チュンチュン…
パァァッ…
勇「うーむ…良い日差しだ」 ナデナデ
藍「ポカポカでほのぼのですね」
紫「日向ぼっこが1番気持ちいいわぁ♪」
麟(えーと…)
霊(何この光景…?)
騒動から翌日、いつも通りの1日が帰ってくると思っていた俺と霊夢。しかし…どうやらその思考は一瞬にして消え去っていった。朝っぱらから博麗神社に誰かが来たので出迎えたら鬼に式神に賢者、この3名が扉の向こうで待ち構えていたのだ。
麟「マジで百鬼夜行かと思ったよ…」
紫「聞き捨てならないわね、その発言は」
それ以外に相応しい言葉が見つからないんですけど?
勇「朝早くから博麗神社に押しかけて申し訳なかったね?」 ナデナデ
麟「別に大丈夫だよ…それに勇儀の杯も返したかったしね?」
現在進行形で俺は勇儀に膝枕されています。これがまた意外にも柔らかいのよ、勇儀の太もも。…あー、ちょっと変態みたいな言い方だな?
霊「そろそろ帰ってくれないかしらね?参拝客が怯えちゃうから」
4人『そもそも博麗神社に参拝客なんて来ないでしょ(だろ)?』
俺達4人が考える事は同じで草生える。
霊「あんたら…揃いも揃って同じ事を言うな!?」
藍「勇儀殿…そろそろ私にも膝枕をさせてくださいよ?」
霊「ムシスンナー!」
置いてけぼりの霊夢…悲しいなぁ…。
勇「え、やだよ」
紫「麟は貴女だけの物では無くてよ?」
勇「だが断る…」
紫・藍((ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…!))
マズイ、とんでもねぇ殺気だ!こうなったら…この手で行こう!
麟「喧嘩だったら…今すぐ帰らないと怒るよ?それでもいいのかな…?」
勇「いぃっ!?」
紫「そ、それだけは勘弁を…!」
藍「せっかくお前に会いに来たのだからもう少し…!」
麟「2人はともかく…藍さんってそんなキャラだっけ?」
もっと知的で美しい九尾様だったような…。あれ?俺のイメージが間違ってたりする?
藍「こ、この前の稲荷の礼をしたくてだな…」
麟「あー?あんなの気にしなくていいのに」
紫「藍、律儀過ぎるわよ?」
藍「紫様は逆に図太過ぎません?」
紫「グフッ!?(ゴフッ)こ、この私にダメージを与えるなんて…なかなか成長したわね…!」
勇・麟「「ただ事実を言ったまでだろ」」
紫「ゴハッ!?」 チーン
霊「…(汗)」
1名様、あの世にご案内でーす!
<ご、ごめんくださ〜い!
勇(ピクッ)
藍「…」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…
紫「(ムクリ)今の声は…」
聞き覚えのある声が玄関から聞こえてきた、恐らくはあの2人だろう。
麟「(スタッ)ちょいと話をしてくるから待ってて」
勇「私も行こう。次は何をしでかすか分からんからな」
藍「私も行きます」
紫「私はスキマから見ているわ」 ブ・ン
霊「私はのんびりしてるわ」
スタスタスタ
ガララッ
玄関を開けると見覚えのある2人がいた。
麟「どうも。龍さんに典」
龍「こ、この度は…」
典「本当に…」
龍・典「「申し訳ありませんでした…」」 ペコリ
なかなかに頭を深々と下げているな…。
麟「で?あの後はどうだったの?」
龍「我々は今日の謝罪が済んだら、暫く謹慎生活を送る事になってな…。暫くは文達に外の業務は任せようと思う…」
麟「典は?」
典「これが済んだら…八雲家にしばらく居候です…」
おっとぉ…典の罰の方がだいぶ重いな?
スタスタ
藍「謝罪に来た事だけは素直に褒めてやろう…」
典「ら、藍様…!」 バッ!
