華月麟の幻想記   作:華月麟

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クジャクとバタフライ

~創造主の寝室~

 

麟「わざわざ貴方の部屋にまで移動しなくても…」

 

ガ「ここは外部からの接近を一切許さない聖域。紫殿の能力すらも通すことのない場所だ。ここならば存分に話が出来るだろう」

 

に「…な、なんでそんな神聖なエリアに私達を?」

 

ガ「…八雲紫といえども、我ですら彼女の思考回路が読めない時が昔からあってな、それを実際に体験してからこのように、何者も近づけない聖域を作って安心して眠りたい…そう思ってここを作ったのだ」

 

麟「…」

 

複雑だな…八雲紫はこの幻想郷の賢者。それ故に何を考えているか分からない時がどうしてもあるんだ。それは味方すらも彼女に疑惑を持ってしまう程に…。霊夢や魔理沙がどうして紫さんをあまり信用しないかが今、よく分かったような気がする…。

 

ガ「それでも昔からの旧友というのは変わりないがな」

 

に「は、はぁ…。そ、それで盟友?作ってほしい武器はどんなのだい?」

 

麟「…え?あ、ああ…今取り出すよ」 ゴソゴソ

 

俺はにとりに催促されて収納魔法から武器を取り出した。

 

ガチャッ…

 

ガ「ほう…なかなかに面白い武器だ…(ジャキッ‼)うお!?先端が展開したぞ!?」 キラキラ

 

ガルムさんも魔理沙のように子供のような純粋に透き通った目でピーコックスマッシャーを眺めていた。

 

に「でも、なんでわざわざ別室に移動?」

 

麟「この武器の技術を悪用させない為に…かな?」

 

ガ「なるほど…これは月の技術も取り入れているんだな?」

 

に「つ、月の技術だって見ただけで分かったんですか?!」

 

ガ「遥か昔…月面戦争に我も参加していてね、天界の創造に紫殿の力も借りていたからその恩返しにね。そこでこんな技術を見た事があるよ」

 

麟「下手にこの技術をばら撒くと厄介な事になる…だから別室に移動したんだ。にとり、この前に設計図は持ってるか?」

 

に「設計図?ああ、リュックの中に常時してるよ」 ゴソゴソ

 

なんでリュックに…落としたら大変なんですけど!?

 

麟「今回の注文が終わったらその設計図は焼却処分してくれ」

 

に「あいよ!」 

 

ペラァッ…

 

にとりは取り出した設計図を展開した。

 

ガ「ほう!?こんな凄い設計を君1人で考えたのかい!?」

 

麟「ま、まあ…1人で考えましたよ?」

 

ガ「是非、天界開発の設計者になってほしいものだ!」

 

麟「へ!?なんか事業展開するんすか!?」

 

ガ「嘘だよ」

 

麟・に(ズコーッ!!)

「「嘘なんかいっ!!!」」

 

ガ「はははっ!君達は本当に面白い!一緒に居て楽しいよ!」

 

に「そりゃ…」

 

麟「どうも…。じゃねぇんだわ、さっさと話を進めよう」

 

に「おお!待ってました!」

 

ガ「是非聞かせてくれ!」

 

麟「まず、このピーコックスマッシャーとザンバーを融合させた射撃と近接が出来る複合武器を作ってほしいんだ」

 

に「うへぇ!?それまたかなりの難題だけど…そのビーム発生装置の技術はもう習得済みだからイケるね!」

 

麟「ちなみに、その技術はにとりだけが習得したのか?」

 

に「ああ、なんとなく独り占めしたくて。逆に盟友的には好都合だろ?」

 

麟「正解♪」

 

高い科学技術はどんな奴でも喉から手が出るほど欲しい代物だ。それを開発できる存在が少なければ少ないほど、後々面倒にはならなくなるからな。

 

ガ「それで、その複合兵器とやらはどういう代物なんだ?」

 

麟「今から書くから新しい紙をくれ」

 

に「あいよ!」 ゴソゴソ

 

俺は新しい設計図を描きながら欲しい武器の説明をした。

 

麟「えっとね…(カキカキ)側面に7対の計14基、先端には山形に3基のビーム発振部を内蔵させる。バスターモード、このモードはすなわち大剣になる形態だ。合計17基の発振部からビームの刃を発生させて対象を切り裂く!」

 

に「それも、地底の烏にお願いして核エネルギーを使用して作成した方がいいかな?」

 

麟「ああ、そうだね。で、ここをこうやってひねって下に下げる…これでスマッシャーモード。こいつはピーコックスマッシャーと同様の形態だと思ってくれ。」

 

ガ「まさにマルチウェポンというやつか…」

 

に「盟友は凄いなぁ!こんな武器まで思いつくなんて!」

 

麟「どうだにとり、イケるか?」

 

に「大体の納入目安は?」

 

麟「今回は特にないけど…せめて2か月以内には欲しいかな?」

 

に「分かった!善処するよ!」

 

麟「で、もう一つ…」

 

ガ「まだあるのか!?凄いな!?」

 

に「こりゃまた大変だ!」 ニコニコ

 

そう言いつつもにとりは笑顔を見せてくれている。頼られるのが嬉しいのかな?

 

麟「ガンモードとサーベルモードを切り替えて使用できる複合兵器、バタフライバスターBを作ってほしい」

 

に「こいつも2系統の使用が出来るのかい?」

 

麟「ここら辺を折りたたむとサーベルになる…いわゆるバタフライナイフってやつを銃にしたようなものだよ」 カキカキ

 

に「なんだこの武器面白れぇ!?!」

 

にとりのキャラが興奮のせいで崩壊してきた!?

 

麟「こいつもクジャクと同じくらいの納期で…イケるか?」

 

に「こいつは簡単だからすぐ出来ると思うよ」

 

天才なのかこいつは!?物凄い自信満々だ!

 

ガ「それで…この武器を作るのに天界の資源が必要…と」

 

麟「天界に来る途中、所々に浮いている空島を見たんだけど、なかなか質の良い鉄が取れそうなんだ。加工すれば強固な金属に生まれ変わる素質を秘めてる!それをかなりの量になるけど持って帰ってもいいかな?」

 

ガ「いいぞ?こんな楽しい会話が出来たのだ、好きなだけ持っていてくれ!」

 

に「じゃ、じゃあ、研究用にいくつか持って帰っても…」

 

ガ「悪用厳禁!とだけは言っておくぞ?」

 

に「肝に銘じておきます!」

 

麟「でも…ただ持って帰るんじゃ申し訳ないな…」

 

ガ「構わんよ♪その代わり地上の美味い食事をたらふく食べさせてもらうからな♪」

 

麟「はい!」

 

 

俺の新しい武器計画はかなり円滑に話が進んだ。これでまた戦力の強化が出来るぞ!

 

 

 

 

ちなみにこの秘密の会議が終わった後…

 

スーッ…

 

麟「ふぅ…楽しかった」

 

霊「麟!貴方、今までどこ行ってたのよ!?」

 

魔「お前が居なかったから、皆寂しかったんだぜ!?」

 

麟「すんませ~ん」

 

紫「主役が戻って来たから…飲みなおすわよぉ!!」

 

皆『おーっ!!』

 

 

 

どうやら皆が俺を待っていたらしく、宴会がもう一度最初からやり直しになってしまった。…酒と肴は足りるんかい?

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