華月麟の幻想記   作:華月麟

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幻想郷の危機

魔「まあ、ボロい神社だったし、倒壊するのも当然か?」

 

麟「ああ!言われてみればそうか?確かに古かったから、あの地震で壊れるのも…」

 

俺も魔理沙の考えには納得していた。確かに所々古くて、いつか倒壊するのでは?とは薄々思っていたからだ。ついにその時が来たかぁ…。

 

霊「だから紫にはちょくちょく言ってたのよ?修復してほしいから直せる人を呼んでって。なのに紫は「大丈夫よ♪」の一点張りなのよ?」

 

 

「「当たり前でしょう!ここはどんな災害からも無事でいられるようにしているんですもの!!」」

 

 

3人『(クルッ)紫!?』

 

紫「…」 グググッ…

・怒りを露わ

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

 

八雲紫が後ろからのはいいのだが…奴の顔は怒りに満ちていた。しかもその怒りの力は身体の外にまで放出され、周りの瓦礫が少しずつ浮き上がるほどには強い怒りを感じた。

 

魔「お、お前がそんなに怒るほどの事なのか!?」

 

紫「当たり前でしょう!!今までここが地震などの災害で倒壊しなかった理由は私が結界を博麗神社に張っていたからよ!!」

 

霊「だから大丈夫の一点張りだったのね…」

 

魔「でもなんでそこまで怒るんだ?」

 

麟「…そうか!博麗神社は博麗大結界っていう幻想郷全体を覆う巨大な結界を維持するための場所…そうだろう!?」

 

紫「ええ、正解よ」

 

魔「ふぁぁ?」

 

魔理沙は理解できずに素っ頓狂な声を

 

霊「だから何よ?」

 

麟「霊夢…なんでお前は分からない!?博麗大結界っていう幻想郷全体を覆う巨大な結界を維持するための場所…外の世界と幻想郷の行き来をほぼ不可能にしている強力な結界!幻想郷内部で妖怪が権勢を保っていられるのはこの結界のおかげなんだよ!それを破壊された…つまりは結界が壊されて、幻想郷が危険に晒されているって事なんだよ!」

 

紫「(パチパチ)大正解♪100点満点よ」

 

霊「あ…忘れていたわ…いつも紫に文句しか言われないから巫女の仕事をサボってたのがバレたわね」

 

麟・魔「「いや、この前の春節異変で分かり切っていた事だが?」」

 

霊「えぇっ!?」

 

逆にあんな醜態晒しておきながら、よくもバレてないと思ったな?しかも博麗大結界の事も覚えてないし…。

 

紫「今回の大地震…震源地はピンポイントでここ、〖博麗神社の真下〗だったのよ」

 

麟「何!?ピンポイントで?!」

 

紫「ええ、結界の中で地震が発生してしまったから、結界で守れずに倒壊してしまったのよ…」

 

麟「ピンポイントで博麗神社…まさか結界が目的?」

 

魔「結界が?なんでだ?」

 

霊「つまり…この地震を起こした犯人は結界を破壊する事が目的…?この幻想郷を危機に晒す為に…」

 

魔「でもよぉ?そんなことしたら自分だって危ういんじゃないのか?結界が壊れたら何が起きるか知らんが…少なからず、紫や霊夢に退治されるし…。」

 

麟「だが…そいつは事を起こした。それだけ自分に自信があるって事だろ?」

 

魔「あぁ~…そうなるか…?」

 

 

 

「「ふははははははははっ!!やはり動いたか!博麗の巫女・博麗霊夢!!」」

 

 

 

4人『!?』

 

突如、頭上から大きな声が響いてきた。

 

麟「誰だ!?」

 

紫「聞いたことのない声…!」

 

俺達4人は声の方へ振り向いた。

 

?「初めまして諸君!」

 

丸い帽子に半袖、ロングスカート、ブーツ姿、極光を表す虹色の飾りを身にまとった、外で言う学生くらいの人物が空中に浮遊する、注連縄つきの岩の上に立っていた。

 

魔「お~!?岩が浮いてるぞ!?」

 

霊「そこに反応するのね…気持ちは分かる」

 

そんな事はどうでもいい…!

 

麟・紫「「お前(貴女)は誰(だ)?」」

 

紫と麟は息ぴったりにほぼ同じ台詞を吐いた。

 

天子「我が名は〖比那名居天子(ひなないてんし)〗!天界からやって来た天人である!」

 

麟「天界…?」

 

天界って…神様みたいなのが住んでいる…雲の上の国?それとも天国?

 

紫「その天人様とやらが何の用かしら?ふっ…まさかとは思うけど、貴女がこの地震を起こしたのかしら?」

 

天「いかにも!正解だ!地上の妖怪!」

 

麟「なんでこんな事をした!?これでは…幻想郷全体が危機に晒されるんだぞ!?」

 

天「ふははは!知った事か!では…天界で待っているぞ!」 ヒュゥゥゥゥン…!!!

・上空へどんどん上がり逃走

 

麟「待ちやがれぇぇぇっ!!!」 ギャウゥゥゥゥゥゥッ!!! ガギューンッ!!!

 

3人『麟!?』

 

麟は、奴を逃がすまいと猛スピードで追跡を開始した。

 

 

ギュィィィィィィンッ!!!

