華月麟の幻想記   作:華月麟

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虹龍洞へご案内

典「龍様…本当によろしいのですか?人間をあそこへ案内しても…」

 

龍「彼はその内、この里に住むのだから紹介して当然であろう?」

 

典「貴女様がよろしいのであれば、私も構いませんが…」

 

龍「では、宿へ向かおうじゃないか。麟君を待たせてはいけないからな」 スタスタ

 

典「はい…」 スタスタ

(龍様も天魔様も間違っている…!あんな得体の知れない人間をこの里に招き入れて挙句の果てにはあんな計画を…!?嫌な予感しかしないわね…)

 

 

麟が知らない所で、天狗達の計画は着々と進んで行っていた…。

 

~宿~

 

麟「んー!(ノビィー)昨日の今日でこんなに体調に差があるなんてな…。マッサージさまさまってやつだな」

 

目が覚めたので朝日を浴びようと宿の外に俺は足を運んでいた。しかし…昨日の食事とマッサージのおかげなのだろうか?身体が軽い軽い。今なら通常の3倍のスピードが出せそうだ!

 

龍「おーい!麟くーん!」

 

遠くから俺の名前を叫ぶ龍さんの声が聞こえてきた。

 

 

 

典「おはようございます」

 

麟「おはよう、典に龍さん。今日の予定はなんですかね?」

 

龍「今日は虹龍洞という場所へ行こうと思っていてな」

 

麟「虹龍洞?」

 

典「龍珠という不思議な力を持っている鉱石が取れる洞窟というか…炭坑?と言うべきですかね。そんな場所です」

 

麟「ほへー…なんか面白そう!」

 

龍「あ、虹龍洞へ向かう前にこれを渡しておこう」 コロッ

 

そう言うと龍さんは小さい石をくれた。

 

麟「なにこれ?見た目はただの石っころだけど」

 

龍「酸素を生み出す不思議な石だ。これから向かう場所は酸素がかなり薄いからな。それがないと低酸素症を引き起こすか、最悪は死に至るからな。必ず持っていてくれ」

 

麟「は、は〜い」

 

どうやらこれから向かう洞窟はとんでもなく危険な場所のようだ…。何故、わざわざそんな危険な場所へ行くのだろうか?

 

~虹龍洞~

 

龍「着いたぞ」

 

麟「おお〜!」

 

岩壁には様々な色をした鉱石達が美しく光り輝いていた。しかし、鉱石達はただ光り輝いているだけでは無い、色によって変わったオーラを放ってもいるのだ。

 

カンッ! カンッ! カンッ!

 

甲高く、ツルハシを振り下ろす音がそこかしこから聞こえてくる。まさに炭坑って感じがする。

 

スタスタ

 

?「ん?なんだ龍じゃんか…って、そいつ誰だ?」

 

龍「おや、百々世か」

 

麟「ん?…ん!?」

 

突然、ツルハシとシャベルを持った女性がこちらに近づいてきた。…え!?なんでこんな荒地で裸足なの!?しかも足と腕には大量のリボンが!?こんな場所には似合わねぇぞ!?そのリボン!

 

龍「麟君、紹介しよう。彼女は〖姫虫百々世(ひめむしももよ)〗この虹龍洞の採掘監督といった所かな。百々世、こちらは華月麟だ。昨日から天狗の里へ御足労してもらっている」

 

百「ほーん…随分と物好きな人間だな、天狗の里に自分から来るなんて」

 

典「…何か勘違いされているようですが、彼が自分の意思で来たのではなく、天魔様に名指しで呼ばれたからこの里に来たのですよ?」

 

百「へぇ…天魔が名指しでこいつを呼び出したわけね。不思議なもんだな」

 

麟「(キョロキョロ)綺麗な鉱石だなぁ…でも1つ1つ全く違う力を持っている、色々と何かに使えそうな気がするなぁ…」

 

俺は虹龍洞に生成されている鉱石達に目移りしていた。

 

百「おい、麟とやらよ」

 

麟「はい?なんですか百々世さん」

 

百「あー…そういう敬語は使わずにタメで話してくれ。敬語は苦手なんだ」

 

麟「分かった。で、なんか用?百々世さん」

 

百「急に変な事を聞くがよ、俺の服装ってどう思う?」

 

麟「…は?」

 

会って早々こいつはなんつー質問をしているんだ?自分の服装?なんでそんなもんが気になるんだよ?

 

百「ど、どう思うよ…」 モジモジ

 

麟「…なんでそんな事をいきなり?」

 

百「龍の奴が俺の服装がエロいなとか言い出しやがったのが気になってしょうがねぇんだよ」 イライラ モンモン…

 

麟「はぁ?」

 

龍「てへ☆ごめんちゃい☆」

 

物凄く、くっだらない理由で質問してくるじゃんこの人。というかそんなちょっとした発言をずっと気にしていたわけ?

 

麟「百々世さんの服装ね…」 ジー

 

俺はとりあえず適当に感想を吐き出すために百々世さんの服装を見回した。

 

…お腹が丸出し、短い袖からは脇が見えている、長くて綺麗な素足を常に露出、四肢にはリボン、腰部には緑色の鎖…。

 

麟「うーん…別にそこまでではないだろ。お腹は霊夢だって丸出しだし、脇が見えるのなんか早苗とかもそうだろ?素足を晒してる人や妖怪なんてこの世界には沢山いるからな。結論、俺にとっては普通だ」

 

百「…!!」

 

龍「チェッ…つまんないの」

 

典「はぁ…」

(何この時間…)

 

俺はとりあえず、どちらに倒れてもいいような返答をした。というか今、舌打ちしただろ龍さん!

 

百「(パァァッ!)そうかそうか!俺、お前が気に入ったわ!」 ダキッ!

 

俺の返答が彼女的には正解だったのか、機嫌を治した百々世さんは、いきなり俺に肩車をしてきた。

 

麟「あはは…そいつはどうも」

 

百「なぁ、今から龍珠を採取する為に発破をかけるんだがお前も見ていくか?」

 

発破…つまりドカンですね!?

 

麟「ま、まさかダイナマイトを…!?」

 

百「正解だ!よく知っているな?」

 

麟「是非、見させてください!」

 

百「そう来なくっちゃ!着いてこい!レッツディガップだ!!」 バビューンッ!!

 

麟「おーっ!!」 バビューンッ!!

 

龍「お、おい!?2人共!?」

 

典「はぁ…言わんこっちゃない…」

 

 

キキィーッ!!

 

百「ここがその現場だ!」

 

麟「おお!ワクワク!」

 

まさか幻想郷でドカンが見れるとは感動モノだ!!

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