自分自身の力がどこまで出来るのかを確認し終えた後、皆はまた宴会(勇儀と神奈子さんの喧嘩)を再開しに戻っていった
俺は何をしているかというと…
麟「ここから見える景色は最高にいい場所だな…」
守矢神社の鳥居の上に座って、そこから見える景色を堪能していた。白銀に包まれた妖怪の山々に山頂の湖、文句の出ようがないくらいに美しい光景だった。
早「すごく綺麗ですよね…ここからの景色は…」
何故か早苗は戻らずにこのくそ寒い中、俺と一緒にこの景色を見ていた。
麟「お前…寒くないの?」
早「この程度…寒くないで…クシュン!」
麟「やっぱり寒いんじゃん…ほれ」 パァァッ…
俺は急いで早苗に防寒魔法をかけた、というか早苗はそういった魔法は知らないのか?
早「あ、あれ!?全然寒くない…むしろポカポカ?」
麟「早苗の身体に防寒魔法をかけた。しばらくは寒くないと思うよ」
早「あ、ありがとうございます!麟さんって身体系魔法も出来るんですか?」
麟「ああ、紅魔館ていう吸血鬼の住む館があってね、そこで色んな魔法を教えてもらったんだよ。今度、早苗も連れてってやるよ。きっと腰を抜かすぞ?」 ニヤニヤ
早「の、望むところです!でも…そういった魔法も覚えておいたらかなり便利ですよね?」
麟「そりゃ、実際お前が今体験してるだろ?」
早「た、確かに…。そ、そういえば気になったことがいくつか…」
麟「んあ?」
気になったこと?なんだろうか
早「麟さんって冥界の主の恋人なんですか?」
麟「いいえ違います。ただの知り合いです」
早「それじゃ…あの方の片思い…ですか…」
幽々子さん…早苗の奴に何を言ったんですか?!
麟「一方的な片思いだけどね…アハハ」
早「た、大変ですね…。それともう一つは、貴方の事を〖兄〗として慕っていた方達は?」
麟「ああ、あれか?吸血鬼1人、妖怪3人の可愛い義妹4人だよ」
早「妖怪と吸血鬼の義妹!?どういうことですか?!」
そりゃ驚くよね…無理はない
麟「紆余曲折あったのよ…」
~少年、説明中~
早「…」 ポカーン…
麟「…おーい?」
早「…幻想郷は、常識にとらわれてはいけないんですね!」
おっと、なんか迷言っぽいの来たな?
麟「あいつらはいい子達だよ…。前はあんなに笑顔を見せてくれないくらいには、感情を表に出してくれなくてね?大変だったよ、コミュニケーション取るのが」
早「努力の賜物ですね♪」
麟「いいや…あいつら自身が成長してるんだよ。おかげで久々に会うと成長を実感するよ」
早「ふふ♪なんだかお父さんみたいですね?」
麟「はははっ!言えてんな!」
アハハハハハハハッ‼
チラーッ
諏「うんうん、2人共仲良くやっているね!」 コソコソ
神「このままくっついてくれれば最高なんだけどねぇ?」 コソコソ
全く懲りていないアホ神2人であった…
麟「さてと…スーハー…。…~♪」
早「麟さん?」
麟さんは突然、何かの歌を歌い始めていた。歌詞という歌詞は無いけれど…その歌声はすごく透き通った歌声で、つい私はその歌をのめり込むように聞いていた。
~数分後~
麟「~♪ …ここまでかな覚えている部分は」
早「(パチパチ)…すごく綺麗な歌声でした!今の歌は、なんていう歌なんですか?…歌詞は無かったですけど」
麟「俺が外の世界での歌で唯一覚えている歌、〖いにしえのうた〗だよ」
早「いにしえのうた…?なんですか?その歌…というか貴方も外から来たんですか!?」
麟「ん?そうだよ、俺も外の世界から来たんだよ」
早「麟さんはどうやって幻想郷に?」
麟「…言わないでおくよ。あまり話せる内容でもないしね」
早「そ、そうですか…。それで…いにしえのうたってなんなんですか?」
麟「ん?ああ…この歌か?俺もよく覚えてないんだよ…外の記憶はほとんど忘れちゃったしね」
早「そうですか…。あの…アンコールって出来ますか?」
麟「もちろん!」
いにしえのうた、おかわり入りま~す。
早「やったぁ!」
麟「~♪」
俺はもう一度、いにしえのうたを歌い始めた。
早「…♪」
・静かに歌を清聴する
今宵の幻想郷は、あちらこちらに美しい歌声が聞こえて来たという…。
しかし、とある者が幻想郷全体をとんでもない危険にさらしてしまう程の大きな事件を起こしてしまう事を、まだ彼らは知らない。
~???~
ゴロゴロ…
・雷が鳴り響く
?「ふぅむ…地上の妖怪共は不甲斐ないな!やはり、私自ら出向かなければなるまい!!…ふふふふふ…ふははははははっ!!!」