 

天「ん?」

 

麟「貴様ぁっ!!」 ギュィィィィィィンッ!!!

 

天「ただの人間にしては見事…だが!」 パチンッ!!!

・指を鳴らす

 

 

ゴロゴロゴロゴロ…

 

麟「なんだ!?」

 

突如として、空が分厚い雲に覆われ暗くなり始め…

 

 

ポツポツ…ザァァァァァァァッ…!

 

 

ゲリラ豪雨のような雨が降り始めた

 

 

ピシャッ!!! ゴロゴロッ…!!!

 

 

しかも落雷がトッピング

 

紫「いきなり…雨が!?」

 

魔「うっひゃぁ!すんごい雨だ!」

 

霊「これもあの天人の能力なの!?」

 

 

この雨は幻想郷各地で…というわけでもなく…

 

~冥界~

 

幽「あら…雪?」

 

妖「おかしいですね…もう降らないはずなのに」

 

冥界では雪が

 

 

~守矢神社と妖怪の山~

 

早「へ!?なんか桜が咲いてますよ!?」

 

神「諏訪子!花見だ花見!」

 

諏「よっしゃぁ!早苗!酒を出して!」

 

早「少しは危機感持ってください!?明らかに異変ですよ!?」

 

 

文「何故…季節外れの桜が?」

 

は「天魔様(天狗の長)も不思議がっていたわ?」

 

椛「また異変でしょうか…?」

 

妖怪の山や守矢神社では桜が

 

 

~紅魔館と魔法の森~

 

レミィ「見なさい咲夜、紅葉よ」

 

咲「…もうすぐ冬が明けるというのに?」

 

パチェ「嫌な予感…」

 

フ「綺麗!!」

 

美「心なしか、ちょうどいい気温に…」

 

こあ「でもどうして秋が…?」

 

魔法の森や紅魔館付近では紅葉が

 

 

~永遠亭と迷いの竹林~

 

ミーンミンミンミンミンミンミーン‼

 

てゐ「うっせぇぇぇぇぇ!!」

 

鈴仙「暑いぃぃぃ…冬のはずなのになんでこんなに…」

 

輝「妹紅、どう思う?」

 

妹「私の予想は異変だな、あの地震も。永琳は?」

 

永「同感よ、この気温というか季節は異常よ」

 

永遠亭と迷いの竹林ではセミが元気に鳴くくらいに暑い夏が…つまり、あちこちで異常気象が発生していたのだ。

 

 

~博麗神社上空~

 

麟「貴様…何をした!?」

 

天「ふははは!!空の天気も、地の安定も、人の気質も私の掌の上だ!!」

 

麟「何…!?」

(こいつ…天候を操れるのか!?)

 

天「お前は消えろ!」 バッ‼

 

 

ゴロゴロ…ピシャッ‼ ドゴォォォンッ!!!

 

 

天子が呼び寄せた落雷が麟めがけて落ちて来たのだ

 

麟「しまった!?」

 

天(ニッ…)

 

ドガァァァァァンッ!!!

・もろに直撃

 

麟「うわぁぁぁぁぁぁっ!!?」 ヒュゥゥゥゥン…!!!

 

 

 

天「ふふふふふ…はははははははははっ!!!!」

 

 

 

 

ヒュゥゥゥゥン…

 

 

 

魔「な、なんか落ちて来るぞ!?」

 

霊「あれは麟じゃない!?」

 

紫「嘘…!?麟!?」

 

 

ドガァァァァァンッ!!!!!

・倒壊した神社に麟が墜落

 

 

3人『麟!!』

 

3人共、反応が遅れてしまい麟を摑まえる事が出来なかった。

 

タッタッタッ!

 

霊「麟!?どこに居るの!」 

 

紫「麟!」

 

魔「くそっ!瓦礫をどかすか!?」

 

霊「ダメよ!下手に動かしたら瓦礫のさらに下へ麟が落ちるわ!」

 

魔「じゃあどうする!?」

 

 

「「うぅぅぅぅぅぅぅ…!」

 

 

どこからか声が…

 

霊「麟!?」

 

紫「麟!返事をしなさい!」

 

 

「「うあぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」」

 

ドガァァァァァンッ!!!!

 

瓦礫の山から麟が出て来た。先ほどの落雷の直撃と瓦礫への墜落のせいで、身体中におびただしい量の傷が出来てしまっていた。

 

魔「な、なんてひどい量の傷だ!?」

 

 

麟「くっそぉっ…ふざけた真似しやがって…!ふん!!」 ギャウゥゥゥゥゥゥッ!!!!!

 

 

彼は怒りに任せて力を開放。怒りで戦闘力がさらに上がっていた。

 

 

グオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!

 

 

霊「な、何よこの化け物じみたパワー!?」

 

魔「うおぉぉぉっ!?なんかあの変身形態抜きでも物凄いパワーじゃねぇか!!」

 

紫「っ…!?これが…今現在の麟のフルパワー…!」

 

 

 

麟「あのクソ野郎…!」 ワナワナ…!!

 

 

「「比那名居天子ぃっ!!!!」」 ガォォォォォォォォォォッ!!!!!

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