華月麟の幻想記   作:華月麟

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華月麟の能力と二つ名

隠「早速でなんだが、君の能力って何なんだ?」

 

麟「は?いきなり何?」

 

開口して突然、隠岐奈は訳の分からない質問を俺に投げかけてきた。俺の能力…?

 

麟「改めて言われると…自分の能力って知らないな…」

 

霊「麟って色んな事が出来るから"これ!"って決められないのよね…」

 

魔「確かに言われてみれば、麟はなんでも出来るよな?料理とか」

 

藍「…多分、そっちのなんでもではないと思うぞ魔理沙」

 

魔「え?そうなのか?」

 

相変わらずのポンコツ魔理沙。"なんでも"出来るという意味合いを家事とかがなんでも出来るという方の意味合いで捉えるとは…さすがだ。

 

紫「それならこういうのはどうかしら?麟が戦闘面とかの対してどんな事が可能とかを出し合って、そこから能力の名前を作るっていうのは」

 

霊「紫にしてはまともね」

 

魔「てっきり『私が名付けます!』とか言うと思ったのに」

 

紫「麟の能力名を勝手に決めるのは流石に申し訳ないと思っただけよ」

 

 

魔「聞きました?奥さん。あの八雲紫にも『申し訳ない』っと思う事があったんですのね…!」

 

霊「あの八雲紫が『申し訳ない』ですって…!?明日は台風が訪れますわね…!」

 

紫「貴女達…そんなにスキマ送りにされたいのかしら?」 ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

 

霊・魔「「いいえ、遠慮しておきます」」

 

麟「…はぁ、こんなんだから大事な話とかすぐに脱線するんだよなぁ」

 

藍「まぁまぁ…楽しい宴会だから許してやってくれ…」

 

3人に呆れている俺を藍さんは優しく宥めてくれた。

 

 

 

 

~数分後~

 

隠「とりあえずはこのくらいだな…」

 

今現在として全員でひねり出した意見は

 

 

 

・吸血鬼に勝てる

 

・鬼に勝てる

 

・神に勝てる

 

・天人を圧倒できる

 

・賢者 兼 秘神にすら勝てる

 

・拘束魔法があまり効かない

 

・神の力を纏える

 

・四季の力を操れる(今回の異変限定)

 

・恐らく、洗脳も効かない

 

・時止めを無効化

 

・たとえ異変の首謀者にでも慈悲の手を差し伸べる(摩多羅隠岐奈は別)

 

・案外博識

 

 

 

5人『ゼェゼェ…』

 

 

 

藍「と、とりあえずはこの程度ですね…」

 

紫「あったま痛いわぁ…」 ズキズキ…

 

隠「ここまで意見を出したのに良い感じの答えが導けないのも初めてだ…」

 

霊「も、もう何もひねり出せない…」

 

魔「後は藍の言っていた『家事』系になるからな…」

 

麟「…」

(カオスだなぁ)

 

俺の能力名と二つ名を決める為だけに5人全員が死にかけてらっしゃる…。

 

紫「り、麟…貴方も何か思い付かないかしら…」

 

麟「そうだなぁ…今パッと思いつくのは…口癖くらいかな?」

 

隠「口癖?」

 

麟「…たとえ神にだって俺は従わない」

 

魔「…!(パチンッ!)ならさ、こういう能力名はどうだ!?」

 

霊「何か思い付いたの?」

 

魔「ああ!麟が出来る事の意見を1つにまとめてこういう能力名として言えば良いんじゃないかなって」

 

麟「その能力名は?」

 

 

 

魔「〖神にすら従わない程度の能力〗ってのはどうだ?」

 

 

 

紫「神にすら…案外良いかもしれないわね」

 

藍「ですが…それをどう説明したら良いのでしょう…?様々な意見を集約してその名前が出て来たわけであって、改めてどういう能力か説明しろとなると…」

 

霊「もうこの際だから〖チート〗て括りでいいじゃない」

 

麟「雑だな!?」

 

隠「うん、それでいいな」

 

麟「てめぇ!?」

 

なんた雑な決め方なんだ!?

