華月麟の幻想記   作:華月麟

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元凶との対面

バタンッ!!!

 

麟「ふう…なんとか危機は脱したぞ…」

 

スタスタ …ピタッ

 

 

 

麟「…!」

 

俺は、今一番会いたくもない奴に出会ってしまった…

 

紫「麟、久しぶりね?」

 

藍「久しぶりだ麟」

 

橙「お久しぶりです麟お兄さん!」 チェェェェェェェェェン

 

麟「藍さんに橙に…八雲紫、あんたか…」 ギロッ

 

紫「あ、あら…そんなに怖い顔をしてどうしたの?」

 

麟「とぼけるな…今回の元凶が…!あんたが今回の件に絡んでるのは分かっているんだ…!」 ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

・怒りのパワーを露わに

 

紫「す、全ては幻想郷の為なのよ…?」

 

あんたはいつもそればかり…!

 

麟「俺の還る場所を破壊するのも幻想郷の為なのか…!?」

 

紫「そ、そんなつもりは無いわ!?」

 

麟「妖怪は人間を、人間は妖怪を、それが幻想郷のルール。それは俺にも分かるさ…霊夢が強すぎて、そのバランスの釣り合いが難しいのも分かる…。分かるさ…!分かっているつもりだ…!それでもあんたは…っ!ううっ…!」 ポロポロ

 

紫「り、麟…!?」

 

俺は溜まっていた物をすべて吐き出すかのように泣き出してしまった。それもあるとは思うが、一番信頼していた恩人が俺を裏切るような行為をしたことが、何よりも許せなかったのだ。

 

麟「今のアンタはあの時の奴らと同じだ!自分の欲望の為に他人から全てを奪おうとする!いくらアンタが「幻想郷の為に」と何度言おうとも、俺は認めない!他にやり方はいくらでもあるはずなのに…アンタは極論過ぎる答えをあいつらに実行させた!今回の異変…全ても元凶は…お前だ!「八雲紫」!!」

 

紫「…麟」

 

麟「…とは言ったものの、もう終わったことだからな。いつまでも悔やんでいたって何も変わりはしない。だからもう、今日の事は忘れるつもりだ」

 

紫「それじゃあ…「勘違いするな、アンタを許したわけではない」…そうよね」

 

藍「もっと他の方法を模索するべきでしたね…」

 

紫「ええ…まさか、彼がそこまで思っていたなんて…」

 

スタスタ

 

俺は2人の間を通って、守矢神社の鳥居へ向かおうとした

 

紫「宴会は…もういいの?」

 

麟「もう腹も心も満腹だ…これ以上いらないよ」

 

藍「そうか…すまなかったな、お前を苦しめる気は我々にはなかったんだ…」

 

麟「だからもういいって、これ以上言わせないでくれよ」

 

藍「す、すまない…」

 

麟「あ、藍さん」

 

藍「(ピクッ)な、なんだ?」

 

麟「今度どこかで暇があったらさ、一緒に美味い稲荷ときつねうどんを食いに行かない?」 ニコッ

 

俺は、今出来る精一杯の笑顔を見せた

 

藍「稲荷…油揚げ!?」 キラキラ

 

麟「う、うん」

 

随分と可愛い反応するな…

 

藍「(ビュン‼ ガシッ)いつ行く!?いつ予定を開ければいい!?私はいつでもいいぞ!?」

 

麟「と、とりあえずその日程はまた今度決めるからぁぁぁl」

 

紫「藍、落ち着いて?」

 

藍「はっ…!す、すまない…」

 

あーびっくりした…

 

麟「それと橙?」

 

橙「はい!なんでしょう!」

 

麟「橙も今度お互いに暇な日、魚釣りにでも行かないか?」

 

橙「魚釣り…!いいんですか!?」

 

麟「もちろん!たまには一緒に出掛けようよ」

 

橙「わーい!」

 

紫「あ、あれ…私は?」

 

麟「アンタとはしばらく出かけたくない」 ズバッ

 

紫(ガーンッ!? ガックシ)

 

 

 

 

誰が好き好んで元凶とデートするんよ

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