華月麟の幻想記   作:華月麟

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相手からのお誘い

~次の日~

 

チュンチュン…

 

あ「麟さん麟さん!」 ユサユサ

 

麟「んん…まだもう少し寝かせてぇ…」

 

あ「そうさせたいのはやまやまなんですが、起きてください!ついさっき玄関の外である物が置かれていたのを発見したんです!」

 

麟「ある物ぉ…?」 ムクリ

 

まだもう少し寝ていたいのにあうんが玄関先でとある物を見つけたので見てほしいと騒ぐので、仕方なく寝るのを諦めて起きる事にした。

 

あ「これなんですけど…」 スッ

 

麟「何これ…?」

 

あうんが見せてきた物は、5個のクッキーが入っているバスケットであった。

 

あ「何でしょうこれ…」

 

麟「とりあえず…皆を起こしてからにしますかね?」

 

他の4人にも見てもらおうと思い、全員起こすことにした。

 

 

~全員起床~

 

霊「ふわぁぁ…何よこんな早朝から起こすなんて…」

 

魔「まだ寝足りんのだが…?」

 

文「私はいつも通りくらいなのでそこまでは」

 

咲「私も」

 

麟「…こいつを見てほしいんだ」 スッ…

 

2人ほどはしっかりしてんなぁと思いつつ、先ほどあうんから見せられたバスケットを取り出した。

 

霊「何これ?」

 

魔「ただのバスケットだろ?」

 

文「いえ、中を見てください!なんか入ってますよ?」

 

咲「…これはクッキー?」

 

スッ…

 

とりあえず、クッキーが5個入っていたので1個ずつクッキーを取った。

 

魔「あうん、こいつに毒が入ってるかとか分かったりするか?」

 

あ「う、う~ん…一応やってみますね?」 クンクン

 

…麻薬探知犬かよ、というツッコミは心の奥底にしまっておこう。

 

霊「食べれば分かると言いたいけど…食べたら毒が!とかは御免だわ」

 

咲「本当よ…」

 

文「あうんさんにかぎ分けられるのか…!」

 

麟「…お前らなぁ」

 

あうんになんつー期待を寄せているんだ…そんなものかぎ分けられるわけ…

 

あ「…!(ピコンッ)恐らく毒は入っていませんね!」

 

かぎ分けられるんかい!!天才か?こいつは…。

 

魔「そうかそうか!んじゃこいつは食っちまうぜ!」 パクッ

 

麟「お、おい!?なんでそんな躊躇い無くイケるんだよ!?」

 

魔「ん~?(モグモグ)だってあうんが大丈夫って言ったろ?(ゴクンッ)意外に美味いな?」

 

呑気に感想まで…

 

霊「んじゃ、私達も食べちゃう?」

 

麟「待て待て待て~い!」

 

咲「…何よ?」

 

文「毒は入ってないんですよ?」

 

麟「そうじゃねぇわ!クッキーの割に軽すぎるって思わなかったのか?!こいつはどう考えても…(パキッ! シュルッ)ほら見ろ、やっぱり中に何か入ってたぞ!」

 

文「あぁ!これ知ってますよ!確か…」

 

霊「フォーチュンクッキーって言うんだっけ?中におみくじやら手紙が入ってる…」

 

麟「ああ、聞いた事はあるな」

 

咲「えっとぉ…?」

 

あ「…魔理沙さん?」

 

魔「あー…なんだ?その…全然気にせず飲み込んじまった…」

 

何やってんだ馬鹿野郎!

 

麟「どうすんだよぉ!?5人共違う文章が書かれてたら!」

 

魔「悪かったってぇ!!?」

 

霊「と、とりあえず、手紙の内容を読みましょう」

 

文「そうですね!えっと何々…?」

 

 

~手紙の内容~

 

『この手紙を読んでいる5人の選ばれし者達よ、私は今回の四季異変を起こした首謀者である。君達は今回の四季異変解決の為にそれぞれの四季を調査したようだが、特に解決に至るような情報は手に入れられてないと見受けられている。そこでだ、特別に私と直接対決をして私に勝つ事が出来たら今回の異変をすぐに収束させて元の季節に戻して差し上げよう。…その代わり、もし私に負けた暁には私の部下として永遠に生きてもらうから覚悟しておくように。博麗神社の鳥居前に私の居場所にまで通じている扉を用意しておく。しっかりとした準備をしてから望むようにしておいてくれ』 秘神・摩多羅隠岐奈(ひしん またらおきな)より

 

 

咲「…ですってよ」

 

霊「なんか、終始上から目線で腹が立つわね」

 

文「でも…この首謀者自らこんな手紙を差し出してくるなんて、余程の自信家のようですね?」

 

魔「だって"秘神"って書いてあるだろう?ということはだ、相手は神様って事だな!?」

 

麟「こんな異変を起こした理由は何なんだろうな…。しかも負けたら部下として永遠にこき使われるってよ」

 

霊「まぁ、負けないけど」

 

麟「それはそうだな」

 

と、手紙の内容に対して話し合っていた所…

 

ポンッ!!

 

麟「んなっ!?」

 

突然、手紙が消失した。

 

文「(ポンッ!!)あややっ!?」

 

咲「(ポンッ!!)きゃあ!?」

 

霊「(ポンッ!!)わ、私のも!?」

 

麟「ん!?」

 

てことは…?

 

あ「…魔理沙さん?」

 

魔「ん?」

 

5人『ジーッ…』

 

魔「な、なんでそんなに私を見てく…(ドカァンッ!!)あぁっ!?」

 

あ、魔理沙の腹ん中で手紙が爆発した。

 

霊「あちゃぁ…」

 

文「食い意地を張るから…」

 

魔「ゲフゥ…わ、私も一応招待されているってわけだな…」

 

咲「そういう事ね…。…ぷっ、あはははははっ!」

 

麟「くっ…はははははっ!!」

 

文「クスクス…あははははははははっ!!」

 

霊「ふふふっ…あははははははははっ!!」

 

あ「クスクス…♪」

 

魔「な、何がそんなにおかしいんだよぉ!?」

 

そりゃ食い意地張ったオチに腹の中で大爆発だなんて笑わざるをえないだろ。

 

 

 

 

霊「…とりあえずは、全員ちゃんとした準備をしてから再度博麗神社に集まる事!いいわね!?」

 

魔「おうよ!」

 

文「負けたら永遠に奴隷だなんて御免ですからね!」

 

咲「私は永遠にお嬢様の忠実なる部下…どこの馬の骨とも分からない神の奴隷なんかになってたまるもんですか!」

 

麟「こんな馬鹿馬鹿しい異変…さっさと終わらせてやる!」

 

 

全員、首謀者の元へ赴く準備を開始した。

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