華月麟の幻想記   作:華月麟

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きつねといなり

~とある飲食店~

 

麟「着いたよ」

 

藍「えっ!?ここって人里ではかなり有名な店だぞ!?」 ギョッ

 

麟「俺、ここの常連なのよねぇ」

 

天「常連?そんな頻繁に来てるって事か?」

 

麟「そんなとこ。てことでお邪魔しま~す」

 

 

ガララッ!

 

 

『いらっしゃい!って久しぶりじゃねえか麟!最近来ねぇからうちのカミさんが心配してたぞ!』

 

『麟ちゃんいらっしゃい!久しぶりねぇ?』 ナデナデワシャワシャ

 

麟「久しぶりおばちゃん。…わーそんなにわしゃわしゃせんといてぇ〜」

 

お出迎えと同時に俺を撫でまくるおばちゃん。俺は犬とか猫ちゃうのよ、気持ちいいけどそんなわしゃわしゃしないでぇ!

 

天「…え?お前、ここの店員とどういう関係?」

 

『あらっ!べっぴんさん達を連れてきたのかい!?今夜は赤飯炊かないと…』

 

藍「違います違います!///我々はそんな関係ではありません!///」

 

『おや?そうなのかい?てっきり麟ちゃんが身を固めたのかと…まぁそんな事は後にして、好きな席に座っとくれ♪』

 

そんな事…では無いだろう。

 

麟「…ありがとう」

 

そう催促されたので適当に俺達は席に着いた。

 

橙「藍しゃま!私はおいなりさんが食べたいです!」

 

藍「なら私が頼むから半分ずつ…1皿16個!?しかもこれで650円!?安すぎないか!?」

 

麟「おばちゃん達がそうしてるんだからいいだろ?天子は何がいい?」

 

天「始めてだから何がいいと聞かれても…」 ウーン

 

あぁそうか…そもそも桃以外食べた事が無いのだから食べたい物を聞いたって何が何だか分からないか。

 

『うちはざる蕎麦がオススメだよ!』

 

天「ざる蕎麦…?じゃ、じゃあざる蕎麦ください」

 

『あいよ!麟ちゃんは?』

 

麟「俺はざるの大盛り。あー…つけ汁を1つ追加、それを肉汁にして?」

 

『麟ちゃんは相変わらずいつもの食べるねぇ?で、そこの貴女達は?』

 

藍「きつねうどんの並とかけうどんの小、それといなり寿司を16個のを1皿ください!」 キラキラ

 

『毎度!すぐ作るから待ってておくれ? ざる2枚!1つは大盛り!それと肉汁追加!きつねの並とかけの小!いなりは16だよ!』

 

『あいよ!任せとけ!待っててな〜!』

 

グツグツ

 

橙「楽しみですぅ♪」 ウキウキ

 

藍「きつねうどん…おいなりさん…ウフフ」

 

好物にうつつを抜かす八雲の式、いいんですかねぇこんなに隙を晒していて。

 

麟「(トクトク)ほれ、喉が渇いてると思うから飲みな」

・お茶を注ぐ

 

天「この緑色の水は…何?」

 

え!?お茶も知らんけ!?

 

麟「お前さ、天界では本当に桃しか食ってないの?」

 

天「それで事足りる…」

 

それを言ってはおしまいよ。

 

麟「飲んでみな?美味いから」

 

天「(ゴクッ…)…!美味しい!ほのかに苦いけど…でも甘みも感じる!地上の人達はいつもこれを飲んでるのか!?」

 

わぁ、思った以上に可愛い反応だぁ。本当に桃しか食ってこなかったんだねこの子は。

 

麟「まぁそれ以外にも水とかも飲むけどね。おっ、天子が緑茶に興奮してる間に出来たみたいだ」

 

『はいはいお待たせ!貴女達はきつねうどん並とかけうどん小、それといなり寿司だね?そして麟ちゃんとそこのお嬢さんはざる蕎麦ね!』

 

テーブルの上に広がるうどん、いなり、蕎麦!何この景色最高かよ?

 

藍「いただきます!!」

 

橙「いただきまーす♪」

 

『たーんとお食べ♪』

 

ズルズルズル!!

 

おうおう、随分と豪快にすするな2人共。

 

天「いただきます…。ど、どうやって食べれば?」

 

麟「まずこうやって取ってみな?」

 

そもそも麺系を食べた事が無い天子なので、1から教える事にした。

 

天「こ、こうか?」

 

麟「上手上手。んでこの茶色の液体、そばつゆにゆっくりと入れて」

 

天「こうか…」 チャプッ

 

麟「であとはすする!」 ズルズル♪

 

天「(ズルズル…)んっ…!(モグモグ)美味しい!麺とつゆだけなのにこんなにも美味しいの!?」

 

可愛いなこの新鮮な反応、愛おしくありませんか?そこのお前!

 

麟「それで、そこにネギとワサビがあるだろ?」

 

天「これは何?」

 

麟「味変の薬味。少量入れてみな?」

 

天「(ポイポイッ)入れたぞ?」

 

麟「カキマゼール」

 

天「(クルクル)で、またつけて食べるのか…(ズルズル)味が変わった…!さっきはつゆの塩味だけだったのに、薬味という物を入れたらシャキシャキのネギとピリッとくるワサビが美味しい!こんなにも味変するのね!」

 

『ふふっ♪そんなに美味しそうに食べてくれるなら私達も嬉しいよ♪ねぇ?アンタ』

 

『麟が連れてきた青い髪の子は相当なお嬢様ってとこか?そんな子が美味い美味い言いながら俺の蕎麦を食ってくれるなんて嬉しい限りだ!』

 

ズルズル モグモグ

 

麟「おっちゃんさ、肉汁の味変えた?」

 

『へっへっへ…カツオを多めにしてみたぜ!』

 

麟「カツオが効いてるぅ!俺、このつゆ好きだよ!」

 

『どんどん食ってけ!そこの奥様はいかがかな?』

 

藍「はい!♡最高に美味しいお揚げといなり寿司です!♡」 コヤーン♡

 

『そりゃよかった!お嬢ちゃんは?』

 

橙「おいひいでふ!」 チェェェェェェェン!!

 

『たらふく食いな!!』

 

4人『はーい!!』

 

~食事中~

 

ズルズルモグモグ

 

麟「橙、食べ終わったら魚釣りに行こうか♪」

 

橙「本当ですか!?やったー!」

 

藍「お、おい…いいのか?天子の案内は」

 

麟「大丈夫だよ、だって目的地と魚釣りスポットは同じ場所だし」

 

天「次はどこに連れてってくれるんだ?」

 

麟「魔理沙の家と紅魔館だ!」

 

 

~完食~

 

4人『ごちそうさまでした!』

 

『『お粗末さまでした!!』』

 

 

 

こうして藍さんとの約束、天子の蕎麦体験という任務を一気にこなした俺。それと幻想郷案内のついでに橙との約束でもある〖魚釣り〗も一緒にしてあげようと俺は考えた。

 

紅魔館と魔理沙の家…特に大きなトラブルとかは起きないと思うんだけどなぁ…。そこら辺はかなり俺の中での心配事なのだよ。

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