華月麟の幻想記   作:華月麟

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2人の神

百「次はあっちを吹っ飛ばすか!」

 

麟「よし行くぞ!」

 

龍「おいおい!?」

 

これ以上この洞窟を吹き飛ばされたらこちらとしてもたまったものではないのだが!?

 

ヒューン…

 

?「「ちょっと!あんた達!!」」

 

麟・百「「ん?」」

 

俺と百々世さんが更なる芸術を求めて次の起爆場所へ行こうとしたら、突然知らない2人から呼び止められた。

 

麟「…誰?」

 

片方は虹色の服装や装飾を身にまとった人、もう片方もこれまた虹色の勾玉を身にまとった人が目の前に居た。

 

玉「私は〖玉造魅須丸(たまつくりみすまる)〗よ。そしてこちらが…」

 

千「〖天弓千亦(てんきゅうちまた)〗よ!ちょっと百々世!?予定時刻より1時間も早く起爆するとはどういう要件かしら!?」

 

百「あ?そんなに早かったか?」

 

玉「おかげでせっかくさっきまで作っていた勾玉が台無しよ!」

 

千「こっちは商品のカードが使い物にならなくなったわ!」

 

さっきから作っていた物が台無しだとか叫んでいるが…この2人は何かを作る職人様なのかな?

 

麟「龍さん、こちらの女性達は?」

 

龍「あぁ…魅須丸は本物の勾玉を制作する神様で、千亦は市場と商売の神様なんだ…」

 

勾玉を制作する職人神様と商売の神様…?この世界にはそういったマニアックな神様もいるのか…。でも、外の世界でもそういった神様は存在しているから、こっちの世界ではその神様が擬人化したって捉えればいいのか。

 

玉「…って貴方人間よね!?ダメじゃないこんな酸素のない所に居ては!」 アワアワ

 

麟「お、落ち着いて…」

 

千「この子が龍の言っていた華月麟?」

 

龍「そうだ、大切なお客様だからご丁重にな?」

 

玉「そんな事言ってる場合!?早くここから出るのよ!さもないと死んでしまうわ!」

 

そこまで心配してくれるのはありがたく思うのだが…

 

麟「だ、大丈夫だよ…龍さんから酸素を生み出す石っころを貰ったから」

 

そう言って、俺はポケットから石っころを見せた。

 

玉「…あのバカ天狗は大事なお客様にこんなしょぼい石っころを!?後でその石を貸してちょうだい!私が最高の勾玉にしてあげるわ!」

 

麟「わぁーい♪」

 

典「…言われてますよ龍様」

 

龍「解せぬ」

 

千「貴方が華月麟君ね?お近づきの印に何か良いカード渡したいのだけれど…生憎そこのアホのせいで商品がダメになっちゃって…」

 

百「あ?お前もダイナマイトで吹き飛ばすぞ?」

 

千「神を爆殺するつもり!?」

 

麟「あはは…」

 

やばい、この人達のテンションとかその他諸々、好きかも。

 

麟「そういや魅須丸さんに質問があるんだけど」

 

玉「何かしら?」

 

麟「貴女が陰陽玉を作ったの?」

 

俺は魅須丸さんの勾玉を見てある事を思ったのだ。勾玉の形と霊夢が所持している陰陽玉が似ているものだから、この人…いやこの神様が陰陽玉というアイテムを作ったのでは無いかと。

 

玉「貴方…随分と勘が鋭いわね?そうよ!私が陰陽玉を作ったのよ!」 ドヤァ…!

 

あ、どうやら正解のようだ。しかし…霊夢はどうやってあの陰陽玉を入手したのだろうか?その入手経路が少し気になるところだ。それとも霊夢が幼い頃にこの神様が授けたとか?

 

麟「へー、それじゃあ霊夢の使っている陰陽玉は貴女が作り出したアイテムなんだね!」

 

玉「…え?私の陰陽玉を使っている人物がこの幻想郷にまだ居るの!?」

 

え、この神様が霊夢に授けたとかではないのか。意外だな…。尚更あの陰陽玉の入手経路が分からんな…。

 

玉「(ガシッ!)そ、その人物の名前は知っているかしら!?」

 

魅須丸さんは興奮しながら俺の両肩を掴んできた。相当嬉しいのだろう。

 

麟「な、名前は博麗霊夢。博麗神社の巫女をしているよ…」

 

龍「落ち着け魅須丸、麟君が少し怯えているぞ」

 

龍さんが興奮している魅須丸さんをなだめてくれた。

 

玉「あ、ごめんなさい。私の作った陰陽玉を使ってくれている者がまだこの幻想郷に居る事があまりにも嬉しくて。その博麗霊夢という巫女は私の作った陰陽玉の継承者、または後継者なのね!今度、暇な時に博麗神社に赴くとするわ!」 ウキウキ

 

すまん霊夢…ちょっと面倒なお客さんが今度、博麗神社に来るかもしれない。

 

典「(パンパンッ!)はい!この洞窟の見学はここまで!そろそろ本題へ移りましょう、龍様!」

 

龍「あっ…もうそんな時間か!?無駄話をし過ぎたな…」

 

百「なんだよ…もうこいつとディガップはおしまいか…」

 

千「早く工房に戻って彼用のカードを作りましょ!」 バビューンッ!!

 

玉「私も彼用に酸素を生み出す勾玉を作らなければ!」 バビューンッ!!

 

2人の神はそさくさと自分の工房へと戻っていった。職人って感じがするなぁ。

 

龍「じ、じゃあ百々世、我々はここでそろそろお暇させてもらうよ」

 

典「わざわざダイナマイト爆破実演、ありがとうございまし…た!」

 

麟「…(汗)」

 

絶対、最後の語尾に恨みを込めたろ。

 

百「チェッ…麟!またいつでも俺の所に来いよ?そんときはもっと派手に吹き飛ばそうぜ!」

 

麟「おう!そん時はもっと美しい音を奏させよう!!」

 

ガシッ!

 

百・麟「「にひひひひひひ…!」」

 

俺と百々世さんは熱い握手を交わした。

 

龍「…うわぁ」

 

典の言う通り…私はとんでもない激薬を混ぜ合わせてしまったのかもしれない…。本来混ぜてはいけない激薬達を混ぜて合わせて、とんでもない化学反応を引き起こしてしまったのかもしれないな…。

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