華月麟の幻想記   作:華月麟

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明かされる真実

麟「貴様…なんでその名前を知っている…!!!」

 

 

隠「私は秘神だぞ?逆に私が知らないことなどほとんどない」

 

霊「り、麟…?どうしてそんなに声を荒げているの…?」

 

魔「それに華咲歌音って誰だ?そんな奴、私達は知らないぞ?」

 

咲「誰かと誤解しているのでは…?」

 

文(霊夢さんの言う通り…どうして麟さんがあそこまで声を荒げているのかしら…?もしかして、さっきの名前は麟さんと関係しているのかしら…!?)

 

隠「なんだ、彼女達に話していないのか?なら、私がお前の代わりに話してやるとしよう」

 

麟「や、やめろっ…!!」

 

霊「麟…?」

 

麟の顔がどんどん青ざめている…。さっきの名前と麟がどういう風に関係しているっていうの…?

 

隠「華咲歌音という名前はな…」

 

 

 

「「彼の幻想入りしたての頃の…彼自身の本名だ」」

 

 

 

4人『えっ!?』

 

麟「…」 サァーッ…

・完全に顔が青ざめている

 

霊「い、今なんて…?」

 

魔「華咲歌音が…麟の本名…?」

 

隠「そうだ。彼の名前は華月麟ではない、華咲歌音だ」

 

咲「か、仮にそうだとしても…どうして貴女がそれを知っているのよ!」

 

隠「どうしてって…彼を直接幻想郷に転送したのは私だからだ」

 

麟「…何!?」

 

隠「私が彼を直接幻想郷に転送したから知っているんだが?」

 

咲「う、噓でしょ…?」

 

文「で、では…あの時麟さんが『どうして三途の川を渡らずにこの世界へやってきたのかが分からない』と言っていましたが…もしかして貴女が!?」

 

隠「その通り!私が彼の魂を三途の川へ行かないように画策し、魂も肉体もそのまま幻想郷に来るように仕向けたのだ!」

 

霊「なんですって!?で、でも…一体何のためにそんな事をしたのよ!」

 

麟「そ、そうだ…何の為にそんな事をしたんだ!!」

 

隠「またまたぁ…君が一番よ~く分かっているんじゃないか?華咲歌音よ。君が望んだ事だぞ?」

 

麟「何だと!?(俺が一番よく分かっている…?俺が望んだ事…?)…ハッ…まさか!?」

 

俺がこの世界に来る前に望んだ事…それは…

 

 

 

 

 

 

 

『もし願いが叶うなら、人並みの幸せと誰にも負けない力が欲しい…』

 

 

 

 

 

 

 

あの時の…俺自身の願いか!?

 

隠「君は自害する直前にこう願った、『幸せと力が欲しい』と。どうだ?君の願いでもある力は授けてやったぞ?幸せは…君自身が掴み取った物だろうけど」

 

麟(俺の力が…奴に与えられた物…?嘘だ…!)

「嘘だ…嘘だぁぁぁっ!!!」 ガクッ ドサッ

 

隠「今まで君が吸血鬼に勝てたり、時止めさえも無効化したり、鬼にも勝てたりしたのが自分自身の力とでも思っていたのか!?愚かな!その力は全て私が授けた物だ!!」

 

魔「蜃気楼の鳥も…蜃気楼鳥もお前が与えたとでも言うのか!?」

 

隠「あー…実を言うとそっちは私も知らないんだよな…」

 

魔「何だそりゃ!?」

 

隠「…オッホン。とにかくだ!君達4人は私と戦って負けたら約束通り部下になってもらうが…華咲歌音!貴様は違う!私は貴様が欲する物をすべて与えた!貴様はその対価として貴様自身の生涯を全て、私に捧げるのだ!それが貴様の運命だ!」

 

麟「…」 ガクッ…

 

文「り、麟さん…!(ユサユサ)しっかりしてください!」

 

咲「麟しっかりしなさい!…ダメだわ!完全に傷心しきってしまっているわ…!」

 

隠「ふふふ…諦めて私の配下になれ、華咲歌音よ」

 

魔「(ザッ!)麟はお前なんかに渡さねぇ!」

 

霊「(バッ!)麟はあんたの物じゃない!」

 

隠「何を言っている…?奴がお前達と出会う前から、既に決まっていた事だぞ?これは決定事項だ!」

 

随分とベラベラと流暢に喋るわね…。そこまで麟を奪うのに自身があるなんて腹立たしいわ。私達は金魚のフンってか?

 

麟(ゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!)

 

文「…ん!?」 ザッザッ…

・何かを察知してゆっくり下がる

 

咲「り、麟…?」

 

麟「どけ…」

 

咲「(ビクッ!)わ、分かったわ…」

 

麟(スタッ)

 

スタスタ…

 

霊「麟…?」

 

麟「…」 スタスタ…

 

魔「お、おい?」

 

隠「遂に運命を受け入れたか」

 

スタスタ…タッ…タッ…タッタッタッタッ!!

 

麟「はぁぁぁぁ…!!」

 

文「…麟さん!?何を!?」

 

突然ゆっくりと立ち上がり、歩き出したかと思った次の瞬間、いきなり摩多羅隠岐奈に向かって麟さんが走り出してしまった。

 

霊「麟!?やめなさい!!」

 

魔「考えなしに突っ込むのは愚策だ!!」

 

麟「はぁっ!!!」 ドウッ!! 

 

ギャウゥゥゥゥゥゥッ!!!

 

隠「何!?私に立ち向かう気か!?」

 

麟「貴様ぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」 ガギュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥンッ!!

 

里・舞「「お師匠様!」」

 

麟「隠岐奈ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」 ギュゥゥゥゥゥゥゥゥゥンッ!!!

 

隠「ふん…〖チェーンバインド〗!!」

 

ジャラララララッ!!

 

突然、数本の鎖が俺に向かってきた。

 

麟「何!?[グルグルグル!! ビシッ!!]ぐあっ!?」

 

咲「り、麟!」

 

麟の四肢に巻き付いた鎖が彼の動きを封じ込めて縛り付けてしまった。

 

隠「里乃、舞!彼の生命力を引き上げろ!」

 

里・舞「「はい!」」 バッ‼

 

2人が穏岐奈に命令された瞬間、麟の背後に移動し何をするかと思えば…

 

里・舞((クルクル))

 

…突然踊り始めた。

 

霊「え…何してんの?」

 

隠「ああ、言い忘れていたな。2人の能力は対象の背後で踊る事でその対象の生命力…つまり戦闘力を底上げする能力なんだよ。今まで2人くらい異様なオーラを纏った者達に会わなかったか?」

 

まさか…ラルバと成美の事か!?

 

魔「あいつら2人が理性を失っていた理由って…!」

 

隠「彼女達の能力のおかげさ。戦闘力を底上げする代わりに理性を失い、最終的には私の部下となる」

 

霊「あ、あんたがあんな事をしたの!?」

 

文「…なんて卑劣な!」

 

隠「何とでも言え。どれ、奴はあの2人みたいに簡単には支配出来ないだろうからな…これもやっておこう」 バッ! オォォォォォォォォォォォォッ…

・麟にさらなるエネルギーを与える

 

バリバリバリィッ!!

・鎖を通して洗脳魔法が麟へ流れていく

 

 

麟「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」

 

 

4人『麟(さん)!!』

 

隠「ふっふはははははははははははっ!!」

 

 

バリバリバリィッ!!!

 

麟「ぐっ…がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

・必死に抵抗

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