風邪
麟「…ぶぇっくしょい!!ズルズル…ダメだこりゃ…」
霊「(スタスタ)麟、大丈夫?替えの寝間着を持ってきたわよ」
あ「(スタスタ)私は換えの氷枕を持ってきましたーっ!」
麟「2人共ありがとうなぁ〜…」
猛吹雪だったり、真夏日だったり、気温の差があまりにも激し過ぎたのとネムノさんの山小屋に泊まりに行ったりとしていたが、さらには四季異変の疲労が身体中に加算され、かなり重めの風邪を患ってしまった…。
霊「体温は…(スッ)39℃ちょい…か」
あ「まだ回復の見込みは無さそうですね…」
麟「ゴホッゴホッ…」
霊「…当分はゆっくりしてなさい?貴方は頑張り過ぎよ。…食欲は?」
麟「食欲かぁ…地味にお腹は空いてるから、雑炊かうどんにして欲しいかな…」
あ「雑炊かうどんですか…それなら消化に良いですもんね!」
霊「分かったわ。ゆっくり寝てなさい?」 ナデナデ
麟「すまねぇ…」
霊夢の手…落ち着くなぁ…。
<ごめんくださ〜い!
あ「誰か来たみたいですね?」
霊「多分…鈴仙でしょ?入って来て良いわよ〜!!」
ガララッ! スタスタ
鈴「お邪魔しま〜す」
麟「よう…鈴仙…」
俺が重めの風邪を患ってから、永琳さんが俺の為に特別調合してもらった風邪薬を鈴仙がわざわざ博麗神社まで持って来てくれているのだ。
鈴「…その様子だと、まだまだ重症って感じね…」
霊「えぇ…熱は39ちょいだし、食欲はあんまり湧いてないし…鈴仙の言う通り、まだまだってとこよ」
鈴「あはは…頑張り過ぎなのよね…」
あ「異変解決に大量の宴会料理の調理、ネムノさんとの約束…それに妖怪や妖精達のいざこざ解決…。どう考えても無理し過ぎですよね?」
霊「私の存在意義が無くなる…」
鈴「これを機に普段の生活を見直しなさいよ霊夢」
霊「ウグッ…言われなくてもそうするわよ…」
麟「ふふふ…」
あ「わぅ…」
麟さんは2人の会話を聞いて笑ってはいるけど…やっぱりいつもの元気が微塵も感じられない笑い声だなぁ…。
鈴「食事は済ませてるの?」
霊「あ、忘れてたわ…。麟、うどんか雑炊どっち?」
麟「うどん〜…」
霊「すぐに作るわ」 タタタッ…
あ「私も手伝います〜!」 タタタッ…
2人は、わざわざ俺の為に温かいうどんを作ってくれるらしい…申し訳無さすぎる…。
鈴「(ストン…)麟さん、先程も言いましたけど…本当に頑張り過ぎですよ?たまには身体を休めないと、今回みたいに身体を壊してしまいますよ」
麟「言われなくても分かってらぁ…。そんなのんびり出来るくらい幻想郷が静かだったら苦労しないよ…」
鈴「ていうか、なんで麟さんが霊夢の仕事を引き受けてるんですか…」
麟「あいつは動くまでが遅すぎる…。何か問題が起こってからじゃ遅いのに、動くのが遅すぎるんだよ…」
鈴「言いたい事は分かりますけど…本当は争いとかでもないのに第三者が勝手にあれは異変だ!なんて決めつけるのもどうかと思いますけど…」
麟「ちゃんとそこは相手の会話とかを聞いてから行動に移してるよ…」
鈴「なら良いですけど…」
麟(ジーッ…)
鈴「な、なんですか?そんなに私を見ても何も無いですよ?」
鈴仙の耳…モフってみたいなぁ…でも、今は風邪を患っているから我慢しておこう…。
麟「とりあえず鈴仙、永琳さんに『愛してる』って伝えといてくれ」
鈴「ブフッ!?それ…師匠が本気で捉えたらどうするんですか?」
麟「ふふ…あの人は俺よりも長生きしてる、こんな言葉が冗談だってすぐに分かるでしょ?」
鈴「ぷっ♪確かに♪」
ガラッ
霊「うどんが出来たわよ」
あ「ご賞味あれってやつです!」
ホカホカ
鈴仙とのんびり会話をしていたら、お待ちかねのうどんがやって来た。
麟「…いただきます」 ズルズル…
霊「味…薄くない?」
麟「(モグモグ…)丁度いい塩加減ってやつかな…?美味いよ♪」
あ「良かった〜♪」 パタパタ
鈴「ゆっくりよく噛んで食べて、落ち着いたら薬飲んで寝る!これに限るわ!」
麟「鈴仙は俺のオカンか?」
鈴「風邪が治るまで貴方のオカンになりましょうか?」
霊「私からノーサンキューさせてもらうわ」
…なんでお前が返答を返しやがる?
食事を済ませた俺は鈴仙から貰った風邪薬を飲んで、ゆっくりと身体を休める為に眠りについた。