ガキュゥゥゥゥンッ!! シュゥゥ…
麟「ダメだ…俺程度の力ではあの雲には太刀打ち出来ない…!」
またもや行き詰まっていた。天子が作り出したあの雲がそんじゃそこらの攻撃では全くもって歯が立たないのである。恐らくはミラージュワゾーのヴェスバーも対して効果を発揮しないと予想出来る。
麟「そもそも、あの雲って何で出来てんだよ!?」
天「ん?あぁ、あれは天候や人間の気質で出来た雲よ。そう簡単には吹き飛ばすことなんで出来ないわ!」 ドヤァ…!
なんかこいつ…随分と誇らしげだが、反省してねぇんじゃねえか?
ガ「うーむ…天子にしては見事な気質の雲だ。我の力を持ってしてもさほど期待は出来ないだろうな…恐らくはここに居る者達全員でもな…」
創造主すらも悲観的な感想を述べていた。創造主がそんな悲観的ではこの異変が解決出来ないんだが?
衣玖「総領娘様は先程の戦闘で動ける状態ではありません…いかが致しましょう、ガルム様」
ガ「あの気質を祓うほどの力さえあれば良い話なのだがな…」
気質すらも祓う…つまりはこいつか?この緋想剣の力なら…それが可能なのではないか!?
麟「こいつを使うしか…ないよな?」
・腰から緋想剣を取る
天「ふはははっ!それは無理だな!お前じゃ緋想剣は扱えない!」
麟「なんで無理なんだ?」
衣玖「緋想剣は天人の中でも選ばれた者にしか扱う事が出来ない剣なのです…。天人ではない貴方では、その剣はおろか緋想剣の刃すら発生させられないかと…」
つまり…この剣が使用者に相応しい人物を自分で選んでるわけか…。
麟「やってみなくちゃ…分かんねぇだろ!」
ガ「無駄だ、君ではその剣は使えない」
麟「勝手に決めるな!やれるかどうかはこいつが…緋想剣が決める事だ!」
シュゥゥゥゥゥゥ…
麟「うっ…!?」 ガクッ!!
・急に膝を着く
紫「麟!?大丈夫!?」
ガ「聞き分けの悪い人間だ…無理だと言うのに…」
麟「な、なんだ…!?力が…抜けていく…いや、吸い取られて…!?」
?『誰だ…この私、〖緋想剣〗を振るおうとしている未熟者は誰だ』
麟「剣が…喋った!?」
ガ(ほう…?緋想剣の声が聞こえるのか、あの少年は)
緋『貴様…地上の人間であるな?愚かな…。そんな未熟者が…天人でもない貴様がこの私を扱えるとでも思っているのか!?』
麟「う、うるせぇ!だったらなんで比那名居天子なんかにその力を使わせたんだ!!」
俺は怯むこと無く反論した
緋『あの者は天人の中でも特別…比那名居一族の娘。まさに私の力を使うに相応しい人物なのだ!』
麟「へんっ…哀れだな!」
俺は緋想剣を哀れんだ
緋『何…?貴様…何が言いたい…』
麟「確かに天子は…天人さ。でもなお前が持ち主に選んだ天人はな…お前の力を使わせるには相応しくない奴だった…。見ろ!あいつのせいであちこちで異常気象が起きてる!挙句の果てにはこの世界の要でもある博麗神社を破壊した!そんな奴が…本当に持ち主に相応しいと思うのか!!!」
俺は核心を突いたつもりだ…
麟「相手がお前の力を奮うに相応しいかどうかすらお前は見抜けない…!そんな奴がこの天界の秘宝だと!?バカバカしい!!だったら…せめて相手の実力を見抜けるかどうかの力を身につけろってんだ!」
俺は思った事をストレートに伝えた
緋『では、貴様に問おう。貴様は私を手にして、何を成そうというのか?』
麟「何を成す…?」
緋『そうだ…人間である貴様が私を必要としている。ならばその理由を聞かせてもらおうか!』
麟「…そんなの決まってんだろ!あいつが始めたこのくだらないゲームに終止符を打つ!その為には緋想剣…お前の力が必要不可欠だ!」
俺が成したい事…それはただ1つ、この異変を終わらせる事。
緋『ふむ…その意思だけは認めよう…。しかし、貴様が私の力を奮うには…全くもって未熟!』
いつまで減らず口を…だったら…
麟「だったら俺の力をお前に見せてやる!それで文句は無いな!?」
緋『いいだろう…!貴様の本気をこの私に見せてみよ!』