが気になるがいいだろう…今回は関係のない事だ…」

 

魔「お?お前が『紫さん』って呼ばないなんて珍しいな?」

 

麟「こいつらに博麗神社を襲撃するようにけしかけたのが奴という可能性があるんだぞ…?そんな奴を〖さん〗付けで呼べると思うか?」 ギロッ…

 

俺は思わず魔理沙を睨みつけてしまった。

 

魔「おうおう…分かったから睨まないでくれ…」 ヒェッ…

 

神「ふふ…この新天地で信仰を集めようとしたのはいいが…」

 

諏「山の妖怪には警戒され…信仰は集まらず!だから博麗の巫女を倒せば名を上げられると思ったのに…まさかとんでもない伏兵が居るなんてね?」

 

 

文「これはスクープよぉ!!」 パシャパシャ!!!!!

 

 

この空気をぶち壊す天狗がやかましいな…

 

麟「はぁ…まあいいや。てか、信仰が集まらない?当たり前だろ!」

 

神・諏「「ん?」」

 

麟「いきなり外部から来たくせに『自分たちを崇めよ、称えよ!』って言って、はい分かりました~って従うバカがどこにいる!?」

 

神「言われてみれば…」

 

諏「そうだね…信仰を手に入れようと躍起になったのが裏目に出ちゃったわけだ…」

 

麟「そこで提案だ!」

 

神「提案…?」

 

麟「妖怪の山に受け入れられるように、まずは山の天狗達と仲良くなって信仰を集めたり、天狗達に頼んで守矢神社を宣伝とかはどうかな?そこの射命丸文はその役割にピッタリだと思うよ?」

 

文「あややややや!!そんな重大な役割を私に!?」

 

麟「その代わり…デマをばら撒いたら俺が叩き潰すからな?」 ビシッ!

 

文「ふふふ…貴方の頼みであればそんな事はしませんよ!」 ドヤァ!!!

 

どうだかなぁ…

 

霊「はぁ…また始まったわ…」

 

魔「麟の本領発揮だな♪」

 

神「華月…どうして我らにそこまでしてくれるのだ…」

 

諏「私達は博麗を襲撃したんだよ?」

 

麟「〖幻想郷は全てを受け入れる〗ってある恩人が言ってた…。幻想郷が守矢神社を受け入れるなら、俺もあんたらを受け入れる。ただし、次は無いからな?」

 

いつまでも恨んでいたって何も良い事は無いからな…

 

神「ふふ…我らは神だというのに、精神的にも実力的にも彼の方が上らしいな?諏訪子よ」

 

諏「完敗だよ…悪い気はしないけどさ?」

 

麟「ふふ…」

 

霊「はいはい!なんかいいように終わろうとしているけど、あんたらがやってくれた事の始末はきっちりつけさせてもらうわ!まずは神社の修理…後は…」

 

麟「やれやれ…」

 

こんな時でも霊夢らしいな…

 

霊「…神社なら酒があるでしょう?今すぐありったけ出しなさい!肴もね!」

 

魔「お!異変解決後と言えば宴会だよな!?」

 

霊「アンタは何もしていないでしょう!!?それと文!」

 

文「は、はいぃ!?」

 

霊「山の妖怪とか地底の妖怪…片っ端から呼んできなさい!!」

 

文「はぁ…?」

 

麟「宴会は…大勢の方が楽しいだろ?」

 

文「なるほど…分かりました!はたて!貴女も手伝いなさい!」

 

は「えぇぇぇぇぇぇ!?」

 

麟「さて…これであらかたは終わったな。後は…」 スタスタ…

 

俺は湖の方へ歩いた

 

皆『ん?』

 

麟(キョロキョロ…)

 

魔「麟?何してんだお前」

 

俺は湖の周りを見回していた

 

麟「誰かがずっと俺達を見ている…あの戦いの時も第三者の視線を感じていたんだ…」

 

神「しかし…我らには何も感じなかったぞ?」

 

諏「右に同じく」

 

 

ピキ~ン!

 

麟「そこかぁっ!!」 バッ‼ 

 

 

キィィィン…

 

ズガァン!!

 

ズガァン!!

 

ズガァンッ!!!

 

 

霊「何してんのよ…そこには何もないわよ?」

 

霊夢の言う通り俺が攻撃している場所は、ぱっと見では何もないが…

 

麟「相手側からすれば、自分達がずっと見ていた事が気付かれて驚いているだろう?」

 

文「へ?」

 

魔「ま、まさかなぁ…?」

 

霊「本当に監視されているの?私達…」

 

 

 

 

そのまさか、麟の予想は正しく…

 

 

 

~スキマ内部~

 

ズガァン・ズガァン・ズガァンッ…

 

 

藍「なっ…!?外から感知する事はほぼ不可能だというのに…麟は私達がずっと見ていたのに感づいて!?」

 

紫「それに気づいていた…というのね?」

 

橙「ん~?」

 

 

 

 

麟(誰だかは知らないがこれだけは伝えといてやる) パクパク…

・口パクで向こう側に何かを伝える

 

 

 

 

 

 

麟(パクパク…)

 

 

 

藍「な、なんだ?麟が何かを伝えようとしている…」

 

紫「なんて喋っているの?」

 

藍「うーん…?た、と、え、か、み、に、だ、っ、て、お、れ、は、し、た、が、わ、な、い…?どういう意味でしょう?」

 

紫「たとえ神にも従わない…つまりは相手が何者でもあろうと…神であろうとも…逆らうという気かしら?麟…」

 

 

 

 

 

 

麟(たとえ神にだって俺は従わない…)

 

 

 

 

「「たとえ神にだって俺は従わない」」

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