華月麟の幻想記   作:華月麟

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麟VS異変の真犯人

麟「さて…異変も解決したことだし帰りましょうか…ッ!?」 ゾッ…!

(…な、なんだ!?この恐ろしく背筋が凍るような殺気?それとも…狂気!?)

 

この図書館を支配している言葉にしがたい物が俺を恐怖へと駆り立てた。

外では全く感じなかったのに、あの魔法使いを倒し、雨を止めた瞬間〖ソレ〗は現れた。

 

 

?「貴方、誰?」 スタスタ…

 

 

俺はとっさに振り向くと…そこにはクマの人形を抱きしめたレミリアにそっくりな女の子がいた。しかしレミリアとは違い髪は金髪、羽根には宝石のようなもの、そして何よりレミリアより幼く感じていたが…俺は一瞬で理解した。

 

麟(外から感じていたあの雰囲気はこの子から放たれている狂気だったのか?!)

 

?「ねえ、貴方は誰なの?」

 

俺は深呼吸をして心を落ち着かせてから答えた。

 

麟「スゥー、ハァー…麟…華月麟だよ。君の名前を教えてもらってもいいかな?」

 

フラン「フフフッ♪〖フランドール・スカーレット〗…フランでいいよ、リン」

 

麟「フランか、もしかしてレミリアの妹か?」

 

フ「レミリア?ああ…お姉様の事?そうよ、私はお姉様の妹よ」

 

麟「なるほどね…どうりでレミリアに容姿が似ているわけだ。でも不思議だな…妹の君がどうしてレミリアと一緒に博麗神社に遊びに来なかったんだ?」

 

フ「…皆ひどいの。私に内緒でいっつも楽しそうな事して、いろんな人にも会って…私には食事を持ってきてくれる時しか会わないくせに…!!」 オォォォォォォォォォォォッ…!!

 

麟「なるほど…ずっと1人で過ごしてきたわけか…何百年も」

 

フ「私、ずーっと退屈してたの誰も私の相手をしてくれない…おもちゃはすぐに壊れちゃうの…」 グググ…グシャァッ‼

 

フランに強く抱き締められていた人形は、フランの怒りによって破裂四散してしまった。

 

麟「かつての俺に少し似てるな…(ボソッ)じゃあフランお前は今、自由の身だ。何がしたい?」

 

フ「一緒に遊んでくれるの?(パァッ!!)じゃあ私、リンで遊ぶ!!」

 

フランが見せた笑みには純粋な殺意と狂気が入り混じっていた。

 

麟「えっと…いくら出す?」

 

フ「コインいっこ!」

 

麟「そんなん一個じゃ、人命は買えないよフラン…?」

 

 

 

フ「「貴方がコンテニュー出来ないのさ!!」」 ズドァッ!!

 

 

 

ドガァァァァァァァァァァァァァァァンッ!!!

 

 

 

麟「(ブアッ…! スタッ)あっぶねぇ!?せめて段取りってもんがあるだろうが?!」

 

フ「アハハハハハハっ!!すごいすごい!!避けた避けた!アハハッ!!じゃあこれは!?禁忌〖クランベリートラップ〗!!」 ズダダダッ!!

 

麟「しまった!?くそっ!!」 バッ‼ 

 

 

グルグルグルグルグル…

 

 

彼は腕を左右に広げ、手のひらを開き、その場で高速回転を始める。

 

フ「アハハッ♪メリーゴーランドの真似でもしてるの?」

 

麟「ランダム・ショット!!!」 ズダダダダダダダダダダ‼

 

 

ドガガガァァンッ!!!

 

 

そして乱雑にばら撒かれた弾幕がクランベリートラップと激突、無事に相殺された。

 

フ「禁忌〖レーヴァテイン〗!!アハハ!」 バヴォォォッ!!

 

麟「ならこっちも!」 ブン…!!

・オーラの刃を作り応戦

 

ガキィィィィン‼

 

俺達は激しいつばぜり合いを始めた…!

 

 

 

~紅魔館ロビー~

 

霊「だいぶ激しくやりあったのね…」

 

魔「あのロビーがこんなにめちゃくちゃになるなんてな」

 

レ「咲夜!美鈴!しっかりしなさい!何があったのよ!?」

 

咲「申し訳ありませんお嬢様…侵入者の男にやられてしまい…」

 

霊・魔・レ

『男!?』

 

魔「ここに麟の奴がいるのか?!」

 

咲「え、ええ…」

 

霊「今、あいつはどこにいるの!?」

 

咲「多分…図書館の方に…」

 

 

ドカァァァァァァァァァァァァァンッ!!!

 

 

レ「な、何?!今の爆発!?」

 

魔「急いで行くぜ!!」

 

霊「ええ!」

 

タッタッタッタッ

 

レ「ま、待ちなさいよ!」 タッタッタッタッ

 

咲「私達も行くわよ美鈴!」

 

美「は、はい!!」

 

 

~大図書館~

 

 

カツ…カツ…カツ…

 

フ「リン~どこにいるの~早く出てこないと私から探しに行くよ~」

 

 

 

麟「はぁ…はぁ…くそっ…!」

 

フランに押され気味状態の彼は、呼吸を整える為に本棚の裏で息を潜めていた。

 

麟(くそっ!どうする?今の俺じゃ全く歯が立たないくらいフランの奴は強い…!あまり大きな傷を負わせたくないからという甘えた考えがいけないのは分かってるけど…どうする…!?)

 

フ「10~9~8~7~…」

 

麟(あいつは本気で俺を殺そうとしてる…だったら俺も本気で行かなくちゃ死ぬ…だったら…)

 

 

「…殺らなければ殺られる」 フゥ…

 

 

彼の蒼い瞳がフランと同じ濃い紅へと変わる…まるで鮮やかな血のように…

 

 

俺は心の中で紫さんに謝罪をした…

 

(紫さん、ごめんなさい…俺は今、初めて貴女達に出会ったあの頃の自分に戻った。生きる為にあの場にいた人間達を皆殺しにしたあの時の自分に…。あの吸血鬼を倒し、この異変にケリをつける為…そして、この場を生き残る為に…。殺らなければ殺られる…あの懐かしい緊張感が久しぶりに全身を駆け巡っていた…)

 

フ「3~2~1」

 

 

ザッ…!!

 

「「フランドール…!!」」

 

 

フ「あっ♪」

 

 

 

麟「…」

 

 

 

フ「遅いよリン~」

 

麟「…」 オォォォォォォォォォォォッ…

 

フ「…リン?」

 

麟「(ギロッ…)お前を仕留める…!」 ガゥッ‼

 

俺はフランへトドメを差す為、突貫した…

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