典は藍さんを見るなりすぐにひざまづいた。
スタスタ
勇「龍…あの時の約束は忘れていないだろうな?」
龍「ゆ、勇儀殿…!?も、もちろん忘れてはいません!天魔様と一緒に彼への詫びの品はちゃんと探しました!天狗の里の宝物庫から」
勇「…なら良いだろう」
ブ・ン
紫「良いわけないでしょ?その詫びの品が罠だったらどうするのよ」
龍「こ、これは八雲紫様…!」 バッ!
後ろからスキマの能力で現れた龍さんは驚きつつも典と同じようにひざまづいた。本当に頭が上がらないんだろうなぁ…。
紫「それで?詫びの品は何にしたのかしら?」
龍「は、はい!こちらでございます…!」 ゴソゴソ
そう言って龍さんはある箱を取り出した。
龍「(スッ…)麟君…これは天魔様と私と典で選んだ詫びの品だ…受け取ってくれ」
麟「わざわざ!?なんか申し訳ないなぁ」
勇「迷惑をかけたのは天魔共だから気にせずに受け取りな♪」
麟「へーい(パカッ…)ん?何これ?」
箱の中には
とあるスカーフのようなものが入っていた。
紫「何よこれ…ただのスカーフじゃない」
勇「そんな布切れが詫びの品か!?」
藍「我々との約束を、そんな布切れで果たそうというのか!?」
麟「あーもう…!うっさいうっさい!これを詫びの品と認めるか否かは俺が決めるんだから黙ってて!」
3人『はーい…』
典「…(汗)」
(え…逆に3人は彼に頭が上がらないの…!?)
龍(な、なんて非常識な光景だ…)
人間に言いくるめられる賢者と鬼…そんな光景は未だかつて見た事が無いぞ…?
シュルシュル…
麟「ふーん、綺麗なスカーフだね?」
龍「宝物庫で見つけた〖風のスカーフ〗という代物だ。と言っても…どこからどう見てもただのスカーフにしか見えないがね」
典「でも…天魔様によると、なんでもそのスカーフはある神木から作られたとか…?」
その情報が嘘か誠かは定かでは無いけど…
シュルシュル…ビッ!
麟「身につけてみたけど…どうかな?」
藍「ふふっ♪なんだか冒険家みたいね?」
勇「意外に似合ってるじゃないか」
紫「デザインがちょっとねぇ…?」
まだ1人だけうっせぇな?
麟「でも…俺は気に入ったよ!冬はこいつをマフラー代わりに出来そうだね!ありがとう2人共!天魔にもありがとうって伝えといて!」
龍「天魔様もお喜びになられるだろう。何せ、我々は本気で焦りながら探していたからな」
勇「これで麟が気に入ってなかったら、天魔の命を半分殺す所だったよ」 ニコニコ
WOW!?鬼の笑顔が怖いっちゃ!
麟「ふふっ♪今度の冬、こいつを付けながら出掛けよ〜♪」 ルンルン♪
5人(可愛いなぁ…こいつ…)
天狗の里から届いた詫びの品に大満足の俺。肌寒い時や雪の降っている時などにはこいつを付けるのが楽しみだ!
こうして、天狗達から詫びの品を貰った俺。龍さんと典はそれぞれ行くべき場所にへと戻って行った。そして3人も詫びの品がどんな物かしっかりと確認を終えた後に家へと帰って行った。…俺ってだいぶ過保護に守られてたりするかな?まぁ、どうでもいっか?
?「ふふふふふ…どうやら天狗共の騒動は終わったようだな…。ならば私も、そろそろ行動に移ろうではないか…!」
「「はっはっはっはっはっ…!!!」」
天狗達の騒動が終息した矢先、影では新たな異変が始まろうとしていた。
…そして華月麟は驚く事になるだろう。その異変を起こす者が自分自身の"過去"に関係のある人物であるということに…。
天狗編完結に1週間ってマジ?
早いのか遅いのか分かりません!w