 

隠「よし!これから彼の能力は〖神にすら従わない程度の能力〗で決まりだ!」

 

麟「…まぁ、気に入ったから良しとするよ…」

 

魔「ヤッタゼ!!」

 

隠「次の議題だ。彼の二つ名についてだ」

 

麟「皆ってやっぱり持ってたりするのか?」

 

紫「ええ、持っているわ?隠岐奈に至っては二つ名がありすぎて覚えてないくらいよ」

 

…普通の奴は何個くらい二つ名を持ってんだよ。

 

スタスタ

 

舞「はいはいはいはい!僕、1つだけお勧めしたい二つ名があります!」

 

舞が意気揚々と会話に割り込んできた。

 

隠「ふむ…是非聞かせてくれ」

 

舞「あの異変の後、座敷童や妖精達が彼の事を〖死神〗って密かに呼んでいたんですよ」

 

藍「死神とはまた随分と物騒だな…」

 

紫「なんで座敷童達はそのように呼んでいるのかしら?」

 

舞「う~ん…なんでもあれだけの数が麟さんに攻めて行ったのに、まるで命を刈る死神のような目付きで立ち向かってきたからだとか?あんまり詳しくは聞いていないですけど…」

 

麟「死神…ね」

 

その名前を聞いて、俺はある名前を思い付いた。

 

麟「…スカルハート」 ボソ

 

隠「ん?何か言ったか?」

 

麟「…死神と書いて〖スカルハート〗ってのはどうだ?」

 

魔「死神だから骸の心ってか?」

 

霊「それもそれで物騒ね…」

 

紫「良いじゃない♪彼が自分で思い付いたのなら私は賛成よ♪」

 

藍「紫様に同じく」

 

隠「では麟君の二つ名をこれからはスカルハート〖死神〗と名付けよう!」

 

案外、あっさりと決まったぁ…!?でも、これで終わりではないんだなこれが!

 

麟「あともう1つだけ思い付いたのがある」

 

霊「今度は何よ?」

 

麟「神に背く者と書いて〖レーヴァテイン〗って読むのはどうだ?」

 

魔「これまたお前らしい二つ名を…でもなんでレーヴァテイン?」

 

麟「う~ん…なんかフランのスペル名が好きだからかな?」

 

霊「つまり私のスペルも気に入ってくれれば二つ名に選ばれ…!?」

 

麟・魔「「無いな(だろ)」」

 

霊「酷いわね!?」

 

<ピエェェェェェェッ!!!

 

隠「神に背く者かぁ…。それはぁ…受け入れなくちゃダメかい?」

 

紫「…隠岐奈?」 ニコニコ

 

隠「(ゾッ…!)わ、分かった分かった…受け入れますよ」

 

紫さんの圧には負けるし、言い方が子供くさいし…本当にこの世界を作った賢者とは思えませんなぁ!?…でも、これで俺の二つ名が決まったのは事実だな。

 

 

 

麟「スカルハート(死神)にレーヴァテイン(神に背く者)か…ふふふ、悪くはないな」

 

文「(スタッ)なんか面白そうな話をしてますね?記事にしましょうか?」

 

麟「俺の二つ名の話をしていたんだ。…最近は実名で異変解決するのが厳しいと思っていたからちょうどいいかなって」

 

文「おやまぁ…それまたどうしてですか?」

 

麟「様々な異変解決をしてきたから、嫌でも周りに噂くらいは流れるだろ?『華月麟は危険だ!』って」

 

文「う~む…何かしらのカモフラージュが必要かもしれませんね?」

 

麟「かな…?」

 

 

 

に「呼んだかい盟友!」 ヒョコッ

 

麟「にとり!?」

 

呼んでもいないにとりが現れた!…逆に好都合か?

 

に「話は聞かせてもらったよ!盟友の素顔とか正体を分からなくすればいいんだろう!?」

 

麟「まぁ…そんなとこかな?」

 

に「なら一緒に考えようぞ!」

 

麟「…おう!」

 

 

 

これからの異変解決は自分の素顔等を知られるとあまりよろしくないと判断した俺は、にとりと一緒にカモフラージュ用の装備を考える事にした。

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