華月麟の幻想記   作:華月麟

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狛犬

?「おかえりなさい!」

 

麟・霊・魔・咲・文

『どちら様でしょうか…?』

 

?(ガーンッ!!)

 

いや、本当にどちら様でしょうか…?博麗神社に戻ったらアロハシャツを着た一本角の犬?みたいな奴が出迎えてくれたではないか!?

 

麟「まずはお互いに自己紹介だけするか…。俺は華月麟」

 

霊「博麗霊夢よ」

 

魔「霧雨魔理沙だ!」

 

文「射命丸文です!」

 

咲「十六夜咲夜よ」

 

あ「高麗野(こまの)あうんです!」 ワフ!!

 

…犬みたい。

 

麟「あうんは…何の種族なんだ?」

 

あ「狛犬です!実はずっとこの博麗神社を護ってきました!」

 

麟・霊「「はい!?」」

 

え?ずっとって言った!?俺達が知らぬ間にずっと居たって事か!?

 

霊「ずっと居たってどういう事…?」

 

あ「え?そのままの意味ですよ?ずーっと皆さんを見ていましたよ?神社やお寺の"石像"の中でずーっと♪」

 

文「ん?石像…?(チラッ)あーっ!?確かに石像が1つ無い!!!」

 

咲「石像?そんな物、博麗神社にあったかしら?」

 

魔「(キョロキョロ)あ、本当に文の言う通りだ!絵馬を飾る掛け所の横にあった石像が1つだけ無いぜ!?」

 

麟「ほんとだ!?」

 

つまり、あうんは石像から具現化した神獣…?それとも妖獣…?どっちでもいいかこの際。

 

霊「でも…どうやって具現化したわけ?」

 

あ「う~ん…そこら辺は憶えていないんですよね…。気づいたら肉体を持っていたって感じですので…」

 

魔「物に宿った魂って自然と具現化したりするものなのか?」

 

麟「そんなわけないだろう…。実態を持たない魂が実態を持つには、誰かに憑依して肉体を手に入れるか、強力な魔力を介して受肉する力を得る…それくらいしか方法は無いだろう…?」

 

咲「なんでそんな詳しいのよ…」

 

麟「以前、パチュリーの図書館で魂の受肉っていう本を読んだことがあるんだ」

 

霊「相変わらず…あいつの図書館にはとんでもない本があるわね」

 

魔「ということは…私もそんな高等技術を身に着けたらあうんみたいな部下を…!?」

 

霊・麟「「お前がやると面倒事になりそうだからやめろ」」

 

魔「口を揃えて言うなよ!?」

 

魔理沙の興味本位は下手をしたら新たな異変に繋がるわ!

 

あ「あははっ♪相変わらずの仲良しっぷりですね!」

 

あうんはこういった光景もずっと見て来たってわけか…。だから笑って流しているんだな?

 

麟「しかし…魂に肉体を与えられるほどの実力…。そんな事が出来る奴は…」

 

文「神様…くらいしかいませんよね。あとは魔理沙さんみたいに興味本位で生み出す魔法使いとか?」

 

咲「パチュリー様はありえないわ?だって小悪魔という優秀な部下がいるもの」

 

魔「アリスもそんな奴じゃないぜ?人形遊びで満足しているだろうし」

 

さらっとアリスがディスったなこいつ…

 

霊「後、思いつく魔法使いといえば…」

 

4人(ジーッ…)

 

魔「ん?なんだよ」

 

4人で魔理沙を見つめた。思いつく魔法使いはパチュリー、アリス、魔理沙くらいしか心当たりが無いからだ。

 

霊「まぁ…魔理沙なんかにそんな高等魔法は無理よね」

 

麟「やろうとしたら失敗する未来しか見えねぇ」

 

魔「お前ら私の事バカにしてんだろ!?」

 

霊・麟「「ソンナコトナイヨー(棒)」」

 

魔「隠すの下手か!!少しは隠そうと努力しろ!」

 

あ「まぁまぁ…そんなに言い争っても何も解決しないんで、お茶でも飲んでゆっくりしましょうよ?」

 

麟「そうだな…もう日も暮れるし、晩御飯の支度でもするか」

 

魔「麟のごはんだと!?」

 

咲「久しぶりに貴方の料理が食べたいわ♪」

 

文「私も是非!あ、新聞のネタにしても構わないですか?」

 

麟「料理程度ならいいよ」

 

文「やったぁ!異変以外で最高のネタが手に入りそうです!」

 

霊「何を作る気?」

 

麟「…ゲン担ぎにメンチ"カツ"でも」

 

5人『メンチカツ?』

 

麟「分かりやすく言うなら、ハンバーグにパン粉を付けて油で揚げたもの」

 

あ「ジュルリ…」 ダラダラ

 

あうんさん、よだれが滝みたいになってますよ。

 

麟「早速作業開始だな」 スタスタ

 

咲「私も手伝うわ、何をすればいい?」 スタスタ

 

麟「そうだなぁ…とりあえず材料からかき集めないと…」

 

 

こうして、特に新しい進展はさほど無かったが、あうんという狛犬が何者かによって石像から具現化した、そしてそんな事が出来るのは神様くらいという微々たる状態を俺達は入手する事が出来た。

 

とりあえず、異変の首謀者に勝つという安直なゲン担ぎの為にメンチ"カツ"を晩御飯に沢山作った俺と咲夜。咲夜の手助けもあってかなりの量を作ることが出来た。20数個程作ったのにあっという間に平らげてしまったのは内緒。皆、美味しそうに俺と咲夜が作ったメンチカツを食べてくれたので物凄く嬉しかった…これが母性というやつか…。(絶対に違う)

 

 

 

 

 

 

 

 

だが…彼らはまだ知らなかった、今回の異変を起こした首謀者がとんでもない相手であり、尚且つ華月麟の様々な面に大きく関与している人物だという事を…まだ彼らは知らない…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

?「2人共…準備は出来ているな?」

 

?「はい!お師匠様の言う通りに準備しました!」

 

?「でも本当に良いんですか?自分たちの方から彼らを招いちゃって」

 

?「ふっ…どうせ彼らではここまで答えを導き出すのは不可能だろ。ならば我々で招いてやらなくてはな?」

 

?「お師匠様がそう言うなら僕達も構いませんよ!」

 

?「ではすぐにでも行動に移るとしよう。お前達の働きも期待しているぞ?"エタニティラルバ"…"矢田寺成美"よ…」

 

エ・矢「「はっ…!」」

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