華月麟の幻想記   作:華月麟

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後編・天界のはぐれ天人
大地震と崩壊


麟「すぅ…すぅ…」

 

魔「くかーっ…」

 

霊「んん…ムニャムニャ」

 

他の皆『…zzZ』

 

彼らは、昨日のどんちゃん騒ぎ後、酒が回りすぎて帰れる状態ではなく、神奈子達に許可を貰って守矢神社で寝泊まりをしていた。

 

義妹4人『すぅ…すぅ…すぅ…』 麟ギュー

 

麟「う、う〜ん…すぅ…」

・少し苦しそうにしている

 

何故、麟がこんな苦しそうな状態になっているか?その理由はただ一つ!義妹達が「麟と寝る!」と騒いだものだから、なし崩し的に麟が折れて今に至るのだ!

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

 

突然、地響きのような音が静かに聞こえていた

 

麟「(ムクリ)…なんだ…なんか聞こえるぞ?何の音だ?」

 

この宴会会場で唯一、麟だけがその音を感じ取り、眠りから覚めていた。

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

 

だんだんと…その音は大きくなり始めていた

 

麟「(ソローリ)すまないな、義妹達よ…」

・起こさないようにゆっくりと移動する

 

ソローリソローリ…

 

俺は周りを起こさないように霊夢の隣まで移動した

 

麟「霊夢…起きてくれ(ヒソヒソ)」 ユサユサ

 

霊「んん…何よ…もう少し寝かせてよ…」

 

麟「何か…嫌な音がしないか?ゴゴゴ〜…みたいなさ」

 

霊「そんな音…聞こえるわけ…」

・耳を澄ます

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!

 

霊「ごめんなさい訂正。確かに聞こえるわね…しかも凄く大きく…」

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!

 

ガタッ…ガタガタガタッ!!

 

麟「うお!?」

 

突然…とてつもない強さの地震が発生した

 

魔「(ガバッ!)な、なんだこの凄まじい揺れは!?」

 

咲「はっ!?危険ですお嬢様!」 バッ!

・覆い被さってレミリアを守る

 

レミィ「へ!?なになに!?」

 

美「フラン様!」

・同じように覆い被さる

 

フ「わぁ!?美鈴!?」

 

お燐「さとり様!」

 

お空「こいし様!」

 

さ・こ「「何事!?」」

 

幽香「メディスン!」 ギュッ!

・抱きしめて守る体制に

 

メディ「わぁ!?幽香?!」

 

妖「幽々子様!座布団を頭に乗せてください!」 ポイッ!

 

幽々「あ、ありがとう!」 バッ!

・座布団を頭に乗せる

 

皆、唐突の大地震に叩き起されて混乱していた

 

麟「ファンネル!バリアを張れ!」 バ・バ・バ・バ・バッ!

 

ビッ!

 

ビッ!

 

ビッ!

 

ビシュィィンッ!!

 

俺は咄嗟の判断でファンネルを5つほど射出し、天井にバリアを展開して上から物が落ちてきても一時的に無事でいられる状態を作った。

 

ガタガタガタ!!!

・まだ収まらない激しい揺れ

 

麟「皆!今すぐ外に避難しろ!早くっ!!」

 

咲「お嬢様!こちらへ!」

 

美「フラン様!こちらです!」

 

こあ「パチュリー様!急いでください!」

 

レミィ「ありがとう!麟、咲夜!」

 

フ「美鈴ありがとう…!お兄様も早く来てね!」

 

パチェ「ありがとうこあ!」

 

まず紅魔館組が避難

 

妖「幽々子様、急いでください!」

 

幽々「今行くわ〜!」

 

次に白玉楼

 

永「姫様!こちらへ!」

 

輝「わ、分かっているわ!」

 

鈴仙「急いで!てゐ!」

 

てゐ「わ、分かってるよ!」

 

その次は永遠亭組

 

お燐「こいし様!さとり様!早く!」

 

お空「急いで急いで!」

 

さ「わ、分かっているわ!」

 

こ「お兄ちゃん、頑張って!」

 

そして地霊殿組と、全員が建物の外まで避難が完了するまで俺はバリアを展開し続けた。

 

 

 

霊「麟!もう大丈夫よ貴方も避難を!」

 

麟「了解!」 ダッ!!

 

全員の避難を確認し、俺も外へ避難した。

 

 

~建物外~

 

ガタガタガタ…

 

先程まで発生していた地震は、徐々に収まっていっていた

 

麟「な、なんとか収まった…か。いきなり凄く大きな地震だったな?」

 

霊「変ね…いままで、あんなに大きな地震は経験したことないわよ…?魔理沙もそうでしょう?」

 

魔「あー…言われてみればそうか?」

 

麟「え、そうなのか?」

 

でも…地震って自然現象だから普通は多少なりに経験すると思うのだが…と俺は感じていた。何故なら、外の世界では日常茶飯事のようなものだからだ。

 

ブゥ・ン…

 

紫「はぁ…はぁ…霊夢、麟!今すぐ博麗神社に戻ってきてもらえるかしら!?このスキマを通っていいから!」

 

麟「え!?りょ、了解!」

 

霊「わ、分かったわ!」

 

いきなりスキマから八雲紫が現れたと思ったら八雲紫は、今すぐに博麗神社へ戻ってこいと荒らげた声で俺達を呼んできた。

 

麟「行こう、霊夢!」

 

霊「えぇ!」

 

魔「私も行くぜ〜!」

 

タッタッタッタッ…!

 

俺達3人は急いでスキマの中に入り、博麗神社へと移動した

 

スタッ…

 

麟「なっ…!?こ、これはどういう事だ!?」

 

スタッ

 

霊「え…嘘でしょう!?」

 

スタッ

 

魔「おうおう、どうしたぁ?そんなに驚いた声を出し…って、なんだこのひどい有様はぁぁぁぁっ!?」

 

俺達は目の前に広がる光景があまりにも信じられず、夢でも見ているのかと思っていたが、どうやら夢では無いようだった…。

 

霊「う、うちの神社が…」

 

麟「つ、潰れて…崩壊してやがる!?」

 

 

目の間に広がった光景…それは見るも無惨な姿に形を変えてしまった博麗神社がこの目で確認する事が出来てしまったのだ。

 

そう…先程の大地震で、博麗神社が倒壊してしまったのだった。




能登半島地震でなくなった人たちの冥福を祈ります
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